活動データ
タイム
25:31
距離
19.1km
のぼり
2327m
くだり
2343m
活動詳細
すべて見る南アルプス入門の山。鳳凰三山。 ということで、登山3回目のド初心者の息子と共に青木鉱泉から鳳凰小屋に泊まり、地蔵岳、観音岳、薬師岳、そして中道ルートを一泊二日で行ってきました。 文章で表すと、とても簡単なのですが、何しろ散々な悪条件が重なった二日間でした。 始まりは出発時刻が11時というあり得ない時間。やめようか、行こうか、、、。 私はアホな頭で考えました。。。行こう!と。 鳳凰小屋に四時ギリギリか、ちょっと過ぎるかな、と、何とも余裕がない計画。 この時点でアホです。 南アルプス入門の山で、スタンダードなルートだから、とお気軽さ満載の情報に騙された感で心がいっぱいになった息子。 アホな親ですみません。 一気にヘロヘロになっていく息子。南精進ヶ滝に着く前に、日が暮れるな、と覚悟しました。まぁ、当然と言っちゃ当然です。登山3回目の初心者にいきなりこのルートを登らせるのは酷でした。 様々な美しい滝はあれども、寄っていたら更に悲惨な事になりかねないと、すっ飛ばしてきました。 曇った空の湿った森の中、出会う生き物はカエル、カエル、カエル。 カエルに出会ってテンション上がる息子。 そんな様子を見ながら、無茶でアホだと反省する私。 少しずつ状況を話して、自分たちがどういう状況に置かれているか薄々理解して、真剣になっていく息子。 白糸の滝辺りの一番辛い登りを何とか乗り越えた息子を労いながら歩を進め、五色滝をチラッと木々の間から写真を撮り、、、ってしていたら、鹿が現れ、鹿の写真を撮ろうとしたら、怖がった息子がガンガン音を立てて、追い払ってしまった。 おい、おい、鹿に出会うのは、あまり無いんだよー、と苦笑。 そして、鳳凰小屋の受付へ遅い到着になってしまう事を詫びる連絡を入れ、受付の方が小屋の方へ伝えてくれるとのこと。すみません。 夕飯のカレーは食べられなくなったけれど、お弁当を用意してくれるとの事で、有難い対応に感謝! 五色滝を過ぎて、段々周囲が暗くなってゆく。 ヘッドライト2つあったうちの1つが調子悪く、ヘッドライト1つと、携帯のライトの光を頼りに何とか小屋へ到着。 小屋の方々が心配して、外で私たちの到着を待っていてくれて、本当に申し訳なく、そして暖かい出迎えに心温まりました。有難うございます。 用意してくださったお弁当を食べ、ホッとして、早々に床につきました。(1日目終了) 2日目の朝、4時過ぎに目を覚まし、準備を整え、朝ごはんを食べて、小屋の方にお礼を伝え6:30に出発。 昨日の事を踏まえて下山は16時ころになるかと予想。 地蔵岳までの登りで、様々な状況での登り方を息子に教えながら、青い空、オベリスクに感嘆の声をあげつつ順調に歩を進めていった。 地蔵岳から観音岳へ向かう途中から、空が怪しくなり、ポツポツと雨が降り始める。 カッパを着た途端に雨が止み、またカッパをしまうという事を何度か繰り返し、観音岳を過ぎた辺りで霧の中でお昼ご飯を済まし、薬師岳からそのまま青木鉱泉へと下っていく。 しばらくすると本格的に雨が降ってきて、カッパを着て、暑くてムレムレになりながら下山していくが、息子の様子がおかしい。。。 どうしたのかと聞くと、かかとが痛いとのこと。 靴紐を締め過ぎて、足の循環が悪くなって乳酸がかかとに溜まってしまった様子。 足をマッサージして、靴紐を少し緩めてみたものの、少し楽になったとはいえ既に痛みとなって現れてしまったかかとの状態は改善されない。 休憩しつつ、足をマッサージしながら、を何度か繰り返す。 下山しながら、滑りやすい木の根、土の状態、様々な状況に合わせた歩き方などを教えていく。 けれど、息子はかかとの痛みが激しくなり、顔が歪む、合わせて雨も激しくなり、ツルツル足元不安定。 救助要請という言葉が頭をよぎる。。。 気力だけで下りる息子。 アホな親ですみません。 あと少しで林道に出る手前で、私一人で一気に下山して車を林道沿いまで持ってくる事にした。 あと少しとはいえ、ツルツルな道を息子一人で下山させる事に不安はあるものの、転ばないようにゆっくり下りてくるように伝えた。 とはいえ、私は登山道ではツルツルと滑って転び、何とか下山して、林道を走って、青木鉱泉の駐車場にたどり着き、びしょ濡れのまま車を薬師岳登山口へと走らせると、何故か林道を息子がヒョコヒョコ歩いてる。 あれれ?なんでこんな早く下りられたのかなー、と思いつつ、理由を聞けば、 無心になった、痛みを超越した、と。 おいおい、お前は神か!!! というオチがついて、無事に下山できましたとさ!
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