宝剣岳

2021.04.20(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 25
休憩時間
4 時間 41
距離
2.4 km
のぼり / くだり
407 / 363 m

活動詳細

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どんぐり山業の冬の仕事が終わったので、その打ち上げ山行 宝剣岳は私が20代の初めに雪山の技術を叩き込まれた山で懐かしい。 東面は中央稜や左フランケなど、西面は極楽尾根から天狗尾根まで、その間の岩稜やルンゼなど アプローチの短さに助けられて、冬の岩壁を登りによく通ったものである。 スキーでは、西面の岩を登ってから、駒飼の池から伊勢滝を経て北御所谷へと滑ったきりで、 千畳敷のカールは一度滑ってみたかった。 和合のコルにスキーをデポして宝剣岳山頂を往復したが、雪の状態が悪かった。 クラストバーンの下に粉のような新雪がパックされていて、足場が固まらない。 そのくせ、表面をスリップしたら前岳沢の出合まで止まらない斜面がつづく。 ここは過去に何度も滑落事故のあった場所である。 雪上訓練でもと思って、ザイルと登攀具を用意していたのでビレイをとりながら登ったが、 これがなければ山頂往復は止めていただろう。 実際この日、宝剣の頂に立ったのは、極楽平から回ってきた単独の人と我々だけだった。 滑降は、日照を受け雪も緩んでいて楽しいの一言。 1時間の登りもほんの数分である。 ただ、ここは登山路に近接しているので滑ってはならないようである。 小屋への荷揚げ中の人から注意を受けて分かったが、知らなかったとは言え申しわけないことである。 (伊那前岳の2911m辺りから滑ってくる人を見たので、そちらへ回るといいのだろうか) まぁ、2度とここを滑ることもあるまいと思いながら カール末端のモレーンの上で雪のテーブルを囲み、ゆっくりとした時間を過ごした。 見上げると、我々のシュプールの上に黒々とした宝剣の岩壁がそびえていた。

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