皇海山 旧群馬ルート2021 皇海橋,不動沢コース

2021.05.14(金) 日帰り

注意情報

この活動日記は、現在は立入禁止となっている区域を含んでいる可能性があります。
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チェックポイント

DAY 1
合計時間
15 時間 36
休憩時間
2 時間 20
距離
55.3 km
のぼり / くだり
3222 / 3220 m
6 34
2
1 18
5 12

活動詳細

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山深い場所にそびえる、百名山「皇海山2143m」。 1、群馬県側、皇海橋から登る、往復6km程度の比較的簡単なルート。(不動沢ルート) 2、栃木県側、庚申山登山口から鋸山経由で登る、25kmの難ルート。(通称クラッシックルート) 一般的な登山道は、この2つがある。 しかし、2019年の台風被害で、栗原川林道が閉鎖になると同時に、不動沢コースは廃道となってしまった。 その不動沢コース、登山道の跡が全て消え去る前に、一度歩いてみたかった。 クラシックルート+不動沢ルートピストンも可能だが、それでは意味がない。 廃道マニアとして、林道も歩きたかった。 しかし、登山道はもとより、栗原川林道の状況が今どうなっているのかが問題だ。 今回は、You Tubeで廃道後の栗原川林道を自転車で貫通する動画が上がっていたので、それを参考にした。 その他にも、複数上がっている。 栗原川林道は、皇海橋を中心として南北に「追貝側ルート、根利側ルート」と呼ばれている。 動画の考察として。 問題の崩落は、根利側ルートで大規模に起きているらしく、追貝側ルートには、特に大きな障害は出ていない。非公開ながら復旧工事?をしている様子。 今後、一般公開は無しとしても、復旧する可能性はありそうだ。 一方、根利側ルートに関しては、Google Mapからも削除されており、完全に廃道確定となったように感じる。 そういう意味でも廃止や廃道ではなく、閉鎖と言う表現なのかもしれない。 本計画として、追貝側ルートの工事を避けるため、根利側ルートを選択。 ただし、崩落箇所の突破は不可避、安全を取ってロープを持っていくことにした。 とにかく、林道部分が長丁場となり、登山と言うよりも林道歩きがメインになってくる。 無事、登山道に辿り着いたとしても、廃道後の山行記録が一つも無く、どうなっているのか全くわからない。 登山道が沢沿いであるため、崩落の可能性もあり、一か八かで行ってみることにした。 見かけた野生動物、鹿3、狐1、鳥多数。 ※本行程は、危険を伴うリスクがあるためオススメ出来ません。 林道崩落地の突破や、不明瞭になりつつある登山道。 距離、標高差など含め、クラッシックルートを遥かに超える難易度となります。 参考程度に留めて頂ければ幸いです。

皇海山・袈裟丸山・庚申山 高泉トンネル出口の駐車場🅿よりスタート。
朝は空がガスガス。
予報を信じよう。
高泉トンネル出口の駐車場🅿よりスタート。 朝は空がガスガス。 予報を信じよう。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 まずは、栗原川林道起点まで道路歩きです。
まずは、栗原川林道起点まで道路歩きです。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 袈裟丸山の稜線辺りから、陽が出てきました。
袈裟丸山の稜線辺りから、陽が出てきました。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 振り返ると雲海が素敵。
雲が取れてきました。
振り返ると雲海が素敵。 雲が取れてきました。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 栗原川林道起点より1km程。
ここからダートになる。
栗原川林道起点より1km程。 ここからダートになる。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 獣除けゲートを通過。
特に鍵はかかっていないので、開けたら閉めます。
獣除けゲートを通過。 特に鍵はかかっていないので、開けたら閉めます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 穴倉林道の分岐。
こちらは、結構昔に廃道になってます。
穴倉林道の分岐。 こちらは、結構昔に廃道になってます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 コンクリートブロックガード!
左から入れるスペースがあります。
バイクや、自転車のタイヤ痕あり。
コンクリートブロックガード! 左から入れるスペースがあります。 バイクや、自転車のタイヤ痕あり。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 携帯電話📶可能の標識
こんな標識あるんだ!
ちなみに、4Gアンテナ3本立ちました。
携帯電話📶可能の標識 こんな標識あるんだ! ちなみに、4Gアンテナ3本立ちました。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海山が見えてきた。
まだまだ遠い。
皇海山が見えてきた。 まだまだ遠い。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海橋まであと10km。
徐々に路面が荒れてきます。
皇海橋まであと10km。 徐々に路面が荒れてきます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 栗原川林道の開通記念碑。
こういうの見ちゃうと、廃道となった現在、寂しく感じる😢
栗原川林道の開通記念碑。 こういうの見ちゃうと、廃道となった現在、寂しく感じる😢
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海山と鋸山。
少しずつ近づいているけど。
まだまだ遠い。
皇海山と鋸山。 少しずつ近づいているけど。 まだまだ遠い。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 あっ、ここか~。
皇海橋約6km手前。
問題の、大崩落箇所。
本行程の核心部となります。

アタック直前、ラジオ📻で地震のニュース。
この辺震度2。
崩れる様子は無かったが、あぶね💦
あっ、ここか~。 皇海橋約6km手前。 問題の、大崩落箇所。 本行程の核心部となります。 アタック直前、ラジオ📻で地震のニュース。 この辺震度2。 崩れる様子は無かったが、あぶね💦
皇海山・袈裟丸山・庚申山 流石にこれは、まっすぐ突破出来ないや。
左側は50m程の谷です。
流石にこれは、まっすぐ突破出来ないや。 左側は50m程の谷です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 右の斜面に踏み跡が有りました。
情報が無い割に、意外と人が入っている様子。
右の斜面に踏み跡が有りました。 情報が無い割に、意外と人が入っている様子。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 なんだあれ?
まさかの、フィックスロープ!
しかし・・・ロープまでが遠い。
なんだあれ? まさかの、フィックスロープ! しかし・・・ロープまでが遠い。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 すべての石が動く。
危険な浮石は、予め落としながら進む。
すべての石が動く。 危険な浮石は、予め落としながら進む。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ロープまであとすこし何だけど、どうやって行くかな~。
ロープまであとすこし何だけど、どうやって行くかな~。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 やっとロープに届いた。
うん、使える、ありがたや。
やっとロープに届いた。 うん、使える、ありがたや。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ふぅ、超えてきたぜ。
先を見ると、道は随分下の方に。
フィックスに惑わされたのか。
ふぅ、超えてきたぜ。 先を見ると、道は随分下の方に。 フィックスに惑わされたのか。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 崖の下に道が見えたが、
不安定な急斜面をトラバースしつつ降りるか、崖を降りるかの選択。

崖を懸垂下降で降りました。
ロープ無かったら詰んでたな💦
崖の下に道が見えたが、 不安定な急斜面をトラバースしつつ降りるか、崖を降りるかの選択。 崖を懸垂下降で降りました。 ロープ無かったら詰んでたな💦
皇海山・袈裟丸山・庚申山 先ほど降りた5m程の垂直な崖
壁から水が吹き出ている。
先ほど降りた5m程の垂直な崖 壁から水が吹き出ている。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ようやく対岸に渡った気分。
振り返ると、こっち側からのほうがルート取りしやすそうです。
(復路はロープを出しませんでした。)
ようやく対岸に渡った気分。 振り返ると、こっち側からのほうがルート取りしやすそうです。 (復路はロープを出しませんでした。)
皇海山・袈裟丸山・庚申山 その先も、崩落し放題。
半分残った道を通行します。
ここも、いずれ崩落してしまうでしょう。
その先も、崩落し放題。 半分残った道を通行します。 ここも、いずれ崩落してしまうでしょう。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ここも半分崩落。
ここも半分崩落。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 道路沿いに水が流れている。
塩ビの筒のようなものが落ちているので水場か?
復路で冷たい水を頂きました💧。
勿論浄水器を通しましたよ!
道路沿いに水が流れている。 塩ビの筒のようなものが落ちているので水場か? 復路で冷たい水を頂きました💧。 勿論浄水器を通しましたよ!
皇海山・袈裟丸山・庚申山 雨量観測所。
この施設がある限り、道が完全廃道になることはないはず。
何らかのアクセス方法は残されると思う。
雨量観測所。 この施設がある限り、道が完全廃道になることはないはず。 何らかのアクセス方法は残されると思う。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 皇海橋到着。
誰も居ない。
ここには、かつてトイレや登山口の標識や案内板があったはずだが、全部撤去されていた。
皇海橋到着。 誰も居ない。 ここには、かつてトイレや登山口の標識や案内板があったはずだが、全部撤去されていた。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 残された道標。
このまま月日を重ね、朽ち果てていくのだろうか・・。
残された道標。 このまま月日を重ね、朽ち果てていくのだろうか・・。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ここから、やっと登山開始。
ここから、やっと登山開始。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 目印のテープが豊富でホッとする。
目印のテープが豊富でホッとする。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 最初の渡渉ポイント。
目印無かったらやばかったな~。
最初の渡渉ポイント。 目印無かったらやばかったな~。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 2回めの渡渉。
苔の生え方を見ると、人が入っていないのが分かる。
気温も上がり、水が冷たくて気持ち良い。
2回めの渡渉。 苔の生え方を見ると、人が入っていないのが分かる。 気温も上がり、水が冷たくて気持ち良い。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 笹薮に覆われた登山道。
一見、道のように見えないが。
よく見ると踏み跡になってます。
ここまで来ると意図的に目印のテープが外されていたり、廃道とは言え、なんだかな~。
(テープが付いた枝が切落とされていたり、地面に外して落ちていたり)

かつての記録では、目印が豊富だと有りましたが。
笹薮に覆われた登山道。 一見、道のように見えないが。 よく見ると踏み跡になってます。 ここまで来ると意図的に目印のテープが外されていたり、廃道とは言え、なんだかな~。 (テープが付いた枝が切落とされていたり、地面に外して落ちていたり) かつての記録では、目印が豊富だと有りましたが。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 道標のプレートはしっかりと残ってます。
道標のプレートはしっかりと残ってます。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 目印が無いので、微かな踏み跡を辿る。コンパスやGPSは必須です。
目印が無いので、微かな踏み跡を辿る。コンパスやGPSは必須です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 後半は沢登り的な登山道でした。
石の下に水が流れている。
後半は沢登り的な登山道でした。 石の下に水が流れている。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 最後は急斜面。
かつて、使われていた登山道のロープ。
この先いつまで使えるか不明だが、
ロープはまだまだ使えます。
張りもバッチリでした。
ただし、地面の侵食崩壊は進んでいるようです。
最後は急斜面。 かつて、使われていた登山道のロープ。 この先いつまで使えるか不明だが、 ロープはまだまだ使えます。 張りもバッチリでした。 ただし、地面の侵食崩壊は進んでいるようです。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 スタートから8時間・・・。
不動沢のコルに到着。
現役の登山道に合流できてホッとする。
残雪の鋸山が美しい。
スタートから8時間・・・。 不動沢のコルに到着。 現役の登山道に合流できてホッとする。 残雪の鋸山が美しい。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 残された道標は意図的に配置を変えてある。
やはり、不動沢コースは廃道なんだと深く感じる。
残された道標は意図的に配置を変えてある。 やはり、不動沢コースは廃道なんだと深く感じる。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 残雪が出てきた。
気温は汗ばむ程だが、朝晩は冷えるのだろう。
残雪が出てきた。 気温は汗ばむ程だが、朝晩は冷えるのだろう。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 青銅製の鉾。
やっとか、長かったな・・・。
青銅製の鉾。 やっとか、長かったな・・・。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 最初、不動沢のコルで引き返すか迷ったが、250mの急登を登り切る。
無事登頂出来て達成感に浸る。
そして、山頂で今日初めて人と会った。
こりゃ下山は20~21時確定だな。
最初、不動沢のコルで引き返すか迷ったが、250mの急登を登り切る。 無事登頂出来て達成感に浸る。 そして、山頂で今日初めて人と会った。 こりゃ下山は20~21時確定だな。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 去年の変形クラッシックルートに次いで2回目の登頂です。
去年の変形クラッシックルートに次いで2回目の登頂です。
皇海山・袈裟丸山・庚申山 ゴール手前のトンネルより📷。

帰りは、もうね・・・。
林道なげーっす。
なにより、砂利道40km以上を歩くのはかなり辛かった。

20時を過ぎて、真っ暗。
今回は、数字以上に疲れたし、足がヤバい。
ゴール手前のトンネルより📷。 帰りは、もうね・・・。 林道なげーっす。 なにより、砂利道40km以上を歩くのはかなり辛かった。 20時を過ぎて、真っ暗。 今回は、数字以上に疲れたし、足がヤバい。

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