九条山の謎+南禅寺山・若王子山+哲学の道

2021.06.14(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 37
休憩時間
53
距離
9.7 km
のぼり / くだり
430 / 428 m

活動詳細

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今回は前回と同じ様な所を歩きました。しかし、趣旨は全く違っていて前回は東海道と岡崎の京都市京セラ美術館で開催されている“古代エジプト展”がメインでしたが、今回は子供の時から疑問に思っていた九条山は果たしてどこを指しているのかというの真相解明をすることと、12峰しか踏んでない東山36峰の山頂を踏む事です。 九条山は、京都でタクシーに乗って九条山に行ってくださいと言えばほぼ間違いなく連れていってくれるよく知られた地名なのですが、結論から言うと九条山という山は存在しないというのが正解なのです。それではなぜここが九条山(日ノ岡峠という方が正解に近い)というようになったのかというと、かつてこの上の山に公家の九条家の領地があったので近隣の者から九条山と呼ばれるようになったらしいのですが、その名を1997年、京都市地下鉄東西線が開通するまで京阪電鉄京津線(地元では京津電車といわれ京阪本線とは別の鉄道のように見られていた)のここにあった駅名が“九条山”だったのです。地下鉄東西線になってその駅は廃止されてしまいましたが今も辛うじてバスの停留所にその名は引き継がれています。しかし、いずれこの名は完全に消え去ってしまうかも知れません。ただその九条家の敷地には境界を示す石杭が埋められていてその石杭に囲まれている所が九条山と呼ばれるのに相応しいとの事だったのでその場所を探すのが本日の目的の一つだった訳です。で、小生予め国土地理院地図1/10000を見てある程度目星をつけて挑んだのですが、結果的にはその場所は見つかりませんでした。それらしい、という所には行きましたが、目的の石杭がみつけられなかったので30点/100点ぐらいと言ったところでしょうか?因みに九条山は果たして何処を言うのかというネタはかつてミステリー番組でも使われて放映された事もあるそうです。 九条山の事を話題にしても話はつきませんが、あれこれ言い出すと終われそうにないので先に進みます。 次に東山36峰についてですが、これは北は比叡山から南は稲荷山までの東山を総称して東山36峰と言います。「ふとん着て寝たる姿や東山」という句がぴったりあてはまる特に特徴の無い山の連なりですが、実はこれも36峰が先にあって東山36峰と名付けたのではなく、東山36峰の言葉が先にあり、それを36の山に当て嵌めて東山36峰と呼ぶようになった帰来があります。従って36峰にはどうしても無理が生じるはというのが実態で、実際に登ろうとすると全ての山頂に行き着ける訳ではなく、山頂は削られてしまった山や宮内庁などの管理の下に実際には到達できない山もいくつかあるようです。因みに今ヤマップでは京都一周トレイルの東山山頂公園の東山21辺りを東山の山頂辺りを山頂登録されていますが東山36峰にも東山という山は無論無く、これは明らかに間違いで東山という個別の山は存在しないと言うのが正解です。「🎵月は朧に東山~……」と歌にもありますが、詩に出てくる東山は山頂登録されている山頂公園の辺りだけを特定している訳では無いでしょう。ピークハントの対象を広げる事には何ら抵抗は感じませんが、安易に山頂登録してしまう事により、その地域の古来から培った歴史を歪曲してしまう事になりかねないと小生は危惧しています。(実際にGoogle mapでも何を参考に作られているまでは分かりませんが明らかにヤマップと同じ位置に同じ間違った山名が表示されてしまう事を確認しています)従って山頂登録を申請される方においてはその理由とかを例えば古文書に載っているとか、いつ何という著名な岳人が名付けた山だとか、或いはその山名がどれだけ地元に根づいているとか十分に精査して頂いた上に登録申請して頂きたいとともにヤマップの方については新しく山頂登録する際にはその裏付けをしっかり示して頂きたいと願っております。 ちょっと御託を述べさせて頂きました。 何はともあれ九条山のおかげで今日は今まで足を踏み入れた事の無い南禅寺山と若王子山の二つの東山36峰の山頂に立つことが出来ました。過去に踏んだ36峰の山はこれでやっと14となりましたが、まだまだ先が長いですね。 そして、その名を全国に知られる?哲学の道ですが、ここは言うまでもなく北は銀閣寺橋から南は若王子まで疏水に沿って作られた遊歩道なのですが、哲学者の西田幾多郎先生が瞑想に耽りながらこの道を散策していた事からこの名がつけられました。今では東山エリアの観光地で沿線には名勝や旧跡、近くにはちょっとお洒落な店も出店されていて観光の人気スポットともなっています。今日小生が歩いたのは観光が目的ではなく、南禅寺山から大文字山に繋がる36峰エリアを網羅しようとすれば、この道は避けようにも避けられないからですが、せっかくの事だと思って昨年の干支の狛ネズミがある故に一昨年末から正月に人が押し寄せた大豊神社や熊野若王子神社、冷泉(れいぜい)天皇陵にも少しだけ立ち寄りました。この他哲学の道沿い以外でも先週も通った日向大神宮、4年ほど前NHKの大河ドラマ“八重の桜”が放映されましたがそのモデルとなった新島八重とその夫で同志社の設立者である新島襄のお墓にもお参り致しました。 大豊神社で東山36峰の一つ、椿ノ峰に立ち寄る事を思いだし登山口まで少しだけ引き返しましたが、登山道がすこぶる荒れていそうなのと天候が不安定でたまたま雨が降りだしたのとそこそこ良い時刻になっていたので、ここは登山口だけ確認して次の宿題とし、大文字山の拠点ともなる霊鑑寺のもう少し先で折り返しました。

大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 通称九条山であるが日ノ岡峠と言った方が正確かも知れない。ここはかつて粟田口刑場でもあり、公開処刑が行われていました。詳しくは読んでね。
通称九条山であるが日ノ岡峠と言った方が正確かも知れない。ここはかつて粟田口刑場でもあり、公開処刑が行われていました。詳しくは読んでね。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 道路(三条通り)を挟んで大きなお地蔵さんがあります。
道路(三条通り)を挟んで大きなお地蔵さんがあります。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 九条山登り口。この標識あるから登ってみようと思った。
九条山登り口。この標識あるから登ってみようと思った。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 お墓の裏の藪山を登り地形図上で見ても少し広くなった目星をつけていた小ピーク、でも九条家の敷地杭は見つけられなかった。
お墓の裏の藪山を登り地形図上で見ても少し広くなった目星をつけていた小ピーク、でも九条家の敷地杭は見つけられなかった。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 また藪を下るのも嫌だと思い、近くの道路を目指したがフェンスに阻まれる。無理に越えても向こうの家の敷地のよう。
また藪を下るのも嫌だと思い、近くの道路を目指したがフェンスに阻まれる。無理に越えても向こうの家の敷地のよう。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 結局別の方向のサナトリウムのフェンスを越え、敷地内道路を通って三条通りまで戻ってきました。ホッ❗
結局別の方向のサナトリウムのフェンスを越え、敷地内道路を通って三条通りまで戻ってきました。ホッ❗
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 けっきょくの同じ所を周回しました。さっきは、赤い車の後方から墓地に入りその背後の山が九条山だと思い登りました。
けっきょくの同じ所を周回しました。さっきは、赤い車の後方から墓地に入りその背後の山が九条山だと思い登りました。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 ガレージの前を左方向の階段を登ります。ここは日向大神宮と同じ一切経谷町。山科区です。
ガレージの前を左方向の階段を登ります。ここは日向大神宮と同じ一切経谷町。山科区です。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 バス停まで30秒と書かれた道標。
バス停まで30秒と書かれた道標。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 車止の所を登って行きます。
車止の所を登って行きます。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 こんな所にお地蔵さんが?
こんな所にお地蔵さんが?
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 お地蔵さんから少しで広い平地に出ます。さっきのお地蔵さんはここに建っていた何かと関連があるんですね。その奥に斜面に組まれたワイヤーがあるのでそれを梯子代わりに登ってみます。途中、岡崎公園の野球場が見えましたがやはり九条山と関連の物は見つけられず。九条家が所有していたのはいったい何処なのか?
お地蔵さんから少しで広い平地に出ます。さっきのお地蔵さんはここに建っていた何かと関連があるんですね。その奥に斜面に組まれたワイヤーがあるのでそれを梯子代わりに登ってみます。途中、岡崎公園の野球場が見えましたがやはり九条山と関連の物は見つけられず。九条家が所有していたのはいったい何処なのか?
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 ヴィラ九条山。かつての日仏交流会館です。
ヴィラ九条山。かつての日仏交流会館です。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 先週も来た日向大神宮です。
先週も来た日向大神宮です。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 外宮と内宮。正面奥には天照大神が祀られています。
外宮と内宮。正面奥には天照大神が祀られています。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 東山33-3から先週と違う道を歩いて七福思案処と南禅寺を結ぶ道に出合います。ダムの向こうの道です。
東山33-3から先週と違う道を歩いて七福思案処と南禅寺を結ぶ道に出合います。ダムの向こうの道です。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 ダムを渡って振り返ります。
ダムを渡って振り返ります。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 打たせ滝。
打たせ滝。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 洞窟。
洞窟。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 洞窟の前の階段を上がった所でカエル。
洞窟の前の階段を上がった所でカエル。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 昔ここから大文字山のGコースへ出た道の入口みたい。
昔ここから大文字山のGコースへ出た道の入口みたい。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 この上が36峰の一つ、南禅寺山への登り口みたい。ちょっと引きますね。
この上が36峰の一つ、南禅寺山への登り口みたい。ちょっと引きますね。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 ここは三差路になってます。右は大文字山、左は若王子へ。
ここは三差路になってます。右は大文字山、左は若王子へ。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 南禅寺山到着。東山36峰の第17番目。
南禅寺山到着。東山36峰の第17番目。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 奥にも山名票ありましたヨ。
奥にも山名票ありましたヨ。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 次は16番目の若王子山。山頂が削られてただの広場になっています。
次は16番目の若王子山。山頂が削られてただの広場になっています。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 それでもちゃんとした山名票あります。
それでもちゃんとした山名票あります。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 東山36峰の16番目です。
東山36峰の16番目です。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 削られた山頂の様子。向かいが同志社の共同墓地。
削られた山頂の様子。向かいが同志社の共同墓地。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 新島襄先生の墓碑。読んでね。
新島襄先生の墓碑。読んでね。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 新島襄先生のお墓。明治23年神奈川県の大磯で46歳で亡くなり、同志社の学生によってここへ運ばれ埋葬されました。
新島襄先生のお墓。明治23年神奈川県の大磯で46歳で亡くなり、同志社の学生によってここへ運ばれ埋葬されました。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 八重の桜の主人公、新島八重さんのお墓。
八重の桜の主人公、新島八重さんのお墓。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 整備された階段を下ります。
整備された階段を下ります。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 振り返って撮っています。左は若王子神社の墓所。
振り返って撮っています。左は若王子神社の墓所。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 下って来た所を振り返っています。
下って来た所を振り返っています。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 熊野若王子神社の滝。この先の境内からすぐそばまで行けるようです。
熊野若王子神社の滝。この先の境内からすぐそばまで行けるようです。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 この奥の看板から出てきました。
この奥の看板から出てきました。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 熊野若王子神社。
熊野若王子神社。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 神社鳥居前。
神社鳥居前。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 神社のそばにいたニャンコ。
神社のそばにいたニャンコ。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 ここから西田幾多郎先生が散策したといわれる哲学の道。言うまでもなく横に流れているのは疏水。
ここから西田幾多郎先生が散策したといわれる哲学の道。言うまでもなく横に流れているのは疏水。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 大豊神社へ立ち寄ります。
大豊神社へ立ち寄ります。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 大豊神社。
大豊神社。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 狛蛇。
狛蛇。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 昨年大人気だった狛ネズミ。
昨年大人気だった狛ネズミ。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 向かって右の狛ネズミ。巻物らしい物持っています。
向かって右の狛ネズミ。巻物らしい物持っています。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 左右いっしょにツーショット。
左右いっしょにツーショット。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 疏水を泳ぐツガイの鴨。
疏水を泳ぐツガイの鴨。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 おっと、これを忘れてました。15番、椿ヶ峰の登り口。ここで雨がぱらついてきたし荒れ山みたいだし山はこれまでで終了。大文字山の登り口でもある霊鑑寺まで軌跡を延ばしておくことにします。
おっと、これを忘れてました。15番、椿ヶ峰の登り口。ここで雨がぱらついてきたし荒れ山みたいだし山はこれまでで終了。大文字山の登り口でもある霊鑑寺まで軌跡を延ばしておくことにします。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 哲学の道でよく見かける野猫ちゃん。耳をカットされた桜猫ですよ。
哲学の道でよく見かける野猫ちゃん。耳をカットされた桜猫ですよ。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 霊鑑寺門跡。カーブミラーが邪魔やな。
霊鑑寺門跡。カーブミラーが邪魔やな。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 安楽寺説明。読んでね。
安楽寺説明。読んでね。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 安楽寺。
安楽寺。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 正面に吉田山。その右遠方の山は愛宕山。
正面に吉田山。その右遠方の山は愛宕山。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 冷泉天皇陵。
冷泉天皇陵。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 紅葉の有名な永観堂。
紅葉の有名な永観堂。
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 南禅寺三門。石川五ェ門が絶景じゃ絶景じゃ!と叫んだ門。(歌舞伎の話)
南禅寺三門。石川五ェ門が絶景じゃ絶景じゃ!と叫んだ門。(歌舞伎の話)
大文字山・如意ヶ嶽・稲荷山 日向大神宮と安養寺への三条通りからの登り口。
日向大神宮と安養寺への三条通りからの登り口。

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