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スケートリンクな金峰山の写真

2021.04.11(日) 11:08

この写真を含む活動日記

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11.2 km

1211 m

スケートリンクな金峰山

瑞牆山・金峰山 (山梨, 長野)

2021.04.11(日) 日帰り

先週の瑞牆山に続き、奥秩父シリーズ。 瑞牆山の山頂から、金峰山の美しい稜線を眺めるうち、誘われるように山に向かった。 冬山は終わり、程よい距離で日帰りにはちょうど良いと想定。富士見小屋を通り過ぎて、樹林帯を突き進み、少しずつ標高を上げていく。しかしさすがは2000メートル級、行動中にもかかわらず、足元が冷えてくる。これは何故だ? 大日小屋あたりで小休止、温度計を見るとマイナス15度。これは寒い訳だ。 折しも登山靴を新調、スリーシーズンのバックパッキング。その試し履きも兼ねていたので、幸いであった。YAMAPによれば、大日小屋辺りから凍結、と。迷わずチェーンスパイクを装着。すると山道から、段々とスケートリンクに。その滑ることと言ったら! 柔らかく雪が浮いているところはまだ良い。とりわけ、凍結を繰り返し、真性の氷結となった箇所は、凶暴な滑りを与えてくれる。しかし踏ん張りの効く登りはまだ良い。下山のことを思うとゾクゾク、これは寒さのせいではない。 稜線上に出ると、金峰山に繋がるビクトリーロードが、心を沸き立たせる。しかしそこからも長い。北斜面は凍結というより、雪がそのまま残る。ただし、先人のお陰で足場は固く、逸れぬ限りは踏み抜きもない。ただ岩場の急登では、氷にコーティングされた岩が尋常でない滑りを供給。 厳しかった道中とは打って変わって、山頂は穏やかそのもの。よじ登った岩の上で、ラーメンとコーヒーをお供に景色を楽しむ。 雪の照り返しで、スキーと同じような顔の火照りを感じた。日焼け止めが必要なレベル。 山頂を堪能して下山と相成る。登って来る方々とすれ違う度に、思わず声をかけてしまう。もう少しですよ!凍ってるので気をつけて! しかし先輩ヅラをしている場合ではない。私には恐怖の下山が待っている。あのスケートリンクを下っていくのだ。 この下山の長いこと!チェーンスパイクと神経を尖らせながら、リズミカルに慎重に。ピークを奪った高揚感は薄れ、半ば作業化した下山。 うんざりしながらも、何とか駐車場に到着。 同じ1日と思えぬほどの暖かさ。渋滞前に帰路に就くべく、ヤマを後にした。