八甲田山(大岳)

2021.06.13(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 9
休憩時間
29
距離
9.1 km
のぼり / くだり
723 / 745 m

活動詳細

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土曜日の朝に八幡平を散策し藤七温泉にも入ったので、日曜日の目的地の十和田方面へ進みます。 今回は八幡平十和田周辺を楽しむ計画で、十和田湖畔にある宇樽部キャンプ場で幕営し、翌日は八甲田山登山する計画でした。 11時半頃に到着しテントを設営後、昼から湖畔でビールをキメて、たき火を眺めてひさしぶりにゆっくり過ごしました。 八甲田山の山行は酸ヶ湯温泉から大岳を経由して周回するコースを予定しており、CTが5時間くらいなので、逆算して遅くとも11時に登り始める必要があります。 翌日朝7時から撤収を開始しましたが、夜に雨が降ったこともあり、タープやテントの乾燥や片付けに時間がかかってしまいました。 結局キャンプ場発は9時頃になってしまいました。道中、キリストの墓の案内看板や、涼しげな奥入瀬渓流など魅力的な場所が出てきて後ろ髪を惹かれますが、また次回来ることにして、まっすぐ向かったところ酸ヶ湯温泉の登山口には10時に到着しました。 十和田湖方面から来て最初に見えた左手の駐車場に停車し、山登りの準備をして登山口に向かいます。 酸ヶ湯温泉の登山口は二つありますが、なんとなくキャンプ場の方にある登山口から登ることにしましたが、結果的に大正解でした。個人的に左回りの方が後半までめまぐるしく景色がうつろいゆくのでとても楽しい山行になると思います。 登山口にある鳥居をくぐって山頂を目指して歩いていきます。しばらく歩くと火山ガスが出ているポイントで木が立ち枯れしているところに出ました。生きている山という感じがしてなかなか良いです。 登山道は整備されていて登りやすい感じですが、晴れていたので暑かったです。標高1100mくらいで一旦残雪が出てきますが、すぐに終わりあとはしばらくは普通の山歩きが続きます。 地形図で崖のマークがついているところに出ると、今までとは雰囲気が一変し突然荒々しい沢が視界に入ってきました。大きな岩や地表がここにだけ露出しているある種異様な光景です。右岸からは火山ガスが吹き出しているところもあり、地面には硫黄分が黄色く付着していました。 沢水も雪解けの影響か豊富で冷たい水が流れています。このあたりは硫黄や温泉成分もありそうですが、上の方に水場のマークもあるので上に行けば飲めるようです。 ガレた沢からしばらく登って、沢の源流を桟橋で左右に行ったり来たりしていると、千人岱ヒュッテの建物が見えてきました。ここには小さな湿原があり、真ん中付近から湧き水が出ていました。 八甲田のおいしい水ということでガブガブのみましたが、冷えていて美味しかったです。ここで小休止をして上に向かうと登山道が50mくらい水没していました。 上の雪渓からの雪解け水が大量に流れてきているのが原因のようです。クマザサと格闘しながらわずかな陸地との狭間を進み雪渓にでました。 今度の雪渓はそこそこ大きく斜度も急です。雪が柔らかいのでそのまま登りましたがチェーンスパイクを使っても良いかもしれません。 雪渓の終わりは大岳の懐で、樹林帯になっています。しばらく進むと岩が目立つようになり、高度感も出てきますが整備されていてとても歩きやすいので割合いスムーズに登れます。 地図でみたときに山頂手前に池か何かが見えていましたが、現地に行くと鏡沼という名前でした。モリアオガエルなどが生息しているらしく、たしかに沼からは蛙の鳴き声がしました。こんな、自然の厳しいところでひと冬越すカエルの強さに感心しつつ、あと少しに迫った山頂に向かいます。 山頂はまっ平らでとても広く、山頂標も立派なものが設置されていました。360°の眺望と高山植物が楽しめるとても印象深い山頂です。 時間の関係で来た道をピストンして帰ろうかと思いましたが、井戸岳や赤倉岳に続く稜線が素敵だったので、当初の予定通り周回コースを進むことに。こちらもそこそこの大きさの雪渓があり、一部は急であったのでチェーンスパイクを装備して降りることにしました。 大岳からの降り初めから大岳鞍部にある避難小屋が見えていましたが、雪渓を降りきるとすぐに避難小屋です。中に入ってみるとバックカントリースキーヤーのための小屋のようです。小屋がたつほど山スキーが根付いているのかと少し驚きました。なかなか立派な小屋で食料と水などを持ち込めばしばらく滞在できそうです。 小屋を見学した後は、気分は酸ヶ湯温泉を楽しもうと足取りも軽く歩き出しました。 しばらく降りていくと湿原があり、振り返ってみると大岳と湿原の組み合わせがなかなかいい感じです。 しばらく進むと藪に入って、湿原が終わったと思いましたが、すぐに湿原が現れます。まるで棚田のように段々状に湿原が続いていてこれはなかなか面白い光景です。地図で湿原があることはわかっていましたが、想像を超えるダイナミックさで、場所ごとに違う山のようにいろいろな表情を見せてくれる八甲田山はとても気に入りました。 ロープウェイで田茂萢岳、赤倉岳、井戸岳から大岳へ向かうルートも楽しそうです。また季節を秋や冬に改めて訪問したいと思いました。 次の再訪を楽しみに、一息で下山して麓で湧き出ている酸ヶ湯温泉を楽しみました。噂に聞く千人風呂は風情があってとても良かったです。

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