活動データ
タイム
06:15
距離
8.7km
のぼり
1012m
くだり
1017m
活動詳細
すべて見る《アプローチ》 車=1時間5分(金沢-大内峠) 《登山コース》 8:00大内峠駐車場-9:24/9:33火燈山-9:54小倉谷山-11:21/12:17富士写ヶ岳(食事)-14:15大内峠駐車場 (グレートトラバース風に) その日、random walkerは二人の息子を連れ、富士写ヶ岳に登ろうとしていた。盛りを迎えたシャクナゲを見たかったのと、息子たちの運動不足を解消してやりたかったのだ。息子たちの方は、たまには父親に付き合ってやろうぐらいの気持ちだったかも知れない。果たして彼らは親子ハイクを楽しむことができるだろうか。 富士写ヶ岳は、加賀温泉郷・山中温泉の奥に聳える人気の山。『日本百名山』を著した深田久弥が初めて登った山だ。この日、深田を偲ぶ「久弥祭」が富士写ヶ岳山麓の九谷ダム広場で予定されていたが、コロナ禍により延期になった。 登山口のある大内峠の駐車場はすでに満車。random walkerは仕方なく路肩に車を止め、火燈古道登山口から入山した。火燈古道経由で火燈山、小倉谷山に登り、不惑新道を通って富士写ヶ岳のピークを踏み、大内コースで下山する計画だ。 鉄塔を過ぎると、番号のついた急登の坂が続く。六番坂の辺りから待望のシャクナゲが姿を現した。鮮やかなピンク色と大きな花房で圧倒的な存在感を放っている。イワウチワの群生地を過ぎれば、火燈山(標高803m)はすぐそこだ。頂上で水分と行動食を補給する。汗っかきの長男は1,000mlのスポーツドリンクをすでに飲み干していた。 小倉谷山(同911m)からは白山が展望できる。山肌の雪が溶け、もはや真っ白ではない。アップダウンの激しい不惑新道は、シャクナゲとタムシバが花盛り。急な上り坂では、random walkerは若い息子たちのスピードについていけない。876mピーク手前の急登でへばりそうになった。 富士写ヶ岳(同942m)山頂は大勢の人で溢れ返っていた。random walkerは、ここで取り返しのつかないミスを犯したことに気づく。お米を家に忘れてきたのだ。昨晩、豚ショウガ焼き丼風の炊き込みご飯を作ろうと入念に下準備をしていただけに、ショックは大きい。彼は息子たちに励まされ、非常用のインスタントラーメンとご飯のない豚ショウガ焼きを作り、空腹を満たした。 長男がヒザを痛めたので、大内コースをゆっくりとしたペースで下山する。途中、random walkerはYAMAPでフォローしているきよきよさん、かずGoingMyway❗️さんに遭遇した。きよきよさんとは久しぶり、かずさんとはおたがいそうとは知らずに別れ、後でYAMAPのログを見て気づいた。 時間はかかったが、無事、大内峠に帰還する。帰路、山代温泉の総湯に立ち寄り、登山の疲れを癒す。充実した山行となったが、random walkerはお米を忘れたことが悔しくて仕方がない。帰宅途中で豚肉を買い、夕食時にラージメスティンで豚ショウガ焼き丼風の炊き込みご飯を作り、憂さを晴らした。前人未到の挑戦は続く。
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