活動データ
タイム
29:13
距離
44.6km
のぼり
4808m
くだり
4808m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る1ヵ月ちょと前に防水スマホの中に水が入って動作不良となり、修理に出しました。 格安SIMで代替機もない中、F社の対応に納得がいかず、やり取りすること1ヵ月。 結局修理をキャンセルし、そのスマホが先週やっと手元に帰って来ました。 水が抜けたせいか動作不良も無くなっており、何のための1ヵ月だったのかと。 YAMAPのログ取りは(SIMカードのない)古いスマホでやりましたが、一番辛かったのは通勤中にYAMAPができなかったこと。 というわけで、最近レポもあまり見れてなかったですが、先週からボチボチと。だいぶ前のレポにコメントが来ても驚かないで下さいね~。 さて、前置きが長くなりましたが、レポも長いです。 1週間前の山行のレポです。 夏のアルプス山行第4弾(最終回)は南アルプス南部の荒川岳・赤石岳・聖岳を縦走してきました。 昨年行こうとして地図を買ったものの、日程が調整できなくて断念した山々。地図が古くなる前にと、とろつま念願の山行でした。 〇メモ 荷物の重さ:秀とろ約21kg, とろつま約11kg, てんてん約10kg、せあこ5.7kg 3泊4日とはいえ、道中水が豊富なことと、小屋泊が1日はいるのとでいつもより軽め。 水:500mlペットボトル20本(うち5本は出発時に空) 〇1日目(8月24日) 行程:椹島~千枚小屋(テント泊) 距離:9.73km 累積標高上り/下り1,750m / 289m 消費カロリー3469kcal 参考CT:6:40① (YAMAP) 実際のCT: 6:10②(小休憩込み)+昼休憩0:30 ②/①: 0.93⇒参考CTは妥当。(※テン泊装備の時の我が家の目安は0.9) 技術難易度(秀とろ基準):Lv. 1 新東名島田ICから山道を走ること3時間(当然早朝にガソリンスタンドは空いていないのでご注意を)...7時過ぎに畑薙第一ダムに到着し、何とか7:30発の東海フォレストのバスに乗ることに成功。 8時半過ぎ椹島に到着し、トイレだのなんだので、歩き始めは9時頃。 この日は天気も良く、翌日の行程に期待を膨らませながら1500mの高低差を登っていきます。 千枚小屋についたのは15時半過ぎ。 富士山が大きく綺麗に見えました。 本日はここのテン場で宿泊です。 〇2日目(8月25日) 行程:千枚小屋~荒川三山~荒川小屋~赤石岳~百間洞(小屋泊) 距離:14.79km 累積標高上り/下り:1,569m / 1,718m 参考CT:10:30① (YAMAP) 実際のCT: 9:40②(小休憩込み)+大休憩1:05 ②/①: 0.92⇒参考CTは妥当。(※テン泊装備時の我が家の目安は0.9) 技術難易度(秀とろ基準):Lv. 2 (強風は考慮せず) 朝の出発前に暫し小屋の前で夜明け前の時間を堪能。富士山の背景に浮かぶ朝焼けは今まで見た中で一番赤く、まるで燃えるルビーのようでした。 今日の素晴らしい山行を予感させるようなこの光景。しかし、我々を待ち受けていたのはその期待を裏切る過酷な山行でした。 今日は朝から風が強く、てんくらは風速が14m(3000m付近)のC判定。まあでもそれくらいなら行けるだろうと思っていました。 しかし、千枚岳の山頂近くで樹林帯から出ると、そこは予想以上の強風の世界でした。時おり風速20m以上と思われる風が吹き、大人でも立っていられないほど。 しばらく地べたに這いつくばって待機していましたが、縦走を諦めて戻ってきた先行のグループによると、この場所が一番風が強く、千枚岳山頂はもう少しましとのこと。それを聞いて、風が少し弱まるスキをつき、山頂を目指します。 でも、登ってみると山頂もほとんど変わらない強風。 この先丸山までの痩尾根を考えると危険なため、「今日は千枚小屋に戻ろう」と家族に伝えます。しかし、なんととろつまはこれに猛反対し、「せめて荒川小屋までは」と先に進むことを主張します。「いやいやそれはないだろ。こんなの不帰嶮よりよっぽど危ない」ととろつまをなだめすかすこと暫し…。その間に何人か先に進む人が出てきました。 見ると、痩せ尾根でもそれほど風に煽られることなく進んでいます。 ………。 まあ、子供を連れていて褒められたことではありませんが、結局我々も先に進むことにしました。(あとで、人に聞いた話では半分以上の方々が進まずに引き返した模様。) 実際行ってみると、痩せ尾根は強風ではあるものの危険を感じるほどではありませんでした。ゆっくり慎重に進みながら丸山を越え、荒川三山のピークを踏み、荒川小屋を通過し、赤石岳を越えて……結局なんだかんだ、当初の予定通り百閒洞山の家まで行ってしまいました。 どの山でも景色は全く見えなかったですけどね…。 道中所どころ風は強く吹いていましたが、一番強かったのは悪沢岳(荒川東岳)の尾根下り。四つん這いで強風をやり過ごす家族をビデオに収めようと立ち上がった私は、風に煽り倒されて腕を岩にしこたま打ちました…。調子に乗ったことはするものではないです。 この日嬉しかったのは、途中寄った赤石岳避難小屋の小屋番のおじさんとおばさんが、「この強風の中よく来た」と我々を温かく迎えてくれたこと。頑張ったご褒美にと、なんと紅茶とカステラをご馳走してくださいました。更に、子供達にバッジを買おうとしたら、それを息子の手に握らせて、「これはおじさんからのプレゼントだ」と。おまけに、子供達に手作りのバードコールまで下さいました。 「今日若い奴らが進むのを決めかねて、朝から昼までここでうだうだしてたよ。こんなのそよ風なのにな」と言うおじさん。気さくで豪快な方でした。 ちなみに、本日の宿の百閒洞山の家は、とんかつが有名。16時を過ぎると作ってくれないのですが、何とか15時半くらいに到着してとんかつにありつくことが出来ました。 今夜はテントを買って以来初めての小屋泊です。山行中1回は東海フォレストの経営する山小屋に泊まらないと帰りのバスに乗せてもらえないためです。(行きのバスでは小屋代の一部として3000円払う。小屋では宿泊代から3000円を引いた差額を払う。帰りのバスは小屋の領収書を見せるとタダで乗せてもらえる。) 2015年夏の笠ヶ岳山荘以来2年ぶりの小屋泊でなんだか懐かしかったです。夜は快適に眠ることが出来ました。 〇3日目(8月26日) 行程:百閒洞~兎岳~聖岳~聖平小屋(テント泊) 距離:10.19km 累積標高上り/下り:1,284m / 1,511m 参考CT:7:35① (YAMAP) 実際のCT: 8:15②(小休憩込み)+聖岳山頂休憩0:45 ②/①: 1.1⇒とろつまが後述の理由により遅かったので、参考CTの妥当性は評価できず。 技術難易度(秀とろ基準):Lv. 2 (強風は考慮せず) 今日は朝から雨。昨日虫に刺されたらしいとろつまの瞼が昨日より腫れているのが気がかりです(多分、外で祝杯を挙げていた時と思われますが、いつ刺されたのか分からないそう)。 ヤ〇ケイオ〇ラインで計画を立てた際は、百間洞から椹島までのCTが11時間だったので、一気に椹島まで下りることを考えていましたが、YAMAPでのCTは13時間越え。小屋の人に聞いてもやはりそれくらいはかかるとのことだったので、本日はおとなしく聖平小屋までとします。 稜線に出ると今日もなかなかの強風。しかも雨混じり。結構歩きにくくはありましたが、昨日よりはだいぶましです。赤石岳避難小屋のおじさん言葉を借りるなら、「そよ風」でした。 そんな「そよ風」の中、中盛丸山、子兎岳、兎岳と越え、残りはメインの聖岳。 この頃からとろつまの瞼の腫れがどんどんひどくなり、片目がほとんど開かなくなってしまいました。かなり質の悪い虫にやられたようです。片目では距離感も傾斜も分からないようで、歩くスピードはどんどん遅くなります。 それでも少し見え始めた青空に励まされ、CTを大幅に超えてなんとか聖岳に登頂。 風は相変わらずですが、ガスは次第に晴れてききます。やがて周りの山々が顔を出し、今回初めて山頂からの景色を拝むことが出来ました。 もう少しで百名山3戦全敗になるところだったので、本当に良かったです。 しかし、前回の後立山も百名山は1勝2敗。今年の夏はなかなか思うようにいきません。 ちなみに、赤石岳避難小屋のおじさんは、「こんな雨の多い夏は初めて、梅雨でもこんなに雨は降らない」と仰ってました。 本日の宿は聖平小屋のテン場。ここの管理人さんやスタッフさんにとろつまの目をとても心配していただき、元看護師のスタッフさんが何度もテン場に来て目に保冷剤を着けてくださったり、薬を塗ってくださったりしました。ここまでしていただいて、ほんと有難いやら申し訳ないやら。 お陰でとろつまの目も少しずづ快方に向かっているようでした。 〇4日目(8月27日) 行程:聖平~椹島 距離:10.90km 累積標高上り/下り:742m / 1,838m 参考CT:5:40① (YAMAP) 実際のCT: 4:20②(小休憩込み) ②/①: 0.76⇒我が家は下りと林道で早くなりがちなので、参考CTの妥当性は評価できず。 技術難易度(秀とろ基準):Lv. 2 (滑落注意箇所複数あり) 昨日山小屋の方々に良くしていただいたお陰で、とろつまの目の腫れもだいぶ回復。両目で見ることが出来るようになり、何とか下山もできそうです。 この日は元々夜明け前に出るつもりでしたが、一応明るくなってからの出発に変更。今日の下山路はよく滑落事故も起きているとのことなので、とろつまは特に慎重に行かねばなりません。 山行CT5:40に対し、5:15分の出発だったので10:30のバスは諦めていました。しかし、予想以上にとろつまの調子が良く、サクサクサクサク下りて行き……結局バス出発の1時間の余裕を持って椹島に到着。無事10:30のバスに乗って駐車場に帰ることが出来ました。 〇最後に 今年の夏は例年になく沢山の山々に登りました。 百名山も7月の甲斐駒ケ岳に始まり、北岳、間ノ岳、農鳥岳、鹿嶋槍ヶ岳、五竜岳、白馬岳、荒川岳、赤石岳、聖岳と全部で10座。 しかし、そんな年に限って天候不順というタイミングの悪さ…。結局百名山からの景色は3勝6敗1引分で(引分は一瞬少しだけ景色の見えた北岳)、完全勝利は甲斐駒のみ。 なかなかうまくはいかないものです。 まあ、振り返ってみれば景色を楽しめなかった山行もそれはそれで楽しかったです。 とはいえ、やはり山は晴れてなんぼ。 来年こそは天気のいい夏山を存分に楽しめることを祈りつつ、今年の我が家の最後の夏山レポを締めたいと思います。 【とろつま口コミ】 南アルプス南部の小屋は、水が無料だし、トイレもストレスがなくて全般的に快適でした。 ●千枚小屋テント場 テント場使用料600円+トイレ使用料100円=1人700円 テント場は少し離れているけど縦移動はそれほどでもないし、百間洞より近い。 トイレは汲み取り。綺麗な方だと思う。 水場は小屋の脇にあるし、小屋前からは富士山が望め、テーブルが4つ、ベンチも多いので自炊しやすい。 特に不満なし。 ●百間洞小屋 1泊2食:9000円 (子供料金:1泊2食6000円。大人の素泊料金と同じでした) テント場遠い。冷池より近いけどちょっと憂鬱な距離。 悪沢・赤石・聖縦走で東海フォレストのバスを利用するなら、ここで小屋泊すると小屋←→テント場の移動ストレス累計が少なくなるかも。 他の小屋と違い、トイレは小屋から出なくても行けるようになっている。 汲み取りだけど洋式だからか、千枚小屋よりも臭わない。綺麗です。 トイレと同じ空間に自炊場(小屋泊者用)があった。 小屋素泊まりで悪天候だと、ここになるのか・・・トイレ綺麗だけど、ちょっと嫌だなー。雨の日はとんかつ必須。 寝具はレジャーシートのような薄く短いマット・小さな枕・寝袋・毛布2枚。 マットと寝袋だけ敷いて寝たら腰が痛くなって目覚め、途中で毛布も1枚敷いた。 千枚・荒川・赤石小屋は敷布団があるようなんだけど・・・立地的に一番奥だから仕方ないのかな。 寝室の一角がカーテンで仕切られて更衣室になっていた。(混雑したら寝室に戻るのかも) 乾燥室はありません。雨だったのでちょっと欲しかったけどね。 名物のとんかつ定食はお腹いっぱいになったし美味しかった。 百間洞山の家は、とんかつで持ってるような気がする。 16時を1分でも過ぎると夕食受けてもらえないそうなので、何としても16時までに行きましょう。 そういや雲取小屋はおかず少なくて物足りなかったなー。←ふと3年前のことを思い出した あ、そうそう、ここを飛ぶブヨに毒が強いのがいましたのでご注意を・・・(泣) ●聖平小屋 大人700円。なんと小学生無料。ありがたや~(涙) テン泊者にも振る舞われるフルーツポンチ。 テント場の近くにも水場。 (高い位置に蛇口があり流しや桶がない。使う時にちょっと気を付けないといけないんだけどね) トイレは小屋泊者より、むしろテント場の方が近い(ちょっと申し訳ない)。 トイレは水洗できれい。 テント場平ら。 スタッフさんが多く、皆優しい。虫刺されの件では大変お世話になりました! とろつま山テン場ランキング暫定1位です。 ●接岨峡温泉会館 大人:400円 子供:200円 こじんまりというか、ちっぽけというか。 浴槽と脱衣所がとても狭いので、少し混雑するだけでうんざりしそう。 循環なのにぬるぬると効きそうな感じのお湯。これでかけ流しだったら、小さなお湯でも秘湯感が出て良いと思うのだけどねぇ。 ごく狭い旧型の脱衣所には髪の毛がいっぱい落ちててげんなりするんだけど、何気にドライヤーが1台。無料。 浴室も狭い割に洗い場は6つくらいあったし、何か憎めない。 次の機会は違う温泉に行くと思うけど、高千穂温泉と、みはらしの湯と3択だったら迷わずここに来る、そんな感じ。笑 ●めんや大喜 島田市のラーメン屋を検索すると、上位は昼のみの営業だったり、日曜休みだったり。 確かここは同率4位くらいの立ち位置だったかと。 繁盛していたのは日曜・夜営業だったからかもなぁ。 【食後の会話】 秀とろ「これ(価格&内容)なら、味玉半分くらい付けて欲しいよな。チャーシューもすごく薄い」 とろつま「同感」 息子「僕、あっさりしたスープが好きだから美味しかった。でもまだお腹空いてる」←特盛食べた後 娘「せあこ、替え玉しちゃったー」 会話から分かる総評・・・そう、物足りない。 トッピングを載せていない、ただのラーメンだったからかもしれないけどね。 ●しずてつストアー島田店 目ぼしいご当地食材がなく、通常商品も他店よりややお高めな感。ご当地ビールのみお買い上げ。 最近遠征が続いてたので、節約できて良かったと言えば良かった。
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