榎峠〜鷹ノ巣峠 ルリソウの同定とカンアオイ調査隊

2021.05.16(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 40
休憩時間
58
距離
7.7 km
のぼり / くだり
360 / 359 m
52
2 39

活動詳細

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天気は下り坂なので、山にせず近場で時間のかからない峠歩きにすることにしました。 前回確認できなかったルリソウの分果の再確認に大内淵集落から榎峠へ、そこから引き返して、まだ歩いてなかった鷹ノ巣峠を越え下川口集落に出て後は車道歩きで大内淵に戻りました。 何時もの駐車場所から榎峠へ、前回から2週間ちょっとたち、春の花もだいぶ終盤になり緑一色になりつつあり、最初は中々見つけれずもう終わったかと思ったのですが、花はほぼ落ち周辺の緑に溶け込んでる中から無事発見!お目当ての結実し分果になっているものもありました。 そして分果を確認したところ、とても小さいですが分果の周辺にトゲトゲがあり、ここに咲くのは『エチゴルリソウ』ではなく『ルリソウ』であることが確認できました。 花序(花の付きかた)から『ヤマルリソウ』では無いことは去年判断していたのですが、その後の分果の確認をしそびれて、1年越しになってしまいましたが判明しましたね。 また、前回来た時に苦手で曖昧にしたキジムシロも今回は予習して挑み、こちら小葉の付きかたから『エチゴキジムシロ』でした。 前回も咲いていたアラカワカンアオもまだ元気に咲いていましたがもしかしたらこの後で……。 色々すっきりして峠まで行って観音様にお参りして、今日はこの後に鷹ノ巣峠へ向かうので大内淵へ引き返して行くと、何やら話し声が聞こえて来たので、珍しく峠巡りをしている人がいるのかなと思っていると出会った人達は様子がおかしい、斜面をや藪の中で何やら探しています。 そして「これはコシノのなみだ」と言ってるのが聞こえたので、もしかして思い「アラカワカンアオイ」をお探しですかと訊ねると、 何とこの方々カンアオイの研究をされいる先生方達でした。 自分は道中2株しか花を見つけれなかったけど、先生曰く下の方に花はいっぱい咲いていたそうで、やはりプロ目は違いますね凄いです。 少しだけお話しさせていただけて県内で確認されているカンアオイの仲間は、カンアオイがコシノ、ユキグニ、アラカワ、クロヒメでサイシンがウスバ、ミチノクであることは知っていたのですが更にミクニサイシンも咲くことを教えていただけました。 名前からして三国峠付近で咲くのかと思い帰宅後調べたらやはりそうでしたので機会があったら探してみたいですね。 総勢十数名位の団体さんで、丁度話してくださったのが小千谷と柏崎の先生だったのですが小千谷の先生は長年研究されてとても詳しい方との事だったので色々訊いてみたいことや何だったら付いていって調査をしているところを眺めていたかったのですが、調査の邪魔になってしまうので残念ながら退散することに、調査中にも関わらずお話しいただき本当にありがとうございました。 大内淵に戻ってから鷹ノ巣峠を目指しました。鷹ノ巣峠は現在は林道が横切っており古道の赴きは余り残っていませんでした。 また、2つ有るピークの1つはそばを林道が通過しているため良く分かりません、しかしもう1つの熊坂は綺麗な切通しの峠となっていましたね。 また、先生が関川村にはコシノカンアオも咲くと教えいただいたので、その後探しながらぐるぐる歩いていたら葉を見付けることが出来ました。 今日はルリソウの同定もでき、カンアオイ調査隊にも遭遇した上にエビネも見れたりとても嬉しい1日で、雨も本降り前で良かったです。そして、ヒメヒシャガが咲いていたので、低い山ではもうそろそろヒメサユリの時期ですね(^_^)

光兎山・奥山(虚空蔵峰) 何時もの大内淵集落から榎峠へ向かいます。
何時もの大内淵集落から榎峠へ向かいます。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) すっかり緑に覆われた榎峠入口
すっかり緑に覆われた榎峠入口
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ツボスミレ
ツボスミレ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 本日のノギラン
茎が出てきましたね。
本日のノギラン 茎が出てきましたね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) シハイスミレ
二週間前には沢山咲いていたが、もう葉だけになっていた。
シハイスミレ 二週間前には沢山咲いていたが、もう葉だけになっていた。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) イワカガミも終盤
ここはシロバナが多い。
イワカガミも終盤 ここはシロバナが多い。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) あまり人が歩かないので時折クモの巣が…、そんな季節なんですね。
あまり人が歩かないので時折クモの巣が…、そんな季節なんですね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) カタクリ
カタクリ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) スミレの実
スミレの実
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ルリソウ
花が落ちると周りの緑に同化して探しずらかったが、まだ残ってました。
ルリソウ 花が落ちると周りの緑に同化して探しずらかったが、まだ残ってました。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 分果の周りにトゲトゲがありますね。
分果の周りにトゲトゲがありますね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 4つのリング状の分果の縁にトゲトゲがあるので榎峠のエチゴルリソウではなくルリソウでしたね。因みにエチゴルリソウとヤマルリソウは分果の縁がツルツルになるそうです。
4つのリング状の分果の縁にトゲトゲがあるので榎峠のエチゴルリソウではなくルリソウでしたね。因みにエチゴルリソウとヤマルリソウは分果の縁がツルツルになるそうです。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ルリソウ
1年越しで分果を確認でしてすっきりしました。
ルリソウ 1年越しで分果を確認でしてすっきりしました。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) エチゴキジムシロ
こちらも解決、3枚小葉の下の2枚小葉が極端に小さいのがエチゴキジムシロの特徴。
こっちはエチゴでしたね。
エチゴキジムシロ こちらも解決、3枚小葉の下の2枚小葉が極端に小さいのがエチゴキジムシロの特徴。 こっちはエチゴでしたね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ヒメシャガ
ヒメシャガが咲きだすと、標高の低いところではそろそろヒメサユリの季節でしょうか。
ヒメシャガ ヒメシャガが咲きだすと、標高の低いところではそろそろヒメサユリの季節でしょうか。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 榎峠
榎峠
光兎山・奥山(虚空蔵峰) シャガと峠の観音様
お参りて戻ります。
シャガと峠の観音様 お参りて戻ります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) シャガ
峠にはシャガが咲いていました。ヒメシャガより全体的に大きく、花の模様も違いますね。
シャガは種子が出来ず、株分けで個体を増やすので咲いている場所は、人の痕跡のあるところだそうです。
ここも峠の観音様の前なのでその昔誰かが株分けして根付かせたのでしょうかね。
シャガ 峠にはシャガが咲いていました。ヒメシャガより全体的に大きく、花の模様も違いますね。 シャガは種子が出来ず、株分けで個体を増やすので咲いている場所は、人の痕跡のあるところだそうです。 ここも峠の観音様の前なのでその昔誰かが株分けして根付かせたのでしょうかね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) チゴユリ
チゴユリ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) マムシグサ
マムシグサ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) アラカワカンアオイ
二週間前の花がまだ咲いていました。
アラカワカンアオイ 二週間前の花がまだ咲いていました。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 峠から戻る途中、登ってくる複数の人の声がしたので峠巡りをしている方かなと思っていたが。
斜面や藪の中で何やら探し物をしている複数の方々??『アラカワ』『コシノ』などと話し声が聞こえたので、もしやと思い訊ねてみると、何とカンアオを研究をしている先生方達でした。
峠から戻る途中、登ってくる複数の人の声がしたので峠巡りをしている方かなと思っていたが。 斜面や藪の中で何やら探し物をしている複数の方々??『アラカワ』『コシノ』などと話し声が聞こえたので、もしやと思い訊ねてみると、何とカンアオを研究をしている先生方達でした。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) マダニ
今日は藪に入ってないのにいつの間に …
マダニ 今日は藪に入ってないのにいつの間に …
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 駐車場所に戻ってきました。
カンアオの先生方の車がずらりと。
駐車場所に戻ってきました。 カンアオの先生方の車がずらりと。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) そのまま、駐車場所を抜けて鷹ノ巣峠を目指します。
そのまま、駐車場所を抜けて鷹ノ巣峠を目指します。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) キランソウ
キランソウ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 目線の高さにフジ
目線の高さにフジ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ここを左に入るが…
ここを左に入るが…
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 何か様子がおかしい…
鷹ノ巣道路の工事中で行き止まり、引き返します。
何か様子がおかしい… 鷹ノ巣道路の工事中で行き止まり、引き返します。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 国道を更に鷹ノ巣トンネルの方に進むと案内がありました。
鷹ノ巣道路の工事で入口が変わったようです。
国道を更に鷹ノ巣トンネルの方に進むと案内がありました。 鷹ノ巣道路の工事で入口が変わったようです。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 工事車両も通る管理道路を奥へ。
平日は注意ですね。
工事車両も通る管理道路を奥へ。 平日は注意ですね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 脇を抜けて
脇を抜けて
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 米坂線の上を通過
米坂線の上を通過
光兎山・奥山(虚空蔵峰) タニウツギ
タニウツギ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 広い道を登ります。
広い道を登ります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 一旦林道に出て右へ
一旦林道に出て右へ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 鷹ノ巣峠最高点を林道で越えて、ここからまた山道に入ります。
鷹ノ巣峠最高点を林道で越えて、ここからまた山道に入ります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 分岐でピンテに誘われ左へ行くも、間違いでした。右の下る道が正解です。
分岐でピンテに誘われ左へ行くも、間違いでした。右の下る道が正解です。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 倒木や荒れ気味なので確認したらこっちじゃなかった…。
倒木や荒れ気味なので確認したらこっちじゃなかった…。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ヒトリシズカの花後
ヒトリシズカの花後
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 分岐に戻って、正規ルートへ。
分岐に戻って、正規ルートへ。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ホウチャクソウ
ホウチャクソウ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 峠道の赴きがありますね。
峠道の赴きがありますね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 田んぼ跡を抜けて
田んぼ跡を抜けて
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 貫禄のある濃い緑の古葉と若々しい薄緑の若葉のアラカワカンアオ
貫禄のある濃い緑の古葉と若々しい薄緑の若葉のアラカワカンアオ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 熊坂、見事な切通しの峠ですね。
鷹ノ巣峠には、峠が二ヶ所あり最高点の方は現在は林道が脇を通過しているが、こちらの熊坂は古道が残り鷹ノ巣峠でいちばん赴きのある場所ですね。
熊坂、見事な切通しの峠ですね。 鷹ノ巣峠には、峠が二ヶ所あり最高点の方は現在は林道が脇を通過しているが、こちらの熊坂は古道が残り鷹ノ巣峠でいちばん赴きのある場所ですね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) また林道にでます。 
左へ
また林道にでます。 左へ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 右に曲がります。
右に曲がります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 杉林を抜ければ
杉林を抜ければ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 庚申塔、馬頭観音、湯殿山などの石塔が祀ってあります。
庚申塔、馬頭観音、湯殿山などの石塔が祀ってあります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 下川口集落に到着です。
下川口側には立派な標柱がありました。
下川口集落に到着です。 下川口側には立派な標柱がありました。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 案内もあり。
案内もあり。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 後は車道で大内淵へ戻ります。
後は車道で大内淵へ戻ります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 朴坂山
朴坂山
光兎山・奥山(虚空蔵峰) オオヤマオダマキ
オオヤマオダマキ
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 関川村と言ったら猫ちぐら
関川村と言ったら猫ちぐら
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 鷹ノ巣トンネルを抜けて
鷹ノ巣トンネルを抜けて
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 戻ってきました。
先生方は移動されたようですね。
もっとお話しを聞きたかったが残念でした。
戻ってきました。 先生方は移動されたようですね。 もっとお話しを聞きたかったが残念でした。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) こっからおまけです。
カンアオは葉に個性があるので、花が無くても楽しめますね。
まん丸葉っぱです。
こっからおまけです。 カンアオは葉に個性があるので、花が無くても楽しめますね。 まん丸葉っぱです。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 先生が関川村にはコシノカンアオも咲くと仰っていましたが、確かにこの葉は大きく表面に毛が生えているのでコシノカンアオののようです。
先生が関川村にはコシノカンアオも咲くと仰っていましたが、確かにこの葉は大きく表面に毛が生えているのでコシノカンアオののようです。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) 近くには光沢がありツルツルの葉のアラカワカンアオの葉もあります。
近くには光沢がありツルツルの葉のアラカワカンアオの葉もあります。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) これは、どっち?光沢はないが、表面はツルツルで毛は生えてないようです。自然交雑?
これは、どっち?光沢はないが、表面はツルツルで毛は生えてないようです。自然交雑?
光兎山・奥山(虚空蔵峰) エビネ
道中で1株だけ咲いていました。
エビネ 道中で1株だけ咲いていました。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) ナツエビネは見たことがあるがエビネ初めてのなので嬉しかったですね。
ナツエビネは見たことがあるがエビネ初めてのなので嬉しかったですね。
光兎山・奥山(虚空蔵峰) サルメンエビネにも何処かで出会ってみたいですね。
サルメンエビネにも何処かで出会ってみたいですね。

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