活動データ
タイム
06:25
距離
9.6km
のぼり
812m
くだり
817m
活動詳細
すべて見る5月12日水曜日 天候…快晴。 気温…10度前後、のち気温上昇。 装備…夏山装備、ダニ対策。 登山形式…フットパス、ピークハント。 遊覧船料金…大人1420円。HPからクーポン印刷利用すれば、1割引になりました。 もう何年も前から、そのうち登ろうとして置き去りにされていた…というか、していたという方が正解かな…。 鹿がたくさんいる🦌イメージの中島… 朝1番の洞爺湖汽船で大島に上陸します。 ちなみに、この中島には、大島、観音島、弁天島、饅頭島から成る4つの島々があり、その1番大きい大島が舞台です。 今回は、トーノシケヌプリ、東山、北山の3つのピーク… 最近、ヤマッパーに人気の洞爺湖中島3ピークの山を計画してみた。 久々に遊覧船なるものに乗船しました。 なんだか修学旅行を思い出しました🙂 若かりし頃の長距離トラックでのフェリーには何百回と乗船してるけど、ゆったりのんびり遊覧船の趣は楽しいかった🙂 今回、中島に上陸するのも初めて… 前評判では、どの山も急登らしいので、ドキドキしながら、中島の山々を遊覧船から眺めていました🙂 本日の乗客、数人… 後で分かったことだが、客より乗務員の方が多かった。 そして、登山者は誰一人他に居なかった… 熊の居ないことが想定されているので、少しはマシか… おかげさまで、最後までスライドすることなく、静かな山行でした。 さて、コロナ過の影響なのだと分かってはいるが、とても寂しい限りです。 そんなご時世とはいえ、従業員さんたちの親切丁寧さには頭が下がります。 早く終息していつもの平和な世界に戻ることを祈り、ブルースカイ映えする中島の桟橋に降りたちます。 真正面には旧洞爺森林博物館がある。 左隣奥にに新洞爺森林博物館。 その周囲には神社⛩、庭園、探せばいろいろ見どころありそうな場所です。 さて、入山届けは、新博物館内で記帳します。 館員さんの説明を受けて、ICカードを渡される。 携帯電話を持っている場合には、遊覧船最終便の1時間前になっても、博物館に戻ってこないようなら、確認のため携帯に電話がくることになっているようだ。 出入口ゲートは、この博物館裏にあり、このICカードをゲートの読み取り機にかざして、博物館を後に、いよいよ出発します。 右手方向と左手方向の2方向があり、今回は左手方向へスタートします。 一級国道並みのウッドチップを敷き詰めたようなソフトな散策路、真っ直ぐ天に突き出すように、カラマツの人工林が林立しています。 春の新緑、なんとも爽やかな空気の中を胸いっぱい深呼吸しながら歩けるのは言葉にならないほどで、気持ちの良い森林浴そのものです。 初めに目につく植物は、フッキソウ… しかも、辺り一面…いいえ、全面と言った方が正解かもしれない。 どこまでもフッキソウの大群生に驚きます。 フッキソウの所々、恥ずかしげにヒトリシズカも数輪まばらに咲いている。 スミレも少しだけ寂しげに…咲いていた。 …いつかの台風時の影響もあり、思った以上に倒木が目につく。 自然倒木は根までめくれて倒れることは稀で、台風による、倒木の方が多く感じた。 かなりの樹種の自然林も数多く、覚えるのも一苦労するので目に焼き付けるだけにした。 大木もかなり見られるが、根本だけ残った倒木と多い中、歩き続けると、トーノシケヌプリ手前に、風穴看板があり、数カ所それらしき穴が見られる。 穴に手をかざすと、僅かだが少し風を感じられる。 いよいよ、最初に目指すトーノシケヌプリ… 入口らしき場所を探し、適当に登りだす。 僅かに獣道らしき、鹿道らしからぬ、そんな道を往く。 よく目を凝らせば、かなりのピンテが張り巡らされていた。 歩きやすいルートを探し、ジクを切りながら登り、時々要所要所にロープ場もある急登だ。 この時期、藪は薄く見通しは良い。 倒木を避けながら、ルーファイに徹する。 呼吸を整えながら足元を見れば、可愛らしい可憐なフデリンドウの青い花弁が「ガンバレ」と囁いているような気がする。 それだけ、急登だということを認識することができる。 やがて、地面が剥き出しの山頂が見えてくる。 ややピークを過ぎたヤマザクラとコブシの花が山頂近くに見えてくれば、少し細い尾根上の山頂に着く。 三角点はあるが、標識は朽ちたのかわからないが、見当たらない。 ここから眺める真白き頂の羊蹄山は格別だ。 もちろん、ニセコの山々、道央の山々、支笏湖界隈や、道南方面、積丹方面の山々も見渡せる最高の景色だ。 特に1番近い、有珠山、昭和新山は良く見える。 この中島から見渡す景色は何もかもが新鮮そのものだ。 遊覧船の時間制限もあるので、長居せずにすぐに下山し、散策路に戻り、北へと再び歩けば、森が一気にひらけ、「大平原」と言われる草原地帯に出る。 何故かこの辺りだけ木が無いのか? 不思議な景観だった。 一説によると、以前は当たり前に木があったらしく、何故か枯れてしまったらしい。 「巨木」という看板があったが、とうに枯れて無くなってしまったらしい。 多分、木のベンチ脇にそれらしき巨木のあったような痕跡が見受けられる。 そばには監視用カメラらしきものが設置されていた。 圧巻は、大平原の遥か北の向こうに羊蹄山がひょっこりと見えていることから、「ひょっこり羊蹄」と呼ばれていて、「なるほど…」とうなずける。 散策路を北へと歩みを進めると、丁度右手に東山、左手に北山に挟まれた散策路から、2番目狙いの東山ピークを目指す。 時間的には、この東山が1番時間ががかった山。 登りは、割と緩いが、距離は長め、時折急登もある。 登山道らしき道も無ければ、道案内的なピンテもほぼ無い。 あるのは僅かな鹿道だけ… 自分でルーファイしながら倒木を避けての登りだ。 そして、広い尾根筋からは平坦となり、そこ奥へと歩くと標識に無いピンテの巻かれた木があった。 多分、そこが東山ピークだと思われる。 景色は森の中なので、今ひとつ冴えないが、尾根の広さは3つのピークの中では1番広い。 だだっ広い尾根という方があっていると思う。 ここも、すぐに下山して、向かい側の北山に向かう。 この北山は、3つの山の中では1番最短で早く登れるピークで、山頂付近はやはり標識は無かった。 もちろん登山などありもせず、時々鹿道がある程度。 そして、ピンテなどあるはずもない。 ほぼ直登の登り、この日1番の急登。 唯一、3ピークの中では、最短で登れるのがせめてものの救いだった。 山頂からの展望は今ひとつ物足りない。 何とかノルマの3つの山を踏み、あとは戻るだけ。 旧な下りもあっという間、すぐに散策路に出て、湖岸沿いを回って戻るつもりだったが、時間に余裕が無さそう。 なので、再び大平原に戻り、今日の1番の休憩場所として、ひょっこり羊蹄を眺めながら、30分ほど昼食タイムとした。 そして、往路を辿り、博物館ゲートに戻り、無事本日の山行終了となった。 あとは遊覧船に乗って戻るだけだが、戻りの船が出航したばかり。 30分後の便を待つ間、桟橋周辺を散策して時間を潰し、無事乗船する。 船内から甲板に出て、中島での今日の山行を思い出しながら、甲板の日の丸の旗が揺らめく、夕陽に照らされつつある中島での1日の思いを脳裏に焼き付けていた。 そして、またくる日があるやも知れぬ思いを胸に… …おしまい。 追記 タイムは、6時間30分になっているが、休憩時間や、遊覧船の待ち時間を差し引けば、トータル正味5時間くらいだと思われるので、湖岸ルートでも、ギリギリ間に合ったと思われる。 もっと綿密にルーファイすれば、充分間に合うことが分かった。 なお、軌跡は少しルーファイに手間取り若干外れて歩いていますので、注意です。 晩秋の山行も良いが、桜が咲くこの時期の方が新緑の中、清々しい気持ちの良い歩きができるので、お勧めだ。 但し、これからの時期、藪が立ち始めるので要注意です。 ダニも少し見られたので、これも要対策です。 長文にお付き合いいただき、ありがとうございます😊
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