富士嶽山縦走と独鈷山 -2021-04-23

2021.04.23(金) 日帰り

活動データ

タイム

06:40

距離

16.4km

のぼり

1583m

くだり

1569m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 40
休憩時間
43
距離
16.4 km
のぼり / くだり
1583 / 1569 m
6 40

活動詳細

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上田市の鹿教湯温泉を過ぎて平井寺トンネル付近から国道254号線の北側に平行して続く富士嶽山とその東側の峰々。それを全て縦走して、さらに独鈷山も登ってしまおうという山行に挑戦してきました。別所温泉駅に車を置いて、先日復旧全線開通した別所線で上田駅へ。そこから千曲バス鹿教湯温泉行きに乗って中丸子バス停で下車。徒歩で西に向かい依田川橋で依田川を超え、宗龍寺の依田城跡の登山口からスタート。依田城跡への登山道は急登ですが整備されていて、城跡からは早くも眼下の丸子市内の向こうに雄大な浅間山、右に美ヶ原と蓼科山~八ヶ岳。西側は北アルプス、北側は四阿山や根子岳の菅平高原がすっきりきれいに見える大パノラマ。 依田城跡からは細く険しい尾根のアップダウンの連続。また倒木が大変多い。滑落の危険を伴うスリルある痩せ尾根、壁のような急登を何度も超えて行きます。道中案内板はほとんどありません。ヤマップにもそもそも登山ルートが無い山域。他の登山系SNSの山行記録を参考に、地図を印刷してヤマップの現在地軌跡と照らし合わしながら尾根を外れないよう読図をしながらの登山。幸いテープ(ピンクだったり赤だったり透明だったり)がほとんどの箇所に付いていたので、そちらが頼りになりました。富士嶽山の東峰は富士嶽神社の奥宮の祠があるのみ。西峰は小さな山頂標のプレートが木に付けてあるのと、三角点がありました。そこから平井寺トンネル方面は途中から足元が大変悪く踏み跡が無い谷筋を下りていきます。こちらも読図がある程度必要になります。 平井寺トンネルを横断してから、独鈷山への登山口は長い緩やかな舗装路の坂道をずっと歩くことになります。独鈷山は読図は必要なく分かりやすい道ですが、独鈷山の登山道はとんでもない急登。まだ急峻で危険な北アルプスの岩場の方が登りやすい!と思えるほどズルズルの獣道のような悪路。ランニングシューズでは絶対登れません。雨天なら登山靴でも無理です。雪でもないのにチェーンスパイクや軽アイゼンが必要だと思った程です。 急登が過ぎてからまた危険な痩せ尾根や鎖場をクリアして、やっと独鈷山山頂へ。北側の西前山方面へ下山開始も、しばらく危険な鎖場を下りる。急斜面を下ってから緩やかな谷筋をずっと下って行き登山口へ到着。ここから約4kmほど塩田平を歩いて別所温泉駅へ帰ります。外湯の温泉に浸かって疲れを癒やします。 独鈷山は相変わらず見た目通りの急峻な登山で滑落事故がたびたび発生しているのもうなずけます。富士嶽山側はずっと尾根を行きますが、踏み跡が分かりにくく、紙の地図を携行して読図することをお勧めします。滑落、落石、道迷い、クマ出没注意です。また、自販機、水場、トイレなど一切ありません。夏場の山行はお勧めしません。もちろん凍結や積雪の冬季もとても登るのはかなりの上級者じゃないと無理です。ある程度の登山技術、読図力、体力などいろいろな経験を試される今回の山行。こんなにお天気の良いハイキング日和な一日にも関わらず、今回の長い行程で他の登山者に一人も出会いませんでした。ここヤマップや他の登山系SNSでもここのルートはほとんど無いのもうなずけるほど、中~上級者向けの山行でした。ひょっとしたらこのルートを掲載するのはここヤマップでは初めて?

 別所温泉駅で上田に向かいます
別所温泉駅で上田に向かいます
 復活した千曲川の赤い鉄橋を通過
復活した千曲川の赤い鉄橋を通過
 鹿教湯温泉行きのバスで中丸子バス停下車から徒歩で宗龍寺へ
鹿教湯温泉行きのバスで中丸子バス停下車から徒歩で宗龍寺へ
 依田城跡へ向かいます
依田城跡へ向かいます
 扇子の形をした池
扇子の形をした池
 登山口
登山口
 岩場の急登
岩場の急登
 丸子市内と浅間山
丸子市内と浅間山
 北斜面に残雪 蓼科山
北斜面に残雪 蓼科山
 アオダモの花がよく咲いていました。また今年初めてオオルリを見ました。ちょっとだけ素敵なさえずりも聴かせてくれました
アオダモの花がよく咲いていました。また今年初めてオオルリを見ました。ちょっとだけ素敵なさえずりも聴かせてくれました
 依田城跡
依田城跡
 浅間山のアップ。最近また噴火警戒レベルが1から2に上がりましたが、うっすら白い噴気が上がっているのが何とか見える程度で落ち着いていました
浅間山のアップ。最近また噴火警戒レベルが1から2に上がりましたが、うっすら白い噴気が上がっているのが何とか見える程度で落ち着いていました
 根子岳と四阿山の菅平方面
根子岳と四阿山の菅平方面
 爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳方面
爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳方面
 戸隠山と高妻山
戸隠山と高妻山
 古城跡周辺によくある井戸跡。ほんとにこんなところに水が出たのだろうか…
古城跡周辺によくある井戸跡。ほんとにこんなところに水が出たのだろうか…
 怖くて写真が撮れませんでしたが、両側が切れ落ちた刃渡りのような痩せ尾根の連続で緊張しました そしてとにかく倒木だらけでした
怖くて写真が撮れませんでしたが、両側が切れ落ちた刃渡りのような痩せ尾根の連続で緊張しました そしてとにかく倒木だらけでした
 右側の白い火打山も良く見えてました
右側の白い火打山も良く見えてました
 ジャンクションピーク 左側(南)が下山方面 右側(北)が向かう先
ジャンクションピーク 左側(南)が下山方面 右側(北)が向かう先
 三角点がありました
三角点がありました
 急斜面の連続
急斜面の連続
 四つん這いが必要な壁のようなピークを登る
四つん這いが必要な壁のようなピークを登る
 壁のようなピークを下る
壁のようなピークを下る
 ラク!!! ナイスキャッチ! こんな巨石も転がり落ちるほどとにかく急斜面
ラク!!! ナイスキャッチ! こんな巨石も転がり落ちるほどとにかく急斜面
 富士嶽山の東峰頂上到着。360度パノラマの素晴らしい景色。ここで景色を眺めながらお昼ごはん。風も穏やかで最高の天気でした。
富士嶽山の東峰頂上到着。360度パノラマの素晴らしい景色。ここで景色を眺めながらお昼ごはん。風も穏やかで最高の天気でした。
 西峰は三角点がありました
西峰は三角点がありました
 富士嶽山から平井寺トンネル側へは踏み跡がほとんど無い谷筋を下りていきます。こちらも大変でした。
富士嶽山から平井寺トンネル側へは踏み跡がほとんど無い谷筋を下りていきます。こちらも大変でした。
 ここから独鈷山にかけてヒトリシズカの群生がすごかったです
ここから独鈷山にかけてヒトリシズカの群生がすごかったです
 平井寺トンネル上を通過
平井寺トンネル上を通過
 しばらく緩やかな登りの舗装路をひたすら歩くのですが、これがとにかく長かった…
しばらく緩やかな登りの舗装路をひたすら歩くのですが、これがとにかく長かった…
 黄色いエンゴサク?
黄色いエンゴサク?
 やっと独鈷山登山口到着
やっと独鈷山登山口到着
 カメラでは分かりづらいですが、四つん這いになって登る箇所が多数ある、かつて経験したことも無いとんでもない急斜面で技術的にも体力的にも難儀しました
カメラでは分かりづらいですが、四つん這いになって登る箇所が多数ある、かつて経験したことも無いとんでもない急斜面で技術的にも体力的にも難儀しました
 独鈷山の稜線付近も険しい鎖場の連続
独鈷山の稜線付近も険しい鎖場の連続
 やっと到着。15時頃だったので、誰もいませんでした。
やっと到着。15時頃だったので、誰もいませんでした。
 夕方になっても槍ヶ岳と穂高連峰がくっきりした
夕方になっても槍ヶ岳と穂高連峰がくっきりした
 美ヶ原台上
美ヶ原台上
 西前山方面の下山ルートも頂上直下は危険な急斜面の連続
西前山方面の下山ルートも頂上直下は危険な急斜面の連続
 西前山ルートの谷筋に群生していたネコノメソウ。初めて見ました。
西前山ルートの谷筋に群生していたネコノメソウ。初めて見ました。
 長い谷筋の登山道を歩いて登山口に到着。
長い谷筋の登山道を歩いて登山口に到着。
 振り返ってみると、何度見ても危険で恐ろしい山肌と雰囲気な独鈷山
振り返ってみると、何度見ても危険で恐ろしい山肌と雰囲気な独鈷山
 4キロほど歩いてやっと別所温泉駅に到着。その後公衆浴場で汗を流しました。
4キロほど歩いてやっと別所温泉駅に到着。その後公衆浴場で汗を流しました。

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