シェール槍で青天を衝け

2021.04.18(日) 日帰り

活動データ

タイム

09:32

距離

21.3km

のぼり

1361m

くだり

1014m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
9 時間 32
休憩時間
2 時間 44
距離
21.3 km
のぼり / くだり
1361 / 1014 m
4
1 26
1 6
3
1 59
2
1 23

活動詳細

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先日のフルマラソンで脚を痛めてしまったMiさん。リハビリ兼ねて六甲を歩きたいとのことで、小生もお供をすることになった。 JR三ノ宮駅を出発。フラワーロードを新神戸駅へ。右手には駿台予備校、左手にはかつて代ゼミがあったが今は神戸校は閉鎖されている。コロナ禍吹き荒れる中、受験生の不安は今年も続いている。Miさんは昨夜、92歳で亡くなられた叔母さんの通夜で、したたかに酔ったらしい。寿司やら唐揚げやらをたらふく食べて、まだ胃の中に食べ物が残っているんだとか。 新神戸から布引の滝、そして布引貯水池へ。昨日の雨にも関わらず貯水量は少ない。山道をゆっくりと登っていく。Miさんの脚の具合はまずまずだとのこと。急ぐことはない、ルートを変更しても良い。そんな調子で歩いていく。市ヶ原からトウェンティクロスへ。数年前の台風で山道が崩落して危険ゾーンになっているが、しっかりと踏み跡が付いている。そこに一歩一歩慎重に足を置いていく。 河童橋を渡る。川の中に立ち枯れた木もあって、どことなく本家河童橋に似ている。右岸、左岸と何度も渡渉を繰り返して森林植物園の東門までやって来た。この間誰にも行き会わず。皆自宅待機しているのか、我らも自宅待機すべきなのか。山歩きの楽しみまで取り上げられててしまうのか。どうにも心が晴れない。でも生き延びるのだ。そのために心身を鍛えよう。ユーモアを持って明るく過ごそう。優しく思いやりの気持ちを持とう。 新穂高岳には登らずに、徳川道から穂高湖へ。時計回りでシェール槍の登山口に着いた。本家が聞いたら怒り出すんじゃないかと思うくらい、六甲山系には北アルプスの地名がたくさん使われている。でも似ていないこともない。Miさんと2人急斜面をよじ登る。ものの5分で山頂へ。いい天気だ。南正面は視界を遮るように摩耶別山、手前に目を落とすと小さな穂高湖。西側は開けており須磨の山々。後ろ北側には六甲山牧場の建物の赤い屋根。狭くて2-3人でいっぱいの山頂だが、ここはぐるり周囲を見渡せるシェール槍の頂だ。思わず青天に手を衝いた。 杣谷峠を経て三国池のそばを通り、丁字ヶ辻を抜ける。飲料自販機のある商店の手前に、見慣れぬホテルが建っていた。ホテル六甲迎賓館。そして六甲山ホテルへ。こちらも六甲山ホテルサイレンスリゾートの看板が。どんどん新しくなる六甲山。こうした場所が、お客さんでいっぱいになる日が早く来て欲しい。ここまで来れば記念碑台は目と鼻の先だ。さっきの晴天から急に霰が降ってきたりして、変な天気になって来た。ビジネスセンター横の屋根のある場所に、Miさんと2人ザックを下ろす。 先日のツネちゃんの真似をして、今日は小生が保冷バッグに缶ビール350mlを入れてきた。幸い陽が差してきて暖かくなった。Miさん昨日のお酒は抜けましたと尋ねると、当たり前のことを聞くなと言わんばかりの顔。キンキンに冷えているアサヒザリッチNEW2本を取り出して乾杯。贅沢だな〜。 そこへ6-7人の男子学生らがやって来てザックを下ろした。神戸大学の登山部らしい。3人の先輩が1回生2回生の進入部員を連れての、クラブ体験ハイキングのようである。若い時から山歩きに親しむなんて、こいつら恵まれてるな、良い奴らだなと彼らの顔を見る。皆それぞれ生き生きした表情だ。思わずMiさんが声をかける。俺も入部させてくれと。 昼食を済ませると、グルームさんの銅像と一緒に記念撮影。神大生に彼らに別れを告げて先に出発する。神戸GCを通り抜けて六甲ガーデンテラスへ。日曜日だというのに客の数は少ない。さらに進んで極楽茶屋跡でコーヒー休憩をとる。 ここから有馬にはいくつかの道が伸びている。当初の予定は有馬三山であったが、Miさんから脚への負担が心配ということで、素直に紅葉谷道で下山することにした。途中、また天気が悪くなり、本降りの霰となった。霰が次々に手に当たって痛いくらいだ。こんな霰攻撃に遭うのは初めての経験だ。 有馬温泉には16時前に着いた。コロナ感染が怖いので風呂には入らず、それでも一杯はやりたくなって、Bar de GOZARへ。生ビールで再び乾杯。フランクフルト、タマネギリング、コロッケ、エビのフリットなどがアテ料理だ。なかなかに美味い。こういうひとときはリモート環境では味わえない。早くワクチンを打ってもらいたい。Miさんは既にワクチンの案内が来たという。若輩者の小生が注射してもらえるのは半年先か、年内には終わるんだろうか。 こんな日がまたあることを願って、家族に仲間に山の神様に感謝しつつ家路に着いた。ありがとう!

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