活動データ
タイム
08:18
距離
13.9km
のぼり
1060m
くだり
1062m
活動詳細
すべて見る今日のは今まで以上に大変な長文です。大峰に興味のない方はすっ飛ばして下さい。 今日歩いた場所は女人禁制で女性の方々は行く事が出来ません。ただ、最近ではYouTubeやYAMAPでその情報を目にする事は出来ますが写真や動画で見るのとは違う、空気感を何とか伝えられないものかと懸命に書いたものでこんなになってしまいました。ごめんなさい! 大峯奥駈道パッチワーク4回目です。 いつも通り、309号線を洞川目指し走ります。 途中、これまたいつも通り、道の駅「吉野路黒滝」でトイレをお借りします。トイレ手前で、「チィチィ」と鳥の鳴き声が?空を見上げても何も見当たらず。すると、入り口の庇の下の巣台の上にツバメが二羽鳴いています。どうやら、巣立ち寸前の幼鳥のようで、可愛い顔してます。朝から楽しい気分にさせてもらう出来事でした。(ツバメの事について改めてモーメントに書きます) トイレ後再びハンドルを握り洞川へ向かいます。 車中で、今回の山歩きの事について考えていました。勿論、五番関から入り、山上ヶ岳に登るのですが、車を何処に止めようか? 五番関トンネルのとこなら、直ぐに五番関まで上がれます。しかし、帰りが舗装路を小一時間歩かないといけません。ちょっと辛いかな?清浄大橋のとこなら朝に舗装路歩きをして、帰って来るとすぐに車に乗れます。後者の方がイイか?イヤ待てよ、清浄大橋の横の駐車場は確か有料だったのでは? ここで私の「ちいっちゃな男」が顔を出して「もったいない」という事で、トンネルまで上がる事に。先客は、車二台とバイク一台。平日だしこんなもんかな?準備をしていざ出発! 五番関の女人結界の門をくぐり、いよいよ聖域にはいります。鍋冠行者堂(なべかづきぎょうじゃどう)までは、今まで歩いて来た道とさしたる違いは無さそうでした。少し行くと、やはり、空気がかわります。杉、檜の植林は無くなり、ブナ林が続きます。歩く道は、何百年も修験者が踏み固めてきたので大変歩き易いです。鎖場もありましたが、難なく洞辻茶屋に着きました。ここで少しだけ休憩と思ったのですが、この先、大峰山寺の境内では物を食べる事を避けたいとの思いから、少し早いが、昼食タイムに変更、ザックを下ろしました。たっぷりと休憩をして、トイレも使わさせて頂いてスッキリと出発。 暫く行くと、油こぼしという、ツルツルの岩を登る場所があったはずなんですが、普通に難なく登ってしまったので、記憶に残らず後から、「そう言えばあそこがそうだったのかな?」位の所でした。 ところが、鐘掛岩のところまで来ると、やっぱりここは大峰だと思わせる場所です。下の展望デッキから鐘掛岩を見上げると、さしたる高さは無さそうですが、角度はほぼ90度で半分から上には鎖がぶら下がっていました。頑張ったら行けるんだじゃないかとも思いましたが、もしもの時にはいろんな方に迷惑をかけてしまうのであきらめました。巻道を進み、鐘掛岩の上に上がりました。絶景です! 特に、4度に分けて歩いて来た所が見えるのです。吉野から青根ヶ峰は見えませんが、四寸岩山、大天井ヶ岳、そして、今日歩いた五番関からいくつかのピーク、この光景を塩沼大阿闍梨も1000回も見ていたんだと思うと感慨深いものがありました。次に見えてくるのは、西の覗岩です。真横から見えるところがあり、岩壁は垂直に切り立っていて下の方はどこまで続いているのか確認できません。少し歩き、その岩壁の上に立ちました。ここも眺望は素晴らしいです。下を見ると、目も眩むような谷底があり、こんなとこで半身を突き出され、いろいろ問われても、「はい」としか言いようが無い事は想像できました。 妙覚門を入ると大峰山寺の境内です。真っ直ぐ進むと、本堂に出ますが、ふと、右手を見るとモノレールが!この先どうなってるか知りたく、少し下っていきます。大きな岩に何重にもワイヤーロープが巻かれ、一体何なのか?さらに進むと、山の下に向かって張られたケーブルがあり、おそらく下の街からいろんな物資をゴンドラで運び上げているのでしょう。シーズンともなると、沢山の人が宿坊に泊まるのですから、その食料品や日用品はどのようににして運び入れてるのか気になっていた事でした。 そのまま、道なりに歩いて行くと、日本岩の表示があり、岩を上がり鼻先まで行きました。ここも絶景です。稲村ヶ岳、大日山は真向いに手の届くような場所にあり、その奥には弥山、さらに奥に仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳が薄っすらと見えます。さらに進むと、山上ヶ岳三角点と、横に湧出岩があります。 少し下った広い場所に本堂があります。一目見てすぐに気がついたのですが、どんなお寺でも本堂というものは階段を上がりちょっと高くなったところにあるものなんですが、ここは、今、自分の立っている地べたと同じ高さにあります。やはり、17000mを超える場所にありますので低く抑えておかないと台風の時などには雨風のあたり方が半端ない事だと考えます。今の本堂は、江戸時代に再建されたものと言われているようですが、その後も現在に至るまで何度も、修理、修復を繰り返して来たものと思われます。その痕跡がいたるところに見受けられました。故に、重文指定で国宝とは成り得なかったのか?いいえ、この場所は、国宝でなくても千三百年前から存在しているというだけでその価値があるように感じました。役小角が開いた大峰山寺ですが、修験道の聖地として栄華を極めたのは、行基や理源大師の力によるものであったと聞いています。いずれにしても、今日この場所に立てた事を感謝したいと思います。素晴らしい一日でした。帰るまでのレポは割愛させて頂きます。
動画
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