活動データ
タイム
04:13
距離
8.1km
のぼり
573m
くだり
573m
活動詳細
すべて見るそういや、君と出会ったのもこの6号路だったっけ。あの時、君は靴のソールが爪先から剥がれて半泣きで佇んでいた。そして、僕が声を掛けたらモモンガに会いに来ましたなんて子供みたいなことを言って同情を買う。ここにはムササビはいるけどモモンガはいないなんて言ったら、モモンガいないの~って悲しそうに見つめやがって、助けなきゃって思っちゃうだろまったく。偶々僕の持っていた針金でーーいまだに何故針金を持っていたのか分からないんだよーーちょと不器用だったけど、靴をぐるぐる巻にしてあげたら途端に笑顔になりやがって、狡いよ、そんなの見せられたら誰だってイチコロだよ。そのあと小川の飛び石のところで急にしがみついてきてさ。針金ぐるぐる巻きじゃやっぱり歩きずらいよねって手をつないであげたら笑顔になったけど、その笑顔にやられて僕の方が足を滑らせてコケるとはね。あの時は笑われたな。そして、やれやれもうすぐ終わりだなというところまで来てしまって、もうお別れかと思っていたそのときに、君が木の上にリスがいるのを見つけて、その日一番の笑顔を見せてくれた。あのとき、僕はどうにかなってしまいそうだったよ。結局名前を教えてもらって、住んでいるところは?って聞いたら、君は飯能ですって答えたよね。教えていなかったけど、その時僕は運命を感じたんだよ、ココナ。
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