活動データ
タイム
05:59
距離
8.9km
のぼり
568m
くだり
568m
活動詳細
すべて見る先週の大失敗登山から1週間。どうやら日曜日は晴れそうです(^^) 先週は消化不良だったため、とにかく普通に…楽しくたっぷりと山を歩きたい!そう思いながらどこに行くかを考えていました。 2週続けて兵庫県の山だったので、違う山域がいい?せっかくのいい天気なので三重県辺りまで出掛けてみよーかな?と思い、候補の山を調べたんですね。ところがその山、天気はいいものの、なんと風速20m予想!!標高750mそこそこの山で耐風姿勢とってる場合じゃねーぞ!(>_<) というわけで第2候補の山に決定。先週私の大いなる勘違いと無限の優柔不断さで、ドタキャンしてしまった大岩岳に登ることにしました!結局3週連続、兵庫の山です(^_^;) ドタキャンした大岩岳にも、もちろん大野山にも申し訳ない気持ちでいっぱいだったので、その苦い思いは早めに払拭!登れるタイミングで大岩岳に行ってみよーと思います(^^) 大岩岳は兵庫県の神戸市、宝塚市、三田市の境界辺りに位置し、その変化に富んだルートと見所の多さで人気のスーパー低山です。標高は384m。 大岩岳とか、大岩ヶ岳とか、大岩が岳とか、いろんな表記があるんですが、どれが正しいのかな?一応YAMAPに合わせて大岩岳と表記しますが、読みは「おおいわがたけ」なのだと思います、たぶん… 今日は神戸市北区の千苅(せんがり)ダムを起点に、大岩岳、東大岩岳、丸山湿原、風吹岩を周回する、この山を最も満喫できる定番コースを歩いてみたいと思います。 6:45、千苅ダム駐車場に到着!余裕の一番乗り*\(^o^)/* めちゃくちゃ広いスペースですが、ここも人気の山。ダム見学やピクニックの方も利用されるので、天気のいい休日には早めに来られることをオススメします。ちなみに今日下山時にはほぼ満車でした。それからこの山はJR道場駅から直接アプローチすることも可能です。 天気はいいですが、ひんやりと冷たい朝。7時に出発。 まずはダムの施設の裏側を、羽束川に沿って進みます。途中にトイレあり。 川面から霧が湧き立っています。空気が冷たいからかな?それとも水温が高いのか?…なんて思っていたんですが、その謎はこの後すぐに解けることになります。 5分も歩くと、凄まじい水音が聞こえてきました。そして目の前に現れる千苅ダム! これはスゴいです!緩やかに湾曲する巨大な石積みの壁の上にずらりと並ぶ17門の放流ゲート。全門全開!とんでもない量の水が、轟音を響かせながら壁面を流れ落ちていく。流れ落ちた水はもうもうと水煙を上げ、辺りが見づらくなるほどです。あー、なるほど!この水煙が下流まで川の流れに乗って漂ってるんだ! ダムの横に設置された階段と通路で、放流ゲート近くまで上ることができます。行きましょう! それにしても凄い音!ソロなのでわかりませんが、もし誰かと会話をしようものなら、耳元で大声で叫ばないと聞こえないくらいです。それに水煙が凄まじい。構えたスマホの画面がじっとりと濡れる。 わー、きゃー言いながら楽しんでますが、実はめちゃくちゃ寒いっ!(>_<)そりゃそーです。この冷たい朝に、全身で水煙を浴びてるんですから! 千苅ダムは高さ42.4mの「重力式粗石モルタル積ダム」で、神戸市内最大のダム。1919年(大正8年)竣工で、スライドゲートは日本最古のもの。国の登録有形文化財に登録されているほか、土木学会の「日本の近代土木遺産~現存する重要な土木構造物2000選 」や厚生労働省の「近代水道百選」、経済産業省の「近代化産業遺産」にも選定されています。 放流ゲートまで上り詰める。すぐ目の前を水がザァーザァーと流れ落ちる。大正時代頃の建造物っていうのは、趣があって美しいですね。和と洋が混じり合った、いわゆるレトロモダンな建物です。 いやー、凄かった!もう満足。帰ろっかな?…ダメ、ダメ!山に登らなくちゃ! 通路も階段も濡れているので、足元に注意しながら見学してくださいね(^^) ダムを降りたら橋を通って川を渡り、左岸を少しだけ戻ります。しばらく進み左に折れ、フェンスに沿って斜面を上り山に入って行きます。あとは沢沿いの斜面を上って行きますが、とても穏やかな上りです。急坂は一切ありません。 上り詰めるとダム湖を見下ろすことができます。水音がここまで響いてきてますね。それに水煙がダム湖よりも遥かに高い高さまで立ち上っています。凄まじい水の勢いを実感できます。 最初の分岐は左へ。ダム湖が見える辺りからはほぼフラット。というより、若干下り気味。 花崗岩帯なので道がめちゃめちゃ掘れてます。かなりタイトな掘れ具合。しかも水が浮いてるんです。小さな沢も多いし。ぬかるんでる場所も多いので、足元に注意して行きましょう。靴や膝下が汚れることは覚悟して下さい(^_^;) 昨日、一昨日とかなり雨が降ったからなぁ…と思っていたんですが、この水の謎も後ほど解けます(^^) しばらく進むとまた分岐。YAMAP地図の登山口マークの所です。この分岐は右へ。 少し進むと正面に3つのピークが見えてきます。左から進んで2つのピークを越え、右の3つめのピークが大岩岳になります。 1つめのピークに向かって、ようやく山登りらしい急坂が現れました(^^)岩場の急登ですが高低差は50〜60m。ひと頑張りです!展望も開けてきました。六甲山系を見渡せます。三田の街並みも見えますね。 1つめのピークから2つめのピークへは、少しアップダウンするだけ。このピーク辺りからは北側が見渡せます。 羽束山や大船山、遠くには…お!?先週登った大野山が見えます!東西に広がるなだらかな山頂部に、電波塔が立ち並んでいるのですぐにわかります☆ 少し下ってから大岩岳への最後の上り。ここもかなりの急坂ですが、高低差は40〜50mほどなのであっという間。出発してからおよそ2時間、大岩岳山頂に到着です*\(^o^)/* それほど広い山頂ではありませんが、展望は良好です。千苅の二等三角点が設置されています。 あまりお腹は空いていませんし、まだまだ歩けます。先へ進むことにしましょう。次の目標、東大岩岳はすぐ目の前に見えています。 一旦下ってから、丸山湿原方向に向かう。およそ15分で東大岩岳への分岐に到着。分岐を左へ進みます。ここからは再び岩場の急坂上り。 山頂手前に巨大な岩塊が現れる。あれ?岩が違うな…花崗岩じゃない…凝灰岩かな? 高低差30mほどを上り詰めると、東大岩岳山頂に到着です*\(^o^)/*大岩岳からおよそ20分、出発してからはおよそ2時間半。 狭めの山頂ですが、こちらはさらに展望良好(^^)360度のパノラマです!ウワサのハート形のダム湖も見下ろせますよ☆ 少し休憩したのち、丸山湿原へと向かいます。 分岐まで戻ったら、道標に従って丸山湿原方向へ進みます。ここから湿原まではほぼフラット。アップダウンはほとんどありません。 湿原が近づいて来るにしたがって、そこかしこから水が溢れ出してきました。小さな沢もたくさん見られます。 登山道に水が流れ込んで流路になっています。もう道か沢かわからないような所も多いです。 どうやらそこら中から水が湧いているようですね。雨のせいではなさそうです。この山は水を持ってるんですね。 丸山西分岐を右にとり、しばらく進むと丸山湿原に到着です。東大岩岳からおよそ30分ほど。 周回路があるので一回りしてみましょう。植生保護のため、木道や遊歩道以外の場所に立ち入らないようにして下さい。 残念ながら花は見当たりません。サギソウをはじめ、この湿原に咲く花は、ほとんどが初夏から秋にかけて咲く花です。でも真夏にこの山に登る勇気はないな…暑そう…(~_~;) 周囲の凝灰岩から成るシルトと呼ばれる風化した細かい土が、谷底に溜まってこの湿原を作り出しているそうです。ほら!やっぱり凝灰岩だったぁ!p(^-^)q 丸山湿原を後にして、風吹岩に向かいます。 途中にP281、丸山の四等三角点があります。山としての丸山は湿原の北側なので、距離的にはかなり離れていますね。登山道沿いの背丈ほどの斜面の上に設置してあるので、見逃しそうになります。三角点マニアの方は注意してください(^^) 丸山湿原からおよそ25分。周囲が突然開けました!目の前には花崗岩の岩稜。その先に風吹岩がありました*\(^o^)/* 思ったよりも小さめな、キノコの形をした花崗岩の奇岩です。周囲は開けていて、適当な岩場もたくさんあるので、今日は風吹岩で食事にすることにします(^^) 出発してからおよそ4時間。お腹ペコペコです! あ、そう言えば…風でバーナーの火が着きにくかったので、ガスを強めに出してライターで火を着けたら…親指焼けました…(~_~;)…めっちゃ痛いです。。。 ゆっくり休憩したら、あとは穏やかに下るだけです。 とにかく小さな沢を何度も渡る。橋や飛び石はほとんどありませんが、小さな沢なので、ひとっ飛びかじゃぶじゃぶ渡れば問題ありません(^_^;) 登山道にも水が流れ込んで、ぬかるみに靴が泥だらけ。沢の水で靴を洗う。またぬかるみで汚れる。沢で洗う。また汚れる…の繰り返し。キリがないな…(ー ー;) 風吹岩からおよそ35分、たくさんの小さな沢と一緒に私も羽束川に合流! 羽束川沿いを10分ほど歩いて、無事駐車場に帰着です*\(^o^)/* いい天気!いい山!今日はたっぷりと満喫できました(^^)先週の失敗は完全に取り戻せましたね☆ 大岩岳…面白い山です。とにかくルートの変化が多彩だし、見所も多い。歩いても歩いても飽きない山です。展望もとてもいいですし、人気なのもうなづけます。 中でも山ではないですが千苅ダム!これはいいものを見ました(^^) ど迫力の放流シーンも凄かったですが、建物自体の美しさ…大正時代のレトロモダン…今のダムには無い美しさがあります。 説明文で簡単に1919年、大正8年なんて書きましたが、よく考えてみれば今から102年前に作られた建造物なんです。102年前!もうこれは歴史建造物ですよ!しかもそのダムが、現在も現役で稼動し、神戸市民の水を支えている…ちょっと感動的ですらあります。 みなさんもぜひ千苅ダムを訪れてみて下さい。全門全開大放流だったららっきーです☆放流してなかったら、ただのデカい石の壁かもしれません。でもそれでもきっと美しいはずです(^^) さあ、いよいよ週末は連休です! 天気がよければプチ遠征を計画しているのですが…ちょっと怪しいかな…?(ー ー;) とりあえず、てるてる坊主でも作って、日々の仕事に精を出します(^-^)
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