活動データ
タイム
03:28
距離
6.9km
のぼり
495m
くだり
562m
活動詳細
すべて見る九州や四国で梅雨入りしたと見られる、という気象庁の発表が出た週末。土曜日は好天だが、日曜が怪しい、そんな関東地方の天気予報だった。 では土曜日に、何処かに行こうかなと考えていたところに、所用が出来てしまった。日曜日の怪しい予報は、昼過ぎから雨、というものだった。それで、早朝に出掛け、午前中に下山してしまおうと考えた。 中央本線沿線の、駅から歩ける山ということで、これまで幾つかある「御前山」に登った。大月辺りから東京に向かって数えてみると、駒橋御前山、斧窪御前山、綱之上御前山、四方津御前山、鶴島御前山。いずれも端整な山容で聳え、山頂からの眺めが良い山だった。 戦国時代に於いて、砦や物見台、烽火台として活用されてきた山ということで、一様に御前山の名前となっている。現在の冠名は、同じ御前山が幾つもあると混乱を招くので、便宜的に付与されたものと思われる。 郡内(山梨県の東部を郡内地方、西側の甲府を含む地域を国中地方と呼ぶのは、甲斐国時代からの名残り)に並ぶ御前山。見たところ、未だ登ったことがないのは、鶴島御前山から西北に延びる尾根の途上に突き出る、栃穴御前山だけとなったようである。 栃穴御前山は、ずっと気になっていた山だが、取り付きの場所が判らないというのと、低山ながらも峻険な岩場が続く、危険なルートであるという情報から、二の足を踏んだまま、現在に至っている。 登山詳細図シリーズの「山梨東部の山(東編)」には、栃穴御前山のルートが記載されている。登山詳細図が出版される前は、ネット上の数少ない山行記録を頼るしかなかった。バリエーション・ルートの記録は、概して説明的ではなく、参考になるものではなかった。 四方津駅と上野原駅の、ちょうど真ん中辺りに位置する栃穴集落は、気軽に駅から歩けるイメージではなかったが、登山地図という道しるべが、気後れを、後押ししてくれるような気がする。 尾根に乗ってしまえば、ふたつの御前山を周回して、上野原駅には二時間余りの程度で到達できる行程である。雨が降ってくる前に、難路が予想される山歩きを、敢行することにした。
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