裏寒風からの伊予富士

2017.07.17(月) 日帰り

活動データ

タイム

06:41

距離

9.5km

のぼり

1197m

くだり

1207m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 41
休憩時間
2 時間 5
距離
9.5 km
のぼり / くだり
1197 / 1207 m
26
1 5
40
21

活動詳細

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また、あのおっさんからだ。 「裏寒風でマゾりませんか、メンバーはタヌさんとナンディさん」 こいつら、またやる気だ・・・・。 去年の秋、寒風山から沓掛山に縦走した際に、僕のエロ発言を散々ディスった後、何食わぬ顔してライスさんを触りまくった、2016年最大のセクハラ登山をまたやらかす気だ! これは「ナンディー嬢を僕が守らねば!!!」という思いで、裏寒風行きを決意する。 AM5:00、僕の住むセレブの町、通称イノベガスを出発する。 AM6:05、木の香温泉のトイレで、ソーヤ先輩と仲良くう〇こをした為、集合時間に遅刻することが確定する。 AM6:40、倒木が道路をふさいでいるとのことから愛媛県側からの道路を使った為10分遅れで寒風山駐車場に到着する もちろん、愛媛県人の2人は既に到着している。ここで、ナンディさんと初対面。 「屁の魔術師」と呼ばれるこの僕に興味を持つという、かなりな過激なキワモノ系女子だとビビっていたものの、実際にお会いすると、非常に穏やかで可愛らしい女性だったのでホッとした。 というのも、ナンディさんは先輩2人がルートミスしようものならば、「違うだろぉぉぉ!この〇ゲ!」と、某国会議員のような口調で暴言ではあるが「事実」いや「ありのままの現実」を、オブラートに包むことなく吐き捨てるんじゃないかと、期待、いや心配していたところだ。 でもまだ分からない。ナンディさんのこの澄ましたやり口は、できる女性とソーヤ氏の股間の常套手段「皮被り」なのかもしれない。きっと、彼女ならば「ありのままの現実」を言ってくれるのではないかと期待する。 AM7:05、裏寒風の登山口に到着する。この登山口に来るといつも思う。「何を好き好んで藪の中に入るのだろうか…」 この裏寒風はテープの道しるべはあるものの迷う箇所がある為、個人的にはルーファイを楽しむ登山道だと思っている。 なので、今回は皆さんに楽しんでいただく為にと、もっともらしい理由をつけて僕は最後尾を歩く。今日もマダオフィールドを発動させて、ナンディさんのお尻を楽しもうと顔を上げる。が、なんとそこには「あき竹城??」、いやソーヤ先輩のお尻があるじゃないか。どうやらポジション取りに負けてしまったようだ…。 気を取り直し、僕はソーヤ先輩のお尻をあき竹城から渡辺エリ子にチェンジし、効果は無いに等しいが気を紛らわしながら急登に挑んだ。 「道を追うな、尻を追え!」 何だかんだ言いながら急登を登り終え小休止。ここでAV大好きタヌ先輩が必殺J〇LIAネタを炸裂させる。 こんなネタ、ナンディさんは大丈夫なのか???と心配するも、彼女は、受け流すこともなく真正面から受け止め、堂々とJ〇LIAのおっぱい談義に参加していた。 その男らしい姿を見ていると、この子はナンディではなく、メンディ(注:関口メンディ)なんじゃないかと思うようになる。それ以後、ナンディさんの後ろを歩きお尻を見つめる度に、メンディの顔がよぎってしまったことは言うまでもない。 今日は汗まみれになる覚悟をしていたのだが、なぜだか風が強く、空にはブ厚い雲がかかっている。 普段ならば「お前がいるからだ」と、先輩2人から嫌味を言われるところであるが、今日に限っては涼しいからまあいいやと、珍しく嫌味を言われずに済んだ。 1時間ほど登ると第一展望所と呼ばれる、痩せ尾根にたどり着いた。 当然、おじさん方の撮影タイムとなるはずが、今日に限ってはおじさん2名は澄ました顔で微動だにしない。 なんということだろうか!? 普段、女性と一緒ならば、ヌード撮影会のごとく、二人でベストポジションを奪い合い、そして細かいポージングを要求し、最終的にはボディタッチを繰り返しツーショット撮影を強要するという、昭和さながらのセクハラ行為を繰り返していた、あのおじさん2名が何もしないなんて…。 どうやら、このおじさん二人は、ナンディさんを女子ではなく「男」、いや正確には「漢」と捉えているようだ。 ま、無理もない。ナンディさんのこれまでの山レポ、そして下ネタに堂々と立ち向かうその度胸、どこをどうとっても立派な「漢」であるということを疑う余地はない。そして、これはあくまでも想像ではあるが、彼女はアンダーウェアーと呼ばれるようなそんな生ぬるいものは身に着けてないはずだ。きっと服の下は「さらし」と「赤褌」で山に挑んでいるはずだ。 今日は撮影タイムが少ないので、順調に進んで行く。途中でナンディさんがちょいちょい花を撮影する素振りを見せる。「私だって女子なのよ!」と言わんばかりであるが、みんなは知っている。見た目は可愛いナンディさんだが、背中にチャックが付いていて、中からメンディ、いや、IKKOさんあたりが出てくることを・・・。 裏寒風の第二展望所を過ぎると、いよいよ地味でいやらしーいトラバースの始まりである。足を滑らすと死なないにしても、痛いだけでは済みそうにない。しかもこのトラバースは足元がいつも濡れているので滑りやすい。 先頭を歩くタヌさんは見た目と同じ「ツルッ」っとした箇所は得意なようで快調に進んでいく。それに続くナンディさんも、女性らしさを微塵も感じさせることなく淡々と進んで行く。ソーヤさんは女性のお尻が見えないトラバースは好きではないらしく、つまらなそうな顔をしながら慎重に進んでいく。 そして、いやらしいトラバースを過ぎるとガレ場が待ち構える。ここのガレ場は石が大きく、後続者がいる場合には落石は禁物である。 ここで千載一遇のチャンスが訪れる。ガレ場手前でルートを見失った我々は、少し引き返すことになる。そしてここで順番がそのまま入れ替わった。つまり僕が先頭で後ろは白髭エロ眼鏡だ。奴は、僕を、いや、この屁の魔術師を恐れて、決して僕の後ろを歩こうとしない。歩くとしてもその警戒心から僕の射程距離圏内2.25m以内には決して入ってこないのだ。ならばだ、北朝鮮の狂ったミサイルのごとく、奴にノドン(落石)を喰らわしてやろうじゃないかと考える。しかしだ、落石を受け、眼鏡が割れて悲しそうにうつ向いている、50歳を過ぎたおじさんの姿を想像すると哀しい気分になってしまった。ソーヤ先輩のそんな見すぼらしい姿をあざ笑うのは想像だけにしておこうと思い直し、落石を食らわすのは勘弁してやった。 このガレ場を含めトラバース以降は結構な急登。基本的に四足歩行で木や草を掴んで登る。 所々、ソーヤ先輩とタヌ先輩の毛根のごとく根ざしてない草や、ソーヤ先輩とタヌ先輩の男根のごとく、枯れて朽ち果てた細い木があるので、それらを掴まぬようにする必要がある。そして晴れていても草についている朝露で服が濡れてしまうので撥水性の高いウェアを着ていた方が良い。 最後の急登を登りきると、寒風山の西側の展望所に向かう登山道に辿り着く。 そして寒風山の山頂に移動して昼食をとる。 何故だかこの日は肌寒い。タヌさんとナンディさんは冷やし中華を食べている。因みにタヌ先輩は上着を持って着てないらしく、ちょっと寒がっている。 そんな中、空気が読めないソーヤさんから差し入れのキンキンに冷えたノンアルビールが全員に配られる。続いて空気の読めないナンディさんから差し入れのキンキンに冷えたゼリーが配られる。最後に、完全に流れを悟った僕から、カチカチに凍らせておいたゼリーをタヌ先輩にだけ配った。 完全な嫌がらせであるが、根が優しいこのおじさんは差し入れを全て受け入れる。最後は寒さで手を震わせながら食べていた。おじさんのそんな哀しい姿を見ていたら、涙が出そうになった。 食事を食べた後はすぐさま下山。天気が悪いので、小走りで桑瀬峠まで駆け降りる。するとなぜだろうか、天気が回復気味なのである。ありがた迷惑とはまさにこのことではないだろうか。 義務感からか「伊予富士…、どうする…、行ってみる…?」という声が聞こえる。皆、自分からは「行きません」とは言わない。ただ誰かが下山する最もな理由を言ってくれるはずだと祈り、その言葉をただ待っている。しかし、この沈黙に負けた誰かが「では…、行きますか…」と言ってしまう。 何たる理不尽…。趣味で、遊びで、楽しみで登山をしているのに、全く行きたくない山になぜ登らないといけないんだ…。みんなそう思っていたはずだ。こうなれば、伊予富士の山頂に「ビキニギャルがいるはずだ」という、願望という名の絶望を抱き、前に進むことにする。すると、伊予富士の基部から山頂を見上げると、ピンクや黄色の原色チックな服を着た登山者が見えるではないか! これは夢か幻か!!!と0.01秒ほど胸を躍らせた。分かっている、このウェアを着ているのはビキニギャルのように水をはじく肌を持った集団ではなく、パタゴニアのベースレイヤー、キャプリーンのように素早く水を吸い取る皮膚を持ち合わせた、ナイスミドルの集団である事ぐらい。 今の僕にはこの集団にマダオフィールドを使うほどの技量を持ち合わせてはおらず、ただただ現実を受け入れるしかない。しかしながら、先を歩くタヌ先輩は、行き違いの際に、ナイスミドル数名と和気あいあいと会話を楽しんでいる。やはり、この人は真の女好きであると確信した。「歳を重ねても女性は女性」。この精神、見習わねば。 息も絶え絶えに伊予富士山頂に着く。前日に東赤石に登っているタヌさんとナンディさんは疲れをみせているものの、実際はまだまだ余裕がある。この人たちは妖怪なんじゃないだろうかと本気で思う。 そして、ソーヤさんにいたっては、なぜだか失禁をしている。本人は汗だと主張しているが、その股間の濡れ方は誰がどうみても失禁である。 この人はついさっきアンダーウェアーについて、ミレーやファイントラックやらの吸収速乾素材、そして防臭素材が素晴らしいと熱く語っていたのだが、「結局あなたに一番適しているのは、老人用の紙おむつではないでしょうか・・・?」と言ってやりたかったが、これを言うと、泣かしてしまいそうなのでグッと堪えた。 伊予富士山頂にいてもやることがないので、すぐに下山を始める。 下山中の話題は「ソーヤさんの股間の濡れは汗なのか尿なのか!?」という事であったが、結論としては「潮を吹いたということでいいんじゃねぇか?」という事でまとまった。彼はこの瞬間に「全身生殖器」という不名誉な異名を手に入れたのだ。 こんなゲスな話題を楽しみつつ、出発点の寒風山駐車場に無事帰り着いた。 今回の山行では、初めてナンディさんとご一緒することができた。彼女は噂通りの健脚の持ち主で何よりもハートが強い。あの自分自身と向き合い、弱さを克服しようとする姿勢に刺激を受けた。 そしてソーヤさんにタヌさん。この二人は本当に優しい・・・。僕以外には。目配り気配り心配りをしてくれる・・・。僕以外には。「情に厚く髪は薄い」を見た目で表現しているおじさんを僕はマジにリスペクトしている。 またご一緒させていただきたいメンバーであった!

メンバー

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