MT.AWA SKYRACE®2021 10位入賞

2021.04.18(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 1
休憩時間
3
距離
19.4 km
のぼり / くだり
1505 / 1493 m
15
30
9
37

活動詳細

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UTMFが中止になったのでMT.AWA SKYRACE2021 に出場することにしました。地元だし、参加資格を持っているので、思い切って世界選手権のエリート部門にエントリーしました。 しかし、直前になって各都市にまん延防止等重点措置が発令されたことでレースに制限がかかり、参加者が激減しました。 海外や国内のトップ選手が来れないのは残念なことですが、この人数なら10位入賞も手が届かないことはなさそうです。(この自信はどこから来るのか😂) 前日の予報で風速20m以上が確定して、コースは大幅に短縮。ホッとしている自分が情け無くもありますが、完走できればそれでいいのです😤 前日が受付だったのですが、山菜採りをしていたら林道の側溝に落ちてレッカー騒動に。受付に間に合わないというハプニングに見舞われましたが、色々とやり繰りをして何とか受付することができました。これで0次関門は突破❗️正直ヤバかったです😅 さあ、いよいよレース当日。 コロナ禍の影響でウェーブスタートなので途中の順位が分からないのですが、後ろから追い抜かれなくて、4人抜けば10位入賞という見立てをして、ペース配分を考えて走りました。 過去にスタートで飛ばして大失敗したことがあるので、かなり抑えてスタート。途中で腕時計を見るとログが取れていなかったのでペースが分からない💦 途中でヒマーン君が写真を撮りながら応援してくれていました。ありがとう😉 この辺りで一人追い抜きます。これで13位(のはず) 高城の入り口のところで、女子の招待選手に追いついて登りでパス。これで12位。懸命にパワーウォークで標高を上げますが、さすが招待選手だけあってずっと付いて来ます。焦りもあってペースが安定せず息が上がります。冷静に、冷静に、と自分に呼びかけて、ナイト練の弥彦を一人で登っているシーンを思い浮かべます。ゾーンに入るジロー。次第に招待選手の足音が離れて行くのが分かりました。 遠くを見上げると次の標的が見えたのでロックオン!ほとんど距離は縮まりませんが、離されてはいないようです。登りで息が上がって歩きたいところですが、ここはナイト練の国上山を思い出し、走りながら休むという一つ上のステージのランニングを心掛けました。敵は私のペースに気負ったのかペースが乱れ確実に落ちて行くのが分かりました。 高城城址でこのロックオンした敵をパス。強くなった俺がいました。さあ、これで11位(たぶん)。あと1人で世界選手権入賞です! 見返りの丘から八木ヶ鼻方面に降りて粟ヶ岳登山口までロード区間。元々走れる人ではないのですごく苦しいのですが、あまりペースを上げないようにしていつものランニングペースで走りました。少しでも登りがあると今までは歩いていましたが、強くなった俺は歩きません!ここは平地だ、フラットだと自分に言い聞かせて粟ヶ岳登山口まで歩くことなく辿り着きます。 しかし、ここからが本番。登山口から歩ける訳ではなくむしろスピードアップ。行けるところまで飛ばします。 登りはパワーウォークでガツガツと標高を上げ、粟薬師まではいつものペースよりちょっと速いくらい。それにしても次の敵は現れません。さすがに世界選手権なので私が追いつけるような相手ではないのかもしれません。そんなことを考えていたらもう折り返し地点を帰って来たトップ選手とスライドしました。速い。 スライドする選手の数を数えながら自分の順位を確認しましたが、やはり現在順位は11位。粟ヶ岳の下りで追いついてやろうと意気込みますが、10位との差は結構あるようで、一向に背中が見えて来ません。 雨でスリッピーな上に足も攣り始めました。これ以上ペースは上げられないので、今出せるだけの力を振り絞って腕を振ります。 さあ、最後のロード区間。下り基調ですが、強い向かい風と横殴りの雨が精神を削って来ます。山中の稜線なら遭難しかねないほどの暴風雨。全身濡れ鼠。それでも走りをやめる訳には行きません!そして雨具を着ている余裕はない!! 背中が見えない時点で順位を上げることは諦めましたが、1秒でも速くゴールできるよう脇目も振らず走りました。暴風雨に打たれている自分が悲劇のヒーローみたいで何故か悲しく辛かったのですが、速度を落とすことなく力を出し切ってゴール❗️ 感極まりわーと感情が込み上げできたところで、何故かいるはずのない妻と子どもが目の前に現れて放心状態に😵 まさかのサプライズ✨ そこに追い討ちをかけるように主催者の松永さんからのインタビュー。 こんなタイミングでレースを主催することになって、松永さんからしたら各方面に恨みつらみもあるでしょうけど、前日の話だと、とにかく近隣住民の理解と主催地自治体の協力に感謝しかないと言っていたことを思い出して、こうしてレースを開催できたこと、私は走らせてもらえたことの感謝の気持ちでいっぱいになりました。思えばトレランの世界を教えてくれたのは松永さん。100マイルや世界選手権の夢を叶えられたのも松永さんのお陰です。そんなことを話したかったのですが、感極まって何も話すことができませんでした。松永さんはそんな私を見て感動していた様子で良いものも見せてもらったと締めくくっていました。 応援に来てれた家族も雨でびしょ濡れで風に吹かれて完全に身体が冷え切っていた様子だったので、いい湯らていに一緒に行くことにしました。 速報でリザルトを確認しましたが、やはり11位。10位との差は3分09秒でした。私にもう少し走力があればと思わないことはありませんが、今ある力を全て出し切ったのでこの結果には満足しています。やり切ったし、出し切りました。満足です。 入賞圏外だし、家族もいるので表彰式には出ないで、お昼を一緒に食べることに。 デザートを頼んだところで携帯が鳴りました。主催者事務局からでした。表彰式はもう終わったけど、梨本さんは10位入賞だから賞金がありますよと言われ、いや、11位ですよと伝えたのですが、よくよく話をしたら女子トップ選手がこの中にいたので、男性の中では総合10位だという説明でした。もらえるものなら喜んでということで、表彰式には出られませんでしたが、トレランレースで始めての入賞賞品をもらいました。これには家族も驚いてみんなで喜びを分かち合いました☺️ 私の走力や実力なら出る人が出たら多分、下位30%くらいだと思うのですが、参加制限の恩恵もあって非常にラッキーな入賞でした。 しかし、結果は結果。一歩を踏み出さなければ手に入らなかった世界です。感じたら動け、ときめいたら動け、やれば世界は手が届く。あきらめずにやり続けることが何よりも大切で、結果はどうあれ、自分に挑戦し続けることが何よりも尊いのだと思います。 これからもジローの挑戦は続きます😆✌️

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