活動データ
タイム
05:19
距離
9.2km
のぼり
978m
くだり
978m
活動詳細
すべて見る🍒gotoみちのく 第1週 福島県・裏磐梯2日目 磐梯山 我が人生おいては、想定外のことが起きると、悪いほうに転がるというパターンが繰り返されてきた。 しかし、きょうは、よりによって磐梯山で、素晴らしいほうに転がったのである。 🕔 🕔 🕔 🕔 🕔 昨夜は、目覚ましをセットせずに寝た。 天気予報が悪く、9日まで登山は無理と判断。きのう吾妻山にボコられていたので、8日は「喜多方ラーメン&温泉」という回復オプションを予定していた。 しかも、磐梯山の最近の活動日記には「雪の急斜面で撤退」「踏み抜きでケガ」等々、ビビりの石垣市民を震え上がらせる記述がちらほら。人出が多そうな10日(土)に登ることにして、緊張感は抜け切っていた。 けさ起きると、快晴。はい? 磐梯山の天気予報は、きのうの「C」からシレっと「A」。10日は「A」から「B」。 えらいこっちゃ。きょう登らないと。 ここで勇者は「ふしぎなタンバリン」をバンバンと叩きまくり、テンションを上げた。 宿から登山口の裏磐梯スキー場までは10分。急きょ登山態勢に入れるのは、旅人のアドバンテージだ。 🌞 🌞 🌞 🌞 🌞 この時期、磐梯山の難易度は上がる。 観光道路の冬季閉鎖中は、楽ちんな登山口までワープできない。 しかも、スキー場は3月21日に営業終了。駐車場からのフル登山を強いられる。 加えて、どういうわけか、けさの駐車場には1台も止まっていない。不安。 さらに、きのう雪の落とし穴に胸まで嵌った時の恐怖が、頭にこびり付いている。 安達太良山や吾妻山の時より強い緊張感を持って臨んだ。 ゲレンデの登りは、心身ともにダメージが大きい。動かないリフトを横目に、単調な急登を強いられるなんて、ただの罰ゲーム。 ゲレンデ脇から樹林帯に入るのも、きのうと同じ。踏み抜き地獄に身構えた。 ただ、雪量は吾妻山と比べ物にならないほど少なく、かなりの部分、夏道を歩ける。 拍子抜けしたまま、だだっ広い河原みたいなエリアに出て、眺望が一気に開けた。 そびえ立つ、いかつい山塊。 これ登るんすか……? 突然、斜度が上がる。 さらに、雪面になった。普通には登れなくなり、10本爪アイゼンを初めて装着。驚くほど安全安心になった。 ヒーヒー言っていると、右脇に手すりみたいなものが見えた。へ? 近づいてみると、すでに雪解けした夏道。先に言ってくれよ…… アイゼンを外したが、また雪の急斜面に閉ざされる。 再び着けるため、近くの岩に座ろうとしたら、氷に足を滑らせ、激しく尻もち。背後に転がり落ちかけた。 稜線に上がれば、山頂までは絶景登山だ。 「弘法清水小屋」からゴールまでの急斜面も手強いが、雪がかなり緩んでいて、アイゼンさえあれば楽勝だった。 疲れはしたものの、撤退どころか、踏み抜きも何の問題もないまま、山頂に着いてしまった。この3日間で一番緊張していたのに、結果は一番楽だった。 帰路、反対側から登って来たお父さんに出会った。道中この1人だけ。快晴の磐梯山ほぼ独占って、いいのかしらん。 👍 👍 👍 👍 👍 結局、その日の雪や心身の状態によって日記の書きぶりは変わってくるんだから、自分で登ってみるまで分かんないじゃん。 ……という身も蓋もない結論を出し、想定外のラッキーデーを終えたのだった。 あすは、さすがに休みます。 尻もちで尾てい骨痛いし。
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。