大峯奥駈道縦走(逆峯)2021/6/8-13

2021.06.08(火) 6 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 34
休憩時間
0
距離
8.8 km
のぼり / くだり
869 / 145 m
29
3
49
12
15
20
DAY 2
合計時間
12 時間 58
休憩時間
33
距離
19.7 km
のぼり / くだり
1943 / 1328 m
3
13
44
1 9
36
25
23
44
42
12
30
12
19
52
1 6
14
25
DAY 3
合計時間
14 時間 40
休憩時間
18
距離
21.2 km
のぼり / くだり
1753 / 1657 m
1
22
19
1 12
57
22
1 10
24
16
25
43
41
1 25
5
18
29
16
DAY 4
合計時間
11 時間 6
休憩時間
2 時間 47
距離
16.2 km
のぼり / くだり
1140 / 1717 m
19
17
7
27
12
10
13
1
15
1 5
24
27
17
1 10
27
24
1 35
19
DAY 5
合計時間
10 時間 2
休憩時間
33
距離
15.8 km
のぼり / くだり
1445 / 1546 m
1 36
56
15
37
41
52
2 25
17
16
DAY 6
合計時間
10 時間 17
休憩時間
8
距離
19.7 km
のぼり / くだり
1135 / 2067 m
1 22
4
57
1 49
49
9
32
55
1 2
12
14

活動詳細

すべて見る

【プロローグ】 昨年秋に小辺路を巡り熊野本宮を詣でた。熊野古道の中では大峯奥駈道は別格として、小辺路が最も厳しいとのことだった。その別格の奥駆けにも、体力のあるうちに行きたいと願っていた。しかし、このルートは総距離100kmで、アップダウンの連続で累積標高差は登り下りとも8000m超。通常5泊6日を要するほか、水場が少なく、季節によっては涸れる。加えて南部では営業する施設、山小屋がなく、食料を全部持って行く必要があり、日数がかかれば、荷が重くなってしまう。さらに勤めているうちは難しいと思っていたが、力がなくなってから、また体調不良や足腰の故障をしてからでは行けそうにない。行きたいなあ、でも、やっぱり無理かなあ。そんな思いを何度も繰り返していた。 でも、いろんな事情から、どうしてもお詣りしてお願いしたいことがあり、希望をかなえるにはそれ相当の苦行をしないといけないのではとの思いに至り、奥駈けをすることにした。計画段階で、SNSだけでなく、いろんな方のホームページを拝見した。プロガイドの沖本さん、アオヒゲさん、satoshiさん、Kudou GAOさん、ありがとうございました。 また、南部の整備だけでなく詳細なイラストマップまで作成、公開頂いている新宮山彦グループの方には、小屋泊りさせていただくとともに公開頂いた貴重な情報で助かりました。ありがとうございました。 コースタイムを調べ、宿泊地などいろいろシミュレーションしていた。長距離になるので、日照時間の長い春が望ましいし、この季節なら水場での水の獲得もしやすいだろう。まだ、暑くならないうちにとは思っていたが、諸事情でGWから5月中に行くことはできなかった。また、コロナ禍のこともあり、躊躇していたが、公表される患者の数が減少し始めており、そろそろ良いかと思い、地元の所用の隙間を狙っていた。ちょうど、6/8には半日かかる病院での定期検査があるので職場を休まざるを得ないので、その日に吉野まで乗り込むことにした。 本来は前日夜に六田駅まで乗り込んで第75番の靡にお詣りして、早朝からスタートする方が、山上が岳宿坊、弥山小屋などの宿泊施設を利用できて、前半に必要な荷物を軽減できるのだが、余計に休みをもらう必要があるし、天候次第で宿泊予約を変更するのも申し訳ないので、テン泊と無人小屋を利用し、食料も全部持参することにした。 でも、荷物はできるだけ少なくしないと、アップダウンの連続に身が持たないだろう。これまでの自分の常識をチャラにして、本当に必要か見直し、一層軽減することにした。持参したい荷物の重量リストをつくり、エクセルで総重量を求め、思い切って切り捨てたり、軽いものに変えたりした。こういう試行錯誤自体は楽しいが、自分の苦痛を伴ったり、快適さを失ったりするものなので、悩ましい。結局、グレゴリーのズール40に全て詰め込むことが出来た。奥駆けにしては小さく出来たと思う。 気になるお天気だが、今年は早々に梅雨入りしたにもかかわらず、前半は少なくとも晴れそうである。後半は少し雨が降る可能性はありそうだが、梅雨の中休みのようでありがたい。 【1日目】 山行 3時間7分 休憩 25分 合計 3時間32分 距離8.3km上り944m下り215mカロリー1834kcal 近鉄吉野駅15:26ー15:44吉野山駅ー15:55金峯山寺15:58ー16:13上千本口バス停ー6:56花矢倉展望台ー17:01吉野水分神社17:05ー17:23高城山ー17:35奥千本口バス停ー17:43金峯神社ー18:07青根ヶ峰ー18:29心見茶屋跡ー18:59宿泊地泊 病院での定期の検査。心エコーの具合も良く、心電図、血液検査、尿検査とも問題ないと医者に言われ、気分良く出発で来た。もちろん、これから修行に出るとは言わなかったけど。 平日の昼間ということもあり、交通機関での人出は少ない。コロナ禍が終わってないので人の視線が気になる。還暦男のタイツ/ショートパンツ姿は目立つかもしれないので、ロングなパンツを履いて目立たなくした。今晩は山中でテン泊になるので吉野で柿の葉寿司を購入して夕飯に充てようと考えていたが、昨秋の小辺路では、高野山で柿の葉寿司を買えず心残りであった。今回は早めに見つけて買ってしまおう。京都駅で柿の葉寿司が売ってあったので、ごみを山に持ち込まないように、近鉄特急の中でお昼ご飯にすることにした。車中は空いていたので、ショートパンツにも履き替えた。橿原神宮で乗り換えて、さらに長時間かけて吉野駅へ。手前の六田駅付近で75番靡の柳の宿らしきところで一礼した。吉野駅で降りる人は2,3名であった。 金峯山寺を越えて、高城山の展望所にテン泊することを考えていたが、翌日の行程を考えると、できるだけ上に行きたい。二蔵小屋は無理だとしても高城山の先の青根ヶ峰くらいには行きたいところだ。 吉野は小さいころに家族と桜を見に来たことがある。懐かしい金峯山寺にお参りしてさらに登っていく。観光客は居そうにない。地元のお店の方が枯葉の落ちた道路脇を掃除しておられる。ご苦労さまです。夕方が近いとはいえ、まだ、陽も髙く、暑くて既に汗が落ちる。まだ、山道にもなってないのに嫌だなあ。家を出るときにペットボトル500mL3本とポリタンに2Lの水を用意してきた。この辺りの公園で水道があるはずで、そこで採ればよいのだが、コロナ禍で水道が止められているかもしれないので持参した。ザックの重さは15kg。でも、目立ちにくい40Lザックに収めることができた。公園が見つかり水道の蛇口を開くと水が出たのでここで1.5L追加したが冷たくなかった。さらに、登る途中で移動販売の車を見つけたので冷えた梅ジュースを買うことができた。これで体を冷やす。 赤い鳥居のある吉野水分神社は既に閉まっていた。鳥居前には最終の自販機があった。ここでも飲んで冷たい飲み物とはお別れし、道路沿いのきれいなトイレ近くから左に登って高城山の休憩所に向かう。ここはしっかりした屋根のある広い建物で、壁もあるのでテントを張らなくても寝られそうである。ここもテン泊候補地にしていたのだが、まだ、時間的に早すぎるので先を急ごう。左に寄り道すると青根ヶ峰への急な登りになる。すぐに着いた山頂は少し広い場所がある。ここから一旦下って、舗装道路に出てしばらく歩く。昨年の小辺路では、同じようなシチュエーションで、サンドイッチマンの伊達みきおに似た警察官に呼び止められたのを思い出した。伊達さん、お元気かなあ。 少し行くと標識があり、左の山道に入り、四寸岩山への登りになる。情報通り、モノレールがある道。山頂まではまだまだ距離も標高差もあるので日暮れに着くのは難しい。初日からヘッデンで山越えして二蔵小屋まで行くとなると20時越えになりそう。初日だし、少し先の心見茶屋跡でテン泊することにした。 樹林帯の中であるが、比較的広い場所。時刻は19時、さすがに樹林帯は暗くなってきた。ドーム型シェルターを建てて、夕飯の支度をして気が付いた。コッヘルの中にガス缶がない。そういえば、荷物をまとめているときに、横にガス缶があるなあって思っていたのだが、余分だと思って持ってこなかった。にわかには受け入れがたい事実。今回は膝のサポーターも忘れてしまった。これに気が付いたのは最寄りの駅で、もう取りに戻れなかった。12月に靭帯損傷した膝をもっとも守るべき今回のハードな山行で忘れてショックを受けていたのに、ガス缶もないとは。この先でリタイヤの心配も出てきたが、天候自体は悪くないので、膝の様子も見ながら行けるところまでは行ってみようか。まずは尾西のアルファ米のお赤飯に水を入れて1時間待つことにした。いきなりの冷や飯であるが、お赤飯だからよいか。20時過ぎになって食べ始める。樹林帯で風はあまり吹かないので、あまり寒くなくて助かった。そういえば、明日の朝食はチキンラーメンで体を温めてスタートのつもりだったのだが・・・、今晩のうちに水をいれておりて冷しチキンラーメンを食べることにするか。いつまで持つかなあ。明日は大峰山を越えるが、宿坊ではガスは売ってないだろうな。ガス缶があるとすれば弥山小屋かな。そこでなかったら・・・弥山から川合に下山か、その先の前鬼へ下山か、あとで判断すればよいので、まずは頑張ろう。 誰もいない山道の途中でのテン泊。動物が寄ってこないだろうか。シカらしい鳴き声はしている。夜半は木々が風で音を立てている。地面は少し傾いてはいるが、あまり固くなかったので問題なく休めた。行動服の上に安物のダウンを着て寝たが、もう1枚中間着が欲しかった。ザックに詰めている段階で、パタゴニアのR1フリースを持ってくるのをやめたのだが、これは持ってくるべきであった。これはテン泊する度に思った。 【2日目】 山行 10時間38分 休憩 2時間17分 合計 12時間55分 距離18.3km上り1873m下り1256mカロリー6581kcal 心見茶屋跡04:45ー05:30薊岳ー05:41四寸岩山ー05:57足摺の宿跡06:00ー06:28九十丁石ー06:43二蔵宿小屋07:06ー08:15大天井ヶ岳08:23ー9:04五番関09:15ー10:19今宿跡ー11:06洞辻茶屋11:21ー11:33陀羅尼助茶屋ー11:59鐘掛岩12:04ー12:18西の覗岩12:19ー12:52山上ヶ岳13:09ー13:25地蔵岳ー13:34投地蔵辻ー13:47小笹ノ宿14:13ー14:58脇ノ宿跡ー15:08明王ヶ岳ー16:25大普賢岳16:34ー16:44水太覗ー16:52弥勒岳ー17:22薩摩転びー17:28国見岳ー17:42稚児泊(ちごどまり)泊 翌朝、4時に起きて、冷たいチキンラーメンを食べたが案外おいしかった。片づけをして5時前には出発した。朝から陽が見られ、今日も暑くなりそうだ。本日は山上が岳の先へ、できるだけ進む。最低でも小笹の宿、できれば行者還小屋まで行きたいところだ。登る途中に切り開きが見られた。昨日も同じような箇所があったが、大規模に桜を植樹する計画があるらしい。新たな桜の名所になるのだろうか。四寸岩山山頂には古い標識の木片が割れて落ちており、なんとか読めたので、木片をもちあげて記念撮影した。下りに差し掛かり、しばらく行くと足摺宿。小屋の中は土間とお参りする祭壇(?)があった。ここから先に進むと二蔵小屋があり宿泊可能であった。簡易トイレはあるが、水場は少し離れているらしい。扉を開けてみたが誰もいなかった。この先、再びモノレール道を登る。レールを持ってよいしょ!水は十分に持ったが、さすがに重い。既に身体が熱くなってきている。大天井茶屋跡の木陰で休むとずっと、そこに居たくなるが、そうもいかない。ここもテン泊できそう。今回はテン泊が多くなるので、必然的に適地かどうかがすごく気になる。ここから目前の大天井ヶ岳に登ると下って女人結界のある五番関でまた、休憩。休んでばかりだが、体を冷やし、その間に持参したパンを食べる。今回の行動食は5,6個入りの袋のパン3袋とグラノーラ(広口ボトル2本)。荒天であればグラノーラ主体とする予定だが、お天気が良いので座ってパンを食べる。 ここから尾根道もあったが、奥駈道の標識のあった方に進むと、それはトラバース道で、途中にガレが数か所あり、崩落して修復されている個所もあった。雨天直後など足元が緩い場合は急な尾根道を登った方が安全だと思った。そのあと、鍋冠行者堂で尾根道と合流して、技術的には問題ない岩場など少々アクセントを楽しみながら登ると洞辻茶屋の不動明王の銅像が見えてきた。10時を回るとほんとに暑くて、店が全部閉まっている茶屋で腰を下ろしひと休み。この辺りまで来ると、ようやく降りてくる方にも会った。次に見える陀羅尼助茶屋も閉まっていた。何か冷たい飲み物を期待していた私が悪うございました。 ここから修行の場。油こぼし、鐘掛岩、西の覗岩と岩場を楽しみ、宿坊地帯へ。階段の登りは辛く、混合杖を使ってにぎやかに登ってきた大阪弁?の若者たちに進路を譲って、龍泉寺宿坊で休憩した。外は炎天下なのに、建物の中はとても涼しくて冷たい風は吹き抜けて心地よい。ここでスプライト400円を飲んだ。ここにはビールもあるようだった。スプライトの炭酸が、乾いた喉に気持ち良かったが全部飲まずに半分以上、京都駅で購入して飲み干した350mLのお茶のPETボトルに移した。カップは持参しなかったので、このPETボトルは購入した飲料や水場の水の採取に手ごろで大活躍した。宿坊を出る際に行先を聞かれ、できれば行者還まで、無理なら稚児泊まで行きたいと話すと、行者還小屋までは4時間程度だから行けるかもしれない。それに行者の雫水と言われる水場も出ている、って言われた。涸れることが多いと聞いていたので、梅雨時なので水が出ているのかと期待した。まあ、それまでに、水量の豊富な小笹ノ宿があるのでここで調達するつもりなのだが。 大峯山寺でお線香をお供えして手を合わせ、お願いごとをして、さらに道中の安全を祈り、三角点をゲットして早々に出立。山を下りる途中で出会った方と少し話をし、熊野本宮まで行くというと「素晴らしいですね」って手を合わせていただいた。奥駈けはそうしていただける価値のあることなんだなあと思いを新たにした。稜線の山腹を行くと小笹ノ宿。祠と小さな小屋があるが、祈祷する場所でもあるので、小屋の利用は行者優先とすること、祈祷の邪魔になるところにテントを張らないように注意書があった。ごもっともなことで、修験道を登らせていただいている我々は従うべきだと思った。ここは竜ヶ岳方面から流れる流水があり、冷たくておいしい。沢水なのでどうかなあと思いつつ、そのまま飲んでいたが問題なかった。また、綿のハンドタオルを浸して、これを首筋に巻いてクエンチした。午後の暑さに参っていたが、これでずいぶん楽になった。ただ、休んでいるとハエなどの虫が多く寄ってきて困った。顔の周りにやってきて落ち着かない。そこそこ休んだら、水も新たにゲットしたので夕方までできるだけ進もう。 阿弥陀森の女人結界門から右に折れてテン泊適地の脇ノ宿跡。まだまだ行けそうなので、大普賢岳に向かう。そのあとは国見岳以降、鎖で崖をトラバースしたり、薩摩転げといわれる岩場を下降したり、さらにトラバースと連続するが、足場はあり、鎖を持って慎重に進めば問題ない。いわゆるホッチキスの階段を降り、下降を続けると広い場所にでた。ここが稚児泊(ちごどまり)。この先は七曜岳、行者還岳となるが結構時間がかかるので、ここでテン泊することにした。大峯山寺の先で出会った人以外は誰にも会わず、このテン場でもひとりぼっちだ。できるだけなだらかな場所でテントをペグダウンする。昨日よりは明るく作業しやすい。 今晩も尾西の冷や飯。わかめごはんに持参した「くらこん」を入れて塩味を効かせる。ここは岩場の合間でやや暗いが、風が強くなく、昔からのテン泊適地のようであった。 【3日目】 山行 11時間18分 休憩 3時間10分 合計 14時間28分 距離19.4km上り1752m下り1649mカロリー7466kcal 稚児泊04:37ー04:49七つ池ー05:03七曜岳ー05:08無双洞・和佐又山分岐ー05:49みなきケルン碑ー06:00行者還岳分岐06:07ー06:15行者還岳ー06:24行者還岳分岐ーー6:41行者還小屋ー06:50行者の水場07:00ー07:04行者還小屋07:17ー07:19天川辻ー07:53R309 90番分岐08:01ー08:21しなの木出合ー08:31一ノ垰ー08:56奥駈道出合09:08ー09:32弁天ノ森ー10:00聖宝ノ宿跡ー11:23弥山小屋11:36ー11:40弥山ー11:44弥山小屋11:49ー12:21大峰山(八経ヶ岳)ー12:41明星ヶ岳12:58ー13:19禅師ノ森13:19ー13:47五鈷峰ー14:37舟ノ垰ー15:30楊子ノ宿15:52ー17:21孔雀岳ー17:52両部分けー18:01橡の鼻ー18:09空鉢岳ー18:28馬の背18:39ー18:44釈迦ヶ岳18:54ー19:06千丈平泊 3時台には起床して、少しでも気温が高くならないうちに弥山を越えたいので、早々に稚児泊を出立して七曜岳に向かう。いきなりハシゴ、鎖場などが現れる。朝一番で感覚が悪いだろうから、やや慎重に行動して頂上に立った。ここから一部壊れたハシゴを通過するなど結構歩いて行者還岳分岐まで来た。ここまで来るのにずいぶん時間を要したので、昨日、稚児泊にしておいてよかった。 行者還岳分岐には、みなきケルンがあった。大経大WVの〇〇南樹さんが春季合宿中に疲労困憊して亡くなられたそうだ。手を合わせて冥福を祈る。ここから荷物を降ろして行者還岳までピストンした。ストックを突いて登り始めると体が浮き上がるようだ。担いでしまうと荷物の重さはあまり感じなかったのだが、空身で登ると快適だ。 虫たちを引き連れて山頂に登ったので長居はせずに分岐まで戻って、荷物を背負って行者還小屋へ向かう。ガレ場を下降し、ハシゴなど降りて山腹をトラバースしていくと、岩陰に金剛蔵王のある行者還といわれる靡があり、さらに行くと立派な避難小屋が見えてきた。 あれ?水場はどこにあった?これ以降に水場はないので、できれば行者の雫水を少しでも得ておきたかった。小屋から空身で戻り、下降したハシゴのあるガレ場に戻ると水場があった。でも、黒いホースから水は出ていなかった。龍泉寺宿坊では水は出ていると聞いたのだけど。しかなくガレ場を登ると上の方にある管からチョロチョロと出てた。これをペットボトルに入れ、タオルを少し湿らせて、先を急ぐことにした。今日の行程はまだまだ長いから。ああ、ここで自作のオニヤンマ君が落ちてました。自分の周りにいるハエや虫に見せてみたけど、あまり効いた気がしなかった。みんな平気でやって来た。よくできているんだけどなあ。 今日は最低でも楊子ノ宿まで、できれば釈迦が岳を越えたい。ガス缶はないが、途中でエスケープする気はほとんどなく、できるだけ先へ進むことで明日や明後日以降の行程が楽にしたいと考えていた。ここから一ノ垰までは起伏は当然あるものの、時々草原の中を行く気持ちいい稜線であった。時々、弥山、八経ヶ岳の姿が見えた。その先は恐ろしく長いはずなのであまり見ないようにした。この辺りはシロヤシオもまだ咲いていて、気分良くしてくれる。日差しは強いが東からの風もあり、日陰に入るとクエンチできた。昨日に通過した大普賢あたりでヘリが何度も飛んでいる。誰か怪我でもされたのだろうか。捜索されていると帰宅後に知った。 相当古い一ノ垰の避難小屋を過ぎると西に折れてしばらく行くと奥駈出会だ。ここは、下から弥山に登る人気ルート。これまで誰にも会わなかったが、どんどん会う人が増えてくる。向こうから降りてくる人、追い抜いていく人・・・。私も少しは気合を入れたが誰も抜けなかった。皆さん、軽装だし日帰りかな。5泊用の装備では勝ち目はない。ここで初めてストックを出して、カメ足で地道に登る。弁天ノ森を越え、理源大師様の居られる聖宝ノ宿跡で一休み。触れると雨になるそうなので拝むだけにした。さらに登り、階段になるとひたすら忍耐。よく整備された階段ルートは安全なので別のことを考えて登っていると突然、山小屋の屋根が見えてきた。別に登りが速かったわけではなく、急ぐのをあきらめてボッーと別のことを考えてたから、気づくのが遅れただけ。懐かしい弥山小屋の前では私を抜いて行かれた皆さんが休憩されていた。 私は初めてソロ山行で泊まった当時のメインの小屋は、今は避難小屋。大きな山小屋の少し奥の入り口に入ってみるとジュースやカップ麺、ホットコーヒーなどのメニューが張り出されている。ジュースは300円と良心的だ。ここでサイダーを注文し、ガス缶があるか聞いてみたところ、奥から持ってきてくれた。これで温かい食べ物を作ることができる。これは嬉しかった。サイダーの半分はPETボトルに移して、飲み干したPETボトルは返却できた。ごみの持ち帰りは縦走では厳しいので、宿坊でも弥山小屋でも購入したボトルを返却できたのはありがたかった。 早速、八経ヶ岳に進む。オオヤマレンゲを保護するための柵を通り、登っていくと降りてくる女性が、「まだ早すぎたわ。でも、つぼみは見付けたわ」「へえ、そうですか」「お花に興味ない?」。申し訳ありません。お花の名前は苦手でして・・・ 八経ヶ岳山頂は人気があるだけに数名が居られた。一人だけ、ここから南下されていった。私も少し遅れて南下した。この方とは南下する縦走路の弥山辻の先から明星ヶ岳山頂へのピストンですれ違った。明星ヶ岳山頂は貸し切りで、八経ヶ岳と同様に360℃展望があり、立ち枯れの目立つ八経ヶ岳も良く見える。みなみをみればはるか遠くに釈迦が岳が見える。今日のうちにあそこまで行けるのだろうか。相当厳しい状況だと思った。 ここから南下し、トラバースと下降が始まり、五鈷嶺の崩落地など危険地帯を通過する。ガレが酷く、ずり落ちれば登ってこれない箇所も多数あった。絶対に落ちてはいけない。ルートの多くは稜線の西側になり、そちらの風は弱く、日差しに体がほてって辛い。舟ノ垰付近も炎天下。日陰を探し、東からの風を受けられる稜線に出るたびに休みを取る。これでは今日のうちに釈迦が岳を越えられないか。楊子ノ宿から釈迦が岳までコースタームで3時間。今日の良好なお天気なら、楊子ノ宿を15:30に出られるなら釈迦が岳まで行けるだろうと踏んでいたが、楊子ノ宿にたどり着くのが15:30になりそうである。 途中で先行していた方が休憩しているのに出会った。この方も暑さにやられてバテバテだそうで、今日は楊子ノ宿に泊まるそうだ。できれば熊野本宮まで行きたかったが、諦めて下山するとのことだった。気さくで親切な方だったが、あまり、ご飯や炭水化物系を持っておらず、水を沢山飲まれるようで、それではさぞきつかっただろう。弥山小屋でカップヌードル2つ食べて何とかここまで来たそうである。糖分だけではシャリバテするので、特に長期縦走ではお腹にたまる炭水化物の補給を継続することも大事だと思う。偉そうに言っているけど、私も精いっぱい。ただ、気力、体力ともまだ、十分あった。 強烈な崩壊地の僅かな踏み跡をたどって、縦走路の左下にある木の香りのする無人の楊子ノ宿に到着し、再び縦走路に戻って食事を摂った。追いついてこられたカップブヌードル2個食べた方に見送られて、19時到着を目標に釈迦が岳を目指した。途中で釈迦が岳から降りてくるソロの登山者が居られた。今日は楊子ノ宿に泊まるそうである。しっかりパッキングされて、ヘルメットも持参された精悍な登山者で、この先の鳥の水も、私がテン泊予定の行者のかくし水も十分に出ていることを教えてもらった。千丈平まで行くというと「まだ、結構あるねえ」って言われた。たしかにその通り。日の長く天候が安定しているから行けるけどね。 もう時間的に余裕がないので釈迦が岳1本に絞り、縦走路からわずかに外れている仏生ヶ岳や孔雀岳のピークトップを踏むのはあきらめた。鳥の水で水分補給し、タオルを濡らして首筋を冷やす。目の前にガーンと聳える釈迦が岳の急斜面はどうして登るのか、相当厳しそうである。足元に延びた笹は刈り取られていて助かる。急登していくと、一気に岩場を下降する両部分け。密教でいう金剛界と胎蔵界を分けるらしいところ。鎖を持って下降するが難しくはない。すぐに、稜線の左側のトラバース道に入る。次は蔵王権現の居られる椽(エン)の鼻。ガレ場、鎖など次々と岩場が現れるが集中しているので楽しい。ただ、弥勒岩を巻くのに急下降、急上昇するのに息が上がる。馬の背は風がないので難なく通過し、次々と現れるロープや木の根をつかんで山頂めがけて登っていくとお釈迦様の後ろ姿が見えた。19時前だ。まだ、夕陽が差している。「お釈迦様、ようやく会いに来ました」。当然、誰もいないので声を出して話をさせてもらう。夕陽に輝くお釈迦様の神々しいこと。目に涙がにじむ。お願いを丁重にさせていただいて、名残惜しいけどテン場の千丈平へ急ぐ。今度は楽なコースでゆっくり参りますね。 深仙ノ宿への分岐を直進して下降すると行者のかくし水が勢いよく出ていた。冷たくておいしい。これを1.5Lポリタンに詰めて、さらに下降する。テン場まで来たが、だれも居なかった。うーん、今晩も一人らしい。暗くなってくるので、急いでテントを建てて、温かいカレーリゾットを食べて長い一日を終えた。今日の行動時間は14時間越え。さすがに疲れたがシェルターにしたので設営が簡単で助かった。 【4日目】 山行 9時間34分 休憩 1時間31分 合計 11時間5分 距離15.6km上り1120m下り1697mカロリー5780kcal 千丈平05:00ー05:28深仙ノ宿05:34ー05:58太古の辻06:09ー06:17蘇莫岳ー06:21仙人舞台石06:22ー06:34石楠花岳ー07:07天狗山ー07:25奥守岳ー07:44嫁越峠ー08:07天狗の稽古場ー08:13地蔵岳ー08:31般若岳ー08:50滝川辻ー09:13乾光門09:22ー09:50涅槃岳ー10:18証誠無漏岳1ー10:27鎖場10:34ー10:55阿須迦利岳ー11:16持経の宿11:24ー11:38持経千年檜ー12:17両又分岐ー12:35平治ノ宿12:46ー13:14転法輪岳13:22ー13:57倶利伽羅岳ー15:17怒田宿跡ー15:40行仙岳ー16:06行仙宿山小屋泊 夜半から風が相当強くなってきた。樹林帯で上の木々がゴウゴウと唸り、そのあと少し遅れてテントが風で揺さぶられる。これが繰り返される。ここは良いテン場で、深い樹林帯だし、ペグは根元まで深く刺さってはいるのだが、それでもテントが浮き上がりそうだ。風上方向に荷物を入れたザックを置いて重しにして、万が一に備えて、雨具も着込んでシュラフに入った。今回はシングルウォールのドーム型ツエルトなので、結露に備えてゴアのシュラフカバーも持ってきた。それも保温に役立った。一晩中、風が吹いていたので、うつらうつらと寝ながらいろいろ考える。昨日は頑張ったので、普通なら今日は行仙宿まで行けるだろうが、この風とこれからの天気次第だな。前鬼への下降や1日停滞や近場の山小屋への退避もありえるな。 やがて、外はうっすらと明るくなってきたのでテントから出て空を見上げる。強風が吹き、ガスガスだなあって思っていたが、空を見上げるとガスの上に少し青空が見える。おおっ、これは行けるぞ。温かい朝食を摂って、雨具の上下を着て出発。まずは深仙ノ宿まで。釈迦が岳山腹のトラバースだが、事前の情報通り、歩きやすいルート。ガスで視界が少ない中でも確実に歩けた。深仙ノ宿は小さいが、電燈がつくので混んでなければ快適に過ごせそう。扉を開けてみたが人気はなかった。今日はガスガスの曇り空だけど、ほとんど雨は降っていない。東からは冷たい強風が吹いている。昨日までの炎天下で、この風が吹いてほしかった。 ガスの中に大日岳が見える。正面は修験用の鎖場なので、そちらには行かずに巻く。巻いたところから登れるらしいが、ガスだし止めておいた。良いお天気なら大日如来様にお会いしたかったが。ここからしばらく行くと太古の辻。いよいろ、南奥駈けの始まりだ。ここから先はエスケープできない。気が引き締まる。 ただただ、黙々と尾根伝いにアップダウンを繰り返して距離を稼ぐ。身体に熱がこもってきたので雨具を脱いで歩き続ける。倒木あり、ガレ場あり、変化には事欠かない。この辺りまで来るとシロヤシオの花は随分落ちている。呼吸を整え、食べ物を口にするために休んでいると、後ろから女性の話す声がする。誰か追いついてきたかな。しかし、私の泊地より向こうから来るのだと釈迦が岳の向こうになる。かなりの難路なので、そうそうに追いつかれるだろうか?それとも、前鬼から登ってこられたか。少し待ったが誰も来ない。女性の声は気のせいだった。木々が風で擦れる音だったのだろうか。昨日の夕方から誰とも出会うことも、話すこともない。人恋しさのせいか、脱水症状で頭がおかしくなって来たか。 持経の宿はしっかりした造りの小屋でだれも居られなかった。ここは隣の林道を行けば水場があるらしいが、十分持っているので補給しなかった。ストーブや薪があり暖まることもできる。そこから登って檜の大木を越えて行くと平治の宿。ここは手動水洗トイレ。ちょっと小さめの小屋だがきれいだった。ここも誰も居なかった。本当に人に会わないなあ。行仙岳へは直接登らない巻道もあるが、ゴールは近いので頂上を踏むことにする。ハエやいろんな虫を引き連れて頂上を目指す。殺虫剤のディート入りサラテクトを服や帽子に振りかけているのだが、なんか効果がないみたいだ。山頂はパラボラアンテナのある電波基地で、これまでの人工物の全くない山頂とは対照的だ。なんか興ざめするが、これは仕方ないなあ。山頂から稜線沿いに降りると、行仙宿であった。玄関に回り込んで入ってみると非常に広い。持経の宿よりも大きく奥には毛布や机も沢山用意されている。中央に薪ストーブ。なんと、薪で釜の炊飯できる「おくどさん」もある。玄関先ではドコモの電波も通じるし、洋式トイレ、電燈はもちろん、バッテリーの充電もできる。ここは充実している。素晴らしいなあと思い、上に上がって休憩していたが、誰も来なかった。 小屋を建てた際の写真なども掲示されている。一から小屋を建てるのはさぞ大変だったろうなあ。大きな部屋なので、薪ストーブで暖まるには時間も薪もかかるだろうし、火の始末もしなければならないので、ストーブはつけなかった。それでも、広々とした空間で天候や風、虫を気にすることなく食事できたのは良かった。なお、非常用に袋めん、乾パンなど準備されている。これらは寸志をいれていただくことができる。本当にありがたい。 寝る際に毛布を借りようと思ったが、何となくシットリしていたので使用せずにシュラフのみで寝た。 【5日目】 山行 8時間8分 休憩 1時間42分 合計 9時間50分 距離14.9km上り1442m下り1539mカロリー5055kcal 行仙宿山小屋06:00ー07:41笠捨山07:47ー08:11葛川辻ー08:51地蔵岳09:180ー9:22水場09:32ー09:41四阿之宿ー09:44東屋岳ー09:53拝み返し09:56ー10:13檜之宿跡ー10:22巻道分岐ー10:30香精山10:33ー11:21塔ノ谷峠ー12:02古屋の辻ー12:19如意宝珠岳12:21ー12:42蜘蛛ノ口ー12:51稚児ノ森1ー13:19水呑金剛ー13:59花折塚ー14:30玉置山展望台14:43ー15:09玉置山15:13ー15:18玉置神社15:39ー15:53玉置山駐車場泊 夜半に雨の音がしていた。小屋泊りがありがたかった。ここ数日よりゆっくりさせてもらって、小屋を出発した。天気は今日も曇り。ガスの中だが、今日は風がなく湿度が高い。いきなり笠捨山への急登となる。笠捨山は1300m超。これ以上高い山は、この先にはない。だんだんとフィナーレに近づいている。といってもあと二日、延々とアップダウンする縦走路は続く。笠捨山を下り始めると人の声がした。また、幻聴かって思ったら本物の人だった。大きなザックを背負った男女2名。平治宿に泊まられて早朝に出発してきたそうだ。これは嬉しい!少し話したが、休憩されるので、先に降り始める。 再び登りになり、細尾根、岩場になって鎖場を登ると槍ヶ岳。登山道に山頂まで2分と書いてあったので登ってみて、30秒足らずで登れたが何もなかった。戻ると男女2名が追いついてこられたので、道を譲り、この方たちが先行された。次は地蔵岳の登りだ。ストックをザックに仕舞い、両手足で登る。急峻で神経を集中するので楽しい。山頂には小さな金色のお地蔵さまが居られた。ここのハイライトは6mの垂直下降の鎖場。3名で順に降りる。でも、ここは足の置き場が沢山あり、易しかった。それより、そのあとの2か所の鎖場の下降の方が慎重になった。 途中で休憩されたお二人と抜きつ抜かれつ状態になった。南に進路を取って香精山、次は西に曲がって、急降下。調子が良くなって、あまり休まずに降りると男女2人に追いつかれることはなかった。そのあと登り下りを繰り返すと、右手から自動車のエンジン音が聞こえるようになる。しばらく、人工的な音には遠ざかっていたので、懐かしい気もするが、現実世界に引き戻されて寂しい気もした。やがて、右手下に道路が見えてきて、この林道に合流するが、その縁を歩いていく。林道と離れて尾根を大きく左にトラバースするが、樹林帯は風がなくムシムシして辛い。でも、何となく修験者モードに入っており、休まずに延々と歩く。 何度か車道、山道を繰り返す。再度、左にトラバースして花折塚。さらに歩くと展望台が見えてきた。近くまで寄ってみると、展望台、東屋、トイレ、ゴミ箱があった。自販機はなかった。また、手洗い水は雨水をためたものであった。水はきれいそうだったので、蛇口を開いて、頭から水を被ると気持ちよかった。顔や首元など、濡らしたタオルで拭いて生き返った気分だ。でも、それを待ち構えていたようにハエやカが寄ってきて、蚊に刺された。うかうかしてられないので身支度していると、例の二人が展望台によらずに抜いていった。次は玉置山なので追いかけるが、二人には追い付かない。 玉置山山頂に登り、最終目的地の玉置神社めがけて降りる。途中から階段となり、ご神木、さらにいくつかの社にお詣りし、事務所を通過して本殿に詣でた。ここで水を補給する予定であったが、チョロチョロとして出ていなかった。少し登り返して駐車場への近道を20分ほど行くと駐車場になり、売店があった。神社の境内はテン泊禁止なので、この駐車場で指示を受けてテントを張るのだと聞いていた。 まずは、売店で腹ごしらえ。夕食兼用できつねうどんとめはり寿司を注文して食べた。先行した二人も食事をされている。食事を終えて、店主から「こんばんは雨だから、トイレの軒に張った方がいいよ」って言われた。でも、参拝者はそこそこいらっしゃるし、トイレの横は怪しい。浄化槽も近くにあるので臭いも気になる。少し離れたところに張ってみたが、結構風があるし、SCWで天気予報を見ると4時くらいに厳しい雨になる見込みだったので、仕方なく、男子トイレ側の軒にテントを設置した。ここなら風は防げるし、多少、雨もマシだろう。この駐車場には自販機もあるので炭酸飲料を買っていると、店仕舞いを始めた店主が来てめはり寿司を3つくれて、「3人で食べて」。なんとありがたいこと。お礼を言って2二人にも渡した。 テントの中で2回目のめはり寿司をいただいて、久しぶりにお腹がいっぱいになった。天気予報はSCWのみ荒天、てんくらと山テンはそれほど悪くなかった。SCWの雲の動き通り、夕方には小雨が降った。やがて、駐車場のクルマはなくなり、少し離れたテントのお二人と3人だけになった。 【6日目】 山行 8時間15分 休憩 1時間59分 合計 10時間14分 距離18.6km上り1241m下り2173mカロリー4979kcal 玉置山駐車場03:24ー04:00玉置辻ー05:01大平多山分岐05:09ー05:30大森山05:30ー05:36大水ノ森05:38ー06:10切畑辻06:14ー06:44五大尊岳(北峰)ー07:07五大尊岳ー08:11金剛多和08:13ー08:51大黒天神岳ー09:43山在峠10:01ー10:11吹越山ー10:20吹越宿跡ー10:53吹越峠ー11:03展望台11:40ー七越峰広場11:47ー11:52七越峰ー13:00大斎原13:01ー13:14熊野本宮大社13:23 幸い、夜の雨はなかったが、最終日は雨になりそうなので早めに起きて準備をしていると、お二人が「お世話になりました」って、さっきまであったテントがなくなっている。まだ2時台なんですけど。おもわず「早っ!」って言ってしまった。私も急いで3時20分に出発した。ヘッデンで玉置神社に戻り、鳥居の下で再びお祈りをして、玉置辻に向かった。玉置辻まで神社からトラバースする山道になるが左側はかなり深く切れ落ちているように見える。足元が崩れて落ちたら見つからないなあ、そんなこと思いながらヘッデンの灯りで慎重に下る。玉置辻から少し下ったところで右側に林道があり、その右側に細い踏み跡があり、奥駈道との表示があるので、細道を歩くが、荒れたガレで踏み跡は細く、右側が深く切れ落ちている。落ちたら重大事故になりそうだ。横に沿っている林道も同じところまで続いていたので、そちらを歩いた方がよかった。 林道が終点になると、大平多山分岐(篠尾辻)への登り。今日も風がなくてムシムシしている。お天気は曇りだが、ときおり薄日が差す。おお、SCWは外れたなあ。そんなこと思いながら地道に登る。左手に大平多山への稜線が見え、標高を上げると近づいてくる。最後は左側から回り込んで稜線に立った。予想通り、南側から緩やかだが風が吹いてきた。これで少し助かった。西に進路を取り、大森山、さらに三角点のある大水ノ森に着いた。ロープなど使いながらいくつものピークを越えたのちに急降下して切畑辻。この後。細尾根になり、斜度が急になり、アップダウンを繰り返しながら登っていくと五大尊岳北峰についた。ここには不動明王像がいらした。この山には南峰もある。左に急降下し、再び3段の急斜面を登ると南峰であったが何の表示もなかった。ここからまた、急降下するが左右に樹林はあるものの凄い角度の急斜面で、左右に落ちたらどこまで落ちるかわからない。樹林で油断しやすいが通る人もいないので、落ちたらやばい。縦走路自体も地面に積もった枯れた松葉が滑るし、岩場もあるし、かなり危険だ。この下りの後半にトレランのお兄さん二人と出会い、元気よく登って行かれた。どこまで行くのか聞き忘れた。 劇下りが終わると六道の辻で金剛多和といわれる靡のあるところ。ここから少し登ると右側に水場への案内があった。片道3分らしいので、行ってみた。山の斜面をトラバースしていくと水の流れる音がする。少し下ると橋があり、岩盤を流れる水を見付けた。本日はここくらいしか水場がないので、貴重だ。ここで水をもらい、タオルを濡らしてリフレッシュ。最後の頑張りに備えた。 ここからも登り下りを繰り返すが、右側に熊野川が見えてくる。ゴールまでまだ、結構な距離があるはずなのだが、安心するとともに、寂しくもある。送電線鉄塔のところまで来ると切り開きから熊野川が良く見える。2つ目の鉄塔が左斜面に見えてくる。稜線の右の踏み跡に入りそうになったが、稜線の左斜面の切り開きを下って鉄塔の手前に降りていくのが正解。やがてその下で右に巻いていく。舗装道路と交差したところが山在峠。この辺りから雲行きが怪しくなってきた。もともと曇り空で時々薄日が差していたが、暗くなってきた。そのまま登って吹越山、下って吹越宿跡、登り返して吹越峠。同じ名前のところばかりでややこしい。峠を越えると電波塔が見えてきたが、この辺りから雨の粒が大きくなってきたので、薄く切られた丸太のベンチで雨宿りした。この辺りは展望台といわれる、大斎原が見える有名なところ。木々は少ないのに雨は落ちてこない。雨雲レーダーではザーザー降りとなっているが少しで通り過ぎそうだ。のんびりと最後の残りのパンを食べて時間つぶし。トレランの方が1名、雨など気にせずに降りていかれた。 雨が小降りになったところで、七越峰広場、七越峰を経由して念願の熊野川に降り立った。堰堤にある急階段をトラロープの手助けで降りて河原に着いた。さあ、独鈷を渡渉しようか。川幅はないが、結構、水の流れが速そうだ。最後の最後に流されて遭難したら笑われそうだ。登山靴を脱いで、タイツも脱いで、ショートパンツと厚手の靴下姿で渡り始めた。水は冷たくて気持ち良いが、中盤まで行くと水の流れで足を持っていかれそう。両側のストックをしっかりついて必死に耐えて進むと川底が浅くなってきた。ヨシ、行けるぞ。本当は途中で写真でも撮ろうと思っていたが、そんな余裕はなかった。 無事に渡り切って、靴下を脱いで絞る。気になっていた臭気は洗い流されたようだ。 これはラッキー。新しい靴下に変え、残っていたポリタンの水を頭からかぶり、これで水垢離とした。このあと、大斎原、熊野本宮とお詣りして奥駈けを終えた。 時間をかけて周到に検討、準備したにも拘わらず、忘れ物したし、帰宅後に知った登山者の遭難もあったが、心配していた膝や腰の故障、怪我もなく無事に最後まで歩きぬいてお詣りし続けられてよかった。これで満願成就できると良いのだが。本宮に着いて、もっとヘトヘトになって、疲れ切って、「暫く山は結構!」ってなるかと思ったが、いたって元気で来週にでも山に行けそうな状態であった。ただ・・・知らぬ間にマダニがわき腹の見難いところについており、翌々日の夜に初めて気づいて水曜日に皮膚科に行って除去してもらった。私は感染症に弱いので、潜伏期間の1,2週間は体力を落とさないように大人しくしてないといけないなあ。発熱しませんように!

大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 吉野駅。かっこいいアーケード型の大きなホーム
吉野駅。かっこいいアーケード型の大きなホーム
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) さあ出発
さあ出発
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ロープウェイの山上駅。吉野駅とピストンなのかバスが待機していた
ロープウェイの山上駅。吉野駅とピストンなのかバスが待機していた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) まずは舗装道路を行きます
まずは舗装道路を行きます
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 黒門。いよいよお寺のなかへ
黒門。いよいよお寺のなかへ
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 発心門・銅の鳥居
発心門・銅の鳥居
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 蔵王堂の仁王門
蔵王堂の仁王門
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 蔵王堂。お参りの人はいない
蔵王堂。お参りの人はいない
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) こういう町並みはいいねえ
こういう町並みはいいねえ
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) きれいなトイレがいくつもあります
きれいなトイレがいくつもあります
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 吉野水分神社。時間帯が遅かったためか閉門されていた。
吉野水分神社。時間帯が遅かったためか閉門されていた。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ここのトイレの前から高城山に登る
ここのトイレの前から高城山に登る
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 高城山山頂の休憩所が見えてきた
高城山山頂の休憩所が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 広い山頂
広い山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 休憩所はしっかりしているので野宿できそう
休憩所はしっかりしているので野宿できそう
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 金峯神社への鳥居
金峯神社への鳥居
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 金峯神社本殿前の鳥居。右の山道を行く
金峯神社本殿前の鳥居。右の山道を行く
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) いよいよ山中に入る
いよいよ山中に入る
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 途中の休憩所。ここも屋根があるので野宿可能
途中の休憩所。ここも屋根があるので野宿可能
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 伐採されていて痛々しいが展望は良い。ここに沢山の桜が咲くのはいつのことだろうか。
伐採されていて痛々しいが展望は良い。ここに沢山の桜が咲くのはいつのことだろうか。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) これから行く先の山々が見える。あまり遠くて辛くなるので、あまり見ないようにした。
これから行く先の山々が見える。あまり遠くて辛くなるので、あまり見ないようにした。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) この石柱の案内から左に入る
この石柱の案内から左に入る
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 急登を少し行くと青根ヶ峰山頂。広くはないがベンチもある。
急登を少し行くと青根ヶ峰山頂。広くはないがベンチもある。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 既に熱そう。今日のザックはグレゴリーのズール40
既に熱そう。今日のザックはグレゴリーのズール40
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 夕陽。暗くなるまでに行けるとこまで行こう
夕陽。暗くなるまでに行けるとこまで行こう
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 四寸岩山への登り
四寸岩山への登り
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 途中からモノレールと合流
途中からモノレールと合流
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 心見茶屋跡。ここから少し先まで登ったが、ここまで引き返してテン泊
心見茶屋跡。ここから少し先まで登ったが、ここまで引き返してテン泊
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 翌日も良いお天気。暑すぎ!
翌日も良いお天気。暑すぎ!
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) また、伐採地がある
また、伐採地がある
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 四寸岩山山頂。山名板の上半分が割れて落ちていたのでくっつけて写真撮影
四寸岩山山頂。山名板の上半分が割れて落ちていたのでくっつけて写真撮影
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 林を下っていくと・・・
林を下っていくと・・・
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 足摺宿。内部は土間だけ。雨宿りはできそう
足摺宿。内部は土間だけ。雨宿りはできそう
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 舗装された林道に合流、すぐに山道に入って、二蔵小屋が見えてきた
舗装された林道に合流、すぐに山道に入って、二蔵小屋が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 二蔵小屋には簡易トイレがある
二蔵小屋には簡易トイレがある
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 二蔵小屋玄関に回り込む。テン泊できるが水場は近くにはない。
二蔵小屋玄関に回り込む。テン泊できるが水場は近くにはない。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 二蔵小屋内部。きれい。
二蔵小屋内部。きれい。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) モノレール道を進むと
モノレール道を進むと
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大天井ヶ岳
大天井ヶ岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 五番関まで下りて女人結界門。左方向に矢印があるがトラバース道。右手の尾根を急登すると尾根道
五番関まで下りて女人結界門。左方向に矢印があるがトラバース道。右手の尾根を急登すると尾根道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 鍋冠行者堂。「なべかづきぎょうじゃどう」と読む。字の通り、鍋は冠るらしい。
鍋冠行者堂。「なべかづきぎょうじゃどう」と読む。字の通り、鍋は冠るらしい。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 鎖場を過ぎて洞辻茶屋の不動明王様
鎖場を過ぎて洞辻茶屋の不動明王様
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 洞辻茶屋
洞辻茶屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 陀羅助茶屋の後の分岐の表示。左です。
陀羅助茶屋の後の分岐の表示。左です。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 鐘掛岩
鐘掛岩
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 西の覗き
西の覗き
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 龍泉寺宿坊
龍泉寺宿坊
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 涼しい風が吹く宿坊内。灼熱の外と比べて天国のよう。
涼しい風が吹く宿坊内。灼熱の外と比べて天国のよう。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大峰山寺へ。妙覚門
大峰山寺へ。妙覚門
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大峰山上ガ岳頂上お花畑
大峰山上ガ岳頂上お花畑
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大峰山上ガ岳頂上
大峰山上ガ岳頂上
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大峰山寺本堂
大峰山寺本堂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小笹の宿
小笹の宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小笹の宿の祠と小屋
小笹の宿の祠と小屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小屋の扉は外れていた
小屋の扉は外れていた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 阿弥陀ヶ森の女人結界門
阿弥陀ヶ森の女人結界門
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) この分岐を南下
この分岐を南下
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) すぐに脇宿跡
すぐに脇宿跡
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 脇宿跡もテン泊適地
脇宿跡もテン泊適地
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大普賢の岩場が見える
大普賢の岩場が見える
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 姫笹の尾根
姫笹の尾根
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) この分岐から大普賢岳へ
この分岐から大普賢岳へ
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 頂上間近
頂上間近
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大普賢岳
大普賢岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) シロヤシオがまだ咲いていて癒される
シロヤシオがまだ咲いていて癒される
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 急下降
急下降
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ホッチキスを下降
ホッチキスを下降
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) トラバース
トラバース
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 国見岳を過ぎると稚児泊(ちごどまり)
国見岳を過ぎると稚児泊(ちごどまり)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) だいぶ暗くなってきたので、ここでテン泊
だいぶ暗くなってきたので、ここでテン泊
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 七曜岳への下降。歯抜けの階段
七曜岳への下降。歯抜けの階段
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 桟橋を渡って
桟橋を渡って
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 七曜岳山頂
七曜岳山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) また、歯抜けの階段
また、歯抜けの階段
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者還岳への分岐手前のみなきケルン
行者還岳への分岐手前のみなきケルン
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 遭難碑なんですね
遭難碑なんですね
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者還岳山頂
行者還岳山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ハエなどの虫を引き連れて
ハエなどの虫を引き連れて
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者還避難小屋への下降
行者還避難小屋への下降
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者還の靡
行者還の靡
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者還避難小屋
行者還避難小屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) きれいな部屋がいくつもある
きれいな部屋がいくつもある
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 再び引き返して行者の雫水。ホースから水は出ていません。
再び引き返して行者の雫水。ホースから水は出ていません。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 上部にチョロチョロ流れてました。
上部にチョロチョロ流れてました。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 自作のおにやんま君が落ちてました。上手にできています。
自作のおにやんま君が落ちてました。上手にできています。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 稜線から弥山を仰ぐ。まだまだ、先は長い。
稜線から弥山を仰ぐ。まだまだ、先は長い。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 気持ち良い草原。
気持ち良い草原。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 弁天の森
弁天の森
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 理源大師様
理源大師様
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 稜線から振り返って登て来た尾根
稜線から振り返って登て来た尾根
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 突然弥山小屋が見えてきた。
突然弥山小屋が見えてきた。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 弥山小屋避難小屋。ずっと前は弥山小屋本体だった。
弥山小屋避難小屋。ずっと前は弥山小屋本体だった。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ここが玄関
ここが玄関
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 弥山神社から小屋の全景
弥山神社から小屋の全景
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 八経ヶ岳への登り道
八経ヶ岳への登り道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 人気の八経ヶ岳
人気の八経ヶ岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) これから今日中に奥に見える釈迦が岳を越える。遠い!
これから今日中に奥に見える釈迦が岳を越える。遠い!
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 今日、登ってきた尾根道
今日、登ってきた尾根道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 無人の明星ヶ岳山頂
無人の明星ヶ岳山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 明星ヶ岳山頂から八経ヶ岳
明星ヶ岳山頂から八経ヶ岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 釈迦が岳が見える
釈迦が岳が見える
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 五鈷峰
五鈷峰
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ガレ場の下降
ガレ場の下降
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 穏やかな舟ノ垰付近。風が吹かなくて暑い
穏やかな舟ノ垰付近。風が吹かなくて暑い
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 楊子ノ宿手前の崩壊地
楊子ノ宿手前の崩壊地
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 楊子ノ宿
楊子ノ宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 木の香りがするきれいな小屋
木の香りがするきれいな小屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 釈迦が岳が迫ってきた
釈迦が岳が迫ってきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 仏生が岳
仏生が岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 鳥の水。右上のチューブから冷たい水が出ていた。
鳥の水。右上のチューブから冷たい水が出ていた。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 孔雀岳山頂への分岐
孔雀岳山頂への分岐
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 孔雀ノ覗
孔雀ノ覗
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 釈迦が岳への岩場が始まる
釈迦が岳への岩場が始まる
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 振り返って
振り返って
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 両部分け
両部分け
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) つづいて椽の鼻(えんのはな)
つづいて椽の鼻(えんのはな)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 蔵王権現像がいらっしゃいました
蔵王権現像がいらっしゃいました
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 正面に立ちはだかる弥勒岩
正面に立ちはだかる弥勒岩
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) だいぶ、日が傾いてきた
だいぶ、日が傾いてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) これまで来た稜線
これまで来た稜線
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 馬の背。風がないので問題なし
馬の背。風がないので問題なし
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 急登を続けると木々の間からお釈迦様が見えてきた
急登を続けると木々の間からお釈迦様が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 夕暮れのお釈迦様。会いたかった。
夕暮れのお釈迦様。会いたかった。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 神々しい。
神々しい。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 素晴らしいお姿
素晴らしいお姿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 山頂も
山頂も
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 陽が沈む。テン場に降りよう
陽が沈む。テン場に降りよう
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 標識に玉置神社が出てきた
標識に玉置神社が出てきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 深仙ノ宿への分岐
深仙ノ宿への分岐
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行者のかくし水。水量豊富で冷たい。
行者のかくし水。水量豊富で冷たい。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 千丈平でのマイシェルター
千丈平でのマイシェルター
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ガスの中を出発
ガスの中を出発
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ガスガスの中、深仙ノ宿が見えてきた
ガスガスの中、深仙ノ宿が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 深仙ノ宿の潅頂堂
深仙ノ宿の潅頂堂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 深仙ノ宿の小屋
深仙ノ宿の小屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小屋の内部
小屋の内部
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 少し進んでから振り返って
少し進んでから振り返って
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大日岳
大日岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 太古の辻
太古の辻
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ここを過ぎると引き返せないぞ
ここを過ぎると引き返せないぞ
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 正面は石楠花岳
正面は石楠花岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) きれいな尾根道
きれいな尾根道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 天狗山
天狗山
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 奥守山
奥守山
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 子守山(地蔵岳)
子守山(地蔵岳)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 般若岳
般若岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 乾光門
乾光門
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 涅槃岳
涅槃岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 証誠無漏岳(しょうじょうむろうだけ)
証誠無漏岳(しょうじょうむろうだけ)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 木の根を急降下
木の根を急降下
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 持経ノ宿小屋の屋根が見えてきた
持経ノ宿小屋の屋根が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 持経ノ宿
持経ノ宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小屋の内部
小屋の内部
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 持経千年桧
持経千年桧
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 平治ノ宿
平治ノ宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 小屋の内部
小屋の内部
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 平治ノ宿
平治ノ宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 倶利迦羅岳
倶利迦羅岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行仙岳の電波塔
行仙岳の電波塔
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行仙岳山頂
行仙岳山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 行仙宿山小屋
行仙宿山小屋
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 5日目。だいぶ、髭が延びてきた。
5日目。だいぶ、髭が延びてきた。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) ガスの中を出発。でも、今日は無風でムシムシ。
ガスの中を出発。でも、今日は無風でムシムシ。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 杉の巨木の根元には八大金剛童子の碑
杉の巨木の根元には八大金剛童子の碑
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 視界は悪く、この先にあるはずの笠捨山が見えない
視界は悪く、この先にあるはずの笠捨山が見えない
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 笠捨山
笠捨山
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 葛川辻
葛川辻
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 槍ヶ岳山頂
槍ヶ岳山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 槍ヶ岳。ここでストックをザックに。
槍ヶ岳。ここでストックをザックに。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 地蔵岳への登り
地蔵岳への登り
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 地蔵岳
地蔵岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 噂の鎖場の下降。足場はいくつもある。
噂の鎖場の下降。足場はいくつもある。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 四阿之宿手前の石像
四阿之宿手前の石像
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 東屋岳
東屋岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 少し先の東屋岳
少し先の東屋岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 菊が池
菊が池
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 拝返し
拝返し
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 塔ノ谷峠
塔ノ谷峠
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 黙々と下る
黙々と下る
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 古屋の辻(21世紀の森への分岐)
古屋の辻(21世紀の森への分岐)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 蜘蛛ノ口
蜘蛛ノ口
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 稚児ノ森
稚児ノ森
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 無風のトラバース道
無風のトラバース道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 花折塚
花折塚
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 玉置山展望台が見えてきた
玉置山展望台が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 展望台と
展望台と
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 東屋もある。虫も多いので注意。蚊に刺された。
東屋もある。虫も多いので注意。蚊に刺された。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 世界遺産の碑
世界遺産の碑
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 玉置山山頂
玉置山山頂
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 玉置神社のご神木(あとで分かった)
玉置神社のご神木(あとで分かった)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 駐車場からの参道
駐車場からの参道
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 最終日。まだ、暗いうちからヘッデン頼りに出発
最終日。まだ、暗いうちからヘッデン頼りに出発
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 最初のピーク、大森山
最初のピーク、大森山
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大森山の三角点のある大水の森
大森山の三角点のある大水の森
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 岸の宿
岸の宿
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 五大尊岳北峰
五大尊岳北峰
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 五大尊岳
五大尊岳
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 稜線から熊野川が見えてきた
稜線から熊野川が見えてきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 金剛多和(六道の辻)
金剛多和(六道の辻)
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 六道の辻の先の分岐から5分ほどにある水場
六道の辻の先の分岐から5分ほどにある水場
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 山在峠
山在峠
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 吹越宿跡
吹越宿跡
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 吹越峠。小雨が降ってきた
吹越峠。小雨が降ってきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 電波塔の近くの展望広場から大斎原。
電波塔の近くの展望広場から大斎原。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 七越峰広場
七越峰広場
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 七越峰
七越峰
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 備崎経塚群
備崎経塚群
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 熊野川川岸に到着。堰堤の階段を下りて河原に出る。
熊野川川岸に到着。堰堤の階段を下りて河原に出る。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 河原を渡ってきた
河原を渡ってきた
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 大斎原の鳥居
大斎原の鳥居
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 熊野本宮参道。本当に最後の登り。
熊野本宮参道。本当に最後の登り。
大峯奥駈道 その1(吉野~山上ヶ岳) 無事に熊野本宮にお詣りできた。
無事に熊野本宮にお詣りできた。

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