荒川三山~赤石岳 3日目~4日目

2017.08.02(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 16
休憩時間
2 時間 5
距離
7.2 km
のぼり / くだり
749 / 852 m
50
18
30
2 57
45

活動詳細

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3日目:荒川小屋~赤石岳~赤石小屋 4日目:赤石小屋~椹島ロッジ(ログなし) 3日目の朝は天気が良くて青空のもと気持ちいい稜線歩きができました。 小赤石岳まではなんとか景色も見えてましたが、赤石岳では残念ながらガスの中。 それでも憧れの赤石岳の山頂に立てただけで、すごく感動的でした。 荒川小屋を出るとき、調子が良ければ椹島まで降りようか、という話が出ていました。 前日から少しだけ右膝が痛んでいましたが、ストレッチとマッサージで改善していたため椹島まで行けちゃうかもしれない、と思っている自分がいました。 赤石岳からの下り中、お花畑を楽しみながら下り、あと30~40分くらいで富士見平という所で転倒してしまいます。 ほぼ水平のトラバース道に木の根が張り出した部分があり、いつもなら普通に越えられるような感じでしたが、左足が引っ掛かり、転倒する際に膝の関節が外れかけたような感覚がありました。 転んですぐは痛みがありましたが、膝の屈曲は問題なく出来たため、そのまま歩行を続けましたが、左足に体重をかけた瞬間にまた膝関節が外れかける感覚と同時に「ボキッ」という鈍い音がしました。 かなりの激痛で、そのあと歩行困難かと思われましたが、持っていたテーピングで固定し(自己流です)、右足に着けていたサポーターを左足に逆に当ててさらに固定し、再度歩き始めます。同行者に荷物を分けて持ってもらい、ザックを軽くしてもらったのですが、なかなか歩けず、よつばいになりながら進みました。 途中、千枚小屋から一緒だったご夫婦が声をかけてくれ、転倒のことを伝えたら一足先に赤石小屋に着いて、小屋の方に伝えてくれ、管理人の方がお迎えにきてくれました。 管理人さんは私のザックを背負って小屋まで案内してくれました。 痛みはありましたが、空荷だったし、管理人さんが来てくれたことでなんとか小屋まで歩くことができました。 その日はたまたま静岡県警の山岳救助隊の方々が小屋に泊まるとのことで、足の状態を伝えると、「赤石小屋からの下りは急で、今の足の状態では途中何かあってもヘリでピックアップできないため、小屋からヘリで下山した方がいい」ということになりました。 ショックでしたが、自力で下山して二次災害みたいなればさらに迷惑をかけることになると思いお願いすることにしました。 翌朝、天気が良ければヘリで下山ということになっていましたが、ガスでヘリが飛ぶことができず、結局山岳救助隊の方々が私を背負って下山することになりました。 4人の方々が5分おきに交代し、急な下りを歩いてくださいました。 事前に私は行けるとこまで自分で行きます、と無謀なことを言っていたのですが、山岳救助隊の方も「全部は背負いませんよ。歩いてもらう所もあります」と言っていました。 でも、結局最後まで背負って下山してくださいました。 私は体格大きい方なので、背負うのかなり大変だったと思うのですが、「背負われてる方もきついですよね、大丈夫ですか」「乗り心地が悪かったら言ってくださいね」と、優しい言葉までいただき、途中、下から消防の山岳救助隊の方々とさらに警察の山岳救助隊の方々も登ってきてくださり、総勢十数名で交代で背負っていただきました。 背負ってもらいながら、申し訳ない気持ちや感謝の気持ちがぐちゃぐちゃで何をどう伝えたらいいのかわからない感じになってしまいました。 下山後、救急車を乗り継いで静岡の総合病院に搬送となりました。 救急車で運ばれ、ERに搬送されながら、もっと重病の人がいるかもしれない、自分は何をやっているんだろう、と申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、そんなことを書いた所でたくさん迷惑をかけたことには変わりありません。 今回の山行を通して、登山というスポーツはほんのちょっとの不注意が大変なことに繋がってしまうんだ、ということを痛感しました。 同行者、小屋の管理人さん、救助隊の方々、救急隊の方々、職場、家族とたくさんの人にかなりの迷惑をかけてしまい、申し訳なさで自分が嫌になりました。 体力には自信があるつもりでいたけど、それも全然足りていなかったんだと思います。 3日目で知らないうちに疲労が蓄積していたのかもしれません。 あとは下山だけだと思って注意力が散漫になっていたのかもしれないし、椹島まで降りれるかもと無意識に急いでいたのかもしれません。 長々と書いてしまい申し訳ないです。 「これだけ人に迷惑をかけたんだから山をやめたほうがいい」と思う自分と、自分勝手ですが、「やっぱり山が好きだ、また行きたい」と思う自分がいます。 赤石岳と悪沢岳が最後になるなら悔いもないかな、とも思ったりもしています。 とりあえずは普通に歩けるようにならないといけませんが・・・ 結論は出さず葛藤しようと思います。 下手な文章でなかなか伝わりにくくて申しわけありませんでした。 ここまで、読んでくれた方がいたらありがとうございました。

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