山鳥峰・南岳

2021.05.04(火) 日帰り

活動データ

タイム

05:21

距離

9.9km

のぼり

668m

くだり

622m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 21
休憩時間
56
距離
9.9 km
のぼり / くだり
668 / 622 m
1 45
1 4
46
1 2

活動詳細

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雪を求めて道道95号線を元山方面に向かった。 札幌50山に名を連ねる南岳を目指す。 未踏の山で、来春に予定していたのだが、いつものジジイと話しがまとまった。 今回もジジイ二人のデュオだ。 南岳について、さっぽろ文庫48「札幌の山々」は「余市岳の南尾根に位置するのがこの山の由来であろう」と記述している。 今回歩くルートの中間ほどには三等三角点「山鳥峰」がある。 地形図には山名の記載がなく、点名の山鳥峰がそのまま山名となっている。 「北海道では山鳥は通常キジ科のエゾライチョウを指す」と、ものの本には書いてある。 この山は山鳥の生息地だったのだろうか。 白井川に架かる橋が「山鳥橋」、橋を渡って延びる林道が「山鳥峰林道」と念が入っている。 山鳥橋の前に車を停めて出発した。 橋を渡って周りを見渡すと、予定の取付き点に全く雪がない。 藪を漕ぐ気持ちにはなれないので、山鳥峰林道を558ポイントまで迂回し、そこから尾根に取付くことにした。 取付きから尾根上までは結構な急登だが、雪は適当に柔らかく、ツボで快調に登る。 ところが尾根上に出ると、雪解けが進んでところどころ藪が露出している。 笹竹に足をとられ、木の枝にザックが引っ掛かり、蔓にポールが絡んで難儀した。 ツル(蔓)の恩返しなどというものはないのである。 それでも標高630mを過ぎた辺りからは藪の露出もなく、雪山歩きを存分に楽しむことができた。 標高690mで熊の足跡を見る。足跡は西側の沢筋に向かっているようだ。 何の根拠もないが、2日ほど前のものだろうと断じて前進する。 念のため笛を吹き鳴らした。 粗忽な熊が、「呼んだ?」などと勘違いして出て来ないことを祈るばかりだ。 緩やかな尾根をのんびり歩くと、やがて丘のような山鳥峰に到着する。 すぐに南岳へ向かうが、山鳥峰から少し進むと40mほどを一気に下って登り返しとなる。 その後はまた緩やかな尾根歩きだ。余市岳、白井岳、ヒクタ峰、定山渓天狗岳などの景観が楽しい。 南岳はのっぺりとした山頂だが、木々の隙間から、P1134、P1261、P1380、そして余市岳へと続く白い稜線が目に鮮やかに透けて見える。 今回は使わなかったが、スノーシューを持ち歩くのも、今シーズン、これが最後かと少し名残惜しさを覚える。 スライドなし。何とも贅沢な春山の貸し切りであった。 と、思ったその瞬間だ。3台のスノーモービルが、轟音を響かせて我々の横を走り抜けて行った。

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