初感の暑寒

ピリカヌプリへの夢は諦められないが、どうしても休みと天気が合わない。 今年は無理かな... それでも束の間の晴れは逃したくなかったので、オススメされた残雪期の暑寒別岳に行くことにした。 厚田の一部で通行止め。迂回でどれくらい時間を消耗しただろうか。 晴れの中、気持ち焦りながら急行した。 思ったより暑寒別岳まで距離があった。 暑寒荘に着くと数台の車が止まっていた。 久々のヒトだ。 皆BCスキーヤー。 スノーシュー装着にて出発する。樹林帯を抜けてからは広大な地をひた歩く。 とても開けていて、景色も抜群だった。 夏山の時期に訪れたことがあったが、下の方は蚊が凄かった記憶がある。 残雪期が適期なのではないだろうか。 青空の下、熱さを感じながら伸び伸びと歩く。 実に気持ちいい。そして雪も締まっていて歩きやすい。 ラストの急登を登る頃に雲がやってきた。 ヴィクトリーロードを歩く時には付近は雲に覆われてしまった。 登頂時は辛うじて晴れ間があったが5分後には虚無に変わっていた。 まだまだ白の世界。少しだけ春を感じつつも、垣間見る景色に心は鎮まっていった。 太っちょクルーラーを頬張り、下山開始する。 急登は一気にSiriセードで滑り降りる。 滑落しない程度の所々ふんわりとした良い雪質だった。 距離を感じず、気持ちよく歩けた。 この一山が自分をまた強くする。