活動データ
タイム
08:03
距離
15.2km
のぼり
1427m
くだり
1424m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間25分(金沢-市ノ瀬ビジターセンター) 《登山コース》 4:41市ノ瀬-5:02猿壁登山口-6:00水場-7:50/8:03チブリ尾根避難小屋-9:16御舎利山直下の雪渓-10:02/10:24チブリ尾根避難小屋-11:41水場-12:25猿壁登山口-12:44市ノ瀬 (ランダムウォーカー風に) 早朝、random walkerは次男と二人で市ノ瀬ビジターセンターにいた。コロナ禍で閉館中だが、トイレは使用可能だ。目指すは別山(標高2,399m)。登山道にどの程度残雪があるかわからない。次男はアイゼンがないので、トレーニングのつもりで行ける所まで行こうということになった。果たして彼らは山頂に到達できるだろうか。 random walkerたちは登山届を提出し、砂防工事用の舗装路を歩いて猿壁登山口から入山した。気温5度。深緑の樹林帯を歩くのは心地いい。さまざまな山野草も目を楽しませてくれる。 水場への分岐を過ぎると、サンカヨウの大群落が待ち受けていた。別山・市ノ瀬道は長い。広大なブナの原生林が延々と続く。気温は概ね4~7度。煩わしい虫も少なく、快適な山行だ。ダケカンバ林を経て、ササ交じりの中をジグザグに上る。チブリ尾根からは白山や別山を望めるが、どちらも山頂は分厚い雲に隠れている。 チブリ尾根避難小屋にはザックが2つデポしてあった。小屋から先は雪道と夏道のミックス。random walkerたちはうっかり登山道を外れ、復帰するのに余計な体力を使わなければならなかった。御舎利山直下からは急峻な雪渓となる。気温1度。random walkerはスノースパイクしか持たない次男に登らせるのは危険と判断し、撤退することを決めた。 チブリ尾根避難小屋に戻り、パンとインスタントコーヒーで腹ごしらえをする。下山中、random walkerは大勢の登山者とすれ違った。登山道の長さにうんざりし始めた頃、彼は左ひざと足のウラに軽い違和感を覚えた。 違和感が痛みへと変わるのに、さほど時間はかからなかった。約8時間の山行を終え、二人は市ノ瀬に帰還した。途中撤退したとはいえ、1,300m超の標高差を登り、15km近い水平距離を歩いたことになる。疲労困憊した二人は帰路、道の駅瀬女の瀬女峠茶屋でもつ煮込みうどんを食べると、ようやく生き返った心地がした。 撤退を決断したことで、random walkerは次男に装備と状況判断の大切さを教えたつもりだった。この経験は彼の将来にきっと生かされるに違いない。彼はこれからどんな山に登り、どんな人生を歩むのか。前人未到の挑戦は続く。
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