道の無い尾根~白岩山・高畑山

2021.05.14(金) 日帰り

活動データ

タイム

06:17

距離

7.6km

のぼり

804m

くだり

800m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 17
休憩時間
1 時間 9
距離
7.6 km
のぼり / くだり
804 / 800 m
1 56
31
41
1 6
3

活動詳細

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 以前から気になっていた白岩山へ行ってみた。登山者用駐車場が無いので躊躇していたが、他の人の活動日記に東西コースの分岐点に駐車スペースがあるらしいことが記されていた。衛星写真で確認すると、確かにそこは道が広くなっていた。行ってみたら十分な道幅があり、駐車禁止ではなかったので、路肩に車を止めてスタートした。  東か西かどちらから登ろうと迷ったが、他の人の活動日記の距離と高度のグラフから、コースに変化のありそうな東コースから登ることにした。  ほの暗い杉林の林道を登って行く。ジミにきつい。天気予報は晴れだったが曇っているようだ。  明るい広場に来た。青空じゃないか。新緑がまぶしい。まだ林道は続く。  ほどなくして登山道入り口に着いた。入り口に、テープや杭は登山道の印とは限らないので注意するようにと言う看板が、日本語と英語のものが二つあった。そう言えば林道を登っているときもあちこちにテープがあった。きっと林業のテープだろう。  森の中に入って行くと沢沿いに登って行く。滝や涼しげな水音を聞きながら登って行くと道が無くなった。周りを探すと対岸にテープが垂れ下がっているのが見えた。あれは登山道の印に違いない。  沢を渡って少し登ると広い道に出た。広いと言っても車が通れるような道ではない。地理院地図で歩道となっている道だ。その歩道を少し進むと今度は右上に上がる細い道が現れた。間違ってそのまま進む人が多かったのか、案内の矢印や看板、テープがいっぱいある。ここは迷わず細い方へ登って行く。  今度は杉林の急斜面。測ってみたら斜度は約40度。滑落に注意ししながら、足元をしっかり確認しながらつづら折りに登って行く。  しかし足元ばかりに気を取られていてはいけない。明らかに道は真っすぐ続いているのだが、山側の岩に小さな白い板があった。直進×、ここを登れと書いてある。直進方向にはテープが続いている。危うく直進するところだった。ここはもっと目立つようにするべきところでは?  岩道を登るとすぐに西コースとの合流地点。杉林を抜け、低い木とススキの道を進んで行くと巨岩が現れ始める。振り返れば絶景だ。楽しみながら進んで行くと、すぐ頂上に着いた。  頂上は南側半分が絶景で、北側半分は杉林で眺望無し。南の絶景を見ながらランチタイム。  ランチの後は、高畑山へ。天空散歩に出かける。  事前の調べで道はわかりにくいと知っていたが、いざ進んでみると分かりにくいどころか、無い。とにかく尾根を外さないように杉林を進んで行くと、雑木林に行きついた。この先で右に折れなければならないのだけれど、藪で先が見えない。杉林の斜面を少し下りて雑木林を迂回して尾根のピークに戻ると、右に折れる方向に進むべき尾根が見えた。ここまでテープはいっぱいあったけど、その方向に進んでいたら大変な目に合うところだった。あらためてここではテープが当てにならないと実感した。  道なき道を、尾根を外さないように進み、ようやく高畑山に到着。マイクロの反射板があるが、半分木がかぶっている。これで用をなしているのだろうか?  唯一の千ヶ峰方向の眺望を楽しんだ後は帰路へ。白岩山へ引き返す。  尾根を外さないように進んでいたら、いかにもこっちですよと言わんばかりのテープが尾根の先に続いている。しかしなにか違和感を感じてGPSで確認すると、違う方向へ延びる尾根だった。  目印のピークを経て、笠形山の光り輝く雄姿を過ぎ、ターニングポイントの雑木林に差し掛かった時、垂れ下がったテープを発見。なんだ、あるじゃないかとくしゃくしゃのテープを頼りに雑木林の藪を進んで行ったら、動けなくなった。進む方向はわかっているのだが、木が生い茂っていて進めない。這いずったり、後戻りしながら、やっと白岩山に向かう尾根の杉林に出た。  進むべき方向がわかっていても、森の中では立ち往生することがあるのだということを思い知らされた。  天空散歩とはいかなかったが、白岩山でもう一度絶景を楽しみながら休憩した後、いざ下山。西コースへ向かう。  西コースは延々と杉林の中だ。尾根から、降りるルートに移ると急斜面だ。そこを斜めに下りていく。東の急斜面よりきついんじゃないかと測ってみたら、なんと60度。もう崖じゃないか。  足元の道は、石がごろごろしていて気を抜けばずるりといく。周りの景色はいつまでたっても変わらない。登りに東コースを選んで良かったと、つくづく思った。こんなに変化のないコースを登っていたら心が折れてしまいそうになっただろう。  西コースの入り口にたどり着くまで、結局何の変化も無かった。  一度周回で登った山は、次は逆周りでと思うのがほとんどなのだが、ここだけはそう思わなかった。  山頂の見事な岩庭園からの眺めや、途中の尾根からの笠形山の絶景など、思い返せば素晴らしい経験なのだが、もう一度来ようと思うには時間がかかりそうだ。  次はどこに行こう。  

白岩山 東西コースの分岐点の十分広い路肩に駐車してスタート。東コースへ。
東西コースの分岐点の十分広い路肩に駐車してスタート。東コースへ。
白岩山 薄暗い林道途中に現れた広場と新緑と青空。気分も晴れる。
薄暗い林道途中に現れた広場と新緑と青空。気分も晴れる。
白岩山 林道終点地点。林道は続いているがここから森に入って行く。テープや杭は登山道の印でないものがたくさんあるので注意するようにと言う看板が日本語と英語であった。道迷い遭難が多いのかな。
林道終点地点。林道は続いているがここから森に入って行く。テープや杭は登山道の印でないものがたくさんあるので注意するようにと言う看板が日本語と英語であった。道迷い遭難が多いのかな。
白岩山 沢沿いに登って行く。
沢沿いに登って行く。
白岩山 道が無くなった。見回すと対岸に垂れ下がったテープがある。注意して見ると道らしきものが見える。
道が無くなった。見回すと対岸に垂れ下がったテープがある。注意して見ると道らしきものが見える。
白岩山 道は真っすぐ続いていてテープもあるが、白岩会の案内看板があって、登山道は細い方へ登って行く。木に巻きつけられたテープは林業のためのもので垂れ下がっているのが登山道の印のようだ。
道は真っすぐ続いていてテープもあるが、白岩会の案内看板があって、登山道は細い方へ登って行く。木に巻きつけられたテープは林業のためのもので垂れ下がっているのが登山道の印のようだ。
白岩山 斜度40度の急斜面をつづら折りに登る。
斜度40度の急斜面をつづら折りに登る。
白岩山 右の白い看板を見つけなければ確実に直進してしまう。
右の白い看板を見つけなければ確実に直進してしまう。
白岩山 西コースとの合流点。
西コースとの合流点。
白岩山 杉林が無くなって大きな岩が現れた。
杉林が無くなって大きな岩が現れた。
白岩山 低い木が増えてきた。頂上は近いか?
低い木が増えてきた。頂上は近いか?
白岩山 岩がごろごろ。
岩がごろごろ。
白岩山 眺めも良好。
眺めも良好。
白岩山 すぐ、頂上に着いた。白岩山だけど、黒い岩ばかり。
すぐ、頂上に着いた。白岩山だけど、黒い岩ばかり。
白岩山 この景色を見ながら昼食。奥の高いのは雪彦山かな。左の三角のどれかが七種山。
この景色を見ながら昼食。奥の高いのは雪彦山かな。左の三角のどれかが七種山。
白岩山 笠形山方向。
笠形山方向。
白岩山 段ヶ峰は杉林の向こう。
段ヶ峰は杉林の向こう。
白岩山 高畑山に向かう道中の尾根で、笠形山が雄姿を現す。右手前が白岩山。
高畑山に向かう道中の尾根で、笠形山が雄姿を現す。右手前が白岩山。
白岩山 高畑山に到着。反射板があるが、半分木がかぶっている。大丈夫なの?
高畑山に到着。反射板があるが、半分木がかぶっている。大丈夫なの?
白岩山 高畑山頂より千ヶ峰。眺望があるのはこの方向だけ。
高畑山頂より千ヶ峰。眺望があるのはこの方向だけ。
白岩山 帰りの道中でも笠形山の雄姿。
帰りの道中でも笠形山の雄姿。
白岩山 笠形山には日が当たっている。
笠形山には日が当たっている。
白岩山 白岩山の山頂を途中の岩の上から。
白岩山の山頂を途中の岩の上から。
白岩山 西コースは杉林の急斜面。ここは斜度60度。ずーっと同じ景色が続く。
西コースは杉林の急斜面。ここは斜度60度。ずーっと同じ景色が続く。
白岩山 やっと西コースの入り口まで下りてきた。
やっと西コースの入り口まで下りてきた。

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