十勝岳

2015.07.09(木) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 33
休憩時間
49
距離
10.4 km
のぼり / くだり
1134 / 1134 m
1 12
2 8
1 31

活動詳細

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失敗したぁ〜。十勝岳山頂手前でどうも終了ボタンを押してしまった。 望岳台に戻って、終了ボタンを押そうとしたら、、、、、、。 でも、十勝岳、登頂しました。 神に誓って! 吹上温泉の駐車場に車中泊をした。前日登った大雪山からは割と近かったので、温泉で汗を流し、食事を作り、ゆったりと寝て朝を迎えることができた。吹上温泉から望岳台の駐車場に移動して、登山準備を行った。 今日も天気は良さそうだ。 5時10分、スタート。 と、何にか足りない。ストックだ。よくストックを忘れることがある。また車にもどる。もう忘れ物はないよな、自問してみる。 結局、5時20分スタートになった。 昨日の大雪山と違い、観光登山はいない。山に登るスタイルの人だけだ。といってもほんの数える人しかまだ登っていない。 とりあえずは避難小屋を目指してゆっくり登ることにする。途中、先に登った夫婦を追い越したが、決して早いペースで登ってはいない。 美瑛岳がはっきりと目に入ってくる。十勝岳の頂はまだ見ることができない。眼下には富良野、美瑛、更に遠くは旭川であろう。一昨日に向こうから十勝岳を眺めていたことを思い出した。今はここにいるぞ。そう叫びたいような気持ちであった。 美瑛岳分岐を過ぎ、右方向に進み避難小屋方面から山頂に向かうべきなのに、後ろから抜かされた人の後を無意識について行ってしまった。 その前を歩いていた夫婦は僕の歩いているルートを振るかえり、自分達が間違っているのかと思い首を傾げていた。 それを見て僕は間違いに気がついた。 無意識に女性についていったのなら危ないけど、男性についていったのだから、まだ大丈夫、大丈夫、脳には酸素がいっているし、犯罪を犯すことはない。 それが切っ掛けで、先ほどの40代くらいの夫婦と話をするようになった。彼らは大阪からで、僕が回っているのと反対の周り方で北海道の100名山を登っているそうだ。利尻岳は残念ながら強風で引き返して登頂できなかったそうだ。 やはり、天候が味方してくれないと難しいんだな。 オマケに彼らは宿をキッチリ決めているので、天候を待つこともできない。旦那さんは僕の自由なやり方を羨ましがっていた。 避難小屋を過ぎると、登山道は一変した。火山でできた岩や石のガレ場をマークを頼りにジグザグに登っていく。ガスって視界が悪いとルートをロスしてしまうことがありそうだ。今日のような晴天ではそんなことがあるとは信じられないけど、それが山なんでしょう。 昭和火口に着くとこんどは広い尾根を歩くことになる。岩や石も無く、ほとんど平といってもいいくらいの緩やかな尾根を歩く。山頂はしっかり視野に入り、火山ガスは右の峰の向こうから少し流れてくる程度だ。 山頂が見えることで気持ちは生えるが、最後の急登は厳しそうだ。 広い尾根が終わり、急登に差し掛かる。赤ペンキマークを頼りに一歩一歩脚を出していく。少しずつ、硫黄性のガスの臭気が鼻と喉を不快にさせる。風向きが変わるといいが、丁度こっちに流れてくると喉が少しいがらっぽくなる。でも、ある区間を過ぎると全く臭気は感じること無く、通常の呼吸ができるようになった。 ホントのラスト急登を登り切り、8時50分、登頂。 大雪山に続き、360°のパノラマを満喫しながら、簡単な携行食をとった。 山頂に30分弱いると、下から登ってくる人が次第に多くなり、下山することにした。下山では登りの人とすれ違うときは必ず一声掛けた。話し込んでくる人もいた。二本ストックがいいか、一本がいいかを問う人もいた。 最後の急登はやっぱり苦しいんだ。 下山は結構楽であったが、岩や石で捻挫をしないように兎に角気を付けた。テーピングテープや救急用具は一応持っているが、1人なので全て自分で処置が必要だ。5分早めても怪我をしたら、何時間も遅れる。いやこの旅が終わる。幌尻岳でお世話になったガイドの奥さんが言っていたのを思い出した。 ツアーパーティらしき大勢の登山者、ソロ、2人、3人、数人の方などとすれ違いながら、あの『無意識あと追い美瑛分岐』に着いた。 そこには小学生の遠足か、沢山の子供達が列をなして歩いていた。先頭から中間位まではたわいもない話を元気よくしている。中間から後方はお喋りを控え完走を考え歩いてる。チョット離れたところを付き添いの先生と歩いてる子は真剣だ。 そんな中を冗談の挨拶をしてすれ違っていくことにする。こっちが元気を貰ってしまうから不思議だ。 11時50分、望岳台到着。 予定より早く着いたので、気に入った吹上温泉に戻り、日帰り入浴をしてトムラウシ山の登山口に向かうことにした。

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