石鎚山　　

　天候良くなる予報に期待し、（おそらく）石鎚山が見えるだろう西条市の海岸沿いで車中泊。　５時起床にて海岸ハル散歩すると、さにあらん！石鎚山と思われる屏風を立てたような山塊が比較的近くに見えます。　簡単な朝ごはんを済ませつつ、地図（と言っても山渓の100名山特集付録を切り取ってきた小さな５万分の１）見ながら、ロープウェイによる道。里から歩く道。かなり高い所まで車で行く道。さまざまなバリエーションがあります。　サーどれにする⁉️ 『今日は下山後　松山市まで移動し道後温泉はいるだけ！　急ぐ旅でも無し！　下から歩こう❗️』と。しかも一番長いルートを選択。　7時には準備整え歩きはじめましたが、今や下から歩く人は少ないのでしょう。　深い杉林では杉葉に埋もれつつある道。笹に覆われ縁跡消えかけている道。谷のトラバース（横断）箇所は崩れたまま数カ所。　所々に掛けてある赤いリボンとハルのルートファンディングに助けられ進むことが出来ました。　それにしても登山犬ハルの能力には関心！　視線は地上わずか２０センチほどで何を見て（もちろん匂いも嗅いでいますが、目で追っていく場面も多い）選択しているのか！？　ほぼ１００%の確率で正しいルートに導いてくれます。　普段は何でも齧り壊すヤンチャ坊主ですが何とも心強く、また小さなお尻をプリプリ振って前を歩く姿に励まされます。　ルート長いだけに急登はほとんど無く息が上がることもなく４時間ほどで小屋らしき屋根が見え、スクッと広々とした場所に出たら、そこは何と立派な舗装された駐車場！　更に一段高い場所には鉄筋二階建ての立派な国民宿舎！　そこのスタッフが布団干ししていたので頂上までを聞くとまだ２時間あまり！！　たしかに看板があり、今までは７キロ！　ここから4.5キロとあります。　正直ウンザリするほど歩いて来ていたので出来れば駐車場も国民宿舎も（用は車で来れることが分からないよう）通らないルートにしてほしい。。。と半泣きになりつつ、スタートからほんど休むとこもなく一定ペースで登って行くと、いよいよ最後頂上に向け一気に高度上げる場所へ！　ハル連れなので鎖場は回避し、階段等整備された迂回ルートを登り詰めると突然のごとく頂に飛び出る感じで到着！　瀬戸内海！　西条市、新居浜市にら至る街並み！　そして昨日歩き通った（であろう）四国内陸部の山々！　なんと素晴らしい眺望！　　剣山が深く大きな山体で、さしづめ南アルプスなら、石鎚山は屹立した岩山的魅力ある北アルプスといった相対的で全く別の魅力ある四国二つの１００名山でした。 　頂上でご飯食べようとリュック開けると、なんとガスストーブ忘れたことに気づき（カップラーメンとお握りは前日買った時点でリュックへ）水のみ持って『沸かしてまらえまんか！』と恥も外分もなく頼んでいると、若い男性が声を掛けてくれ、食事しながら話に花が咲きました。彼は短いルートで下から歩いたとのことで、正直　来た道を戻るには１０キロ以上になり時間も気になり、迷う可能性もあったので、彼の通ったルートで下山することに。そのことに彼は責任感じたか！？　一般道から、あまり人の通らなくなった昔の下山道へのアプローチが分かりにくい（と言うより彼が待っていてくれなかったら、どれだけ彷徨っても分からなかった） 立派な神社ほかの施設のあるロープウェイ🚡乗り場（降り場）で私が来るのを待っていて、いざなってくれました。（剣山同様、宿泊所、食堂など沢山ありますが、人っ子一人居ません） 　その彼も含めて、何人もの人がハルを可愛がり、感心し、撫でてくれました。北アルプスなど連れて行けない山もありますが、ハルとの出会いに感謝する一日になりました。　わずかなご飯と水さえあれば疲れ知らずにグイグイ歩いてくれます。エネルギー補充ゼリーだ、カロリー満タンチョコバーだと補助食品口にしながらゼイゼイいってる人間と比べるとなんてエコなんでしょう。 　頂上で出会った彼のお陰で1時間以上は短い時間で無事下山。 久しぶりに車にたどり着いた時の安堵感を感じる登山でした。 　早々に松山に向け車走らせ、憧れの道後温泉♨️へ！　　 　あいにく本館はコロナ対策もあり改修中で、すく近くの新しい別館で疲れ癒し、一人は寂しいものの今日一日頑張ったご褒美に居酒屋に入り、愛媛名物じゃこてんで生ビール🍺　そして鯛めしでお腹も満たし車中泊！　 　明日は松山城、坂の上の雲ミュージアム、正岡子規記念館など松山観光してからしまなみ海道と尾道を満喫予定😁