女峰の馬鹿尾根。 その蠱惑的な響きの登山コースの存在を知ったのは去年のある日のこと。なんでも標高差が1,800m、標準コースタイムが10時間を超えるらしい。 あぁ、登ってみたいなぁ。 そんな憧れは根拠なき自信を経て義務感に変わる。 よくある「登ってみたい・登れるかも・登らねばならない」の三段活用の発動である。 という訳で、ずっと温めていた計画にチャレンジしてきました。 わかり切っていたこととは言え、とにかく長い!その代わり思ったほど急登はなかったような気がしますが、途中無になっていたときもあるので気のせいかもしれません。 良い時期に登ったみたいでアカヤシオやシロヤシオなどの花々が登山道に色を添えていました。 今までの経験で最長の往復11時間、まぁ休憩時間を除けば大体コースタイム通りかな。めちゃくちゃ疲れましたが半端じゃない達成感。 良い登山でした。
夜明け前。某YouTuberによるとフィッシュマンズがぶっ刺さる時間らしい。 シルエットしか見えない山はなんだか怖い。あれ登んのかあ。
駐車場からおはようございます!体調万全で出陣でございます。なお、このためのトレーニングは特にしていない喧嘩師・花山スタイルで挑む模様。
日光東照宮の表参道を通って登山口へ向かいます。
個人的に神社は早朝が1番好き。人がいなくて空気がきれいで静謐な雰囲気がある時間帯だと思います。
二荒山神社。延喜式にも記述がある由緒正しき下野国一宮。
神社の横の道を通って行きます。
ようやく看板が出てきました。
まっすぐ進んで右手の階段を登っていきます。
石の階段を進んで行者堂へ。
行者堂。この裏手に登山口がありますが、見つけられず少し迷いました。
見つけた。
さぁさぁ、行きましょうかね!
やぁ、今年も会ったね。
ちょっとだけ続く九十九折。微妙に道がわかりづらい。
さっきの場所からちょっと進んだところ。どこ進めばいいかさっぱり分からない。
テープを目印に登ってきたらでっかいモノリスが。
いよいよここから熊笹の無限回廊スタートです。
視界が悪いところは心細い。無駄に熊鈴を鳴らせながら歩く。
天気は良し!
ヤマツツジかアカヤシオかの花がちょうど見頃。いい時期に来れたかな。
そんなこんなで稚児の墓到着。ここまでほぼ平坦な道。
ずんずん行きましょう。
水場への分岐。
あれが男体山?いまいち判別がつかない。
振り返ると日光の街並みが遠くに見える。ここまで2時間、全行程の半分にも満たない。
分け入っても分け入っても青い山、というか熊笹。あの俳句は種田山頭火だっけ。
馬鹿尾根の由来には馬鹿みたいに単調な熊笹ばかりの道が続くから、という意味もあるらしい。山頭火もう何年も食ってないなぁ。
熊笹に飽きて無の状態で歩いているときれいな木が。
シロヤシオでした。癒されますね。
アカヤシオとは違うところに咲くんですなぁ。
登り始めてから3時間強、今日初めての岩場。
八風ってどう読むんだろ?そしてめっちゃ風が強い。
良い景色!
道はまだまだ続きます。本当に体力勝負。
断崖絶壁のビューポイント。あちらの山はなんて山?
疲労が足に溜まった状態で急登出現。ヤバそうだぜ。
辛い登りの途中にユキワリソウ。癒されます。
イワカガミも。
登りきったところでこの有名な看板。設置場所完璧だと思う。
こんなにしんどいのに空は残酷なまでに気持ちいい。
標高2,000mを超えた辺りからちらほら見かけるようになった小さい白い花。キンポウゲ科イチリンソウ属というところまではなんとなくわかりますが、帰ってから調べることにします。
熊笹は終わり今度は樹林帯を進みます。
この山は金剛と名がつくポイントが多い。金剛番長読みたくなってきた。
ついに現れたなこんちくしょうめ。
まだ1時間くらいあるよ。疲れたよ。
がれ場のトラバース。岩場嫌い。
唐沢小屋。YAMAPで見る限り最後のチェックポイントかな。
ここで最後の急登。やるしかねーなー
はいはい、こっちが進行方向ね。
道わかんねーよ。
唐沢は浮石注意、結構不安定なところあります。
がれ場も終わり!ここ登ればもうすぐや…
山頂手前の祠まで到着!
そして山頂ゲット!遠かった…
日光の山々が良く見える。奥の山が男体山でしょうかね?
他の山々を見下ろすスケールの大きな景色。
遠くにはまだ雪を湛えた山も。
雲を横から見れるのは山頂まで登った者の特権よね。
下山途中。さっきの雲の中に入ったみたい。
無になりながら無限回廊を下ります。
行者堂まで戻ってきました。あぁ疲れた…
近くに山頭火がなかったので日光駅近くのラーメン屋さんでラーチャー食います。このあと餃子も追加されます。お疲れ様でした!
この活動日記で通ったコース
女峰山 往復コース
- 10:15
- 16.3 km
- 1833 m
- コース定数 42