活動データ
タイム
14:39
距離
29.4km
のぼり
2327m
くだり
2368m
活動詳細
すべて見る・GPS記録作製(山100)の奥秩父ハイキング:第2弾になる。笠取山・雁坂嶺・破風山は、雲取山→瑞牆山の奥秩父縦走コース上のピークだが、笠取山には頂上巻き道がある。文蔵は笠取山が3回目で、雁坂嶺・破風山は木賊山~雁坂嶺の逆コースを含めて4回目である。 ・今回せっかくなので、雁坂小屋に宿泊してゆっくり3座を散策することにした。(当初、小屋オープンのGW4/29を予約したが、東京都のコロナ対策緊急事態の延長協力によりキャンセルした) ・ハイカーがおおい塩山から路線バス2台になったが、2号車の乗客ほとんどは乾徳山登山口で、1人が新地平で、2人が西沢渓谷で降車だった。 ・雁坂小屋17時到着は余裕がありそうで、実際なかった。ナメラ沢を2回経験してるので、そこ(沓切沢橋の下り口)までは順調だが、そこからノボリは初めてだった。前日、小屋番の人(山中五郎ご主人)から、雨に濡れた渡渉に十分注意してと電話で助言をもらう。そして雁坂峠までうすい記憶(2004年・2012年の下り)があったので助かった。 ・雁坂峠から西破風山までサブザックでピストンするが、これが結構きつかった。おそらく血中酸素濃度は90%を割り込み、脈拍は120bpm以上なのだろう。ゆっくりな歩行でもめまいがする、立ち眩みが起こる、歩行がおぼつかない貧弱な状態になっちゃうのだ。 ・東破風山への岩の急傾斜面、西破風山までの細尾根の岩場は特に要注意(東向きコースはOK)だった。大小岩石が多様に傾き、岩石片が複雑に折り重なる歩きにくいコースだ。この尾根道こそシャクナゲ散策ロードだと期待したのに、実際は1房が開花するだけだ。まさに無念である。文蔵はいちどでいいから木製ベンチに横たわって天を仰ごうと思った。尾根は最愛のシャクナゲに囲まれ、甘い花の香りがふりそそがれる。至福の安らぎに埋没される天国気分を味わうだろう。 ・二日目はなんとか視界は確保できたが、午前中はときおり小雨に見舞われた。前日、稜線に彩はなかったのに、燕山2004mPを過ぎたころから北側一面に、満開のシャクナゲが広がっていた。文蔵は歓喜して写真を撮りまくった。それは狂喜の沙汰なのだ。その歓喜は、笠取山西峰から東峰・その東面まで続くことになる。 ・・・あとは写真を見てください。 【おまけに】 ・友人と笹平(破風山)避難小屋に2回幕営した。その2004/5/29-30(戸渡尾根のシャクナゲ満開)のこと。文蔵は到着後すぐに岩場をくだって水汲みをする。水場は下方斜面にあり、そこに小さな蚊が飛び回っていた。往復40分(ザレ場・岩場・草付き)で水4Lをなんとか確保し、必死の思いで戻ってきた。その時、友人は採取したアオヤギソウの根の部分(猛毒)を試食して、悪寒・吐き気・視覚(神経)異常がおこって気分が最悪という。文蔵は日暮れとともに警察ヘリ要請まで真剣に考えた。 ・ケータイがつながる広場なので、2番目に十文字小屋のお婆ちゃんに「友人がアオヤギソウの根っ子を食べて大変だ」と相談をする。「塩を持っておればその食塩水を服用させて中毒させるしかない。まさか死ぬることはあるまい」という助言だった。友人は一回の食塩水ですぐに嘔吐し、4・5Lの水分を吐き出した。文蔵は小屋周りに大きな穴をスコップでつくった。それを何度も繰り返し、やがて友人は眠りに落ちていった。 ・翌朝、友人は昨晩のことが嘘みたいに回復した。食欲こそでないが大丈夫、稜線を元気に渡り、雁坂峠から西沢渓谷入り口までを順調に歩行したのである。 ・行者ニンニクならいいが、なんでもかんでも薬草として食べてはいけない。バイケイソウで命を落とす人がいると聞く。
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