活動データ
タイム
07:27
距離
16.0km
のぼり
1570m
くだり
1702m
活動詳細
すべて見るしれっと九鬼山辺りを徘徊してきました。もうすっかり春山で、道も歩きやすくて最高にリフレッシュできました。一ヶ月前とかに比べると電車内で見かけるハイカーも増えたように思いますが、それでも大体シートの両端に1組ずつという程度でかなりスカスカ、あとはやはり以前に比べて少人数で活動されている方が多いように感じました。 週末の時間的にようやくアレでない感じになりつつあるので、さっそく徘徊活動を再開することにします。可能なら電車移動だけにしたほうが空気的にええじゃろう、という適当な思い込みでルートを決定。こんなときの力強い味方である中央本線沿いの九鬼山に侵入することにします。電車でノコノコ禾生駅に侵入し、久しぶりの秀麗富嶽。楽しみですなぁ。最初は住宅街を歩いて行きますが、かなりアッサリと登山口に到着、そこの神社で本日の無事と例のウィルスの早期撃退をお願いさせていただき、本日も元気に出発です。 最初はよくある感じの「尾根道への登り」です。が、はやりええですなぁ、こりゃたまらんわい。一歩一歩ゆっくりと、足裏の感覚を堪能します。ただ、思ったより暑いな。前回の山行は雪の道を歩いていたような気がするが... 服装とかもちょっとミスったかな?まあ、どのみち久しぶりすぎてノコノコ歩きしかできないので、ゆっくりのんびり坂を登ります。 鳥の声を聞きながら楽しく歩きます。もうホーホケキョの時期なんじゃなぁ、などと思っているといよいよ尾根道に合流。やっぱりこりゃあええですわい。と、そのままちょっと歩くと「これより急坂 要注意」というデンジャラスな看板があり、たしかにそのとおり結構な坂になっております。「ゴクリ... こ、これは... 久方ぶりのヒーコラワッショイが火を吹くぜ...」緊張した面持ちで歩を進めますが、体力が落ちきっている今のワタクシにそのような心配は御無用。心拍数が上がるほどのスピードを出せず、ヨチヨチ歩きでいつの間にか急坂終了。せっかくのヒーコラワッショイポイントを有効活用できないまま、ションボリと先に進みます。つーかアキレス腱がヤバすぎる... ただでさえガチガチなのに、全然使っていなかったのでダイヤモンド級まで硬度がアップしておる。全然進めん。 その後もモショモショ歩いていると、視界にパッと満開の桜。ええなぁ、こりゃあええなぁ... つい「この桜、満開の姿を見るのは年に10人とかしかいないのかな?」などと頭に浮かびます。誰が見に来るというわけでもないのでしょうが、それでも桜は咲いて散る。たまたま今日この辺りを徘徊してその束の間に巡り会える、というのは本当に楽しいことですわい。徘徊師冥利に尽きるとはまさにこのこと。 「そんなことをボンヤリ考えながら歩く、という楽しみも久しぶりやな」と、ボンヤリ考えながら歩いていると、秀麗富嶽十二景十番山頂、九鬼山に到着です。十番なのに九鬼。まずは開けたほうを確認... 真っ白。続いてついにお楽しみの秀麗富嶽方面を確認... 真っ白。休憩がてらウロウロキョロキョロしていましたが、ダメじゃこりゃと判断。さらに、この時点で満身創痍を通り越して即死寸前まで弱っていますし、もうこれ以上歩くのは無理やろ。失意の下山と洒落込みます。 が、やはりこの尾根道もまた一級品、ついうっかり駅方面への下り道へ入るのをミスってしまい、ゴリゴリ直進してしまうわけです。九鬼山から先はちょっとだけ倒木がありますが、通行を阻害するようなものはまったくないので、何一つ気にせず歩いてゆけばええでしょう。地味に登ったり下ったりしながらギコギコ歩いているといつの間にか車道に合流します。ここから猿橋駅方面にトンズラするため、元気に高畑山方面に向かっていました。ちょっぴりふしぎ。 い、いや、これは違うのです、どうも頭上を見るとごく僅かに青空が見えたりして、もしかしたら秀麗富嶽が堪能できる可能性があるのではないかと... そうなのです、私はちっとも悪くないのです。帰宅タイミングで狙ったかのように「あれれ?ええのかな?もしかしたら晴れちゃうかもよ?」というお誘いをしてくる高畑山たちが全て悪いのです。と、本日も無事に責任転嫁を終え、下山を続けます。 「いやあ、失敗したなぁ、帰宅するつもりだったんだけどなぁ、道間違えちゃった」とニヤニヤしながら進みますが、それも仕方がないと思える程のナイス道。この登って下ってを繰り返していると、「ああ、戻ってきたなぁ」としみじみ感じられます。もっと容赦なく好き放題ゴリゴリ徘徊できるとええんですがねぇ。そんなこんなでいつの間にやら秀麗富嶽十二景九番山頂、高畑山にご到着です。 「よし、見えんな」 無事に秀麗富嶽をスキップし、ここでお久しぶりのブルジョワランチと洒落込みます。この日のために用意したアンパンを取り出し、取り出し、取りだ... あれ?コレ何?私が用意したアンパンは、いつのまやら魚肉ソーセージに変わっていました。どこでミスったかな?まあええわい、と一気に二本開封し、両手に一本ずつ装備。交互にガジガジとかぶりつきます。まさにブルジョワイルド。もう一回同じように魚肉ソーセージを堪能し、ボチボチ優雅なコーヒータイムです。それではいつものように出席を... おっさん;「バーナーくん」 バーナーくん:『はい』 おっさん;「クッカーくん」 クッカーくん:『はい』 おっさん;「コーヒーくん」 コーヒーくん:『はい』 おっさん;「ガス缶くん」 ガス缶くん:『はい』 おっさん;「水くん」 空の容器くん:『はい』 おっさん:「よし、全員おるな... ん?いや、お前は誰だ?」 何と、水くんのフリをして空の容器くんが返事をしております。一体水くんはどこに?と思いましたが、どうやら今朝何者かが水を入れるの忘れ、自信満々で空の容器をザックに詰めた模様。と、ドヤ顔で推理しますが、どう考えてもその犯人は私なので、速やかに犯人探しは停止し「い、いや、もうすっかり暑いしね、コーヒー沸かして飲んどる場合じゃないやろ、はじめからこの水はそのまま飲ん... い、いや、待て!?」 そう、一芝居終えて気づいたのですが、つまり「水がない」のであります。ザックのサイドポケットに 750ml くらい?のボトルを入れていますが、その中はすでに残り四分の一。昼食がてらボトルの水を補充する予定でしたが、水が... ナッシング... これはマズイザマス。 これで是非もなく強制下山が決定。い、いや?もともと下山中でしたよ?だから別に水なんかなくても問題ないですよ?お願い信じて?そう、そうなのです、この水の量は本日の気温、歩行距離、運動強度などを綿密に計算した結果導き出された最適解、まさにパーフェクトソリューションだったのです。 必死の自己欺瞞を終えたら何故か肩を落としてションボリ風味で秀麗富嶽十二景九番山頂、倉岳山に到着。結構賑わっております。どれどれ、それでは早速秀麗富嶽をば... 「よし、見えんな」 さーて、帰宅しますか。と、涙を拭きながら尾根道を進みます。ああ、やっぱり楽しいんだよなぁ、そう楽しい。もともと空っぽの頭を更に空にしてボサーっと歩くのはやっぱり堪らんわい。だんだん山に来られない生活にも慣れてきていましたが、やっぱり楽しさを再確認しちゃいましたねぇ。まあ、今後も常識的なマナーの範囲で楽しめればええですかね。 流石にこれ以上水無しで徘徊業務を延長するのはマズイので、立野峠から下山します。この道は途中から沢沿いになり涼しいのですが、それより何より水をジャブジャブ浴びれるのがええですな。今日はろ過器を持ってきていないので水を飲むのは控えますが、何度も沢で休憩して顔やら足やらをヒンヤリさせます。そんなこんなで梁川駅までノコノコ歩き、電車にのってトンズラしました。 結局秀麗富嶽はいっこも見られなんだなぁ... まあ、次の楽しみということで。
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