1day 九重17サミット制覇!〜山と自分との戦い〜

17サミットが呼んでる気がしてこのタイミングでチャレンジ。 ソロ1dayで沓掛山・星生山・久住山・天狗ヶ城・中岳・稲星山・白口岳・立中山・北大船山・大船山・三俣山　制覇。 前日の22時に仕事終わりで一睡もできず2時スタート。 予想とは違った。 遭難あり、体力の限界、精神状態の崩壊、とても残酷で絶望し自分の弱さを知るチャレンジだった。遭難しそうになった時は自分の弱さを知るきっかけになった。落ち着いて方向を調べて、正規ルートに戻れた時の感動は一つのつぶとなった。そして、体力の限界、身体の痛みに襲われリタイアを考えた時もあった。休憩を取り、ザックの重さ調整、栄養補給をし身体を安定させ、モチベーションが回復した時自分が強く思えた。まさかその場の状況で乗り越えられると想像できなかった。 九重の山々が自分にとって大切なことを教えてくれる時間だった。 そして、さらに山が好きになることができて山に感謝！ありがとう! 追記 午前２時に牧ノ戸スタートする。 ヘッドライトを照らしながら星生山を目指す。気温はやや暑く感じる。 流石に星生山の頂上誰もおらず。先は長い為先に進む。このまま久住別れを経由して久住山へ。久住山頂上も人はおらず、少しずつ夜明けが近づいてる。明るくなってきた。 天狗ヶ城を経由して日の出の時間通りに中岳へ到着する。残念ながら薄雲が広がってたみたいで日の出は見えず。 軽く朝食を食べて稲星山を目指す。緩やかなアップダウンでサクサク到着。 今回初めての登山者がいた。色々お話して写真も撮っていただけた。 結構速いペースでこれだけど、いよいよここから初めてのルート。初の白口岳へ向う。ルートは分かりやすく、ミヤマキリシマも綺麗に咲いている。白口岳から稲星山の頂上も綺麗にみえる。 このまま鉾立峠を経て立中山を目指すが、ここから地獄の始まり。しばらく進むと道が崩壊しており道らしき物が見当たらない。。下は崖のようになっててここを下るのかと思い、横に生えてる枝を掴みながら降りていく。若干ヤマップのGPSはズレているような感じだ。思い切ってそのまま下るも傾斜は段々大きくなり木に掴まらないと転がり落ちそうで歩けば歩くほど土が雪崩の様に落ちてくる。ここは正規ルートでは無いと確信するも、とても引き返す事ができない。横は木がギッシリ生えてて普通にはすすめないけど、無理やり入り正規ルートを探すも、どんどんGPSが正規ルートから離れてしまい、一気に汗が吹き出し焦りが出る。木の枝が体中に当たり痛い。一旦落ち着いて深呼吸して、反対方向に進んでいくと少しずつ正規ルートへ近づき無事に合流することができた。助かった、とホッとする。このまますぐに鉾立峠に到着する。 こんなに緊張したのは久々だった。直ぐに焦るのは自分の悪い癖だ。 気を取り直して立中山へ向う。特に迷うことなく到着する。ここは一番早くミヤマキリシマが満開になる場所らしい。後は大船山と三俣山山だけだけど、どっちも距離が離れてるため手強い。だいぶタイムロスをしたため、先を急ぐ、ずっと開けた場所から森林へ入る。目印のテープは多いが、見失いやすく気をつける必要あり。そして、大船山への合流地点に到着。ここからさらに地獄が始まる。急に腰が痛くなり、さっきの道間違いで疲労も出て体も重くなりペースダウン。休憩を挟みながら何とか段原へ到着。栄養補給してそのまま北大船山と大船山へ。 雲も無くなり日差しが暑くなる。登山者も多く賑わっていた。このまま坊がつるを目指すも、下りでも容赦なく腰の痛みが襲う。ザックに多めのすいぶんを入れてたため負担になっている。山専ボトルのお湯を捨ててだいぶ楽になった。 このまま三俣山を諦めてリタイアするか、三俣山の直登コースは登れる気がしない。 坊がつるを経て法華院温泉へ到着。 体力の限界もあり少し休憩する。一先ず軽くパンと自販機のコーラ、備えの鎮痛剤を飲んで寝そべり体を伸ばす。ザックの中を整理し直し、諏蛾守越へ向う。と、奇跡が起こる。鎮痛剤のおかげ(？)か体が一気に軽くなり本来のペースが戻った。これなら三俣山行ける！と確信する。最初は林道〜岩場と道を進み諏蛾守越に到着する。このまま三俣山まで一気に登り17サミット制覇する。ミヤマキリシマも満開でいい眺めだった。 色々困難を乗り越えることができて、また一つ強くなることができた。