鈴鹿セブン半縦走 雨乞岳・御在所岳・鎌ヶ岳・入道ヶ岳

2021.05.02(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
16 時間 2
休憩時間
3 時間 5
距離
24.5 km
のぼり / くだり
2182 / 2465 m
1 8
2 26
24
5
1 44
31
4
4
5
37
51
1 34
1 43
2
2
27

活動詳細

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今年のGW、涸沢で雪上テン泊デビューをするつもりで着々と準備を進めていた。 しかし、直前の一都三県に出された緊急事態宣言の煽りと涸沢での大規模な雪崩。 そして、三つ巴の低気圧による悪天候により断念を余儀なくされた。 代替えとして考えていた鈴鹿セブン縦走も天候が落ち着かない為、1/2縦走で我慢をすることにした。 5/1 23:00 予定より1時間早いが、朝明駐車場を出発し 一座目の雨乞岳を目指す。 前日の夕方まで雨が降っていたため、いくつかある渉渡には肝を冷やした。 御池鉱山跡地で小休止をしていると、ガスが立ち込み始めて視界が悪くなってきた。 数メートル先しか見えない状況で杉峠まで登ることとなったが、トレースを外して道をロストすると方向感覚も失い、知らず知らず来た道を戻っていた。 コンパスで進むべき方向を確認し、再度出発する。 杉峠に着く頃には視界は2mも無かった。 雨乞岳への登りは、びしょびしょの笹の洗礼を受けたが、これは想定内。 レイン上下でガッチリガードを固めます。 想定外だったのは雨乞岳~東雨乞岳へ向かう途中、人とすれ違いをしたことだった。 夜中の3時。 何故にこの天候不良の中、雨乞岳を登るのか。 とても異様に思えたが、我々も、いや、我々はもっとおかしい。 「彼」にはそう映ったに違いない。 東雨乞岳に到達すると爆風が吹き始め、早々に山頂から降りる事にするが、ガスのせいで降り口がよくわからない。 記憶を頼りにさ迷い、何とか降り口を見つけることが出来たが、始めて通過する人だと恐らく見つけることは難しかったかもしれない。 沢谷峠に着く頃には周囲もすっかり明るくなり、ガスも抜けていた。 ここから二座目の御在所に向かう。 郡界尾根を登る間、誰も口を開かない。 皆、疲れが出始めるころだろう。 御在所山頂で小休止を取ったが、夜中よりもここが一番寒かった。 鎌ヶ岳へ向かう途中から天気も好転し、太陽の恵みが有り難く感じられた。 調子に乗って木登りでもしてみる。 鎌ヶ岳山頂に到着すると結構な人で密状態ではあったが、少し光合成をする。 いよいよ最後の一座、入道ヶ岳を目指す。 鎌尾根を練り歩き、イワクラ尾根を昇降しなければならない。 鈴鹿セブン縦走で一番堪える区間である。 しかし、夜間の悪天とは違い絶好の登山日和となった為、モチベーションは下がらない。 楽しみながら最後の稜線を通過する。 13:30 入道ヶ岳に到着。 奥の宮から山頂に向かうのに標高差を嫌って北の頭経由で歩いていると、北斜面から滑落していく人が居た。 頭からゴロンゴロンと転がり落ちて行く。 幸いにも途中の植生に乗っかり止まったが、何もなければどこまで落ちて行ったことやら 。 故意なのか過失なのか疑問が残る落ち方にも見えた。 自殺願望者だろうか??? 山頂で最後の記念写真を撮影して下山をするが、足の指先が痛い。下るのがひたすら苦痛に感じた。 井戸谷下山口付近でも小さな孫を連れたご婦人が転がっていたので、流石に危ないと思い二本松尾根で降りるよう促した。 この日、槍ヶ岳での若者3名の遭難事故が報道される。 北アルプスでは厳しい天候予報であった為、涸沢を諦め里山で春を感じていたが、事故を身近に感じた山行でもあった。

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