活動データ
タイム
05:40
距離
6.5km
のぼり
605m
くだり
606m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る穂高で痛めた足もほぼ回復したようなので、リハビリがてら木曽駒ヶ岳へ。中央アルプスはまだ未踏の地で、木曽駒ヶ岳は今シーズン行っておきたかった山のひとつでもあります。 いつも高速を下りたあと登山口に向かう途中で、コンビニに寄っておにぎりやらを調達していたのですが、駒ヶ根ICを下りて気づく…コンビニが、ない。土産物屋はたくさんあるけど、コンビニが、全然ない! 手持ちの食料はスポーツようかん3本とチョコレート少々のみ。朝もパン1個しか食べてきておらず、不安ではありますが、まあ今回の山は半分観光地みたいなもんだし、時間も短いし、最近山であんまり食べないし、なんとかなるでしょう。 木曽駒ヶ岳、ICからすぐなところは便利ですが、途中にコンビニが一軒もないので要注意です。 駒ヶ岳ロープウェイまではマイカー規制があるので、菅の台バスセンターに駐車します。 6時15分の始発に合わせたつもりが、早めに着きすぎて5時過ぎには到着。が、1時間前にして既にチケット売り場は長蛇の列。嫌な予感がよぎります。車中泊も多そうでしたが、駐車場はまだかなり余裕がありました。 とはいえ1時間も並んでられないや、という性分ゆえ、のんびり20分前ぐらいに列につきます。このとき150人ほどがバスを待っていたようで、臨時便が出たとはいえ3台目でようやく乗れました。同じ平日なのに、この間の沢渡のスカスカバスとはエライ違いです。上高地より人気があるとは…これはこのあと、痛いほど思い知らされるわけですが。 みっしり乗り込んだバスに揺られてロープウェイしらび平駅へ。しらび平からはロープウェイ(これも増発)にぎゅうぎゅう詰めになって、ようやく千畳敷に到着。はー、やっと着いた。アルペンルートもそうなんですけど、混雑した乗り物ってほんと異様に消耗します。 朝早いのにちゃんと営業している売店でジャムパンをゲットし、千畳敷カールを眺めながらゆっくり朝食タイム。曇りの予報とは裏腹の真っ青な青空が広がっており、雄大な千畳敷カールとのコントラストが美しいです。そういえば前回も涸沢だったし、最近カール続きだなあ。カールでカールを食べるのが夢なのに、東日本で販売中止してしまったときは床を叩いて号泣しました。 次から次へと到着するロープウェイから送り出される人で、千畳敷駅の周りはどんどん人だらけになってきました。それに合わせてワイワイガヤガヤと、喧騒も凄まじいことに。朝早いから観光客はまだ少ないはずだし、山登りでこんなに騒がしいのは初めてです。よくよく観察したら、ソロはほとんどおらず、人数が多めのグループやファミリー率がかなり高め。他の山とは、だいぶ雰囲気が異なるようです。 とにかくうるさくてとても落ち着かないので、追い立てられるように出発。これでも一応、平日なんですけど…。 大半の人が乗越浄土へ向かうのか、極楽平への道を歩く人は少なめ。ちょっとホッとします。あたりはチングルマやミヤマキンポウゲをはじめたくさんの花が咲き誇り、お花畑が見事です。 岩だらけですがよく整備され歩きやすい道をひと登りで極楽平。今回のルートで登りらしい登り、急登?と呼べるかもしれない?登りはここ一箇所のみです。 空木岳方面への道を背後に分けて、チシマギキョウがたくさん咲くなだらかな尾根を少し進むと三ノ沢分岐。 ここから宝剣岳を抜けて宝剣山荘までの道は、地図でも破線になっており、険しい岩場に鎖が連続します。今回一番の核心部であり、一番楽しみにしていた箇所。というか、ここのためだけに来たようなもんです。木曽駒より宝剣岳、岩岩鎖、間違いない。 ヘルメット着用推奨エリアとどこかで見たので持ってきたヘルメットを被り、いざ岩ゆかん。このとき自分以外ヘルメットを被っている人は見ませんでした。滑落の危険があるのはもちろん、人為的落石が怖いのであったほうがいいと思います。 いきなりの鎖場を越えると、そのままカミソリ状に切り立った岩場のトラバースです。剱岳レベルに新品な鎖が整備されているので安心ですが、一部鎖が宙に浮いている箇所もあったりと、高度感緊張感はここがダントツでした。高所恐怖症の気がある方が木曽駒ついでの気軽な気分で来てしまうと、ここですくんで動けなくなる可能性大です。 実際、他の箇所でも固まりかけている方がたくさんいて、そこかしこで小さな渋滞が起こっていました。 木曽駒の初心者向けなイメージの延長で、岩場と言っても大したことないだろう、と自分も若干思っていました。確かに鎖や足場がしっかり整備され、岩自体の難易度は高いほうではありません。が、高度感はなかなかのものだし、部分的に見れば剱岳や穂高に匹敵するレベルだとも思います。岩場や鎖、高度感に慣れていない・自信がない方は、足を踏み入れないほうが無難だと思います。 続いていくつかの鎖や岩場のアップダウンを越えれば宝剣岳山頂です。えっ…もう着いちゃったの。まだ岩場に入って30分ぐらいしか経ってません。本日のお楽しみ終ー了ー。4,500円のアスレチックはあっという間に終わりました。 宝剣岳の山頂は人ひとりしか立てないほど狭く、自分は怖くて立てなかったよ~、とロープウェイで仲良くなったおじちゃんが言っていました。確かにそれっぽい岩があります。しかしその周囲にたくさん人はいれど、誰もその岩に見向きもしない。ええ、普通は登らないもんなの?でもこれが本当の山頂みたいだし、やっぱ登っておかないとなあ。 仕方ないので1人よじ登っていると、予想どおり一斉に注目を浴びます。は、恥ずかしい。なんとかてっぺんに立ったものの、恥ずかしいわ怖いわでそそくさと降ります。そのあと周囲の人が一斉に他の人に写真を頼みながら登り始めたのを見て、自分も写真を頼めばよかったと若干後悔しました。 この手前にもナイスシャッターポイントな岩があったりするので、宝剣岳は誰かと一緒に来ることをオススメします。(カッコイイ写真を存分に撮ってもらうために) 山頂の先も数か所鎖があります。宝剣山荘前の広場に出れば、もう危ないところはありません。天狗岩が本当に天狗に見える。でも天狗よりモアイに似ている。 ここからは中岳を経由して木曽駒ヶ岳山頂を目指します。乗越浄土側から来た人たちも合流して、かなりの賑わいです。 中岳直下の登山道は絶賛渋滞中。全部抜いて中岳の山頂に着くと、ここでも人・人・人の大混雑。うんざりして素通りし、テント場のある鞍部へ。 木曽駒山頂のほうを見上げると、50人ほどのツアー御一行さまが登山道を埋め尽くしているのが見えます。覚悟を決め、ペースを上げて一気に抜き去ったら、いつぶりか思い出せないほど久しぶりに息が切れました。無駄な体力を使ったような気もするが、今日はリハビリだしちょうど良かったことにしておこう。 無駄にゼーゼー言いながら山頂に到着。ここも人いっぱい。一応百名山なんですが、もはやありがたみも感動もありません。駒ヶ岳神社にお参りし、ソルティライチを飲んでいると、案の定先ほど抜いた団体さん到着。ただでさえ人が多い山頂は、休日のハチ公前のような大混雑に。ここで私の何かのリミッターがブチ切れました。も、も、もう無理!人多すぎ無理!帰りたいー!! これで平日って、どういうことなの。木曽駒、完全にトラウマ化しました。二度と行く気がしません。 今通った渋滞道路をピストンする気にはとてもなれないので、下山は頂上木曽小屋経由の巻道から。こちらには人がほとんどおらず、やさぐれた心が少しずつ癒やされていきます。小屋の横にはコマクサがたくさん咲いており、これにも大変癒やされます。 鞍部の道に合流したら、目の前に再び団体さんが…!ヒー!!と絶叫しながら(注:心の中で)巻道へまっしぐら。中岳の巻道は破線になっていますが普通の登山道です。他の道よりちょっと険しいので、岩慣れしていないと歩きにくいかもしれません。 本当は木曽駒山頂から濃ヶ池を周回するつもりだったのですが、そちら方面はガスに覆われていたので代わりに伊那前岳に寄ってみることに。 伊那前岳への道はほとんど誰も歩いておらずいい雰囲気。ガスり気味だけど、混んでるよりよほど快適です。ここでようやくいつもの山歩きの気分になれて、ほっとできました。 伊那前岳山頂にはソロのおじちゃんが。しばらくお喋りしていると、先ほどまでの鬱憤も晴れてきました。伊那前岳、来てよかった…!本日の山頂MVPは伊那前岳間違いなしです。 時間も早いし、もう一度宝剣岳を通って下山するか迷いましたが、もう渋滞にはウンザリだったので乗越浄土から遊歩道経由で下山します。 遊歩道まで下りてくると途端に観光客も増え、予想通りの賑わいに。半分ガスに隠れたカールやお花畑を名残惜しく眺めつつ、千畳敷駅に到着。大して歩いていないのにどっと疲れたので、2612cafeでコーヒーを飲みながらぼーっとします。 再びロープウェイにすし詰めになって、バスで爆睡。「菅の台」と聞こえたので寝ボケて慌てて下りたら、ひとつ前のバス停でした。通勤途中のサラリーマンみたいなことをしてしまった。「菅の台」の次が「菅の台バスセンター」なので、バスで爆睡する際は気をつけましょう。 今回わかったこと。「天気は最高だけど人がたくさんいる山」と「天気はイマイチだけどほとんど誰もいない山」だったら、自分は間違いなく後者を選ぶということです。「熊がいなくて人がたくさんいる山」と「熊がたくさんいて人が1人もいない山」でも後者かな…。 [山行費用メモ] ※高速代は除く 菅の台バスセンター~千畳敷往復バス&ロープウェイ:3,900円 菅の台バスセンター駐車場代:600円 トータル= 4,500円
活動の装備
- ホグロフス(HAGLOFS)LIMBER HOOD WOMEN
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)スピード22
- ファイントラック(finetrack)メリノスピンソックス5本指クルー
- スポルティバ(LA SPORTIVA)トラバースX4 MID GTX
- その他(Other)climbing technology galaxy
- パタゴニア(patagonia)キャプリーン 1 シルクウェイト グラフィック Tシャツ
- ブラックダイヤモンド(Black Diamond)メンズ クラッググローブフルフィンガー
- ファイントラック(finetrack)スキンメッシュノースリーブ ウィメンズ
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