ソロの高みへ@脊振山〜井原山縦走

2021.05.02(日) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 34
休憩時間
3 時間 29
距離
8.0 km
のぼり / くだり
993 / 198 m
2 1
15
11
4
14
5
DAY 2
合計時間
11 時間 34
休憩時間
3 時間 11
距離
21.7 km
のぼり / くだり
1324 / 2092 m
6
19
24
18
15
25
5
1 9
33
14
8
12
1 50
48
22

活動詳細

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GWは同期と2泊3日で阿蘇へ行く予定だったが、コロナの影響でやむを得ず延期… ソロでどこかに行こうなと考えていたところ、本格的にソロ登山を始めて半年の節目だと気づき、初めてのソロテント泊縦走に挑戦することに。 秋ごろに脊振全山縦走をやりたいと思っているので、その練習も兼ねて脊振山から井原山への縦走に決定。当初は初日に井原山から脊振山まで縦走して、脊振山キャンプ場に泊まる予定だったが、天気予報が変わったので計画変更。初日にバスで椎葉まで行き、雨の様子を見ながら脊振キャンプ場まで登り、2日目に井原山まで縦走するプランに決定。 11時半ごろ自宅出発。電車とバス2本を乗り継ぎ、早良区の椎葉に着いたのが13時前。雨は小降り。バス停にはもう1人のハイカーさんがいて挨拶を交わす。その方は先に出発されたが、自分はもう少し様子を見ることに。 13時半。雨雲レーダーの予測通り、雨足が強まってきた。先に出発したハイカーさんは大丈夫だろうかと思いながら、ウェザーニュースとにらめっこ。15時以降からは雨が弱まってくる予報だったのでそれまで待つことに。待っている間に集落を散歩して時間を潰す。折り畳み傘が役に立った。椎葉は福岡市とは思えないほど自然に溢れていて、どこか京都の大原に似ていると感じた。 14時40分。雨は小康状態となり、いよいよ出発。 集落を抜けて、川沿いの車道を登っていく。 5月に入ったこともあって新緑が目を喜ばす。 木漏れ日の新緑も美しいが、雨の日の新緑も負けてはいない。瑞々しい緑と雨に濡れた幹の黒のコントラスト。川沿いのカエデの写真を撮りながら、めっちゃ綺麗やと叫んでしまった。 車道から車谷の登山道へ。引き続き川沿いを進んでいく。やはり新緑が美しい。岩に生きる苔達も今日は一層生き生きとしている。川沿いのルートなので渡渉もしばしば。雷山や井原山もそうだが、やはり背振は水が豊かだ。標高700mを超えたあたりから霧が次第に濃くなってきた。新緑と苔むした岩、濃い霧が合わさって、まるでもののけ姫の世界。登山では雨は嫌われ者だが、こんな世界を見せてくれるなら捨てたもんじゃないなと思った。 霧の中をどんどん登っていく。標高も高くなってきて少し肌寒い。予定より少し遅れて16時45分、矢筈峠に到着。稜線は一面真っ白。2日目は晴天の予報なので霧が晴れた景色を想像しながら、テント場へ急ぐ。 17時。キャンプ場に到着。霧に包まれたサイトには既に多くのキャンパーさんが。改めてブームを実感した。東屋の隣をここをキャンプ地とする!として設営開始。雨の中の設営は初めてだったが、ペグが一本足りないというハプニングはあったもののなんとか設営できた。ペグどこいったんや… 18時半。霧が晴れてきた。が、息が白くなるほど寒いのでダウンを着込んで山頂へ向かう。 山頂で待っていたのは雲に包まれた神秘的な太陽の姿。下界からは決して見ることのできない景色を前にただ一人で立ち尽くす。ソロの醍醐味とも言える時間だった。 日没後は待ちに待った夕ご飯!今回はキャンドゥで買ったソロ用鉄板で鳥焼肉!ハーブソルトと黒瀬のスパイスで仕込んだセセリを焼いてご飯と食べる!至福の時間。新玉ねぎとインゲンも美味かった!最後は残った食材を焼いて、全のっけ丼にして〆 食後はミニ焚き火をしたり、紅茶でティータイムしたりしてゆっくり過ごした。21時、再び山頂へ向かう。眼下に広がるのは福岡150万の夜景。 脊振の山は海も見えれば、夜景も見える。なんて贅沢な山だろう。明日見られる景色を想像しながら、テントに戻り、眠りにつく。 4時。隣のテントの音で目が覚める。日の出は5時半頃なので、先に朝ごはんを済ませておくことに。朝ごはんはゆるキャンに倣ってカレーめん。 5時。空がだいぶ明るくなってきた。日の出を見るために三度目の山頂へ。下界は雲海に包まれ、その上を朱色の川が流れているような空。 5時25分。いよいよ朝日が顔を出す。山から見る日の出は久しぶりだ。朝日の朱、雲海の白、空の蒼、そして山々の黒が織りなす景色は何物にも形容し難い美しさ。今日1日のエネルギーをもらったような感じがした。 キャンプ場に戻って、撤収作業をして7時に出発。撤収をもっと素早くできるようになりたいと思った。昨日霧に包まれていたルートを進む。晴れ渡った空の下には佐賀の街と有明海が広がり、その奥には多良岳や雲仙の山々も見えた。今日は良い日になりそうだと確信しながら、稜線を急ぐ。 唐人の舞、鬼ヶ鼻岩、猟師岩山と進んでいく。 昨日と打って変わって今日は木漏れ日の新緑だ。 縦走路に時々現れるツクシシャクナゲとミツバツツジのピンク色が嬉しい。この季節に縦走して良かったなと心から感じた。ピークから眺める景色は素晴らしく、縦走でなかったら一日中眺めていたいほどだった。特に鬼ヶ鼻岩からの景色はタイマーを使って自撮りを撮ってしまうほどだった。 11時前に金山に到着。計画よりも早く出発したので、計画よりも20分ほど早い到着だった。しかし、ここで重大なミスに気付く。登山計画のコースタイムに休憩時間を入れていなかったのだ。今はコースタイムより早く来ているから良いが、後半はうまく行かないだろうという考えが脳裏をよぎる。もちろんこの予想は的中する。 一つの峠と二つのピークを通って、13時に三瀬峠に到着。ここまでは計画通り。三瀬峠からはあとは井原山に登るだけ。しかし、この登りがこの縦走で一番の難所だった。特に展望もなく、ただ新緑が美しいだけのダラダラとした登り。それに加えて今までの疲れと15キロはあるザックが重くのしかかってきて、計画の時間から次第に遅れていく。焦りと疲れ。励まし合う仲間もいない。自分を律することができるのは自分しかいないとふと思い出し、ザックを下ろしてしばらく休憩することに。今思えば、この判断は正しかったと思う。あのまま進んでいれば、どうなっただろうか。 15時丁度。井原山に到着。 ミツバツツジに彩られた縦走路を振り返る。 遠くに脊振山のレーダーが見えた時は物凄い達成感が込み上げてきた。ひとしきり景色を眺めて、下山開始。井原山入口から出るバスの最終が17時なのだ。ゆっくりしている暇はない。コースタイムの6割で一気に下山する。最後の方は自分ではない何かが自分の体を引っ張っているよう感覚すら覚えた。 16時40分。バス停に到着。間に合った。 自販機で買ったファンタが染みる。GW期間中ということもあってバスは満席だった。その後電車に乗り換えて、帰宅。二日間の旅は終わりを迎えた。 縦走を終えて思うことは、楽しかったということと同時にまだまだ至らない点があるということ。 計画の甘さ、体力と経験の無さなどなど… そういうことを知れただけでもやって良かったと心から思う。 そして何より感じたのは、自分はやっぱりソロ登山が好きだということ。 ソロは一人だから自由だという考えは間違っていない。しかし、相手は自然。何が起こるかわからない。その自然に己の体力、知識、判断のみで向かい合う。そこに他者は介在していない。自然と向かい合い、そして自分自身とも向かい合う。そんな時間を過ごす事の出来るソロ登山という趣味は一生続けていきたいと心から思えてくる。もちろんグループ登山も大好きなのでご安心を。 とはいえ、登山は多くの人の支えがあってこそ出来るもの。今回も家族、友人、先輩方に感謝。 次はどこに登ろうか。 今回はいつもと違って長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!

脊振山・金山 出発前に夜ご飯の仕込み。
初めての黒瀬のスパイス。
出発前に夜ご飯の仕込み。 初めての黒瀬のスパイス。
脊振山・金山 荷物減らしたはずなのに…
荷物減らしたはずなのに…
脊振山・金山 椎葉のバス停に到着。
椎葉のバス停に到着。
脊振山・金山 ※福岡市です
※福岡市です
脊振山・金山 雨足が強くなってきた。
雨足が強くなってきた。
脊振山・金山 ザックカバー装着。
ザックカバー装着。
脊振山・金山 いよいよ出発!
いよいよ出発!
脊振山・金山 新緑が美しい。
新緑が美しい。
脊振山・金山 この石垣はいつ造られたものだろうか。
この石垣はいつ造られたものだろうか。
脊振山・金山 とにかく美しい。
とにかく美しい。
脊振山・金山 写真撮りながら、綺麗って叫んでた。
写真撮りながら、綺麗って叫んでた。
脊振山・金山 藤の花。
藤の花。
脊振山・金山 ここから登山道に入っていく。
ここから登山道に入っていく。
脊振山・金山 シャガの花。
シャガの花。
脊振山・金山 渡渉多め。
渡渉多め。
脊振山・金山 瑞々しい。
瑞々しい。
脊振山・金山 ちょっと休憩。
ちょっと休憩。
脊振山・金山 苔達も元気そう。
苔達も元気そう。
脊振山・金山 落ち葉で滑る滑る
落ち葉で滑る滑る
脊振山・金山 実は一回渡渉に失敗してドボンしました。
被害が少なくて良かった。
実は一回渡渉に失敗してドボンしました。 被害が少なくて良かった。
脊振山・金山 愛用の上高地明神館のタオル。
愛用の上高地明神館のタオル。
脊振山・金山 タイマーでパチリ。
タイマーでパチリ。
脊振山・金山 もののけ姫の世界。
もののけ姫の世界。
脊振山・金山 天然のスプリンクラー。
天然のスプリンクラー。
脊振山・金山 最後の登り。
最後の登り。
脊振山・金山 まさかのハシゴ。
まさかのハシゴ。
脊振山・金山 矢筈峠。
矢筈峠。
脊振山・金山 真っ白。
真っ白。
脊振山・金山 キャンプ場まであと少し。
キャンプ場まであと少し。
脊振山・金山 キャンプ場に到着!
キャンプ場に到着!
脊振山・金山 設営完了
設営完了
脊振山・金山 これはミサイルだそう。
これはミサイルだそう。
脊振山・金山 おやつ。
おやつ。
脊振山・金山 晴れてきた!けど、寒い。
晴れてきた!けど、寒い。
脊振山・金山 期待を膨らませながら、山頂へ。
期待を膨らませながら、山頂へ。
脊振山・金山 そして、この夕日。
そして、この夕日。
脊振山・金山 脊振山山頂。かなり久しぶりの1000m峰。
脊振山山頂。かなり久しぶりの1000m峰。
脊振山・金山 さぁ、夜ご飯。まずは炊飯。
さぁ、夜ご飯。まずは炊飯。
脊振山・金山 三種の神器。
三種の神器。
脊振山・金山 焼いていくよ〜
焼いていくよ〜
脊振山・金山 ごちそうさまでした!
ごちそうさまでした!
脊振山・金山 食後のティータイム
食後のティータイム
脊振山・金山 こちらは佐賀方面。
こちらは佐賀方面。
脊振山・金山 こちらが福岡方面。150万都市の夜景。
こちらが福岡方面。150万都市の夜景。
脊振山・金山 おやすみなさい。
おやすみなさい。
脊振山・金山 おはようございます。
おはようございます。
脊振山・金山 朝ごはん。山のおともにもカレーめん。
朝ごはん。山のおともにもカレーめん。
脊振山・金山 日の出を見にいきます。
日の出を見にいきます。
脊振山・金山 早朝のメロンパン。
早朝のメロンパン。
脊振山・金山 まもなくです。
まもなくです。
脊振山・金山 日の出。アルプスにも引けを取らないこの景色。
日の出。アルプスにも引けを取らないこの景色。
脊振山・金山 良い日になりそうです。
良い日になりそうです。
脊振山・金山 撤収完了。2日目スタートです。
撤収完了。2日目スタートです。
脊振山・金山 良い天気だ。
良い天気だ。
脊振山・金山 一日目ガスで何も見えなかった所。
遠くに雲仙や多良岳も見えます。
一日目ガスで何も見えなかった所。 遠くに雲仙や多良岳も見えます。
脊振山・金山 矢筈峠。
矢筈峠。
脊振山・金山 ちょっとアルプスっぽい。
ちょっとアルプスっぽい。
脊振山・金山 ミツバツツジ。
ミツバツツジ。
脊振山・金山 唐人の舞山頂。独特なネーミング。
唐人の舞山頂。独特なネーミング。
脊振山・金山 脊振山を望む。
脊振山を望む。
脊振山・金山 今日の縦走路。
今日の縦走路。
脊振山・金山 木漏れ日と新緑。
木漏れ日と新緑。
脊振山・金山 椎葉峠。
椎葉峠。
脊振山・金山 鬼ヶ鼻岩山頂。
鬼ヶ鼻岩山頂。
脊振山・金山 ずっと見てられる。
ずっと見てられる。
脊振山・金山 下手だなぁ。①
下手だなぁ。①
脊振山・金山 下手だなぁ。②
下手だなぁ。②
脊振山・金山 この後、久しぶりに高所恐怖症再発しました。
この後、久しぶりに高所恐怖症再発しました。
脊振山・金山 ギンリョウソウ。
ギンリョウソウ。
脊振山・金山 稜線を振り返る。
稜線を振り返る。
脊振山・金山 ツクシシャクナゲ。
ツクシシャクナゲ。
脊振山・金山 縦走路を彩ってくれています。
縦走路を彩ってくれています。
脊振山・金山 猟師岩山山頂。
猟師岩山山頂。
脊振山・金山 夏の空に近づいてきた。
夏の空に近づいてきた。
脊振山・金山 クマザサ。
クマザサ。
脊振山・金山 金山を望む。
金山を望む。
脊振山・金山 金山山頂。ここで昼休憩。
金山山頂。ここで昼休憩。
脊振山・金山 アゴ坂峠。
アゴ坂峠。
脊振山・金山 金山を振り返る。美しい山容だ。
金山を振り返る。美しい山容だ。
脊振山・金山 城ノ山山頂。
城ノ山山頂。
脊振山・金山 三瀬山山頂。
三瀬山山頂。
脊振山・金山 三瀬峠。
三瀬峠。
脊振山・金山 ここからが本当に辛かった。
ここからが本当に辛かった。
脊振山・金山 蛇!種類わかる方教えてください。
蛇!種類わかる方教えてください。
脊振山・金山 ミツバツツジが増えてきた。井原山はもうすぐ。
ミツバツツジが増えてきた。井原山はもうすぐ。
脊振山・金山 ミツバツツジの先の縦走路を振り返る。
縦走で一番好きな瞬間。
ミツバツツジの先の縦走路を振り返る。 縦走で一番好きな瞬間。
脊振山・金山 井原山山頂。
井原山山頂。
脊振山・金山 遠くに脊振山のレーダーが見える。
遠くに脊振山のレーダーが見える。
脊振山・金山 下山します。
下山します。
脊振山・金山 アンノ滝も写真一枚だけ撮ってスルー。
アンノ滝も写真一枚だけ撮ってスルー。
脊振山・金山 下りてきた。
下りてきた。
脊振山・金山 普段絶対飲まないけど、めっちゃ美味かった。
普段絶対飲まないけど、めっちゃ美味かった。
脊振山・金山 バス停到着。間に合った…
バス停到着。間に合った…

活動の装備

  • モンベル(mont-bell)
    ワオナブーツ Men's
  • チャムス(CHUMS)
    ベアベル
  • ソト(SOTO)
    フィールドホッパー
  • パーゴワークス(PaaGo WORKS)
    カーゴ55
  • その他(Other)
    ダイソー 固形燃料 25g 3個
  • その他(Other)
    ダイソーメスティン
  • その他(Other)
    QUOストーブ(日本製)S-1032
  • スノーピーク(snow peak)
    チタンシェラカップ
  • モンベル(mont-bell)
    ムーンライト テント1
  • モンベル(mont-bell)
    ダウンハガー650
  • サーマレスト(THERMAREST)
    Zライトソル

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