活動データ
タイム
19:09
距離
26.8km
のぼり
2768m
くだり
2750m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る様子は動画で→ (Day1)https://youtu.be/HxzrYpWD-jM (Day2)https://youtu.be/W5M_B2EFCMY 雪山泊始めました。 でも、避難小屋使って・・・しかも厳冬期は寒いから、春の残雪期に…と、日和まくり。 鳳凰とか、千丈とか、いくつか候補があったけど、 今回はキレイそうで、冒険感溢れる南アルプス光岳の光小屋に決定しました。 気候はあまり厳しくない時に行きたかったですが、初日は悪天候が予想され、凍結や低温の危険があったので、万全を期して、12アイゼン、ピッケルを装備。夜を超えるため、防寒も万全にし、山飯の食材も分担し、水も各自3リットル持つ。ちゃんと測ってはいないが、約1800m登りあげるのに、かなりの重量だ。 芝沢ゲートは一昨年、聖を登るのに来た場所。 懐かしい。 ここから5キロくらいの林道歩き。 一昨年は、ゲートからすぐの林道が崩落していて、崖を高巻きましたが、今回はなんと道が綺麗に直って楽に通れました。 こんな辺鄙な道を直そうとする自治体に感動すら覚えましたが・・・ しばらく歩くと、大規模な崖崩れで道が塞がっており、前途の多難さを感じるのでした。 とはいえ、登山口の易老渡には無事到着。 ここから意気揚々と上がって行きますが、いきなり作業道に迷い込んでしまい、華麗に時間と体力を消費します。 登り上げる道は南アらしく頂上付近までずっと樹林帯。強風の今回に関しては樹林帯もありがたいものですが。 最後のイザルガ岳の分岐あたりまで眺望は有りません。 道は、登山口から易老岳まで激急登。つづら折りの登山道がずっと続き、三角点近くには岩場もあり、着雪時は注意です。易老岳は枯れ木に囲まれ眺望はありません。 さっさと先に進みます。 ここからは夏道を辿るのですが、目印はほとんどなく、ルートがわかりにくかったです。 そして、最後は谷を300mひたすら登り続けます。このあたりまで来ると谷を吹き上げる風がかなり強く感じられるようになりました。が、上空は雲が流れて、青空まで垣間見えて、このあと天気好転か!?と期待しましたが、なかなかスキッとは晴れず、爆風も収まらず。バテバテ牛歩で登っていきました。このあたりがほんとキツかった。毎度バテてるなあ… 稜線上はホワイトアウト。数十メートル先がぼんやり見える程度で、稜線の奥の方にある小屋を見つけるのが、予想以上に苦労しました。冬期小屋を見つけたときはホッと安心…したのもつかの間、どうやって入る!?と焦る心を抑えて冷静に入り口を探しました。すぐ見つかってよかった… 二階の入り口への階段を上がっていくと、先行のパーティーの人が出てきた。ずっと辿ってきたトレースの主に出会えるとなんか嬉しい。トイレありましたか?と聞かれるも、我々も来たばかりでよくわからない。結局あとでわかったことだが、冬期トイレがあるのだが、雪で扉が埋まっていて、すぐ使うのは難しかった。 前情報どおり、冬期小屋の中はとてもキレイ。早速靴を脱いで、マットとシュラフを広げてぐったり…少しは外よりも温かいし、何より風を凌げるのは嬉しい。お湯を沸かして、ミルクティを飲んで、担ぎ上げた食材で鶏鍋にする。同室さんは早々に寝てしまったので、静かに食事を楽しんだ。かなり鍋の匂いをさせてしまったようだ・・・しかも、熱気のある湯気が小屋の天井にある火災報知機を刺激し、いきなり警報が鳴りだしてしまった。びっくりさせてすみません・・・ 寝るときは、これまでの経験と知識を総動員した防寒体制を敷いた。象足にカイロを突っ込んで履き、下はタイツ・ハードパンツ、上はフリース・ハードシェル・腹と背中にカイロを貼る。お湯を入れた水筒を抱き、ダウンハガー#3に入る。その外側はエマージェンシーヴィヴィで包む。小屋内は-5℃。風は凌げているものの、すべてが凍る温度。寒いが水の入ったプラティパスは凍らせないためシュラフ内に入れて寝る。うん、寒くない!が・・・自然と上半身が震える。もはや感覚がマヒしているようだ・・・明日の天気好転を信じて、目が覚めることを信じて、就寝。 翌朝、4時。幸運にも死なずに目が覚めた。しかし、風が小屋の壁を叩く音が聞こえる。まだ寒そうだから、日の出をイザルガまで見に行くのは辞めておこう。しばらく、うだうだして、外が白々と明るくなってきたのを見計らって、意を決して外に出る。 晴れてる!風も昨日ほどではない。東側の空はオレンジに染まり、上の方の空は既に青くなり始めていた。あっという間に日が昇ってきた。悴む指を無理やり動かして、撮影・・・残念ながら、ゆっくり日の出の余韻に浸る余裕は無かった。急いで小屋に戻り、指を復活させる。朝ご飯の混ぜご飯をぺろっと平らげ、荷物はデポして光岳山頂へ向かう。 光岳への道もはっきり付いているわけではなかったが、昨日とはやる気が違う。紆余曲折しても楽しい。到着した山頂は聞いていた地味さ、だけでなく、意外にも東側に眺望があり、上河内、聖をのんびり眺めることができた。近くの展望台から見る、深南部の眺めも素晴らしかったです。 お世話になった小屋に別れを告げ、ピーカンのイザルガ岳へ。上河内と聖、そして、光岳もぐるっと丸見え。な良質な展望台でした。 しかし、ゆっくりもしていられない。9時には下山開始。帰りは相方がばて気味だったが、易老岳へのアップダウンをどうにか乗り越え、1500mを一気に下り、無事帰路に着きました。 小屋の同室者はステキペアで、もっとゆっくり話したかったけど、余裕なくて。近場の方々のようなので、またいつかどこかで。 なかなか、厳しい行程ではあったが、もう少し楽な行程で、軽量化して、またどこかの避難小屋泊で残雪山に登ってみたいと思う今日この頃なのでした。 💸今回の新装備💸 Naturehike足カバー:象足。ダウンソックス。カイロと組み合わせて足の冷えを防いでくれた。コンパクト性、コスパに優れ◎ SOL(ソル) ヒートシート エマージェンシーウ゛ィウ゛ィ1人用:シュラフの上から被せて、防寒を試みる。効果のほどは不明。翌朝、内側が結露でかなり濡れていた。 【アクセス】 芝沢ゲート(無料・凍結無し) 【山ごはん】 昼・パン 夜・鶏鍋 朝・混ぜご飯 昼・パン 【温泉】 飯田健康温泉ほっ湯アップル(500円)
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