小川駅〜東大和市駅巡検(地理研究部)

2021.03.30(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 27
休憩時間
1 時間 8
距離
6.4 km
のぼり / くだり
15 / 4 m
3 27

活動詳細

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本校の地理研究部で、奈良大学地理学科の木村圭司先生を招き、特別講義と巡検をしていただくという機会があったので、参加しました。 昨日の特別講義では、GIS(地理情報システム)を使った巡検の事前学習を行いました。そして今日、西武線の小川駅から東大和市駅まで、青梅街道や玉川上水、野火止用水に沿って歩き、巡検を実施しました。 小川という地名は小川氏が開拓したからだそうで、小平の地名も小川氏が開墾した平らな土地という意味だそうです。この、小川・小平のあたりは、火山灰層である関東ローム層が厚く堆積し、水もちが悪い性質があります。そのため、標高の高い尾根筋に玉川上水を引き、農業用水に利用したようです。その際、青梅街道と玉川上水に挟まれた地域は、細長い短冊状の地割を行って、用水を効率よく使おうとしたのでした。 実際、現地を訪れてみると、今も南北に長い短冊状地割を見ることができます。江戸時代から続く農家の家は、街道沿いに門を構え、東西は短くとも、南北には何百mもの農地が広がっています。農地でなくなって、宅地へと開発された場所も、南北に長い道路沿いに家が建ち並び、東西を貫く道は全くありません。現在においてはかなり不便だと思われますが、江戸時代の工夫の名残りととらえると、しかたないのかもしれません。 玉川上水では、深く手掘りされた痕跡が見られ、赤褐色の関東ローム層の断面も見ることができました。玉川上水は羽村から新宿へ、野火止用水は玉川上水から新座方面へ、短期間のうちに完成させてしまった先人たちの知恵や努力に感服します。 2日間、非常に有意義な学びができました。

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