活動データ
タイム
06:40
距離
16.4km
のぼり
1583m
くだり
1569m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る上田市の鹿教湯温泉を過ぎて平井寺トンネル付近から国道254号線の北側に平行して続く富士嶽山とその東側の峰々。それを全て縦走して、さらに独鈷山も登ってしまおうという山行に挑戦してきました。別所温泉駅に車を置いて、先日復旧全線開通した別所線で上田駅へ。そこから千曲バス鹿教湯温泉行きに乗って中丸子バス停で下車。徒歩で西に向かい依田川橋で依田川を超え、宗龍寺の依田城跡の登山口からスタート。依田城跡への登山道は急登ですが整備されていて、城跡からは早くも眼下の丸子市内の向こうに雄大な浅間山、右に美ヶ原と蓼科山~八ヶ岳。西側は北アルプス、北側は四阿山や根子岳の菅平高原がすっきりきれいに見える大パノラマ。 依田城跡からは細く険しい尾根のアップダウンの連続。また倒木が大変多い。滑落の危険を伴うスリルある痩せ尾根、壁のような急登を何度も超えて行きます。道中案内板はほとんどありません。ヤマップにもそもそも登山ルートが無い山域。他の登山系SNSの山行記録を参考に、地図を印刷してヤマップの現在地軌跡と照らし合わしながら尾根を外れないよう読図をしながらの登山。幸いテープ(ピンクだったり赤だったり透明だったり)がほとんどの箇所に付いていたので、そちらが頼りになりました。富士嶽山の東峰は富士嶽神社の奥宮の祠があるのみ。西峰は小さな山頂標のプレートが木に付けてあるのと、三角点がありました。そこから平井寺トンネル方面は途中から足元が大変悪く踏み跡が無い谷筋を下りていきます。こちらも読図がある程度必要になります。 平井寺トンネルを横断してから、独鈷山への登山口は長い緩やかな舗装路の坂道をずっと歩くことになります。独鈷山は読図は必要なく分かりやすい道ですが、独鈷山の登山道はとんでもない急登。まだ急峻で危険な北アルプスの岩場の方が登りやすい!と思えるほどズルズルの獣道のような悪路。ランニングシューズでは絶対登れません。雨天なら登山靴でも無理です。雪でもないのにチェーンスパイクや軽アイゼンが必要だと思った程です。 急登が過ぎてからまた危険な痩せ尾根や鎖場をクリアして、やっと独鈷山山頂へ。北側の西前山方面へ下山開始も、しばらく危険な鎖場を下りる。急斜面を下ってから緩やかな谷筋をずっと下って行き登山口へ到着。ここから約4kmほど塩田平を歩いて別所温泉駅へ帰ります。外湯の温泉に浸かって疲れを癒やします。 独鈷山は相変わらず見た目通りの急峻な登山で滑落事故がたびたび発生しているのもうなずけます。富士嶽山側はずっと尾根を行きますが、踏み跡が分かりにくく、紙の地図を携行して読図することをお勧めします。滑落、落石、道迷い、クマ出没注意です。また、自販機、水場、トイレなど一切ありません。夏場の山行はお勧めしません。もちろん凍結や積雪の冬季もとても登るのはかなりの上級者じゃないと無理です。ある程度の登山技術、読図力、体力などいろいろな経験を試される今回の山行。こんなにお天気の良いハイキング日和な一日にも関わらず、今回の長い行程で他の登山者に一人も出会いませんでした。ここヤマップや他の登山系SNSでもここのルートはほとんど無いのもうなずけるほど、中~上級者向けの山行でした。ひょっとしたらこのルートを掲載するのはここヤマップでは初めて?
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