ビビリが行く残雪期の北アルプス ソロテント泊

2021.05.22(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 51
休憩時間
1 時間 2
距離
5.3 km
のぼり / くだり
1389 / 79 m
6
18
19
24
32
7
51
DAY 2
合計時間
3 時間 12
休憩時間
1 時間 14
距離
3.3 km
のぼり / くだり
12 / 1137 m
14
17
14
9
15

活動詳細

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残雪期の燕山荘へ今年初のソロテント泊。 前日までバタバタしており準備に時間を割けず、出発1時間前に慌ててパッキング完了。 (結果、本日も色々忘れ物をしてしまう) いざ北アルプスの女王目指してレッツゴー。 【DAY1】 AM0時自宅を出発。 バイクで下道6時間、中房温泉登山口にはAM6時到着。 もっと観光地っぽい温泉だと思っていたがイメージとは違い山奥にポツンと佇むなんともひっそりとした温泉だった。 AM7時目的地の燕山荘へ登山スタート。 北アルプス三大急登のひとつに数えられている合戦尾根を登り切り、PM12時目的地の燕山荘到着。 辺り一面ガスガスで楽しみにしていた景色は拝めなかったので早々にテント設営に取り掛かる。 本日の寝床を完成した後、自宅から持ってきた賞味期限切れのバジルソースでスパゲティとレトルトのカレーを頬張る。 その後、16時まで天気の回復を待っていたのだが一向に視界が良くならない。 その為、本日の燕岳登山は諦めて明日登る事にする。 17時過ぎあたりから雨か雪か区別のつきようのないものが降り出し寒さも激しくなってきた為、テントの中で過ごす。 そんな事もあろうかと読みかけていた小説(春を背負って)を持参してきていたのだが、なんとなく読む気になれず横になりながらボーっと過ごしたのち、夜の寒さ対策に取り掛かる。 底冷え対策にエマージェントシートをテント下に敷きありったけの衣類を着込み(防寒着を忘れた為)PM20時夜の寒さにビビリながら就寝。 【DAY2】 夜中、突風で目が覚める。 着込みまくっていたせいか、寒さはそこまで感じなかったが、標高2700メートルから吹く風は恐怖すら感じた。 張り綱をしっかり張れているか不安はあったが寝袋から出る気力なし。 寝袋に入ったまま少し外の様子を伺ったら外は吹雪いていて辺り一面ホワイトアウトだった。 今日の朝、この状態でアイゼンなしで下山できるのだろうかと少しばかり不安と恐怖が押し寄せる。 そっからはネガティブと言う奴が現れて、必死に最悪のシナリオを僕の頭の中にイメージとして植え付けてくる。 おかげさまで一向に寝付く事が出来なかった。 「運命よそこをどけ、オレが通る」 そんな時ふと、昔読んだ本の1ページにバスケットボールの神様マイケルジョーダンの名言が脳裏に舞い降りる。 強くて自信に満ち溢れた言葉。 そう、僕に今足りないものは自信だ。 ザックからスキットルを取り出しウイスキーを口いっぱいに含み、その言葉と一緒に体内に流し込む。 マイケルジョーダンにパワーを貰い強気になったつもりになり無理やり眠る。 あれから寝たのか寝ていないのか分からないまま4時のアラームが鳴り響くが二度寝。 4時半、再度起床するも辺り一面視界不良に伴い三度寝。 6時半起床。 変わらず視界不良だった為、ペチャンコに潰れたパンを食べテント撤収に取り掛かる。 几帳面な生活ゆえいつもならテントを綺麗にたたむのだが、寒さに耐えられず一刻も早く撤収を完了させたい。 ザックに濡れたテントを押し込み、そそくさに下山開始。 下山途中、視界が良好になった時の景色は最高すぎて、ついザックからガスバーナを取り出ししばし風景を楽しみながらコーヒーブレイクを楽しむ。 幸せ。  pm12時登山口入り口着。 下山は思った程全然余裕でした。 下道7時間かけて20時自宅着。 (帰り道に気付いたのだが、燕岳のピークをすっかり踏む事を忘れてしまった) 何はともあれ自宅に着いた時はこれにもまして安堵感で胸いっぱいだった。 今回も良き登山ができた事に感謝し今宵は暖かい布団で眠りにつきたいと思う。

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