春の北八甲田縦走

2021.04.10(土) 2 DAYS

活動データ

タイム

15:32

距離

15.4km

のぼり

1619m

くだり

1733m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
10 時間 4
休憩時間
4 時間 53
距離
7.1 km
のぼり / くだり
1120 / 581 m
3 15
1 36
22
13
DAY 2
合計時間
5 時間 27
休憩時間
51
距離
8.2 km
のぼり / くだり
499 / 1140 m
4
59
11
1
1 1

活動詳細

すべて見る

青森市南部にそびえる『八甲田山(はっこうださん)』は、県内最高峰である『岩木山(いわきさん)』と共に青森県を代表する山として知られており、日本百名山の一座にも数えられている。豊かな植生に恵まれた高原湿地を湛え、初夏から紅葉の時期にかけては、非常に多くの登山者で賑わいを見せている。また、活火山でもあることから『酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)』や『谷地温泉(やちおんせん)』などといった温泉地も点在し、ロープウェーやスキー場も整備されているため、レジャースポットとしても多くの人々に親しまれているのだ。 ところで『八甲田山』の名は単独のピークを指すものではなく、主峰である『大岳(おおだけ、1585m)』をはじめとした18の峰々から成る火山群の総称である。同山域は大きく分けて『北八甲田(『大岳』はこちらに属する)』および『南八甲田』の二つのエリアに分かれており、いずれも多彩な登山コースが存在するため、単独のピークを目指すのはもちろんのこと、周回や縦走など多彩な楽しみ方が可能な懐の深さも魅力の一つだ。   ともあれ先月のある日、筆者は同じく登山趣味者である職場の同僚(以下『Kさん』)から『北八甲田』縦走のお誘いを受けた。Kさんとは先日、偶然八甲田の山中ですれ違って以来、今度は一緒に山に行こうと話し合っていたのだが、くだんの縦走ルートは7つものピークを辿るロングコース。春先とはいえ雪の多く残るこの時期は、一泊二日の行程となる。かなりの急坂が続く箇所も待ち受けているため、個人的に体力的な不安もあったものの、Kさんは登山経験が筆者よりも圧倒的に豊富な手練れの模様。一緒であれば心強いと考え、提案に乗ることを決意した。   その後、二人して山行のタイミングを待ち構える中、ようやく土日連続で天気の良さそうな週末が到来。昨年8月に青森に越してきて以来、幾度か足を運んだ八甲田であったが、これまでとは一味違う大縦走に期待は高まるばかり。一方で己の体力不足に起因する不安がくすぶりつつも、早起きして登山口へ車を走らせる筆者であった。     <注意事項> ・登山口周辺の道路は冬季通行止めの箇所も多いほか、春先であっても突発的な降雪により通行止めとなる場合もあるため、当日朝まで念入りに情報収集を行うこと。   <補足事項> ・後述の『仙人岱避難小屋』に宿泊する場合、ストーブの燃料は持参が基本となる。寝床に関しては寝袋および銀マット等の持参が必要であるが、緊急時には備え付けの毛布や銀マットも利用可能。トイレにはトイレットペーパーも準備されているが、念のため代わりになるものを持参すると安心だ。なお、同じく後述の『大岳避難小屋』にはストーブは置かれていない模様である。

八甲田山・高田大岳・雛岳 上述の通り、此度の山行は縦走となる関係上、登山口と下山口が別々の場所となるが、両者間のバス路線は冬季運休中である。
そこでまず、筆者とKさんは各々の自家用車で下山口まで乗り付け合流。そののち筆者の車は下山口の駐車場に置いて、Kさんの車に乗り込み登山口へ。そこでKさんの車もデポして出発。下山後、今度は筆者の車で登山口まで戻り、Kさんの車も回収する、という作戦だ。
写真は、今回のスタート地点となる『谷地温泉(やちおんせん)』。ここで支度を整え、いざ入山である。
上述の通り、此度の山行は縦走となる関係上、登山口と下山口が別々の場所となるが、両者間のバス路線は冬季運休中である。 そこでまず、筆者とKさんは各々の自家用車で下山口まで乗り付け合流。そののち筆者の車は下山口の駐車場に置いて、Kさんの車に乗り込み登山口へ。そこでKさんの車もデポして出発。下山後、今度は筆者の車で登山口まで戻り、Kさんの車も回収する、という作戦だ。 写真は、今回のスタート地点となる『谷地温泉(やちおんせん)』。ここで支度を整え、いざ入山である。
八甲田山・高田大岳・雛岳 スノーシューを装着し、雪路へ進出。
登山口からしばらくは、比較的緩やかな樹林帯を進む。
スノーシューを装着し、雪路へ進出。 登山口からしばらくは、比較的緩やかな樹林帯を進む。
八甲田山・高田大岳・雛岳 いったん木立を抜けると、最初に目指すピーク『高田大岳(たかだおおだけ、1559m)』の姿が目の前に。
至近距離で目にするその威容に少々気圧されるが、勇気を振り絞ってその先へ。
いったん木立を抜けると、最初に目指すピーク『高田大岳(たかだおおだけ、1559m)』の姿が目の前に。 至近距離で目にするその威容に少々気圧されるが、勇気を振り絞ってその先へ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 そののち『高田大岳』山頂までの道程は一転して、結構な急坂となる。
この日は予報通り良好な晴れ模様であったが、雪面からの照り返しによる暑さや、風の有無などの条件により、細かな衣類調節は欠かせなかった。
なお、写真奥側の斜面では滑走中のスキーヤーの姿も見られた。
そののち『高田大岳』山頂までの道程は一転して、結構な急坂となる。 この日は予報通り良好な晴れ模様であったが、雪面からの照り返しによる暑さや、風の有無などの条件により、細かな衣類調節は欠かせなかった。 なお、写真奥側の斜面では滑走中のスキーヤーの姿も見られた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 のっけからの急斜面に息をつかせつつ、いったん小休止。
反対側を振り向くと、筆者らの暮らす南部地方の平野部を一望できた。
のっけからの急斜面に息をつかせつつ、いったん小休止。 反対側を振り向くと、筆者らの暮らす南部地方の平野部を一望できた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 引き続き『高田大岳』山頂をめざすが、この急な道程は中々長いもので、筆者は登山開始後2時間足らずにして、早くも心が折れそうであった。スキー板のトレースを辿りつつ、ド根性で登り詰めてゆく。
引き続き『高田大岳』山頂をめざすが、この急な道程は中々長いもので、筆者は登山開始後2時間足らずにして、早くも心が折れそうであった。スキー板のトレースを辿りつつ、ド根性で登り詰めてゆく。
八甲田山・高田大岳・雛岳 どうにか『高田大岳』山頂付近へ差し掛かると、木立の先端が雪面から頭を覗かせるようになる。
時折枝葉に足を取られるが、少しばかり気を付けて進めば、この関門も残りあとわずかだ。
どうにか『高田大岳』山頂付近へ差し掛かると、木立の先端が雪面から頭を覗かせるようになる。 時折枝葉に足を取られるが、少しばかり気を付けて進めば、この関門も残りあとわずかだ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 しかるのちに、今回の縦走における最初のピークとなる『高田大岳』山頂へ無事到着である。
下山後に振り返ってみると、登山口から本峰までの間が、最もしんどい行程だったように思えた。
しかるのちに、今回の縦走における最初のピークとなる『高田大岳』山頂へ無事到着である。 下山後に振り返ってみると、登山口から本峰までの間が、最もしんどい行程だったように思えた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 なお『高田大岳』には東峰と西峰の二つのピークが存在し、先程登り詰めたのは東峰である。西峰の方が若干標高が高いが、そちらも東峰から僅かな歩きで到着だ。
写真は『高田大岳』西峰から西側の見晴らし。向かって左側から『小岳』、『大岳』、『井戸岳』および『赤倉岳』。いずれも、今回の縦走で辿ることとなるピークだ。
なお『高田大岳』には東峰と西峰の二つのピークが存在し、先程登り詰めたのは東峰である。西峰の方が若干標高が高いが、そちらも東峰から僅かな歩きで到着だ。 写真は『高田大岳』西峰から西側の見晴らし。向かって左側から『小岳』、『大岳』、『井戸岳』および『赤倉岳』。いずれも、今回の縦走で辿ることとなるピークだ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『高田大岳』を後に、次なるピークである『小岳』を目指す。
『高田大岳』を後に、次なるピークである『小岳』を目指す。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『高田大岳』からいったん下って、『小岳』との間のコル部へ。
なお今回の山行においては、前日に数週間ぶりの降雪に見舞われたばかりということもあってか、足元の状態の変化に応じて、スノーシューとアイゼンを切り替える場面も多かった。また、同様の理由により雪崩の危険も予想されるため、そのような斜面を避けつつ進むことも肝要である。
『高田大岳』からいったん下って、『小岳』との間のコル部へ。 なお今回の山行においては、前日に数週間ぶりの降雪に見舞われたばかりということもあってか、足元の状態の変化に応じて、スノーシューとアイゼンを切り替える場面も多かった。また、同様の理由により雪崩の危険も予想されるため、そのような斜面を避けつつ進むことも肝要である。
八甲田山・高田大岳・雛岳 コル部から『小岳』への登り返し。
途中までは澄み渡っていた空も、『高田大岳』を過ぎたあたりから、徐々にガスに覆われがちに。
コル部から『小岳』への登り返し。 途中までは澄み渡っていた空も、『高田大岳』を過ぎたあたりから、徐々にガスに覆われがちに。
八甲田山・高田大岳・雛岳 ともあれ、次なるピークである『小岳』に到着。
小さく尖ったケルンが目印だ。
ともあれ、次なるピークである『小岳』に到着。 小さく尖ったケルンが目印だ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『小岳』登頂後は、冷たい風をしのげそうな木立の陰を見つけてしばし休憩。写真は、先程登ってきた『高田大岳』の姿である。
『小岳』登頂後は、冷たい風をしのげそうな木立の陰を見つけてしばし休憩。写真は、先程登ってきた『高田大岳』の姿である。
八甲田山・高田大岳・雛岳 今度は『仙人岱(せんにんたい)』という、次なるチェックポイントを目指す下りに入る。
写真中央の台形状に見える山は『硫黄岳(いおうだけ、1,360m)』。
今度は『仙人岱(せんにんたい)』という、次なるチェックポイントを目指す下りに入る。 写真中央の台形状に見える山は『硫黄岳(いおうだけ、1,360m)』。
八甲田山・高田大岳・雛岳 台地状の『仙人岱』まで下りきったら、同地に置かれた小屋(写真中央奥の建物)を目指す。
台地状の『仙人岱』まで下りきったら、同地に置かれた小屋(写真中央奥の建物)を目指す。
八甲田山・高田大岳・雛岳 しかるのちに、『仙人岱避難小屋』(写真中央奥の建物)へ到着。こちらが今宵の寝床となる。「避難小屋」というネーミングであるが、管理人が常駐していないというだけで、緊急時以外でも利用可能だ。
実のところ、筆者にとって「避難小屋」への宿泊はこれが初めての体験となる。
しかるのちに、『仙人岱避難小屋』(写真中央奥の建物)へ到着。こちらが今宵の寝床となる。「避難小屋」というネーミングであるが、管理人が常駐していないというだけで、緊急時以外でも利用可能だ。 実のところ、筆者にとって「避難小屋」への宿泊はこれが初めての体験となる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『仙人岱避難小屋』内は質素ながら、しっかりとした3段式の寝床のほかストーブや簡易テーブル、物干しロープなどが置かれている。ただし夜間用の電灯などは存在しない。
ちなみに先述の通り、この日は降雪直後ということもあって、小屋の外に積もった雪をストーブで溶かして利用することが可能であった。
『仙人岱避難小屋』内は質素ながら、しっかりとした3段式の寝床のほかストーブや簡易テーブル、物干しロープなどが置かれている。ただし夜間用の電灯などは存在しない。 ちなみに先述の通り、この日は降雪直後ということもあって、小屋の外に積もった雪をストーブで溶かして利用することが可能であった。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『仙人岱避難小屋』にてゆっくり休んだのち、夕焼けの景色を楽しむため先述の『硫黄岳』へ向かうこととした。
同峰までは、『仙人岱』から南側へ少し下ってから登り返す形となる。
『仙人岱避難小屋』にてゆっくり休んだのち、夕焼けの景色を楽しむため先述の『硫黄岳』へ向かうこととした。 同峰までは、『仙人岱』から南側へ少し下ってから登り返す形となる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『硫黄岳』山頂まではこれまた急斜面となるが、それも僅か10分程度の道程に過ぎない。
『硫黄岳』山頂まではこれまた急斜面となるが、それも僅か10分程度の道程に過ぎない。
八甲田山・高田大岳・雛岳 3座目のピークである『硫黄岳』から見晴らす『高田大岳(写真奥)』および『小岳(写真左)』。
なお、条件が良ければ八甲田連峰最高峰である『大岳』の姿が迫力たっぷりに拝めるはずなのだが、残念ながらこの時はガスに覆われていた。
3座目のピークである『硫黄岳』から見晴らす『高田大岳(写真奥)』および『小岳(写真左)』。 なお、条件が良ければ八甲田連峰最高峰である『大岳』の姿が迫力たっぷりに拝めるはずなのだが、残念ながらこの時はガスに覆われていた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 更に、西側の空にも分厚い雲が立ち込めるようになり、この様子では夕焼けの景色も期待できそうもないと判断し、すごすごと小屋へ撤収することとした。
写真は、青森県最高峰である『岩木山(いわきさん)』方面の景色。
更に、西側の空にも分厚い雲が立ち込めるようになり、この様子では夕焼けの景色も期待できそうもないと判断し、すごすごと小屋へ撤収することとした。 写真は、青森県最高峰である『岩木山(いわきさん)』方面の景色。
八甲田山・高田大岳・雛岳 ともあれ避難小屋へ戻ってきたのち夕食タイムへ。筆者の夕飯はレトルトカレーとアルファ米である。
夕食後は他の登山者の方とも楽しく語らいつつ、翌日の行程に備え眠りに就く筆者達であった。
ともあれ避難小屋へ戻ってきたのち夕食タイムへ。筆者の夕飯はレトルトカレーとアルファ米である。 夕食後は他の登山者の方とも楽しく語らいつつ、翌日の行程に備え眠りに就く筆者達であった。
八甲田山・高田大岳・雛岳 翌朝は雲も晴れ、再び気持ちの良い晴れ模様に。
寒さを我慢して、寝袋からもぞもぞと這い出し小屋の外に出ると、東側の空に朝焼けのグラデーションを拝むことが出来た。
翌朝は雲も晴れ、再び気持ちの良い晴れ模様に。 寒さを我慢して、寝袋からもぞもぞと這い出し小屋の外に出ると、東側の空に朝焼けのグラデーションを拝むことが出来た。
八甲田山・高田大岳・雛岳 起床後はゆっくりと朝食を摂って支度を整えたのち、後半の山路へ出発だ。
まずは今回の縦走における最高地点にして、八甲田連峰の最高峰である『大岳(おおだけ、1585m)』を目指す。
起床後はゆっくりと朝食を摂って支度を整えたのち、後半の山路へ出発だ。 まずは今回の縦走における最高地点にして、八甲田連峰の最高峰である『大岳(おおだけ、1585m)』を目指す。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『仙人岱』から『大岳』までの斜面もそれなりに厳しい道程となるものの、初日の『高田大岳』までの登りを思えばさしたる苦難ではない。
昨日の疲れを引きずりつつも、一歩一歩登り詰めてゆく。
『仙人岱』から『大岳』までの斜面もそれなりに厳しい道程となるものの、初日の『高田大岳』までの登りを思えばさしたる苦難ではない。 昨日の疲れを引きずりつつも、一歩一歩登り詰めてゆく。
八甲田山・高田大岳・雛岳 道中、小休止して振り返った南側の眺め。
昨日最後に登った『硫黄岳』(写真中央やや右寄りのピーク)の向こう側に、『南八甲田』の山々が峰を連ねる。
道中、小休止して振り返った南側の眺め。 昨日最後に登った『硫黄岳』(写真中央やや右寄りのピーク)の向こう側に、『南八甲田』の山々が峰を連ねる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『大岳』山頂も間近に近づくと右手に広がる噴火口。
向こう側に見える、手前側のピークは昨日頂を踏んだ『小岳』、向かってその左側の小さなピークは『雛岳(ひなだけ、1240m)』。
『大岳』山頂も間近に近づくと右手に広がる噴火口。 向こう側に見える、手前側のピークは昨日頂を踏んだ『小岳』、向かってその左側の小さなピークは『雛岳(ひなだけ、1240m)』。
八甲田山・高田大岳・雛岳 しかる後に、いよいよ最高地点の『大岳』へ登頂完了だ。
山頂周辺は台地状に開けている。
しかる後に、いよいよ最高地点の『大岳』へ登頂完了だ。 山頂周辺は台地状に開けている。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『大岳』山頂の周囲からは360°の大パノラマが広がっており、ついつい長居してしまいたくなることは必至だ。
写真は東側の眺めで、向かって右側は青森県の最高峰『岩木山岩木山(いわきさん、1625m)』、左奥にやや霞みがちに見えるのは『白神岳(しらかみだけ、1235m)』。
『大岳』山頂の周囲からは360°の大パノラマが広がっており、ついつい長居してしまいたくなることは必至だ。 写真は東側の眺めで、向かって右側は青森県の最高峰『岩木山岩木山(いわきさん、1625m)』、左奥にやや霞みがちに見えるのは『白神岳(しらかみだけ、1235m)』。
八甲田山・高田大岳・雛岳 しばし周辺の景色を楽しんだのち、今度は北側の山域を目指して再び下り返す。
写真は、次なるピークである『井戸岳』の南側斜面であり、中央に開けた噴火口の醸すインパクトは抜群だ。
しばし周辺の景色を楽しんだのち、今度は北側の山域を目指して再び下り返す。 写真は、次なるピークである『井戸岳』の南側斜面であり、中央に開けた噴火口の醸すインパクトは抜群だ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『大岳』から北側へ下りきった先に待っている『大岳避難小屋』。
ちなみに小屋前にはベンチの並んだ広場もあるため、雪のない時期は多くの登山者らの休憩スポットとなっている。
『大岳』から北側へ下りきった先に待っている『大岳避難小屋』。 ちなみに小屋前にはベンチの並んだ広場もあるため、雪のない時期は多くの登山者らの休憩スポットとなっている。
八甲田山・高田大岳・雛岳 筆者らも『大岳避難小屋』前で小休止したのち、今度は『井戸岳』の頂を目指す。
本峰には先程の噴火口とは別に、山頂付近にも別の噴火口があり、ある程度登ったら今度はそちらの縁沿いに歩く形となる。
筆者らも『大岳避難小屋』前で小休止したのち、今度は『井戸岳』の頂を目指す。 本峰には先程の噴火口とは別に、山頂付近にも別の噴火口があり、ある程度登ったら今度はそちらの縁沿いに歩く形となる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 そののち、本日二座目の『井戸岳(1,550m)』山頂にも到着。
そののち、本日二座目の『井戸岳(1,550m)』山頂にも到着。
八甲田山・高田大岳・雛岳 続いて今度は『赤倉岳』と呼ばれるピークへ向かう。
先程の『井戸岳』からは高低差も僅かな道のりで、難しい箇所も皆無である。
続いて今度は『赤倉岳』と呼ばれるピークへ向かう。 先程の『井戸岳』からは高低差も僅かな道のりで、難しい箇所も皆無である。
八甲田山・高田大岳・雛岳 『赤倉岳 (1,548m) 』は先ほどの『井戸岳』から僅か10分程度の道程だ。
『赤倉岳 (1,548m) 』は先ほどの『井戸岳』から僅か10分程度の道程だ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 写真は、『赤倉岳』よりわずかに下った箇所から望む、北側の展望。
条件が良ければ、遥か津軽海峡の先、函館まで見通せるはずなのだが、この日は雲に遮られていた。
写真は、『赤倉岳』よりわずかに下った箇所から望む、北側の展望。 条件が良ければ、遥か津軽海峡の先、函館まで見通せるはずなのだが、この日は雲に遮られていた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 なお『赤倉岳』山頂直下には小さな祠も置かれている。下山までの安全を祈願したのち、再び出発。
なお『赤倉岳』山頂直下には小さな祠も置かれている。下山までの安全を祈願したのち、再び出発。
八甲田山・高田大岳・雛岳 道中振り返って見ると、ここまで歩いてきた『大岳』、『井戸岳』、『赤倉岳』の連なる姿を一望できた。
道中振り返って見ると、ここまで歩いてきた『大岳』、『井戸岳』、『赤倉岳』の連なる姿を一望できた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 ここからはしばらく下り基調となる。
写真左手前側のピークは、次に向かう『田茂萢岳 (たもやちだけ、1324m) 』。中央はさらにその次のチェックポイントとして目指す『八甲田ロープウェー』の山頂駅の置かれたピーク。建物のようなものが小さく写っているのがお分かりいただけるであろうか?
ここからはしばらく下り基調となる。 写真左手前側のピークは、次に向かう『田茂萢岳 (たもやちだけ、1324m) 』。中央はさらにその次のチェックポイントとして目指す『八甲田ロープウェー』の山頂駅の置かれたピーク。建物のようなものが小さく写っているのがお分かりいただけるであろうか?
八甲田山・高田大岳・雛岳 『赤倉岳』から北西方向へ下る中で、雪路はまた樹林帯を抜ける。
写真は途中で見かけた動物の足跡。イタチのものであろうか?
『赤倉岳』から北西方向へ下る中で、雪路はまた樹林帯を抜ける。 写真は途中で見かけた動物の足跡。イタチのものであろうか?
八甲田山・高田大岳・雛岳 いったん平坦な地形まで下ったら、いよいよ今回の縦走で最後の山となる『田茂萢岳 』を目指す。
もっとも、ここからの高低差は少ないので、さしたる困難には見舞われなかった。
いったん平坦な地形まで下ったら、いよいよ今回の縦走で最後の山となる『田茂萢岳 』を目指す。 もっとも、ここからの高低差は少ないので、さしたる困難には見舞われなかった。
八甲田山・高田大岳・雛岳 そののち、『田茂萢岳 』にも無事登頂。
なお、名前のあるピークはこれで最後だが、厳密にはもう一か所ピークが残っており、それがこの先の『八甲田ロープウェー山頂駅(写真奥)』である。
同所へは、やはり本峰からいったん下って登り返す形となり、これが最後の頑張りどころとなる。
そののち、『田茂萢岳 』にも無事登頂。 なお、名前のあるピークはこれで最後だが、厳密にはもう一か所ピークが残っており、それがこの先の『八甲田ロープウェー山頂駅(写真奥)』である。 同所へは、やはり本峰からいったん下って登り返す形となり、これが最後の頑張りどころとなる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 ともあれ、その後も特に支障なく『八甲田ロープウェー山頂駅』へ到着。ここからはロープウェーにて下山することも可能だが、筆者らは引き続き徒歩にて下山口を目指すこととした。
ともあれ、その後も特に支障なく『八甲田ロープウェー山頂駅』へ到着。ここからはロープウェーにて下山することも可能だが、筆者らは引き続き徒歩にて下山口を目指すこととした。
八甲田山・高田大岳・雛岳 ロープウェーの山頂駅からは、時折ゴンドラを右手に見送りつつ、木立の間をひたすら下り続ける。
後から登山記録を見返してみたところ、この区間は1時間もかかっていないはずなのだが、景色も少なく変化に乏しいためか、実際に歩いている間は、ただただ長い道のりに感じられた。
ロープウェーの山頂駅からは、時折ゴンドラを右手に見送りつつ、木立の間をひたすら下り続ける。 後から登山記録を見返してみたところ、この区間は1時間もかかっていないはずなのだが、景色も少なく変化に乏しいためか、実際に歩いている間は、ただただ長い道のりに感じられた。
八甲田山・高田大岳・雛岳 やがてスキー場のコースと合流して周囲が開けてくると、最後の急斜面に差し掛かる。スキーの方に注意しながら下れば、ゴールはもう目の前だ。
やがてスキー場のコースと合流して周囲が開けてくると、最後の急斜面に差し掛かる。スキーの方に注意しながら下れば、ゴールはもう目の前だ。
八甲田山・高田大岳・雛岳 そして、最終目的地である『八甲田ロープウェー山麓駅』へ下山完了。これにて、今回の縦走は無事完遂だ。
ここからは、前日停めておいた筆者の車に二人で乗り込み、出発地点に置きっぱなしになっているKさんの車を回収に向かう形となる。
そして、最終目的地である『八甲田ロープウェー山麓駅』へ下山完了。これにて、今回の縦走は無事完遂だ。 ここからは、前日停めておいた筆者の車に二人で乗り込み、出発地点に置きっぱなしになっているKさんの車を回収に向かう形となる。
八甲田山・高田大岳・雛岳 道中寄り道して昼食を摂ってから、スタート地点の『谷地温泉』へ帰還。Kさんと別れた後、筆者はここで下山後のいで湯を楽しんでいくこととした。
『谷地温泉』は秘湯の風情を残す温泉宿で、『日本三大秘湯』の一つとされている。ヒバ造りの足下自噴の浴槽も存在し、山行後の疲れをじんわりと癒してくれた。
道中寄り道して昼食を摂ってから、スタート地点の『谷地温泉』へ帰還。Kさんと別れた後、筆者はここで下山後のいで湯を楽しんでいくこととした。 『谷地温泉』は秘湯の風情を残す温泉宿で、『日本三大秘湯』の一つとされている。ヒバ造りの足下自噴の浴槽も存在し、山行後の疲れをじんわりと癒してくれた。

活動の装備

  • ニコン(Nikon)
    標準ズームレンズAF-SDXNIKKOR16-85mmf/3.5-5.6GEDVRニコンDXフォーマット専用
  • ニコン(Nikon)
    デジタル一眼レフカメラD7100ボディーD7100

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