活動データ
タイム
05:10
距離
19.8km
のぼり
88m
くだり
90m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るそれを初めて見たなら、神社仏閣とはひと味違うオーラに、ふと心を奪われるはずだ。 御嶽──沖縄独特の、神様に祈る場所。 本島では「うたき」、八重山では「おん」と読む。イビと呼ばれる聖域、拝殿などから成る。イビは巨木、巨岩、お墓など様々。 石垣島では、①鳥居②参道③拝殿④イビの順で並ぶタイプが多い。 神社仏閣とは違うのに、なぜ鳥居? 文献を調べたら、明治政府による琉球処分(沖縄県の発足)の後、御嶽の「神社化」が進められたという。 この歴史を知ったうえで、御嶽を見るか見ないか。大きな違いがあると知った。 🌳 ⛩ 🌳 ⛩ 🌳 まずは知るべし、歩くべし。石垣島の御嶽をひと筆書きで巡ってみようと突然決めた。 しかし、1日でやろうとすると、田中陽希でもない限り死ぬ。 南部23カ所に絞ることにしたが、出発1時間前の午前6時の気温27.6℃、湿度90%という極上サウナ仕立て。下手すると死ぬので、ファミマ休憩はアリとする。 スタートは、わりと近所のビッチンヤマ(美鎮山)御嶽。18番街という昭和レトロな飲み屋街の一角にある、可愛らしい御嶽。 ところが、その入口は、数年前に建てられたマンションで塞がれている(写真ご参照)。 悪名高い地元業者の仕業。うちなーんちゅが、そこまでやるか? 2019年の観光客数147万人。新空港オープンを経て7年で倍増し、マンション&ホテル建設ラッシュ。その恩恵は計り知れないが、しわ寄せは、こんな形でも現れるんだなあ。 🏢 ✈ 🏢 ✈ 🏢 その後のてくてくの詳細については写真に任せて、全体的なことを書くと、 ・きょう巡った23の御嶽は、基本的な構造こそ同じだが、個性豊かで飽きない ・いずれも、よく掃除されている。「地域の力」は、まだまだ健在 ・古い家並みは市街地全域に残っていて、裏道ウォークは魅力満載。自分なりのテーマを持った「てくてく」は、激しくお勧め ・最高気温31.4℃。5時間ウォークなど本来、自殺行為だが、市街地ではファミマ休憩ができるため、何とかなる にしても、バテた。 でも、期待以上の達成感あり。 1カ月前の早池峰山を思い出した。 閉鎖県道16km、登山道4kmという冬季限定スパルタルートを歩き切り、雄叫びをあげそうになった、あの時。 あぁ、ぼちぼちどっか登りに行きたい。 😱石垣島メモ⑯「The 路上寝」 「ろじょうね」と読む。 公式の警察用語では、路上横臥(おうが)。 路上生活(ホームレス)とは違う。 沖縄県警の定義は「泥酔、居眠りなどで路上に横たわる、または座り込むこと」。県民のお家芸である。←マジ 海外メディアでも「Rojo-ne」と紹介されて、世界に衝撃を与えた。←これもマジ 「石垣島裏の顔」シリーズ第5弾は、ついに、その最深部に踏み込む── 🤣 🤣 🤣 🤣 🤣 個人的な体験から書き起こそう。 もう数年前のことになる。 朝、自宅マンションの階段を下りる途中、ドア前で若い女性が横向きに倒れていた。 予期せぬ事態に出くわすと、体は固まるものらしい。熊に遭遇した時も同じだろうか。 110番を覚悟し、恐る恐る近づいた。 「すぅ…すぅ…」 息をしていた。てか、イビキに近い。 瞬時に悟った。 (これが、あの有名な……) 謎は深い。 とにもかくにも玄関ドアまでは来られたのに、なぜ開けられなかったのか。 その場で寝てしまうほど判断力がマヒしていたのに、なぜドアまでたどり着けたのか。 「治安がいい日本以外ではあり得ない」。外国人は驚く。南米などヤバい国々を見て回ってきた不肖・石垣市民も100%同意する。 海外では、列車やバスで眠るのもタブー。頑張って起きていても、うっかり薬で眠らされ、すべてを奪われるリスクすらある。 😴 😴 😴 😴 😴 次に、衝撃の写真とデータをご覧下さい。 1枚目にアップしたのは、路上寝の様子。 八重山警察署員が撮り、昨夏に新聞掲載されたもの。現場が車道というのは信じ難いが、フェイクではない。 県警「令和2年版交通白書」によると、年間の路上寝事故は、統計がある2012年以降12~26件。このうち死亡は1~4件。 しかも、昨年の人身事故に占める路上寝の割合は、全国の4.8倍の0.43%。6年連続ワースト1位。 酔っ払って車道で眠りこけ、当然の帰結として車にひかれるアホの発生率が、日本一高いというのだ。 衝撃のデータは、まだある。 人口あたり110番件数で、あの新宿署を抑えて全国最多の座に居座るのは、那覇署。 「本県の特徴としては、路上寝をはじめ飲酒絡みの通報が多い」 県警は公表資料で、こう解説している。 ちなみに、路上寝の統計をとっているのは沖縄県警だけらしい。お疲れ様です。 🚔 🚔 🚔 🚔 🚔 原因の分析と対策が必要ではある。 原因は一般的に、 ①治安がいいから ②年中暖かいから ③おおらかな県民性だから なんて言われる。 ①と②の条件がそろわないと、いくらアホでも路上寝はできない。 でも、その対策として、治安を悪くするとか、気温を氷点下にするとか、あり得ない。 じゃあ、県民性を直すべきなのか? 路上寝は、見方を変えれば、世界に冠たる平和の証。伝統の灯を絶やすのは忍びない。 パンデミック後、さすがに減っているだろうが、それはそれで寂しい。 てか、直せるもんじゃないよ、これ。 「とにかく、車道では寝るな。ひかれて死ぬから。ひくほうも、かなわんから」 この完全に証明済みの定理を、地道に広報するしかない。 ちばりよー、沖縄県警!
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