八女市の旧黒木町と星野村との境界にある石割岳. 県内最高峰の釈迦岳や御前岳よりやや低いが特徴的な山容だ. 生活環境保全林事業で植栽された木々が成長し,山頂一帯に群生する山桜や周囲の自然林と合わさって 花の山旅が楽しめる. 1587年豊臣秀吉により九州の新しく国割された. 上妻郡を拝領した筑紫広門,生葉郡を拝領した小早川隆景の間で星野村の帰属について論争が生じた. 協議の結果生葉郡の内と決定. 越前守が中心となって境木と称して星野村の要所要所に山桜を植栽した. 自生していた山桜と相まって400年の時を経て大群生林となったそうだ. (八女市教育委員会設置の解説看板より引用.憩いの森展望所にあります.) 数年前の台風などの被害で山桜は枯れ木となり,山桜は激減したようだ 地元の方々の植栽活動で山桜を復活させようとしているところらしい. 登山ガイド,観光案内,過去の活動日記で山桜は4月中旬ころ10日間位石割岳麓から山頂にかけて 色づくと聞いた.台風の被害で山桜の木が減ったり花を咲かせなくなったとの声も聴いた. 山桜で色付いた山を見たいとまずは下見に3/11,次に3/23に石割岳を眺めに来た.山桜の葉がちらほら出ていたが4月に入ってからでよかろう,と思っていた. それから3月下旬から連日20度を超える日が続き一気に春が進行したのか. 石割岳に訪れた春は駆け足でいってしまった・・・・ 石割岳登山口までのアプローチは九州自動車道八女インターから,大分自動車道朝倉か杷木インターかと思う.住んでいる場所にもよるが私は大分道側からのアプローチを好む. これまで歩いたことがある耳納連山,筑後川河川敷ロードを通りお茶の産地の星野村へ向かう. 山歩きだけでなく登山口までの移動,移りゆく風景も楽しい. 星野村での移動中,何度か路肩に車を止めてカメラを構えていると,お茶畑で作業している方が ”あれはカラ迫岳だよ”とか”あっちは石割岳だよ”と皆さん声をかけてくださった. 石割岳は地元の方に親しみある存在,愛されている山だなあと感じられた. 今年の春は駆け足だったが,また季節は廻って来る. 来年,再来年,またその次の年・・・ 楽しい春の時間をありがとうございました. また来るからね.
今回は下道で386号線を日田方面に進み,浅羽大橋で筑後川を渡り,耳納連山の鷹取山へ向かう.そこから牛鳴峠を通り,合羽耳納トンネルを通って星野村へ. 途中石積の棚田に寄り道.
茶畑の緑が濃い
目的地に近づくにつれ石割岳の特徴的な山容が近づいてくる.
路肩に車を止めて石割岳を撮影していたら横の茶畑で作業してた男性から「山ですか?」と声をかけられた。
憩いの森展望所に到着. お手洗いもある.準備してスタート.
舗装路途中から遊歩道へ入る. 舗装路沿いに歩いても登山口にいけるて,幅が広くなったところにも数台駐車できる.
石割岳登山口.この舗装路はグリーンピア八女へつながっているようだ.
ツツジの蕾が色付いてきてる!?
足元にはネコノメソウ
モリモリ元気そうな羊歯
緩やかな傾斜の遊歩道を進む
木の階段
見上げると青空と新緑がまぶしい.
クロモジの花がかわいらしく風に揺れる.
山桜を期待して山桜色のパーカー着てきました(笑)
五合目の合流点のところで なんとも珍妙なタマゴケがぎょろぎょろこっち見てる💦
蜘蛛の巣が不思議な模様をつくっている
もうミツバツツジ?! ミツバツツジと石割岳北側にある竹山と.
新緑がまぶしい
苔むした石畳の道になってきた
6合目.なかなか進みません(笑)
山桜の花びらが散っている・・・
3月歩いた時よりさらに苔のパワーを感じる
ちっちゃなちっちゃな花.
スギコケ?
ミヤマシキミの花も今が盛り♪
椿ロード
シロモジかクロモジの新緑が光を浴びて蝶が沢山舞っているように見える.
パワーに満ちた木々たち
8合目.大きな岩があり,確か釣つなぎ岩という名前. 貝の化石が発見されたとか.それで石割岳も遠い昔は海底にあったとか.
8合目標識横の岩からはじわじわ水が滴っている.
クロモジの新緑の中を進む.あそこだけ赤いぞ,と声がする.
見上げたら背のたかーーーーい山桜.もう花は終わっているようだ
山頂直下の岩.これが船つなぎ岩かな?
標識と登山道を一緒に撮影したら 面白い構図になった.
石割岳山頂到着. どうも山頂の山桜はすでに終わったようだ.耳納連山が確認できた.なかなかこっち側から耳納連山を眺めることがないから新鮮だ.
山頂はお昼ごはんを楽しむ先客でにぎわっている.三人組のかたからその下に立つと普賢岳がよくみえるよ,と教えてもらった.この後地図をだしてあっちは大牟田方面,あっちは雲仙,有明海と確認していた.
県内最高峰釈迦・御前岳 かな?
時刻12時.次々と登山者が上がってきて大賑わいの石割岳山頂だった.
今日は手ぶらで来たわたし. yama-tabiさん特製ランチがサプライズで登場.ナッツがどっさりはいったyama-tabiホームベーカリーはモチモチだった.
昼食後,平野岳へ向かいます. ロープがつけてあるがここ一番の激斜面を下る.石割岳は941m,平野岳は895m. この短い距離で100mはくだるのかな?
クロモジの花.
森の中に蝶が舞うような光景
ミヤマシキミが満開です(^^♪
平野岳山頂.先客1名.
平野岳山頂標識
日向神ダムと赤い橋
山頂から草やぶこいで西側の展望を見に行く.多良岳.天山,背振稜線とたどっていくとあれは浮嶽かな?
平野岳を後にして下山.石割岳山頂へは戻らずまきみちで下る.ヒノキ林の道を進む.
ここはどっちに行ってもいいと思うが星野方面へ.
だんだん天気が曇ってきているが青空はまだ見える.
この丸い葉の木はカツラ?
ネコノメソウ
可愛い小さな花.
終わってしまった山桜と馬酔木
馬酔木も終わりかけかな
そしてツツジが色ついている.
山桜が植栽された遊歩道と石割岳.白い桜だけかろうじて花が残っていた.
春は思った以上に駆け足だった
また来年 山桜と会う楽しみもできた.
憩いの森展望所のミツバツツジはもう満開
ミツバツツジと山桜と石割岳.
車まで戻ってきた
九重花(くえはな)バス停 朝わらびが一束100円で売られていたが先に買っておけばよかったな.
バス待合室.
せっかくなのでカラ迫岳登山口へ移動.この時間からだと山頂までは行けないので沢沿いの道を楽しむことにした.
ああ・・・ここの山桜も終わっていた
花びらが散っている・・・
西と東ルートの分岐まで歩くことにした. 日が陰ってきていたのでぎりぎり花開いているサバノオちゃんを見つけた.
ネコノメソウと似てるけど違う!
フウロケマン
シロバナネコノメソウも終わりかけかな?
カラ迫岳登山口入口のシャクナゲとは桜になった山桜
帰りもうきは方面へ. 星野村のドライも楽しい.斜面に鮮やかなピンクの群生地が目立つ. 帰りはうきはから筑後川河川敷沿いに久留米方面へ走り.九千部から権現山方面,矢岳から那珂川方面に車を走らせて帰った.
この活動日記で通ったコース
石割岳 周回コース
- 03:11
- 4.2 km
- 537 m
- コース定数 12