活動データ
タイム
11:16
距離
24.4km
のぼり
1427m
くだり
1426m
活動詳細
すべて見る疲弊していた心身を救ってくれた女峰山、あれから1ヶ月が経ったが、正直言ってまだ辛いことが多い。 もうあの時のように心身が腐りかけることはないでしょうが、再度癒されたく、女峰山へ登ることにしました。 今回は裏男体林道を利用したコース。 行者堂コースよりは高低差は少ないのですが、とにかく林道歩きが長い。 でも、早く登頂して帝釈山への縦走もしてみたい、あわよくば小真名子山・大真名子山へも行ってみたいと、本当に仕事で悩んでいるのかと疑いたくなるようなポジティブさが溢れてくる。 でも、悩みは顔に表れないのが私です。 辛いことは辛いのですよ。←会社の人も心配している。これ、ホント。 林道を登り始めると、途中で何度か出会う鹿の遺骸。 この冬の山の厳しさを物語る。 長い林道歩きが終わり、快晴の中をTシャツ1枚で登って行く。 標高が2000mを過ぎる辺りから残雪が表れるも、新相棒の靴は私と一緒でものともしない。 水場、唐沢小屋、ガレ場を経て、ようやく女峰山の山頂に辿り着く。 山頂にはおびただしい数の虫が飛んでおり、それを追いかけるように沢山のツバメが飛び交う。 標高2483mの山頂でも、ツバメが飛んでいるのかと、生命の逞しさと躍動感、同時に儚さを感じざるを得ない。 美しい日光連山を眺めながら、帝釈山の稜線を歩いて行く。 何度も振り返っては、女峰山の秀麗な姿を望み、悦に入る。 ここから見た女峰山はまさに女峰山の女峰山たる姿、私の好きな山容の1つです。 そんな女峰山にも、帝釈山に着くころにはガスが出始める。 帝釈山で昼飯を食べて下山するも、ここからが本日の核心部。 残雪が予想以上に多く、富士見峠までずっと残雪が続く。 雪は緩く、踏み抜き多発。 優秀な靴のおかげでチェーンスパイクは無用でしたが、膝上まで踏み抜くと脱出困難になる。 先月は女峰山に癒されっぱなしでしたが、今日は私に試練を与えてくれる。 いつまでも甘えているんじゃない、自分で解決しろ、ということと理解しました。 帝釈山の下山は予想より時間が掛かってしまったため、小真名子山・大真名子山は次回に持ち越し。 でも、持ち越しとしたから楽になったわけではなく、ここからの林道歩きはとても長く、ザレ場のような歩きにくい路面。 しかも、志津乗越手前の緩やかな登り返しは地味に辛い。 でも、これが試練なのですから、頑張って笑顔で乗り越えないとですね。←決してドMではないですよ😅 癒されるだけが人生にとってプラスになるわけではない。 林道の途中で出会った鹿のように、この世で生きることは厳しいことなのです。 時には自分の力で乗り越えようとする意思の強さが必要です。 女峰山からは、そう教わったような気がします。 受動と能動、プラスとマイナス、生と死、この世は足してゼロになるのが一番バランスが良いのでしょうね。 宇宙の始まりは、そのバランスが崩れたときに起こったのですから、不安定な世界に我々は生きているのです。 エネルギーが保存されるように、自分でできることには限界もありますが、心身のバランスが崩れぬよう、目の前の道を一歩ずつ歩んでいき、頑張って生きるしかないと思います。 まさに山は人生、人生は山である。
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