白山中居神社~笠羽谷~別山

2021.04.02(金) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
16 時間 38
休憩時間
2 時間 49
距離
21.2 km
のぼり / くだり
2359 / 994 m
2 23
5 4
42
49
2 4
2 1
4
DAY 2
合計時間
8 時間 29
休憩時間
1 時間 47
距離
16.7 km
のぼり / くだり
753 / 2123 m
26
5 26
1 52

活動詳細

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※一部のjpgのexif内の日時データが間違ってる可能性があり、そのため、ルート上の位置と実際の写真撮影位置がズレてる可能性があります。2日目のアクションカメラの時計設定が3~4時間 遅れてたためです。後日、余裕あれば直すかも。 ●ヤマレコ  https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3044079.html ●経緯  2015年10月12日にカラスノ谷溯行時、別山の太平壁を直登してピークに出た。 https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-539718.html その直登時、ここに雪ついとったら、ええ斜度やし、絶対ボードで気持ちええやろ思て、ずっと雪のある時季に行きたいと思ってた。が、この辺、積雪期は車でアクセスできるところが やたらと遠い。  積雪期登山口としては主に、白山中居神社(石徹白)、白峰ゲート、平瀬ゲートが考えられるが、林道含めた夏道での別山までの水平距離は、この白山中居神社からが一番短い。ただ、白峰~市ノ瀬間は除雪が入ってるので、白峰ゲートから除雪終了点までチャリを使えば、だいぶ楽。一週間前に小白山から下山後、白山中居神社からの林道を見に行ったら、通行止めの置物から100mくらいで残雪が豊富にあり、キャタピラがついてる車でないと進めそうになかった。となるとチャリの使える白峰ゲートが有利だが、太平壁を滑った後、登り返して三ノ峰あたりに出たとすると、そこからの戻りは石徹白側のほうが楽。もう一つは、滑る前に登りながら太平壁斜面の雪の付き具合や雪解け状況を観察できるのは石徹白からがオトク(=他からだと、斜面のチェックのためだけに一旦降りて登り返すか、チェックなしにドロップするかになる)と考えた。それと、単に石徹白が好き、ということもあるのかもしれない。 ●出発まで  4/1(木)16:45にmommomをオウチに お迎え→近所のスーパーで買い出し→ドラッグストアで電池購入→GSで給油→名神西宮IC。mommomさんの近況など聞きながら運転し、ぎふ大和SAで車中泊。なんとか起きて運転開始して間もなく、小雨が…、えっ?気象庁ナウキャストには何も映ってませんけど?小雨。レーダーには映らない小雨。ワイパーを動かさねばならない。うへーーー。どーする?とりま、神社までは行ってみましょう、と、白鳥ICから下道でファミマに寄ってから白山中居神社へ。小雨はやまない。先週末土曜よりは気温が高い。 ●4/2(金) ・白山中居神社→石徹白登山口  P到着時2台の車が居た。準備中も小雨が…。とにかく歩き始める。少しすると雨はやんだ。月も出てきた。なんとか晴れて欲しい。恐怖の林道片斜面トラバースが始まる。これ、ほんまに行くん?トレースはある。が、いつ雪が崩れるか、もしくは雪が溶けた拍子に落石が起きるか、ひやひやしながらトラバース。mommomは、シール歩行とシートラを何度も何度も繰り返し切り替えていた。俺はひたすらスノーシュー。雪の無いところもガコガコゆわせながら歩いた。先週末くらいなら、まだもうちょっと雪が繋がっていたのかもしれない。 ・暗い林道を歩く動画 https://youtu.be/9klcdAamICA ・石徹白登山口→笠羽谷林道 標高1190m  ほぼ予定通りの所要時間で登山口の東屋に。少し休憩。ここで判断、夏道を行くのか、それとも当初の目論見通りに林道を奥まで詰めてから銚子ヶ峰は通らず、その先の標高1784m地点を目指すのか?この先の林道の雪の残り具合を見て、後者の林道を詰める案を選択。  すぐに林道のスイッチバックがあり、それを過ぎると、ロングな林道片斜面トラバース。さっきまでヘッドランプだったが、このころから空も明るくなり、状況が分かってくると怖さも増した。石徹白登山口を過ぎると数は減ったが、この区間にも標高1090mの橋まではトレースはあった。この橋を渡って尾根に取りつく案も検討したが、見えてる尾根の雪が繋がってなかったので却下。  この橋を過ぎ、さらに林道を詰めると渡渉地点。俺は林道跡と思われるところを水平にトレースする渡渉をしたが、mommomは より難易度が低い渡渉個所を探すべく少し上流側に回り込んでから渡渉していた。すぐ合流し、さらに林道を詰める。沢沿いを見ると、さっきまで割れて囂々と流れてた川が、雪で埋まっている。沢沿いは もう少し上流は斜度が出ると雪が割れてる可能性もありそうやし、沢沿いを詰め上がれるのか分からないし、沢の左岸側尾根は、見えてる範囲は雪付きが悪かったので、この標高1190mで右岸に渡り、その先の尾根に取りつくことにした。 ・笠羽谷林道 標高1190m→標高1784m地点  斜度緩めのところを選んで登っていく。スノーシューは蹴り込む必要があった。尾根は概ね樹間がさほど密ではなく雪も繋がっていて、ボードでも大体おりてこれそうだったが、滑りを楽しめるような尾根ではなかった。広い台地になり、また狭い尾根になり、また台地になりを繰り返し北上していく。標高1450mから何個かの小さい沢を東へ渡って標高1630mで県境尾根に出た。この辺りはガスガスで視界が狭かったが、福井県大野市側のカサバノ谷は時折 姿を見せていた。 ・標高1784m地点→一ノ峰  標高1784m地点で、スマホの機内モードをオフにしてみると、アンテナが2本 表示されたが送受信不可だったっぽい。  銚子ヶ峰の尾根からのツボ足トレースがあった。スノーシューからスノーボードに切り替えて一ノ峰の手前のコルまで滑降。雪庇や尾根上のクラックなどに注意しながら滑った。コルからは西側も東側も斜面がよく見えていた。標高を上げるとガスがヒドくなる様子。上は雲の中ってこと?コルから半時間の登り返しで一ノ峰着。 ・一ノ峰→二ノ峰  一ノ峰で スノーシュー→スノボ に切り替えて滑降。この辺りも東側、つまりカラスノ谷側は ほぼ無木立の大斜面が広がっていた。カサバノ谷は全体的に緩めだが、雪が落ちてるところが多かった印象。切替時間含め45分ほど登り返して二ノ峰着。 ・二ノ峰→三ノ峰避難小屋  二ノ峰はドコモ圏内で通信も出来た。ニノ峰と三ノ峰避難小屋の間の東斜面も無木立の大斜面だった。帰りはココを滑って帰ろうかとゆっていた。途中、トラバースしながら登る区間があり、スノーシューではキツかった。ここもツボ足トレースがクッキリ残っていた。三ノ峰避難小屋に着く前からガスガスで視界は50mほどやったか。風もキツくなってきてた。この状態では太平壁は滑られないな、と小屋で荷物を開いてブーツも脱いで大休止。焼酎お湯割りで乾杯。ふと、小屋の窓から陽が射して影が出来ているのに気づく。なに?外を見ると晴れ間が。外に出てみると 別山の太平壁が綺麗に見えている。これは、行くっきゃない、と「まじで行くんすかー」とゆうmommomさん。ここで大休止せず、泊荷のみデポして別山に向かえば、もう少し視界のある時に山頂に着けたのかもしれない。歴史にifは無いが、未来は変えられる、とはDJ赤坂の言である。 ・三ノ峰避難小屋→御手洗池より手前の板デポ地点  若干ほろ酔い気分だが、テンションあげあげで別山を目指す。雪がガリガリでなく、なおかつ視界があれば、太平壁を滑降するつもり。mommomと滑降予定ラインについて斜面を見ながら確認した。が、mommomは渋っていた。逃げ場が無いとか他いろいろ。双眼鏡で見たところ、カラスノ谷の標高1662m地点までは特に大きな沢割れも無く、問題なく降りられそうだったが、全部の様子が見えてるわけではないので、行ってみてわかるクラックとかもある可能性はなくなかったし、少なくとも、スピードを出して滑降できるような雪面状況ではないことは確かやった。  三ノ峰から滑降する。眼前に白山と別山が広がる、凄いロケーションでのスノボになった。コルから登り返し。ここからは尾根が狭くなってくる。と同時に、視界も狭くなってきた。ガスに摑まった、というよりは、一瞬だけ、1~2時間の間だけ、ガスが晴れていたのだった。それでも、もしかしたら、もう一回ガスが晴れるかも、との希望的観測で別山ピークを目指す。風向きは概ね南東から北西向きで、南東向きの斜面は踏んでみるとガリってたりクラストしたりしてるところが多かった。この制御し難い雪状況で滑るのはリスク高いな、と考え出したところで痩せ尾根の途中にコルがあり、mommomが「わし、板をデポしていこかな」と言い出し、頃合いかもなと思って太平壁の滑降は諦め、俺も板をデポした。 ・御手洗池より手前の板デポ地点→別山  この辺りから、風が俄然、強くなってきた。時間も遅くなってきてるせいもあるのか、少し暗くなってきた。「ピークまでは行こう」と言い合ってたが、ほんまに行くのか、どこかで引き返す判断をしたほうがいいかもな、と思いつつ、狭くて急な尾根を、這松踏み抜き等たのしみながらピークへ。ピークへ来てしまった。視界は30m。太平壁を覗き込む余裕もない。 ・別山頂上付近動画 https://youtu.be/DMxTmYma9sc ・別山→三ノ峰避難小屋 とにかく安全に帰らないと、と、記念撮影を終えて下山開始。mommomは「わしアイゼン着けますわ」と。俺はスノーシューで行くことにしたが、しばらく降りると、スノーシューで前向きに降りると滑って怖い。後ろ向きになり、キックステップをしながら降りれば、降りられるが それではスピードが遅い。ということで、判断が遅れてmommomには悪かったが、俺もアイゼン装着し、片手にアイスアックス、片手にウィペット(沢田研二 サムライ のイメージで)で あとはサクサクとデポ地点まで降りた。  御手洗池のある台地が終わるあたりから滑降。視界も無いし、二人が見えなくならない距離を保って滑る。トレースを辿りつつ なんとか三ノ峰の手前のコルまで滑った。ここから登り。標高差50mほどあがると、また台地状になる。ここで、俺は何を勘違いしたのか、まだ三ノ峰のピークまで届いておらず、滑って降りていける地形ではないのに、少しのモッコリを滑ろうとスノボに切り替えてしまう。この時、風は爆風レベルで、板やストックの雪面に置いておくと飛ばされそうで、飛ばされないようにしつつ切替えるのにすごい時間と精神を消耗した。そして、三ノ峰がまだ先だと分かって、また精神的ショック。いつの間にやら身体もびしょびしょ。眼鏡も濡れて、見えにくい。日暮れが近くなり、ますます暗くなる。ここでヘッドランプを点けた。mommomはヘッドランプをザックの底に入れていたらしく、出すのにスゴク時間をかけていた。この時、身体の濡れと強風とで軽い低体温症になっていた可能性も無くはない。「ついていきますわー」と何度もオガってたmommomの大声が耳に残っている。ヘッドランプはスノボ用のメットには固定しづらく、いら立ってきて、最終的には手に持って足元のトレースを照らしながら進んだ。何度もスマホのGPS画面で現在位置を確認。小屋に辿り着けなければ死ぬかもと思っていた。小屋に着いて安堵。  ぼとぼとになったウェアなどを一応 干し、もう酒は無いので、インスタントの麺だけ食べた。次の日の下山ルートについて、少し前から幾つかの案をmommomと話していた。案1「林道片斜面トラバースを避けた蹴れば、薙刀山経由で登って滑って帰るルート」、案2「石徹白登山口より上側の林道トラバースだけ避けるには夏道経由の下山。でも滑降距離は短くなるかも。」、案3「往きと同じルートで下山。わりと続けて滑降できそう」。20時頃 就寝。持参の3シーズンダウン寝袋とエアマットの他に小屋に備え付けの毛布や3シーズンの封筒型寝袋も使って寝た。ガソリンコンロはよく働いてくれた。横になっている間、小屋を叩きつける風の音が気になった。この天気が続いたら、明日、朝が来て、明るくなったとしても嵐の中、下山できるんやろか?いや、ここは雲の中で荒れてるだけで、標高を下げたら風も雨もおさまってるんやろか、小屋の外に出れば携帯が繋がるし、無理するよりヘリ下山したほうがいいんやないか、いや、この悪天候ではヘリも来れんやろ、となると、日曜はもっと荒れるから、下山は月曜か…、などなど考えていた。 ●4/3(土) ・三ノ峰避難小屋→滑降→1回目の登り返し→二ノ峰  簡単に朝食を済ませ、ちょっぴりの排便軽量化も済ませて(聞きたないって?)れっつらごー。俺は、標高1784m地点まで戻って、視界よければ薙刀山経由下山でもいいんちゃう と言ったが、mommomは「行動食の余裕もないし、薙刀山のぼりかえしはナシの、往きと同じルート下山しましょう」と言ってきた。mommomは往きと同じルートがリスク少ないと考えてるようで それも一理あるし、そうすることにした。  ドアを開け、外に出ると、昨夕の天気が嘘のよう。視界も、別山なんか到底見えないが、200m先までは見えてる。これやったら下山できるわ、と心底ホっとした。mommomは俺がまた「太平壁いく」と言い出さないかビクビクしてたのかもしれないw 小屋から少し登ってドロップポイントへ。間違って西方向の尾根を辿ろうとし始めて、少しで気づいて、mommomにも修正しもろて、南東向きの斜面にドロップ。出だしは笹クラックを避けながら滑ったが、少し落とすと、視界60mほどだが快適ザラメになり、標高を下げるとどんどん視界が広がってきた。尾根のコルに滑り込む予定だったが、東に落とし過ぎていて、50mあがって稜線に出て、すぐニノ峰へ。この登りでmommomのシール登行は早くて 全く追いつけなかった。 ・二ノ峰→滑降→一ノ峰北東尾根のっこし地点  ニノ峰ピークからドロップ。大斜面。ここも標高を下げるほど、視界が広がり、カラスノ谷の左岸斜面も見え、絶叫しながら滑ってた。カラスノ谷フェチにはタマランチ。落とし過ぎるとクラックも増えるし登り返しも大変なので、途中から右岸側にトラバースし尾根を乗っこした。確か、ここでmommomがクラックに刺さったのかコケて、尾根で5分ほどmommom出待ち休憩。怪我なくて良かったが、なんか ヒネったとかなんかゆってはったかな。 ・一ノ峰北東尾根のっこし地点→2回目の登り返し地点(一ノ峰の東尾根)  斜度ゆるめで縦溝のある斜面にドロップし右岸側トラバースして尾根に取りつく。ドロップ前にmommomと滑降ラインについて話し合ったが、目の前の地形を見ながら話してるのに、なかなかイメージが合わず、mommomは出来るだけ高度を下げずにトラバースしたいようなことをゆっていたが、俺のボードの脚前では難しいラインになってしまうので下に落としてから登るといったが、意図が なかなか通じなかった。が、最終的には、めんどくさくなったのかもしれないが、「ついていきますわ」と同じルートで来てくれはった。 ・2回目の登り返し(一ノ峰の東尾根)→滑降→3回目の登り返し開始地点  標高差50mだけ尾根を登り返してドロップ。登り返し開始時は、もう少し先までトラバースしていくつもりだったが、今日のザクザクの雪質でスノーシューでトラバースは辛いので、ドロップさせてもらった。トラバース気味に大き目の沢を渡って、3回目の登り返し開始地点に。 ・3回目の登り返し→滑降→4回目の登り返し開始地点  50m登り返して、また沢を渡るため標高差30mだけ滑った。 ・4回目の登り返し地点→標高1784m地点  標高差160m登って、往きも通った稜線に出た。先行してたmommomはGPSみながらコルのど真ん中に突き上げたが、コルより少し下の沢筋は斜度がキツく、mommomもジグを切りながら登っていて、スノーシュー直登には厳しそうやったので、声をかけて、コルより少し南側を目指して、スノーシューで楽にあがれそうなルートで登った。 ・標高1784m地点→笠羽谷林道  視界は相変わらず悪い。ってゆうか、登ったせいで悪くなったのかも。視界100mを切っていた。1784からドロップし、2度GPSを確認して標高1700mの台地に。板を外してツボ足で少し歩いてまたドロップ。南西に行くべきところを西に行き過ぎて、大野市側に落ちそうになり、また修正。標高1550mからは沢筋を落としていく。縦溝あるが、柔らかいザラメ雪なので滑り易かった。ストップスノーではなかった。  10:30、標高1430mで沢割れの滝があるところを右岸から巻き降りようとした。ここはmommomは登り返して、グルっと回り込んで往きの尾根に取りつくのがリスク低い、と言っていた。俺は一段おりたら あとは楽やで、と雪がきれたところで板はずして、ストックと板を笹が出た浅い雪割れの段に落として自分も その後に降り、また もう一段 同じように次の雪割れの段に降りようと、ストックを落とし、そして板を、、、ストックは止まったが、板は止まらず、そのままスルスル、、、フォールライン。つまり、沢の割れた穴の中へ。ぐるっとスキーヤーズライトから回り込んでから、雪が崩れそうにないところから穴の中に少し降りて見渡してみたが、板は見えなかった。  まだ滝を巻いてる途中のmommomが何かオガってる。板はあったのか?と言ってるようにも聞こえる。  こうゆう時は切替が大事。まさか雪の下を潜ってヘッドランプつけて水線を下降していって探すようなリスクを冒したくはない。もう ここまで降りてきてるのだから、往きで林道から離れて渡渉したところまで水平距離はしれてる。標高1200mあたりで往きに通った林道に出るはずなので、標高差230mばかりスノーシューで歩けばいいだけの話。どうせ板があっても着けたり外したりしないといけないかもしれない。板(+ビンディング)が無いほうが4.3kgも軽い。つまり、デポ。デポ(デポ開始?)地点も一応把握できてるし、沢筋の雪が消えた頃に また沢登りして取りに来るね。ということで、鬼軽量化(gaoroさんを見習って?!)をしたことにした。  以降、概ね、緩い斜度で、樹間は広く、スキーやスノボに打ってつけの斜面ですよ、奥さーーーん、って感じが続く。  標高1270mの二又は沢が割れてたので、尾根を少し上がってスノーブリッジを緊張しつつ渡りスキーヤーズレフトの尾根に。  標高1225mの二又は雪がバッチリついていた。そこから左岸側を流して簡単に往きのトレースが残る林道に辿り着いた。めでたしめでたし。 ・笠羽谷林道→石徹白登山口→白山中居神社  長い長い林道歩きが始まる。標高1090mの橋からはツボ足トレースがメッチャ増えてた。俺らが入った後に誰かピストンで往復してるっぽい。往きに あんなに緊張した林道片斜面トラバースは、帰りは 明るいせいもあるのか 慣れてきたのか、神経が麻痺してきたのか、精神を消耗せずにトラバースできた。  石徹白登山口手前の九十九折れは、山慣れた人のルートを外して、気まぐれ沢ノボラー的ショートカットを断行し、mommomの「林道通りに行けばよかった」認定を得られた。  石徹白登山口の東屋ではザックおろして休憩をとった。ここから下は異様にトレースが増えて足跡だらけ。踏み抜くこともなかった。  どこかの林道片斜面トラバースの向こうで人が手を振っていたので、こっちも手を振った。そこに行くと1人のワカンを背負ったオジサンと2人組の山スキーヤーが休憩していた。山スキーヤーに「どこを滑ったんすか?」と訊くと「別山谷です。尾根の向こう側です」と言う。「神鳩小屋からブナ小屋谷を滑ったのか?」と訊くと「そうそう」と。別山谷本流で釣りをしたが釣れなかったとのこと。なんとも楽しそうで羨ましかったが、「今度 一緒に遊んで下さい。連絡先交換しましょう」とまでは言えなかったw  そこを過ぎて少し歩くとmommomが休憩させて、というので少し休憩し、節約しながら食ってたグラノーラ?も切らした彼にサクマドロップや森永キャラメルを奉納。  最後、登り返しが2回ほどある この林道に、この林道を造った人に、どうして この登り返しを設けたのか?と訊いてみたい思いをあやしながら、駐車地でフィナーレ。出発時は自分ふくめて、3台しかいなかったが、戻ってくると、土曜日ということもあるのか、10~15台ほどの車が駐車され、グループや個人やらの登山者で一杯になっていた。 ●関西⇔石徹白 旅程 4/1 17:38 ENEOS鳴尾発 20:09 東海北陸道ぎふ大和SA着。50ccの清酒?ひっかけて車中泊。 4/2 00:34 ぎふ大和SA発 01:20 白山中居神社P着 山ボードお楽しみタイ厶 4/3 15:10 白山中居神社P発 満天の湯→ゲンキー白鳥→白鳥ICから高速 20:15 武庫川団地でmommom下ろす。  マックスバリュで買い物 21:25 きたくりこ ●交通費  ・高速代   西宮→白鳥 4330円(ETC深夜割)   白鳥→西宮 4830円(ETC休日割)  ・ガソリン代 往復7200円  ・合計 約8千円/人  ※帰り、名神草津→大津が断続渋滞 ●総括  往きの三ノ峰避難小屋到着し、泊荷のみ下ろしてスグに出発したとして、仮に視界がある内に別山ピークに着けてたとしても、雪のアイシー状況から、太平壁滑降は断念していたと思う。帰りのルートどりは、俺的には満足のいくものやった。標高1784m地点からの笠羽谷の滑降のルートどりについては、改善の余地がたくさん残ってる。この谷、銚子ヶ峰と願教寺山に囲まれたエリアの どちらかといえば銚子ヶ峰よりの斜面、豊富な雪量からすると、もっと滑られてもいい気がする。いや、俺が知らんだけで、皆、滑ってはるんやろな、多分。アプローチの悪さは否めないが、ハイシーズンでも願教寺山側から回り込めば、恐怖の林道片斜面トラバースは回避できる。  今年中に もう一度、太平壁滑降のチャンスがあるか、もし、あるとしたら、今度は白峰ゲートからチャリ利用、チブリ尾根経由で行くと思う。が、今後は沢割れの心配も大きくなる。

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