雨☔️ 雷⚡️ 小岱山

♪ 土〜砂降り〜の雨の中〜を　ワタシは 歩〜く〜 ♪ 昔、和田アキ子が歌った『土砂降りの雨の中で』という曲。 そんな歌の一節が頭の中で流れる、土砂降りの中での山登り。 嫌いではない。いや、むしろ好きかも。 晴れた日にはない、雨の日限定の光景があるから。 登山道の横に広がる深い森が、靄(ﾓﾔ)に覆われて霞んでいる。 その湿っぽく霞んだ空気に生気を取り戻した樹木や草花たち。 しっとりと濡れた幹は生々しく黒光りし、枝先の葉や花もキラキラと生命力に満ち溢れた光を放っている。 雨の音も好きだ。 枝葉や地面を叩く雨が、楽譜では表せない音楽となって耳に心地良い。 さしずめ、シンセサイザーか。 風の音は吹奏楽器、レインウェアに弾ける雨粒はパーカッション。 自然の織りなすフルオーケストラの音楽が心の中で木霊する。 雨の山の中、人の姿は無い。 人っ子一人出会う事は無く、あるのは自然の音楽と緑の光だけ。 下界の、日常の中にある様々なストレスにより疲弊した心に蓄積した”垢“が、身体を伝って流れ落ちる雨と一緒に山の地面に吸収されていく。 一歩… また一歩… 歩く毎に心が段々と軽くなっていくのが分かる。 アナグマ、イノシシ、ヒキガエル、ミミズ…、途中で出会った山の住民たちが、その様子を不思議そうに眺めていた。 晴れていても雨が降っていても、やっぱり山は良いなぁ…！😊 死期が近いのか、ガラにもなくセンチな今日のポンコツボケジジィであった。🤪