活動データ
タイム
08:26
距離
13.9km
のぼり
1594m
くだり
1590m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間25分(金沢-別当出合駐車場) 《登山コース》 7:53駐車場-8:37中飯場-10:11南竜分岐-11:24/11:41室堂-12:18/12:32御前峰-13:21/13:49室堂(食事)-15:01甚之助避難小屋-15:44中飯場-16:19駐車場 (グレートトラバース風に) 午前5時30分、静かに目覚めたrandom walkerは時計を見て仰天した。白山に登ろうと2時30分に起きるつもりだったのだ。3時間の寝坊である。行き先を変更することも頭をよぎったが、料理と下山後の入浴を諦めれば2時間程度セーブできる。氷の割れた翠ヶ池も見たい。そう考え、予定どおり白山を目指すことにした。 幸い、別当出合の駐車場には空きがあった。小雨が降っているが、天気予報によればそのうち止むはずだ。random walkerは登山センターで登山届を提出し、砂防新道を歩き始めた。気温14度。 中飯場を過ぎた頃に雨は上がった。20度近くまで気温が上がり、汗が吹き出てくる。中飯場と甚之助避難小屋の中間地点にサンカヨウの群落があり、その前後にはニリンソウが咲き誇っていた。標高1,900m辺りから雪道混じりとなるが、スノースパイクが必要なほどではない。リュウキンカが花盛りの十二曲がりではすっかり雪が溶けていた。 人間の身体は気まぐれだ。この日、random walkerは足取りが重く、調子がなかなか上がらなかった。急坂では息が上がり、何度も立ち止まった。花の写真を撮るのにしゃがみ込むと、立ち上がるのが億劫に感じた。 random walkerは室堂に着くと、軽量のアタックザックを取り出した。この先は聖なる山域。白山比咩神社の祈祷殿で二礼二拍手一礼し、山頂へと向かう。途中、振り返るとゼブラ模様の別山と赤い屋根の室堂山荘の絶景が目に飛び込んできた。 息を切らしながら何とか御前峰(標高2,702m)に登頂し、奥宮に拝礼する。山頂には人が少なく、穏やかな空気が漂っていた。アマチュア無線で交信する人や、のんびりと寝そべっている人もいた。北アルプス方面は雲に隠れて見えなかったが、ここまで天気が回復したのだから文句は言えない。 random walkerは御宝庫から油ヶ池へと下り、雪上を歩いて翠ヶ池へと向かった。氷が割れた翠ヶ池は、エメラルドグリーンの水を湛えていた。氷の形状によってはドラゴンアイに見えることもあるという。今の時季ならではの神秘的な佇まいだ。血ノ池も氷が溶けだしていたが、千蛇ヶ池はまだ雪の下に隠れていた。 室堂平のベンチでパンを食べていると、平瀬道を登ってきた山仲間2人と出会った。登山口に向かう途中で車がガス欠になり、予定より約1時間30分遅れたのだとか。3時間も寝坊した僕に、彼らを笑う資格はない。 砂防新道を下山中、十二曲がりで右太腿裏が攣った。ザックを下ろし、バンテリンを塗り、芍薬甘草湯(ツムラ68)を服用する。いつもの対処法だ。10分程度で回復し、後は慎重に別当出合まで下った。random walkerは体調管理の大切さを改めた痛感した。この教訓を次に生かさなければならない。前人未到の挑戦は続く。
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