三方塚・外山でスミレ探訪

2021.04.11(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 38
休憩時間
1 時間
距離
9.5 km
のぼり / くだり
486 / 486 m
22
33
37
2
6
1 8

活動詳細

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 今年の始め、下見をしておいた名取市西部の三方塚や外山。明るい枯木立の尾根が続き、夏には木陰になりそう。このような環境はスミレに最適です。  多くの種類が咲き揃うであろうこの時期を待ちわびていました。今回は愛島台の登山口から登り、最初、三方塚まで往復して、その後、外山、五社山と周回する予定です。  天気も快晴無風、スミレの撮影にも最高の条件となりました。予想通り、尾根ではタチツボスミレやナガハシスミレの群生が沿道を飾り、日頃、なかなか逢えないエイザンスミレやアケボノスミレが普通に咲いていました。  これはスミレ好きにとってはパラディソというか、ガンダーラというか幸福の絶頂です。一人しゃがみこんで笑っている変なオッサンを通り過ぎる人はどう見ていたのでしょうか。😅  と、その時、今まで見たことのないスミレが目に飛び込んできました。柔らかく瑞々しい丸葉、淡い藤色の花弁と白い距、花柱先端は細く下に曲がっています。  これは私の知識の範囲では初対面のイブキスミレに他なりません。ただ、花が地面から生える根生ではなく、対生する葉の間から花柄が飛び出しています。  イブキスミレだとすれば、花が終わってから茎を出し、閉鎖花がこのような付き方をするのですが、開放花ではあり得ないはず。  奇形? 変種? 新種! 細部まで撮影し、帰ってから各種図鑑や関連サイトで片っ端から調べました。その結果、いがりまさしさんの「日本のスミレ」には、北海道でこのような咲き方をすると書かれていました。  東北地方のイブキスミレもこのような花の咲き方をするものなのか、それともこのような個体も見られる程度なのか気になるところですが、個体数も少なく、信頼できる傾向を導き出すのは困難を極めそうです。  本日はこのイブキスミレに出逢えたこととこの山には多くの種類が分布することがわかり大満足でした。出逢ったスミレはいつものように最後に一括して掲載します。  そういえば、今回の山めしはカツサンドでしたが、詳細は写真のキャプションで。😅

みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 今年の初めに下見をしておいた名取市の外山と五社山。この看板の左が駐車場です。
今年の初めに下見をしておいた名取市の外山と五社山。この看板の左が駐車場です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 少し歩き始めてから振り返った駐車場。狭くて5台がよいところ。
少し歩き始めてから振り返った駐車場。狭くて5台がよいところ。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 1㎞ほど歩いて登山口に着きました。いきなり急坂から始まります。
1㎞ほど歩いて登山口に着きました。いきなり急坂から始まります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート しかし、長くは続かず、やがてつづら折りの歩きやすい山道になります。
しかし、長くは続かず、やがてつづら折りの歩きやすい山道になります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 杉木立の日陰が暑い日には心地良さそう。
杉木立の日陰が暑い日には心地良さそう。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート なんだろう。「落ちない岩」かな。信仰の対象になっているようです。
なんだろう。「落ちない岩」かな。信仰の対象になっているようです。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 稜線に登り上げました。右に行けば外山ですが、先に三方塚まで往復してスミレを探します。
稜線に登り上げました。右に行けば外山ですが、先に三方塚まで往復してスミレを探します。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート うーん、如何にもスミレが喜びそうな落葉樹の木立。夏に半日陰になることが大切です。
うーん、如何にもスミレが喜びそうな落葉樹の木立。夏に半日陰になることが大切です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート この道はカタクリも多数見られました。
この道はカタクリも多数見られました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ヒトリシズカが大勢。静かではなさそうだな。😅
ヒトリシズカが大勢。静かではなさそうだな。😅
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ツクバキンモンソウもあちらこちらに。これ日本海側に分布するニシキゴロモを母種とする変種なんですね。
ツクバキンモンソウもあちらこちらに。これ日本海側に分布するニシキゴロモを母種とする変種なんですね。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート もう、芽吹きも始まっています。山笑うまでもう少し。
もう、芽吹きも始まっています。山笑うまでもう少し。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ショウジョウバカマはチラホラと言ったところです。スライドした人にイワウチワもあるよと言われたのですが、目がスミレモードになっているためか見つかりませんでした。😂
ショウジョウバカマはチラホラと言ったところです。スライドした人にイワウチワもあるよと言われたのですが、目がスミレモードになっているためか見つかりませんでした。😂
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ヤブヘビイチゴの黄色い花は貴重なアクセント。
ヤブヘビイチゴの黄色い花は貴重なアクセント。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 三方塚に到着。気持ちのよい尾根歩きでした。
三方塚に到着。気持ちのよい尾根歩きでした。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 名取市と村田町、、、
名取市と村田町、、、
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート そして、岩沼市の境界が交わるので三方塚。
そして、岩沼市の境界が交わるので三方塚。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 山頂は広々しており、大勢で休むことも可能です。
山頂は広々しており、大勢で休むことも可能です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート さて、分岐点まで戻ります。
さて、分岐点まで戻ります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ここから、外山を目指します。
ここから、外山を目指します。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート こちらにもカタクリが一面に。
こちらにもカタクリが一面に。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート フデリンドウも落ち葉の下から顔を出していました。
フデリンドウも落ち葉の下から顔を出していました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 程なく名取市最高峰、外山に到着。残念ながら眺望はほとんどありません。
程なく名取市最高峰、外山に到着。残念ながら眺望はほとんどありません。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 先に進むとヤブレガサの団体様が。これシドケ(モミジガサ)のような香りで食べられるのですが、苦みがちょっと強いです。
先に進むとヤブレガサの団体様が。これシドケ(モミジガサ)のような香りで食べられるのですが、苦みがちょっと強いです。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 次に目指す五社山までは3つのピークがあり、その度に急な階段を上り下りしなければなりません。
次に目指す五社山までは3つのピークがあり、その度に急な階段を上り下りしなければなりません。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート センボンヤリをみっつけた。秋になると綿毛を飛ばします。
センボンヤリをみっつけた。秋になると綿毛を飛ばします。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート おお、白いカタクリもみっけ。何かよい事が起こりそう。
おお、白いカタクリもみっけ。何かよい事が起こりそう。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ここは野鳥の声広場と言います。
ここは野鳥の声広場と言います。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート サンコウチョウも見られるんだ。
サンコウチョウも見られるんだ。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート さらに先に進み、五社山山頂手前を右折すると展望広場になります。
さらに先に進み、五社山山頂手前を右折すると展望広場になります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 石の祠が並んでいます。
石の祠が並んでいます。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 牡鹿半島方面。うっすらと見えています。
牡鹿半島方面。うっすらと見えています。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 仙台空港方面。着陸寸前の飛行機が写っていますが、見えるでしょうか。
仙台空港方面。着陸寸前の飛行機が写っていますが、見えるでしょうか。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 亘理方面。左端に阿武隈川が見えています。
亘理方面。左端に阿武隈川が見えています。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 今日の山めしは東京のとんかつ屋の老舗まい泉のカツサンドと思ったら、まる泉監修のソースを使ったカツサンドでした。ロゴまで印刷されており、やられた感じです。😅 ローソンで売ってます。
今日の山めしは東京のとんかつ屋の老舗まい泉のカツサンドと思ったら、まる泉監修のソースを使ったカツサンドでした。ロゴまで印刷されており、やられた感じです。😅 ローソンで売ってます。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート でも、分厚い三元豚は柔らか。コーンポタージュも添えてこってり洋食となりました。
でも、分厚い三元豚は柔らか。コーンポタージュも添えてこってり洋食となりました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート あとは下山するだけ。そういえば、野鳥の声広場を過ぎてからめっきりスミレが少なくなりました。
あとは下山するだけ。そういえば、野鳥の声広場を過ぎてからめっきりスミレが少なくなりました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート スズメの車止め。好いですね。こういうの。
スズメの車止め。好いですね。こういうの。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート もうヤマツツジも咲き始めていました。
もうヤマツツジも咲き始めていました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ここの分岐を左に行けば尾根道でショートカット。前回使ったので今回は右に下ります。
ここの分岐を左に行けば尾根道でショートカット。前回使ったので今回は右に下ります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート スッキリした杉木立を過ぎると、、、
スッキリした杉木立を過ぎると、、、
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 沢沿いに出て、ニリンソウが咲き乱れていました。
沢沿いに出て、ニリンソウが咲き乱れていました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート やっと山里の風景になってきました。結構ゴールまでは距離があります。
やっと山里の風景になってきました。結構ゴールまでは距離があります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 車道を進みます。右が五社山への最短コース(1.7Km)なのですが、5月末まで災害復旧中です。
車道を進みます。右が五社山への最短コース(1.7Km)なのですが、5月末まで災害復旧中です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 途中、アズマイチゲの群生が見られました。
途中、アズマイチゲの群生が見られました。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ふぅ、やっとゴールです。さて、この後は本日、出逢ったスミレ達です。
ふぅ、やっとゴールです。さて、この後は本日、出逢ったスミレ達です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 尾根道を彩るタチツボスミレの群生です。
尾根道を彩るタチツボスミレの群生です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ちょっと分かり難いですが、大柄で瑞々しい葉のオオタチツボスミレです。
ちょっと分かり難いですが、大柄で瑞々しい葉のオオタチツボスミレです。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 大きな特徴は距が白いことです。
大きな特徴は距が白いことです。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ひと際花弁の色が濃いニオイタチツボスミレ。
ひと際花弁の色が濃いニオイタチツボスミレ。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート ワオキツネザルの群れに見えてしまうナガハシスミレの群生。
ワオキツネザルの群れに見えてしまうナガハシスミレの群生。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 本日のトピックス。イブキスミレです。少し巻き込んだ丸葉と淡い藤色の花弁、白い距が特徴です。
本日のトピックス。イブキスミレです。少し巻き込んだ丸葉と淡い藤色の花弁、白い距が特徴です。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 図鑑には開放花は根生と記載されていますが、これは葉の腋から花柄が出ています。
図鑑には開放花は根生と記載されていますが、これは葉の腋から花柄が出ています。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 葉が開く前にぬぅーっと根生の花が立ち上がるシュールなアケボノスミレ。
葉が開く前にぬぅーっと根生の花が立ち上がるシュールなアケボノスミレ。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート もう1枚アケボノスミレ。大柄で肉厚な花弁が西洋画の婦人を連想させます。
もう1枚アケボノスミレ。大柄で肉厚な花弁が西洋画の婦人を連想させます。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 艶やかな色合いのアカネスミレ。スミレ界の美魔女と呼んでます。(当者比😅)
艶やかな色合いのアカネスミレ。スミレ界の美魔女と呼んでます。(当者比😅)
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 複葉が個性的なエイザンスミレ。この山では普通種でした。このスミレ佳い香りがします。香りで群生を見つけたこともあります。
複葉が個性的なエイザンスミレ。この山では普通種でした。このスミレ佳い香りがします。香りで群生を見つけたこともあります。
みちのく潮風トレイル 名取市~岩沼市ルート 元気で可愛い乙女のようなマキノスミレです。

以上、9種に出逢えました。最高でした。😍
元気で可愛い乙女のようなマキノスミレです。 以上、9種に出逢えました。最高でした。😍

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