連休に日高山脈主稜線を縦走する計画を立てていたが天候が良くないということで中止になった。 空いてしまった予定、竹さんと相談してアポイ岳で予定を埋めることにする。 これにペラリのときのモモさんとジュリさんが乗っかりメンバー4人となる。 2日にするか3日にするかと天気予報とにらめっこの結果3日で計画書を再提出する。 【記録・メモ】 ■5:00平岡出発、順調に車は進み計画の時刻より早く登山口に到着。 ■10分前倒しで7:50登山開始する。 ■さすがジオパーク認定の山、きれいに整備されている登山道を進む。 ■ジュリさん速い速い、先頭でグングン進む。まだ足が夏山に馴染んでないので息が上がる。写真を撮りながらゆっくり目でシンガリを進む。 ■沢に掛かった小さい橋を何度か渡りながら高度を上げて行く。 ■9:00、5合目にある避難小屋に到着。標高375mと低いのだがこのあたりで森林限界となり5合目を境に地質がかんらん岩に変わることで、この辺から高山植物が姿を現してくる。 ■小屋を背に腰かけて休憩をとりながら海を望む。 ■休憩しているとトレランの人達が登ってきた。北海道のトレラン界では有名な人らしいが世界が違うので全く知らない。アポイはトレランのコースとしては走りやすいのかもしれない。 ■休憩を終えて小屋を経つと景色がガラッと変わり岩と褐色の世界になる。 ■ここから斜度が急になり振り返ると様似ブルーの海が広がり気持ちよく高度を上げて行く。 ■アポイの山頂を見ると白っぽい、薄っすら雪でも積もってるのだろうか。 ■6~7合目にかけてアポイアズマギクやサマニユキワリなどの高山植物がポツポツ咲いている。 ■ポールを持ってくるのを忘れた。ポールが無くても苦にならない感じで登れるが手がかりが欲しいとロープに手を掛けようとすると「ロープつかまり禁止」の看板が掛かっている。高山植物には優しいが人には厳しい山だ。 ■9:40、馬の背に上がる。ここはお花畑になっているが花は疎ら。 ■北の方を見ると白い雪を纏った日高山脈の主稜線が見える。南の方を見ると山頂に向けて登っている人がありんこのように見える。 ■風が強くなってきたのでアウターを着る。 ■8合目までなだらかな尾根歩きを楽しむ。この辺から這松とダケカンバが多くなる。 ■岩の間にショウジョウバカマを見つける。乾燥したイメージのアポイで見れたのは意外だった。 ■8合目から斜度が急になる。山頂付近はダケカンバに覆われており白く見えていたのはこれなのか、、。 ■9合目を過ぎた辺りの這松に樹氷がついている。これが白く見えたのかと納得。 ■10:20山頂到着。人気の山、蜜まではいかないが登山者で賑わっている。 ■パラパラっと写真を撮って、ササっと吉田岳に向かう。 ■多少雲はかかっているが眺望は利くので気持ち良い稜線歩き。 ■稜線からは先月に竹さんが登ったというオキシマップが良く見える。 ■東の海岸側をは風が強くフードを被る。西の内陸側に入ると風が止んで暑いぐらい。 ■岩の間にヒダカイワザクラを見つける。小さくてメンコイ、風に吹き飛ばされそうだが踏ん張って咲いている。 ■風を避け内陸側の山道で昼食を含めた休憩を取る。 ■パトロールのおじさんとすれ違う時、ヒダカソウの情報を竹さんが聞くと1輪さいているとのこと、場所は教えてくれなかった。 ■徐々に吉田岳のトンガリが近づいてくる。後ろに雪が解けて黒々としたピンネシリが見え、その奥に神威岳だろうか中日高の山々が遥か遠くに聳えている。 ■11:20、吉田岳山頂到着。360°ぐるりのパナオラマ、眺望最高だが風が強いので記念写真を撮ってササっと下山に入る。 ■アポイに向かってサクサク歩く。雲も流れて日も差してきて吉田岳の方向を振り返ると楽古岳のトンガリが良く見える。 ■12:00、再びアポイの山頂に到着、一息入れて下山再開する。 ■竹さんの野生の感が働くのか下山は、旧幌満お花畑側の南尾根で下る。 ■オリビン採石場越に襟裳岬を見ながら下る。 ■12:30、旧幌満お花畑に着く。既にお花畑に居た登山者にヒダカソウのことを聞くと1輪咲いていたとの情報得る。 ■4人で探す、竹さんがヒダカソウを見つける。小さな白い花がポツンと咲いていた。 ■このヒダカソウとの出会いで4人とも大満足で下山を再開する。 ■竹さんが退屈なトラーバースと言っていたが、林間に入り眺望も消えるので聞いたとおり退屈なトラバースで距離も長く感じた。 ■上りと違って下りはあまり汗もかかず、午後になると気温も下がり肌寒い。 ■往路の登山道に合流し小屋で再び休憩。 ■小屋を後にしてから山頂で会ったトレランの男性とすれ違う、何往復目かと聞くと4往復目とのこと。スゴイ!と思うが何が楽しいんだろうと理解できない。山屋とトレランの人は人種が違うと改めて感じた。 ■その後は休憩なしでザクザク下り14:40登山口に到着、冷えた体を温めにアポイ山荘へと向かった。 【後記】 20年間ヒ探していた竹さんでさえ初めて出会うヒダカソウ、初めてのアポイ登山で出会えてしまった幸運、山に関して天気の運は良くないが花の運は良い気がする。 個人的感想だが、希少価値は別にしてヒダカソウよりヒダカイワザクラの方が好みだ。 想像していたよりアポイと吉田の間の稜線が良かった。 遥か遠くの日高山脈を見て、さらに日高の山への憧れが強くなった。 帰路の途中、お腹を満たそうと静内のラーメン店家康でバターコーンの醬油を食べる。 札幌に着いたときは雨が降っていた。
山麓の公園から望むアポイ岳。
火祭り発祥の地に建てられたという火魂之碑。
ジオパークの石碑。 なんかオシャレ。
登山開始。
ヒダカソウについての看板。
生態系を壊さないために川で靴の泥を流します。
【山道の花】 エゾオオサクラソウ。
何回か木橋を渡って進みます。
各所にあった熊除けの鐘。
徐々にミヤコ笹が多くなってくる。
避難小屋到着。
避難小屋からの海。
避難小屋には携帯トイレブースもあります。
【山道の花】 アポイタチツボスミレ、、、かな?。
【山道の花】 アポイアズマギク。
【山道の花】 サマニユキワリ。
小屋越しに望む海。
写真ではわかりづらいが青っぽいいろのかんらん岩。
生育調査らしく、あちこちにこのネットの囲いを見た。
様似の港、エンルム岬が見える。
【山道の花】 サマニユキワリ。
アポイの山頂部が薄っすら白い。
これから向かう吉田岳とピンネシリ。
八合目、ここから斜度がきつくなる。
【山道の花】 エゾキスミレ、、、じゃないかな?? つぼみなのと葉が小さいので特定しづらい。
馬の背方向を振り返る。
ゴツゴツな岩場で斜度が急になる。
自然にやさしく人間に厳しいジオパーク。
九合目です。
【山道の花】 ショウジョウバカマ。
這松に樹氷が付いている。
山頂到着。
山頂にあった祠。
ぶらさっがてた鈴。
平岸の天神山と同じ神様が祭られている。
吉田岳に向かいます。
中央が豊似岳、その右がオキシマップ山でさらに右のピークがルチシ山。
吉田岳への稜線。
西の海岸側は風が強い。
【山道の花】 ヒダカイワザクラ。 めんこい♪
【山道の花】 アポイキンバイ。
東の内陸側。 ダケカンバが多い。
近づいて来た吉田岳。
天気も良くなってきて海もキレイ♪。
振り返ると襟裳岬。
吉田岳の山頂直下。
北西に派生している尾根の先に685m峰。
吉田岳山頂到着。
【吉田岳からの眺望】 アポイ岳。
【山道の花】 ピンネシリまでの稜線。 ダニ多そうだなぁ~。
【山道の花】 ピンネシリの奥に聳える中日高の主稜線。
竹さんにやったーポーズを撮ってもらう。
【山道の花】 戻りの際に再びヒダカイワザクラ。
【山道の花】 別の場所にもヒダカイワザクラ。
【山道の花】 あんな高い岩場にヒダカイワイザクラ。
吉田岳を振り返る。
吉田岳を中央にパノラマ撮り。
中央のトンガリが楽古岳。 待ってろよ~。
ズームでパノラマ撮り。
主稜線から少し離れて広尾岳。
戻ってきました。 またまた竹さんにやったーポーズを撮ってもらう。
祠横の石碑。
山頂にある三角点。 一等三角点「冬島」。
下山は旧幌満お花畑へ下ります。
【山道の花】 アポイタヌキラン、、かな??。
オリビン採石場。 オリビンはかんらん石の学名。
ダケカンバの茂る笹地を下る。
振り返ってアポイを望む。
南尾根と海。
旧幌満お花畑到着。
お花畑はこんな感じ、全然咲いてません。
【山道の花】 みつけた!ヒダカソウ。
【山道の花】 上からヒダカソウ。
【山道の花】 違う角度からヒダカソウ。
トラバースに入ります。
トラバースはこんな山道。
退屈なトラバースが続く。
見上げると石がゴロゴロ。
【山道の花】 トラバースにもサマニユキワリが咲いてました。
岩場の上に?
ツツジが咲いてました。
アポイから吉田までの稜線を望む。
【山道の花】 往路に合流してのアポイアズマギク。
【山道の花】 アポイアズマギクをさらにアップで。
麓に下りてきました。
この活動日記で通ったコース
冬島登山口-アポイ岳 往復コース
- 04:41
- 8.4 km
- 764 m
- コース定数 19