権現森（落葉の下からカタクリの葉が・・）

■先週、蕃山を歩き、対岸の権現森を眺めました。 　蕃山と権現森は近い位置にありますが、広瀬川を挟んでいるためか、植生や花の咲き方も微妙に違っているようです。この時期、権現森にはどんな花が咲いているか確かめに行きました。 ■久しぶりの権現森です。２年ぶりでしょうか。蕃山と比べると、車を止める場所が少ないので疎遠になりがちです。葛岡コース入り口に一台駐車できるスペースがあるので、今日もそこに車を止めました。 　葛岡コースから入ってモミの木広場を過ぎ、やがて松尾神社（権現森南峰）に至ります。ここから権現森北峰に向かい、着いたならばまた南峰に戻って、松尾神社の古い参道を下ります。仙山線に出会ったら、その線路脇を歩いて出発点に戻るという一般的なコースです。 ■権現森はアカマツと雑木の混交林で覆われ、南峰までは結構アップダウンがあります。出発点からすぐに急登が始まり、後からは仙山線の列車の走行音が聞こえてきます。耳を澄ますと、シジュウカラの鳴き声が聞こえてきました。 ■曇りベースの天気なので、遠望は効きません。左手には面白山から二口山塊、蔵王連峰と続く峰々がうっすらと見えていました。 　アップダウンを繰り返してモミの広場に着きます。ここにはモミの大木が一本あり、雰囲気の良い場所になっています。ここからまた急な登りをしのぐと、なだらかな稜線上に出ます。この稜線は開放的で気分良く歩けます。 ■松尾神社（南峰）に着き、そこからいったん戻る形で、北峰を目指します。この活牛寺コースの入り口では西側の林が見事に伐採され、見晴らしが格段に良くなっていました。正面左には泉ヶ岳と船形連峰、右手には仙台市北部の団地群（南吉成、吉成、中山、川平など）が見えています。今日の一番の驚きは、突然開けたこの展望でした。 ■花はほとんどありません。マンサクが咲いていましたが、たった一箇所です。カタクリやシュンランは葉が出始めた状態でした。でも、確実に季節は動いています。後２週間もすれば、権現森にも賑やかな花の便りが届くでしょう。