旧福百 秘境の果てに金石が鳥屋山

2021.05.04(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 56
休憩時間
26
距離
9.7 km
のぼり / くだり
847 / 845 m
2 40
1 57

活動詳細

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福島市を抜けると激しい嵐に見舞われる。 会津若松の登山を諦め、ならばと豪雨の中を現在最も遠いうつくしま百名山の残り、金石が鳥屋山へ。 どうせ本日はもう移動しかできない。 ザーザー雨に打たれ、西へ西へ。 去年も5回くらい来たような会津田島。 買い出しを済ませて西へ。 丁度、登山口の近くにある日帰り温泉むらの湯。 鉄臭く塩気のある良い温泉。 しかし飯は業務用なのか不味かった。 なお降りしきる豪雨。 対岸へ道路を渡り、一車線を進む。 なにかの施設の脇に停めて登山口を確認。 舗装林道が続いている。 行こうか、やめとこか。 うーん。 やめとこ。 過去の様々な供述と地図を確認すると、大した距離でもなくむしろ林道状況が不安だ。 ここで車中泊。 激しい豪雨。 しかし8時過ぎるとピタリと止む。 所々で星が見えるし。 大丈夫そうだ。 お米のジュースを飲んで寝る。 5時頃起床。 かなり肌寒い。 あっちに見える白い雪山、会津駒ヶ岳かな? 朝食はタレカツ丼とから揚げを食う。 震えながら準備して6時出発。 供述には洗い越しが多く見られたので長靴を履く、どうせほとんど林道だろうし。 ほどなく噂の洗い越し。 長靴ザブリと問題なく。 うーん、ウチの車じゃバンパー擦るな。 やめといて良かった。 しぱらく進むとまた洗い越し。 これがまた広くて深い。 登山靴では無理だ。 長靴ザブザブと足首より上の急流。 助かったわ長靴。 少し上流から飛び石との供述もあったが、今日の水量ではちょっと無理だ。 林道はしばらく車には問題なさそう。 13分ほどの所に、レポートに数多く見られた日宮沢観音入口の看板があった。 ここにも洗い越し。 前後に1台分の駐車スペースあり。 先へ進むとまた洗い越し。 んん? 大きな残雪が。 完全に道路を塞いでいる。 ありゃ、ダメかこれ。 とりあえず行ってヤバかったら帰ろう。 残雪をザクザクと上り進む。 ヘアピンカーブを進むと滝の音が聞こえ、流水が残雪の下を通り雪洞のようになっている。 踏み抜いたらヤバいやつ。 恐る恐る乗り越える。 どうやら雪が締まるってやつのピークのようだ。 カチカチだったが、もう少しすると腐ってグズグズになるだろう。 林道は雪解け水の流水が流れる。 緑色に藻が生えてる所もあり、長靴だからいいけどきっとヌルヌルと滑ることだろう。 林道を歩いては残雪を乗り越えの繰り返し。 何度も何度も。 これがまたしんどい。 長靴は滑らないがキックで足場を切るには弱い。 上部から雪崩た残雪が林道を塞ぐ。 ブロック状の雪崩もある。 とにかくめんどくさい。 断続的に残雪がふさがり、雪の無い路面は雪解け水が常にザーザーと流れている。 やがてそろそろって所で林道は一転大荒れになる。 残雪を越えて南北に伸びる尾根を西側へ超えるところで残雪が消えた。 冷たい風が通り、積雪する前に吹き飛んだのか。 林道を黙々と登ると何かの施設が現れた。 金石が鳥屋山は北側、こっちは南側のピークだ。 まあいい、ちょっと一休み。 ここが素晴らしい大展望だった。 午前中の東からの日に照らされた白銀の西側の山々。 デカイのは浅草岳か。 ちょい左手にデカイのは越後駒ヶ岳かな。 いやいや素晴らしい。 NHKの印のある施設の脇からは川沿いの町並み。 一休みする。 さてと林道を下って北側への尾根道へ進む。 案内は無く若干の枝ヤブあるものの踏み跡しっかり。 いきなりの急坂、かなり急だ。 踏み跡をゆっくりグイグイと登る。 やがてピークに到着。 そこからまた下る。 かりゃかなりキツイ。 少し下ってまた登る。 白いコブシの花がピラピラと。 結構踏み跡しっかりしている。 グングンと登り進むと山頂に到着。 結構広いのね。 展望はさっきの電波施設の方がいいかな。 三角点に腰掛け一休みして下山する。 コブシの並木道を進み、嫌な小ピークを登る。 超急坂を下り、林道に到着。 あ〜あ、また残雪地獄かぁ〜。 ザクザクと残雪を越えて進む。 もしもっと早い時期ならジグザグ林道を残雪で一直線なのかなと思ったり。 一応電波施設の管理道路、落石やら倒木がゴロゴロあるけど雪が消えれば管理者が整備するだろう。 そうすればある程度は上まで行けるかも。 もっとも、この残雪の下がどうなってるか。 ひたすら下り、崩れそうな雪洞を乗り越え、ようやく林道の下部に到着。 もはや日宮沢観音を確認しに行く余力は無い。 ダラダラと進む。 カタクリなど色々な花が咲いている。 眺めながら歩いて、駐車場に到着。 ようやく一休み。 5時間もかかってしまった。 長靴の中のインソールは濡れている。 長靴が軽量型なのと極端な急坂が一部だけだったので疲労感はそれほどでもない。 しかしとにかくめんどくさい。 時期を完全に間違えた。 もっと後、秋頃なら普通に長い林道だけだったか。 大半が林道、しかし時期が早すぎとんでもないアスレチックっぷりを体感した山でした。 逆に印象深い貴重な体験。

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