ピンテを付けて記念写真。 戻る 次へ

2021 右左府山・右左府南峰(水道の沢林道)の写真

2021.05.23(日) 10:16

ピンテを付けて記念写真。

この写真を含む活動日記

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03:58

3.9 km

546 m

2021 右左府山・右左府南峰(水道の沢林道)

ハッタオマナイ岳 (北海道)

2021.05.23(日) 日帰り

日高町の隠れた名峰ということでS-JYOさんから教えてもらった右左府山。 これは行かねばと山行計画を上げる、しかしこんな藪漕ぎの山に誰が付き合ってくれるかと思っていたらNHさん御夫婦が付き合ってくれるとのこと、これは心強い。 【記録・メモ】 ■国道274号線よりゲートをくぐり右左府林道を進む、分岐から水道の沢林道に入りホロカワウシャップ川に沿って林道を進む。 ■林道は所々で木が倒れ道が塞がれていたが鋸で切り倒木処理しながら進む。 ■途中で川側が崩れ道幅が狭かったり角ばった中礫がゴロゴロしておりパンクしないように石を取り除きながらさらに林道を進んで行く。 ■土砂崩れでこれ以上車が入れない地点まで進み車を停めて、この場所から徒歩にて入山する。 ■計画より30分早い8:00に登山開始、林道はその後も何カ所か土砂崩れしていた。 ■林道最終地点から鹿道を進み沢型の方へ進む。 ■涸れ沢と聞いていたが沢筋もわからないほど薮と化していた。 ■計画通りコルに向かう沢型を詰めて行く、笹の高さは腰よりやや上程度で茎は細目、雪解けして間もないのでまだ笹は寝ているので比較的藪漕ぎしやすい。 ■林道で熊の糞を見かけたので獣臭はしないがホイッスルを吹き吹き藪を漕ぐ。 ■勾配が出てくるといくら笹が寝ているとは言え藪漕ぎは辛い、南側に鹿道が見える。少しでもと楽を求めて鹿道に進むが勾配がきつい上に途中で鹿道が途切れた為、結局計画したルートに戻る。 ■沢型の5分の3程登ってきところで土が露出している場所があった、笹も薄そうなのでその方向に進むと小さな洞穴が現れた。 ■NHTさんと熊の巣穴じゃないかと話す。子熊でも出て来たら親熊に襲われるということで戻って迂回する。 ■尾根の手前が急勾配でしんどい、藪と格闘すること1時間、やっと尾根に到着。 ■尾根は細尾根で林間から北日高岳が見えた。 ■右左府山に向かう尾根にはツツジと遅咲きの桜が咲いていた。 ■1カ所岩塔が尾根筋を遮っているので東側から巻く。 ■9:53右左府山の山頂に到着。 ■山頂はシャクナゲが茂り猫の額ほどの土の出た場所にポツンと三角点が頭を出していた。 ■山頂標識は無く三角点の近くの白樺に古びた赤い紐が縛られているだけのいかにもマイナー峰らしい山頂だ。 ■本峰の北方向は立木も無く抜けており眺望は良いが生憎の曇り空で近隣の山並みしか見えない。 ■行動食を取りながら軽く休憩の後、南峰に向かう。 ■右左府山頂を離れるときに登頂の証に新しいピンテを結んで写真を撮る。 ■南峰への尾根筋も細尾根で大きい岩塔が行く手を遮る。 ■NHさんが西側の巻き道を偵察に行きNHTさんが岩場を登りルートを探る。 ■後方で控えて状況を見ていたが岩塔の尾根筋を進むのは厳しく東側は西側より切れ落ちていて東から巻くにはかなり下ることになりそうだ。 ■NHTさんに西から巻くことを告げて西側の巻き道を進む。 ■岩塔を西側から巻くと岩場にヒダカイワザクラが咲いていた。狭い岩の隙間に根を生やし逞しく咲き誇る可憐な花をしばし眺めていると心が癒される。 ■切り落ちた斜面はアイヌネギの群落でネギ臭が凄い。急斜面だが足場もあるし手がかりも多いのでそれ程危なさは感じない。 ■再び尾根筋に戻ると鋭角の南峰のトンガリがぐっと近づく。 ■お互いの位置を確認しあう為にホイッスルを吹く、返答のホイッスルが返ってくる。 ■先行していたと思われたNHさんも岩塔の尾根筋に上がっていたようで、二人は合流して強引に尾根筋を進んで来た。 ■三人合流して最後の一踏ん張り、南峰の急登に取りつく。 ■笹や木の根を手がかりに急な斜面を這い上がる。相変わらず斜面にはアイヌネギが密集しておりネギ臭い。 ■10:56右左府南峰の山頂に到着、右左府山からの鋭角な見かけとは相反して南峰の山頂は南北に細長く広い、しかし立木が混んでおり眺望は悪い。 ■晴れていれば見えるであろうハッタオマナイ岳も雲の中だった。 ■こちらにも新しいピンテを結んで記念写真を撮る。 ■下山は山頂から林道終点にコンパスを切り笹薮を下る。 ■コンタ840mまで尾根を下り途中から往路で登ってきた沢側にコンパスを確認しながら下る。 ■下りは速く30分で林道最終地点に着く。 ■車を駐車した場所に12:00到着、曇り空だったが終始雨に打たれること無く登山を終えた。 【後記】 右左府山はマイナー峰の為情報も少く計画の段階で多少不安だった。 登山道の無い夏山、藪漕ぎは疲れたが本峰と南峰の間の稜線は眺望も良くワイルドなルートで楽しかった。 ヒダカイワザクラとの思いがけぬ出会いもあり満足の山行となった。