光岳 〜南ア深南部「大根沢山」から周回〜

2017.07.14(金) 4 DAYS

南アルプスの「光岳」へ 畑薙第一ダムから大根沢山を経由する周回コースで行ってきました! 今回は、けっこう大変な山登りでした。 道に迷い、遭難するかとオモッタ😅 スマホを車に忘れてログを一切取れず。 初っぱなから道迷いの足跡が近づいていました…😅 核心は大根沢山からブナ沢のコルへの下降。 ブナ沢のコルへは、正しく降らないと、左右に広がる沢に吸い込まれてしまいます。 私たちはまさにポイントを外してコルより東側を下降。 かなりの急傾斜。 左右が崩壊地に囲まれてて、これ以上降りたら転げ落ちそう…と感じる。 リーダーがGPSを確認すると、初見では正しい場所に表示され、このまま下降すればコルの上部に出れると勘違いしてしまう。 さらに20mほど下降。ガレ場に近づき、さすがにヤバい雰囲気に💦 リーダーがGPSを再び確認すると、さっきと位置がズレていて、全く違う場所に表示されている!! どっからどうみても今の私たちの現在地は正規ルートから外れている。 もう登り返すしかありません。 日も暮れかけていたので、サブリーダーはテント場適地を必死に探します。 私はというと、初めての出来事にテンパって思考がまとまらなく、役立たずです。 メンバーのCさんは、ずっと赤テープを探しながら登っていて、なんと右方向に運良く赤テープを見つけました。 17:40正規ルートの下降開始。 それでもかなりの急勾配。 途中、また赤テープを見失いました。 ザックを置いて、慎重にみんなで捜索すると、ガスの向こうにかすかに赤テープを発見。 18:40ブナ沢のコルに到着。 翌日は光岳まで歩き、無事突破です。 今回は、かなり神経がすり減った山行でした。 そして、私の経験もまだまだだなぁと実感しました。 どんな時でも冷静でいられる精神力と、確かな技術力を身に付けたいです。 今回はチームワークの大切さも分かりました 。自分がパニックになったとき、冷静な判断ができる仲間の存在は大きいと思います。 色々学びのあった山行でした。 無事帰ってこれたことに感謝して今後の山登りにいかしていきたいです。 1日目 畑薙第一ダム(7:40)ー2112ピーク(13:10)ー大根沢山(15:10)ーブナ沢のコル(18:40) 行動時間:11時間 2日目 ブナ沢のコル(4:50)ー椹沢山(9:30)ー信濃俣(10:00)ー百俣沢の頭(13:55)ー光岳小屋(15:20) 行動時間:10時間30分 3日目 光岳小屋(4:40)ー光岳(4:55)ーテカリ石(5:05)ー光岳小屋(5:40)ーイザルヶ岳(6:20)ー三吉平(7:15)ー希望峰(10:5)ー昼寝(25分)ー茶臼岳(11:50)ー横窪沢小屋(14:40) 行動時間:10時間 4日目 横窪沢小屋(7:00)ー沼平駐車場(時間不明)

今回のコースです
畑薙第一ダムー大根沢山ーブナ沢のコルー椹沢山ー信濃俣ー百俣沢の頭ー光岳小屋ー光岳ーテカリ石ー光岳小屋ーイザルヶ岳ー希望峰ー茶臼岳ー横窪沢小屋ー沼平駐車場
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今回のコースです 畑薙第一ダムー大根沢山ーブナ沢のコルー椹沢山ー信濃俣ー百俣沢の頭ー光岳小屋ー光岳ーテカリ石ー光岳小屋ーイザルヶ岳ー希望峰ー茶臼岳ー横窪沢小屋ー沼平駐車場

今回のコースです 畑薙第一ダムー大根沢山ーブナ沢のコルー椹沢山ー信濃俣ー百俣沢の頭ー光岳小屋ー光岳ーテカリ石ー光岳小屋ーイザルヶ岳ー希望峰ー茶臼岳ー横窪沢小屋ー沼平駐車場

畑薙第一ダム。目前に見える尾根から大根沢山へ向かいます。
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畑薙第一ダム。目前に見える尾根から大根沢山へ向かいます。

畑薙第一ダム。目前に見える尾根から大根沢山へ向かいます。

この写真の中に生き物がいます!①
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この写真の中に生き物がいます!①

この写真の中に生き物がいます!①

藪は基本的になし。
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藪は基本的になし。

藪は基本的になし。

時々あり。
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時々あり。

時々あり。

この中に生き物がいます!②
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この中に生き物がいます!②

この中に生き物がいます!②

ギンリョウソウ。この花、結構好きです。沢山咲いていました。
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ギンリョウソウ。この花、結構好きです。沢山咲いていました。

ギンリョウソウ。この花、結構好きです。沢山咲いていました。

ガスってきました。倒木多し。くぐったり跨いだり。
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ガスってきました。倒木多し。くぐったり跨いだり。

ガスってきました。倒木多し。くぐったり跨いだり。

2112m地点の三角点あった!重要な目印です。
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2112m地点の三角点あった!重要な目印です。

2112m地点の三角点あった!重要な目印です。

これから向かう先。幕営予定の「ブナ沢のコル」が目立ちます。
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これから向かう先。幕営予定の「ブナ沢のコル」が目立ちます。

これから向かう先。幕営予定の「ブナ沢のコル」が目立ちます。

大根沢山頂に到着です。ザックをデポして看板を探しに行く予定でしたが、山頂が広すぎてデポした場所に戻れなそうだったので、そのまま担いで移動。
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大根沢山頂に到着です。ザックをデポして看板を探しに行く予定でしたが、山頂が広すぎてデポした場所に戻れなそうだったので、そのまま担いで移動。

大根沢山頂に到着です。ザックをデポして看板を探しに行く予定でしたが、山頂が広すぎてデポした場所に戻れなそうだったので、そのまま担いで移動。

山頂標識から左寄りに歩きわずかな沢地形を確認しつつ進みます。しばらく進んだところで尾根を発見。これから核心部を下ります。
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山頂標識から左寄りに歩きわずかな沢地形を確認しつつ進みます。しばらく進んだところで尾根を発見。これから核心部を下ります。

山頂標識から左寄りに歩きわずかな沢地形を確認しつつ進みます。しばらく進んだところで尾根を発見。これから核心部を下ります。

イワカガミの群落。咲いた頃に行ってみたいです。
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イワカガミの群落。咲いた頃に行ってみたいです。

イワカガミの群落。咲いた頃に行ってみたいです。

核心部を降ってます。予想以上に斜面がボッコボコです。10m未満の起伏は地形図上には現れない。
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核心部を降ってます。予想以上に斜面がボッコボコです。10m未満の起伏は地形図上には現れない。

核心部を降ってます。予想以上に斜面がボッコボコです。10m未満の起伏は地形図上には現れない。

見通しが非常に悪い。
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見通しが非常に悪い。

見通しが非常に悪い。

看板を見つけた。みんな正しく降っていることにホッと一安心。「もう少しでゴールだ!」と元気に。そしてこれが油断。この後ルートロス。16:30。
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看板を見つけた。みんな正しく降っていることにホッと一安心。「もう少しでゴールだ!」と元気に。そしてこれが油断。この後ルートロス。16:30。

看板を見つけた。みんな正しく降っていることにホッと一安心。「もう少しでゴールだ!」と元気に。そしてこれが油断。この後ルートロス。16:30。

次第に尾根が狭くなっていく。両サイドは白い砂礫の崩壊地。緊急装備のGPSで確認すると、誤表示。初見で信じてしまい下降を続けましたが明らかにおかしい。一歩間違えたら滑落死していたところです。
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次第に尾根が狭くなっていく。両サイドは白い砂礫の崩壊地。緊急装備のGPSで確認すると、誤表示。初見で信じてしまい下降を続けましたが明らかにおかしい。一歩間違えたら滑落死していたところです。

次第に尾根が狭くなっていく。両サイドは白い砂礫の崩壊地。緊急装備のGPSで確認すると、誤表示。初見で信じてしまい下降を続けましたが明らかにおかしい。一歩間違えたら滑落死していたところです。

多分ここら辺まで行っていたはず。
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多分ここら辺まで行っていたはず。

多分ここら辺まで行っていたはず。

17時過ぎ、さすがにタイムアップ。登り返してビバーク地探しをしていますが、かなりの急勾配。下手したら落石の危険あり。かなり絶望的。
メンバーの1人が、右手を意識しながら登っていたら、赤テープを発見。大きくトラバースしてコースを修正。
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17時過ぎ、さすがにタイムアップ。登り返してビバーク地探しをしていますが、かなりの急勾配。下手したら落石の危険あり。かなり絶望的。 メンバーの1人が、右手を意識しながら登っていたら、赤テープを発見。大きくトラバースしてコースを修正。

17時過ぎ、さすがにタイムアップ。登り返してビバーク地探しをしていますが、かなりの急勾配。下手したら落石の危険あり。かなり絶望的。 メンバーの1人が、右手を意識しながら登っていたら、赤テープを発見。大きくトラバースしてコースを修正。

ついに、「ブナ沢のコル」の真上まで。
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ついに、「ブナ沢のコル」の真上まで。

ついに、「ブナ沢のコル」の真上まで。

地形図だとおそらくこの場所に戻ることができた。
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地形図だとおそらくこの場所に戻ることができた。

地形図だとおそらくこの場所に戻ることができた。

巨大な岩壁が立ちはだかる。三点確保でよじ登る。
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巨大な岩壁が立ちはだかる。三点確保でよじ登る。

巨大な岩壁が立ちはだかる。三点確保でよじ登る。

再び激下りが始まる。あれほど注意していたのにまた赤テープを見失う。ガスの向こうに赤テープ発見。本当にこの下にあるの?!ってくらい激下り。ガスって下見えない。とにかく勇気を出して降る。
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再び激下りが始まる。あれほど注意していたのにまた赤テープを見失う。ガスの向こうに赤テープ発見。本当にこの下にあるの?!ってくらい激下り。ガスって下見えない。とにかく勇気を出して降る。

再び激下りが始まる。あれほど注意していたのにまた赤テープを見失う。ガスの向こうに赤テープ発見。本当にこの下にあるの?!ってくらい激下り。ガスって下見えない。とにかく勇気を出して降る。

ブナ沢のコルに到着した。この時すでに18:40。
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ブナ沢のコルに到着した。この時すでに18:40。

ブナ沢のコルに到着した。この時すでに18:40。

素晴らしく綺麗に整地されたテン場が。4人用テントでギリッギリ。
夜中、テントに押されてデカイ石が音を立てながら落ちていった。やせ尾根のため、滑落が怖くて夜中はトイレに行けませんでした。
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素晴らしく綺麗に整地されたテン場が。4人用テントでギリッギリ。 夜中、テントに押されてデカイ石が音を立てながら落ちていった。やせ尾根のため、滑落が怖くて夜中はトイレに行けませんでした。

素晴らしく綺麗に整地されたテン場が。4人用テントでギリッギリ。 夜中、テントに押されてデカイ石が音を立てながら落ちていった。やせ尾根のため、滑落が怖くて夜中はトイレに行けませんでした。

翌朝、景色を見る。えぐれた斜面に挟まれた尾根が見えました。
昨日、あそこを降っていたことを考える。かなり恐ろしい。
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翌朝、景色を見る。えぐれた斜面に挟まれた尾根が見えました。 昨日、あそこを降っていたことを考える。かなり恐ろしい。

翌朝、景色を見る。えぐれた斜面に挟まれた尾根が見えました。 昨日、あそこを降っていたことを考える。かなり恐ろしい。

雲ひとつない晴天。大無間山が見えます。
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雲ひとつない晴天。大無間山が見えます。

雲ひとつない晴天。大無間山が見えます。

ルートロスに十分気をつけなが進んでいきます。
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ルートロスに十分気をつけなが進んでいきます。

ルートロスに十分気をつけなが進んでいきます。

ずっと、稜線上を歩きますが、アップダウンがハンパないです。
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ずっと、稜線上を歩きますが、アップダウンがハンパないです。

ずっと、稜線上を歩きますが、アップダウンがハンパないです。

双耳峰の池口岳。
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双耳峰の池口岳。

双耳峰の池口岳。

もはや読めません。
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もはや読めません。

もはや読めません。

奥に見えるのは茶臼と上河内?
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奥に見えるのは茶臼と上河内?

奥に見えるのは茶臼と上河内?

これから向かう尾根。
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これから向かう尾根。

これから向かう尾根。

虫が結構飛んでます。
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虫が結構飛んでます。

虫が結構飛んでます。

急登。
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急登。

急登。

百俣沢の頭に到着!綺麗な看板がやっと出てきて感激する。
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百俣沢の頭に到着!綺麗な看板がやっと出てきて感激する。

百俣沢の頭に到着!綺麗な看板がやっと出てきて感激する。

こんな看板まで。着実に人のいる場所に近づいていることが分かって嬉しい。
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こんな看板まで。着実に人のいる場所に近づいていることが分かって嬉しい。

こんな看板まで。着実に人のいる場所に近づいていることが分かって嬉しい。

もう少しで光岳小屋!
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もう少しで光岳小屋!

もう少しで光岳小屋!

ここまでくると結構歩きやすくなってきますが、決して最後まで気を抜かない。常に周りに気を配りルートロスしてないか確認します。
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ここまでくると結構歩きやすくなってきますが、決して最後まで気を抜かない。常に周りに気を配りルートロスしてないか確認します。

ここまでくると結構歩きやすくなってきますが、決して最後まで気を抜かない。常に周りに気を配りルートロスしてないか確認します。

ハイマツ自生地の最南端。光岳小屋まで後少し。一山超えなければ行けないと分かって、少しげんなり!
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ハイマツ自生地の最南端。光岳小屋まで後少し。一山超えなければ行けないと分かって、少しげんなり!

ハイマツ自生地の最南端。光岳小屋まで後少し。一山超えなければ行けないと分かって、少しげんなり!

ツマトリソウ
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ツマトリソウ

ツマトリソウ

ついに光岳小屋へ到着。思わず涙がじんわり。小屋番さんと話しました。「ブナ沢のコルへはちゃんと下れた?」と聞かれました。やっぱり難しい場所らしい。迷ったことを話したら動物のカンってやつも必要なんだと教えてくれました。
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ついに光岳小屋へ到着。思わず涙がじんわり。小屋番さんと話しました。「ブナ沢のコルへはちゃんと下れた?」と聞かれました。やっぱり難しい場所らしい。迷ったことを話したら動物のカンってやつも必要なんだと教えてくれました。

ついに光岳小屋へ到着。思わず涙がじんわり。小屋番さんと話しました。「ブナ沢のコルへはちゃんと下れた?」と聞かれました。やっぱり難しい場所らしい。迷ったことを話したら動物のカンってやつも必要なんだと教えてくれました。

翌朝。素晴らしい天気です。
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翌朝。素晴らしい天気です。

翌朝。素晴らしい天気です。

光岳山頂!無事にここまでこれてよかった。
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光岳山頂!無事にここまでこれてよかった。

光岳山頂!無事にここまでこれてよかった。

テカリ石
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テカリ石

テカリ石

ミヤマムラサキの群落がありました。
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ミヤマムラサキの群落がありました。

ミヤマムラサキの群落がありました。

奥の丸っこい頭が「黒法師岳」向かって右のちょっと平たい感じのが「バラ谷」らしい。ここでテント泊するのが夢です。。。
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奥の丸っこい頭が「黒法師岳」向かって右のちょっと平たい感じのが「バラ谷」らしい。ここでテント泊するのが夢です。。。

奥の丸っこい頭が「黒法師岳」向かって右のちょっと平たい感じのが「バラ谷」らしい。ここでテント泊するのが夢です。。。

光岳小屋で栽培されている「クロユリ」
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光岳小屋で栽培されている「クロユリ」

光岳小屋で栽培されている「クロユリ」

茶臼岳付近で「タカネバラ」を発見。
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茶臼岳付近で「タカネバラ」を発見。

茶臼岳付近で「タカネバラ」を発見。

上河内岳の迫力。
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上河内岳の迫力。

上河内岳の迫力。

富士山の真下、青薙山。右下に大崩壊地「赤崩」が。
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富士山の真下、青薙山。右下に大崩壊地「赤崩」が。

富士山の真下、青薙山。右下に大崩壊地「赤崩」が。

茶臼小屋から横窪沢小屋へ下る途中。新しいベンチが設置されていました。今日置いたばかりとのこと。
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茶臼小屋から横窪沢小屋へ下る途中。新しいベンチが設置されていました。今日置いたばかりとのこと。

茶臼小屋から横窪沢小屋へ下る途中。新しいベンチが設置されていました。今日置いたばかりとのこと。

大無間山の展望が。
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大無間山の展望が。

大無間山の展望が。

この写真の中に生き物がいます!③
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この写真の中に生き物がいます!③

この写真の中に生き物がいます!③

横窪沢小屋で美味しい夜ご飯。3日間連続で10時間超えの行動時間。へろへろでしたが元気になりました。ご飯をお代わりしてしまいました。笑
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横窪沢小屋で美味しい夜ご飯。3日間連続で10時間超えの行動時間。へろへろでしたが元気になりました。ご飯をお代わりしてしまいました。笑

横窪沢小屋で美味しい夜ご飯。3日間連続で10時間超えの行動時間。へろへろでしたが元気になりました。ご飯をお代わりしてしまいました。笑

明神の水は最高に美味しいらしいです。
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明神の水は最高に美味しいらしいです。

明神の水は最高に美味しいらしいです。

今回のコースです 畑薙第一ダムー大根沢山ーブナ沢のコルー椹沢山ー信濃俣ー百俣沢の頭ー光岳小屋ー光岳ーテカリ石ー光岳小屋ーイザルヶ岳ー希望峰ー茶臼岳ー横窪沢小屋ー沼平駐車場

畑薙第一ダム。目前に見える尾根から大根沢山へ向かいます。

この写真の中に生き物がいます!①

藪は基本的になし。

時々あり。

この中に生き物がいます!②

ギンリョウソウ。この花、結構好きです。沢山咲いていました。

ガスってきました。倒木多し。くぐったり跨いだり。

2112m地点の三角点あった!重要な目印です。

これから向かう先。幕営予定の「ブナ沢のコル」が目立ちます。

大根沢山頂に到着です。ザックをデポして看板を探しに行く予定でしたが、山頂が広すぎてデポした場所に戻れなそうだったので、そのまま担いで移動。

山頂標識から左寄りに歩きわずかな沢地形を確認しつつ進みます。しばらく進んだところで尾根を発見。これから核心部を下ります。

イワカガミの群落。咲いた頃に行ってみたいです。

核心部を降ってます。予想以上に斜面がボッコボコです。10m未満の起伏は地形図上には現れない。

見通しが非常に悪い。

看板を見つけた。みんな正しく降っていることにホッと一安心。「もう少しでゴールだ!」と元気に。そしてこれが油断。この後ルートロス。16:30。

次第に尾根が狭くなっていく。両サイドは白い砂礫の崩壊地。緊急装備のGPSで確認すると、誤表示。初見で信じてしまい下降を続けましたが明らかにおかしい。一歩間違えたら滑落死していたところです。

多分ここら辺まで行っていたはず。

17時過ぎ、さすがにタイムアップ。登り返してビバーク地探しをしていますが、かなりの急勾配。下手したら落石の危険あり。かなり絶望的。 メンバーの1人が、右手を意識しながら登っていたら、赤テープを発見。大きくトラバースしてコースを修正。

ついに、「ブナ沢のコル」の真上まで。

地形図だとおそらくこの場所に戻ることができた。

巨大な岩壁が立ちはだかる。三点確保でよじ登る。

再び激下りが始まる。あれほど注意していたのにまた赤テープを見失う。ガスの向こうに赤テープ発見。本当にこの下にあるの?!ってくらい激下り。ガスって下見えない。とにかく勇気を出して降る。

ブナ沢のコルに到着した。この時すでに18:40。

素晴らしく綺麗に整地されたテン場が。4人用テントでギリッギリ。 夜中、テントに押されてデカイ石が音を立てながら落ちていった。やせ尾根のため、滑落が怖くて夜中はトイレに行けませんでした。

翌朝、景色を見る。えぐれた斜面に挟まれた尾根が見えました。 昨日、あそこを降っていたことを考える。かなり恐ろしい。

雲ひとつない晴天。大無間山が見えます。

ルートロスに十分気をつけなが進んでいきます。

ずっと、稜線上を歩きますが、アップダウンがハンパないです。

双耳峰の池口岳。

もはや読めません。

奥に見えるのは茶臼と上河内?

これから向かう尾根。

虫が結構飛んでます。

急登。

百俣沢の頭に到着!綺麗な看板がやっと出てきて感激する。

こんな看板まで。着実に人のいる場所に近づいていることが分かって嬉しい。

もう少しで光岳小屋!

ここまでくると結構歩きやすくなってきますが、決して最後まで気を抜かない。常に周りに気を配りルートロスしてないか確認します。

ハイマツ自生地の最南端。光岳小屋まで後少し。一山超えなければ行けないと分かって、少しげんなり!

ツマトリソウ

ついに光岳小屋へ到着。思わず涙がじんわり。小屋番さんと話しました。「ブナ沢のコルへはちゃんと下れた?」と聞かれました。やっぱり難しい場所らしい。迷ったことを話したら動物のカンってやつも必要なんだと教えてくれました。

翌朝。素晴らしい天気です。

光岳山頂!無事にここまでこれてよかった。

テカリ石

ミヤマムラサキの群落がありました。

奥の丸っこい頭が「黒法師岳」向かって右のちょっと平たい感じのが「バラ谷」らしい。ここでテント泊するのが夢です。。。

光岳小屋で栽培されている「クロユリ」

茶臼岳付近で「タカネバラ」を発見。

上河内岳の迫力。

富士山の真下、青薙山。右下に大崩壊地「赤崩」が。

茶臼小屋から横窪沢小屋へ下る途中。新しいベンチが設置されていました。今日置いたばかりとのこと。

大無間山の展望が。

この写真の中に生き物がいます!③

横窪沢小屋で美味しい夜ご飯。3日間連続で10時間超えの行動時間。へろへろでしたが元気になりました。ご飯をお代わりしてしまいました。笑

明神の水は最高に美味しいらしいです。